Yuyaさんの映画レビュー・感想・評価 - 69ページ目

動物と子供たちの詩(1971年製作の映画)

2.9

歌の方だけ知ってて 映画作品の存在すら知らなかった…
まさしく『スタンド・バイ・ミー』よろしくな 少年期のロード・ムービーなんだけど ちょいちょい紹介される回想の挟み方がだいぶ荒かった気がする
大切な
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パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

3.9

一言で言えば Absolutely Fabulous!
とにかく楽しめるわなぁ こりゃ…
小難しい御託や講釈なんぞ 陰気なパブあたりに捨て去っときたくなるくらいにさ
映画の"娯楽として"の側面を真っ向
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トライアングル(2009年製作の映画)

3.5

序盤に怠くなったのは 自分の慢心ゆえだった…こりゃ謝らないと
いやはや "違和感"と"既視感"を巧みに交差させながら 終盤でこんだけハラハラさせる為の布石だったなんてなぁ

正直なトコ 本筋はイマイチ
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燃えよ!ピンポン(2007年製作の映画)

1.8

出演者がムダに豪華で なかなかジャンキーな ホント脱力感のみで突き進む 断じて"スポ根"とは認めてならないギャグ映画
いや 確かに笑ったよ…笑っちゃったけどさ
けど最後まで観た自分を こんなにも褒めて
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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

2.5

ホラーなのかコメディなのか そもそもの出発点があやふやな以上 終着点まできっちりとダラけて ずっと"コレ何観てんだろ…"ってなクエスチョンマークが 頭上を飛び交ってたんだけど 一人だけ仕上がってるヴァ>>続きを読む

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

2.8

やけに丁寧に作り込まれてるっていうか 妙に理に適ってる細やかな設定が 子供向けというよりも むしろ大人目線でのあるあるとして 思い当たる節がじわじわ浮かんできたりしたなぁ

シンプルなようで複雑に絡み
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海と毒薬(1986年製作の映画)

3.1

ふぅ…遠藤周作の作品というのは どれも精神的に追い詰められる
善と悪 そして信心と無慈悲が最も曖昧に交錯する その魍魎たる"影"の中に放り込まれたまま
例えば自分であったなら…
どこまでが人間と呼
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鬼の棲む館(1969年製作の映画)

2.7

男も僧侶も色情には勝てず その身を滅ぼす 逆説的ラブストーリーとも言えそうだけど とにかく言う事やる事ブレにブレてる勝新太郎の狼狽な演技が見ものだった

この時代の邦画には 語りや会話劇における 遊び
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家族はつらいよ(2016年製作の映画)

2.7

えっと…熟年夫婦の痴話喧嘩が たまたま大家族の中だっつー事で 子やら嫁やら果ては婚約者まで巡って 夫婦喧嘩に兄弟喧嘩へと乱痴気騒ぎになってった…ってだけの話だよね コレ…

ぶっちゃけ わざわざ映画な
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台湾、独り言(2016年製作の映画)

2.3

言語の不一致と文化の相違 その壁に阻まれて微妙にニュアンスがズレてしまうストレスを 色んな形でひたすら観させられるだけだけど 海外で生活してみたり 外国人の中で暮らせば 誰もが一度はぶつかる障害って意>>続きを読む

サイレント・ランニング(1972年製作の映画)

2.7

珍しいほどにローテンションなSF映画
かなり薄味のアンチテーゼみたいなもんが見受けられるけど これはもはやセットのディテールや それなりに手の込んだ映像を楽しんでしまうのが得策だと思う

ストーリーや
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20世紀ノスタルジア(1997年製作の映画)

2.5

いやぁ スカパーででも放送しなきゃ 永遠に記憶の引き出しに入れっぱなしのような映画だったけど 何気なく観てるだけで色んな場面とメロディーが不思議と鮮明に思い起こせたなぁ
そうゆう意味じゃ 21世紀視点
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マレフィセント(2014年製作の映画)

2.8

ヴィランズの代表格として高名な彼女を ヴィランとしてではなく 母性愛に溢れて 誰もが共感できてしまうキャラクターとして 一本の映画にまで描けるって事実自体が 名作の名作たる懐の深さなんだろうなぁ

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ぼくのおじさん(2016年製作の映画)

2.9

こうゆう何考えてっかわからんヤツを演じさせたら日本一な怪優 松田龍平…
最初っから最後までブレる事ない グータラ屁理屈っぷりが どハマりしてた

この言い得て妙な会話劇と 空気をスゲェ読む少年の健気さ
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MILES AHEAD マイルス・デイヴィス 空白の5年間(2015年製作の映画)

3.9

ドン・チードルがトコトン身勝手にマイルスを解釈して がっつりナルシスティックにマイルスを演じ切ってるのが もはや爽快ですらあった
いやはやもう この映画自体が フリースタイルJAZZでしょ

JAZZ
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13時間 ベンガジの秘密の兵士(2016年製作の映画)

3.3

いや もうどこをどう観てもマイケル・ベイね
変形ロボのアレを 現実の戦争に置き換えてって そのまんまな臨場感溢れる映像は流石です

反戦のメッセージや人間ドラマを掘り下げるって訳でもなく ただ中東の混
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ゾンゲリア(1981年製作の映画)

2.9

ホラーの手法がまだ試行錯誤だったような なんとも時代をとても感じさせる雰囲気の中でも
やっぱ際立って出来の良いシーンや 今でこそ主流となってる場面展開も多々あって 面白さよりも勉強になった気持ちでいっ
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グラスホッパー(2015年製作の映画)

2.2

惜しいなぁ…色んな意味で浅かった

伊坂幸太郎っていつも 読み物としてはこう 各々どこに重きを置くかも自由だし 読み手なりの想像力も手伝って かなり面白みを見つけ易い印象なんだけど いかんせん映像化っ
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地獄(1979年製作の映画)

2.4

えっと コレは地獄の見取図が案内板 はたまた入門書かなんかなのかな…

いや 異色中の異色だけど 不思議と入りこめたわぁ
ドロッドロの人間関係を 過食気味に見させられた後に 一気にダークファンタジーっ
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.1

クソったれ…
なんで破滅へと転がり堕ちてく男って こんなにも儚くカッケーんだよっ まったく

純粋にマフィアに憧れ駆け上がり 気付けばマフィア以外の生きる道を全て失った男の 血塗れの夢物語
やはりスコ
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バッシング(2005年製作の映画)

2.7

これまた小林政広目線で 日本の腐食部分を切り取った作品なのだろうけど…
なんだろう…あえて説得力を強調せず どっちつかずに 問題提起のまんま 観る側におまかせな作りに 余計悩まされる

ぶっちゃけた話
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グースバンプス モンスターと秘密の書(2015年製作の映画)

4.7

映画を娯楽と割り切って 好きか嫌いかで聞かれたら もう満点付けたくなるくらい大好きなヤツ!
まぁ またちょい深めの作品観た後にゃ この点数に悔やんだりもしそうだけど とりあえず むちゃくちゃ童心に還れ
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墨東綺譚(1960年製作の映画)

2.8

身を堕とした女の運命か…
そこはかとない色香に包まれて 女の逞しさ 意地と意地らしさが 鈍色に輝いて見えたし 男のつまらなさが目立って こりゃ立つ瀬なしだなぁ

生きる意味を見失った男女が 芸者小屋の
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クロノス(1992年製作の映画)

2.6

やっぱ 虫好きだよねこの人…
つーか アレを祖父ちゃんとして愛せてる孫娘を 尊敬してしまうんだけどね

古典的っちゃ古典的だし そこんところを大事にしときつつ 造形美や演出面ではこの頃から類稀な個性を
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日本の悲劇(2013年製作の映画)

3.0

なんとも先行き不安にさせられるような…
不遇や悲劇をギュギュッと凝縮してみせてるだけで どれも決して他人事ではないから 明日は我が身って危機感を覚えてしまうんだろうなぁ

鬱も引きこもりも 家族として
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極底探険船ポーラーボーラ/最後の恐竜(1976年製作の映画)

2.4

なんて円らな瞳の肉食恐竜だこと…

トランプもどきに 金髪美女 ジャパニーズ博士にマウイ族が 恐竜と対決するってだけでも 十分シュールな上に 更には原始人まで出てくる乱闘っぷりに 映画が娯楽として勝手
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恐怖の雪男(1957年製作の映画)

2.9

ほぼ脇役に成り下がってる雪男より ラマやチベットをエキゾチックに描いてる 当時の西洋的視線が なんとも興味深かった

エルジェの"タンタン"シリーズの『チベットへいく』にも非常によく似た場面があるけど
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

3.7

トム・フーパーの 感情の起伏の付け方が絶妙
密やかな前フリから やんわりと感情が昂ぶってくる演出が素晴らしかった

差別や嘲笑の的になり易い いわゆる吃音症自体にスポットを当てて 過去のトラウマや劣等
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アメリカン・レポーター(2016年製作の映画)

2.0

なんつーか 如何にもビバアメリカっぽく ご都合主義を全力で肯定してるような ある意味じゃ風刺やパンチが効いてるようで やっぱりイカれてる戦争ドラマかなぁ

まぁ 舞台が戦場ってだけで 民族がどうとか宗
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ウィンターストーム 雪山の悪夢(2016年製作の映画)

3.2

親はガキっぽいナリしとくくらいの方が 子供は勝手に成長する気もすんだけどさ
流石に親父さんのなかなか急展開な狂いっぷりは ちょっと面白かったな…

そんじゃそこらの理不尽な殺人鬼よりも ずっとタチ悪い
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日本列島(1965年製作の映画)

3.4

戦後ニッポンにおける 日米の主従関係 そして復興や発展の陰で蓋をされた 深く黝んだ闇の部分を
一人の正義漢を中心に 当時の人々の生業と気質を丁寧に描きとりながら 見事にスクリーンに浮かび上がらせた渾
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幸せになるための5秒間(2014年製作の映画)

2.4

ニック・ホーンビィ原作脚本モノって 善し悪しが顕著に分かれるもんだけど 一貫してるのは"痛んで学ぶ"ってスタイルとハッピーエンドを強制的に印象付ける癖なんだよねぇ

正直これはさ 大した理由もない自殺
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パッチ・オブ・フォグ −偽りの友人−(2015年製作の映画)

3.1

どっちにも同情の余地がないはずなのに いつの間にか 心の隙間を突かれて 展開に魅入ってる自分がいたなぁ

決して自分がそうだとは思いたくないながらも 人のネガティヴな部分を垣間見た時に湧いて出る親近感
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春との旅(2009年製作の映画)

4.0

人の温かさと冷たさ 世の残酷さと救いが 動静と強弱の旋律に伴って 胸の奥へと迫りくるような 邦画の持ち味が最大限に発揮された作品だと思う

圧倒的な存在感を見せつける 仲代達矢を取り囲むように 周囲の
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マギー(2015年製作の映画)

2.6

何と言ってもシュワちゃんに 寄る年波を感じずにはいられないんだけど ひとつだけあった観る前の懸念は払拭されて良かったかと…
だって いくら歳とってもシュワちゃんのゾンビは最強過ぎて打つ手無しじゃん
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特捜部Q キジ殺し(2014年製作の映画)

3.2

まぁ このシリーズは安定的でいて それなりに重厚感あるサスペンスとして いつも期待値をちょっと超えてきてくれるんだなぁ

やっぱこの北欧って響きに閉じ込められた ひんやりとした残酷さと どっか漠然とし
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