えにしさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

七人樂隊(2021年製作の映画)

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アン・ホイとユエン・ウーピンが良かった/言葉にしたら壊れてしまうような気持ち、目には見えない光に包まれるようなあの感じ/優曇華の花ははかない/『深い会話』はメタい

キートンの探偵学入門/忍術キートン(1924年製作の映画)

4.0

幽体離脱→スクリーンの中へ、の永遠の夢感/スタントの概念はいつから/その場にいる者は全員調べるべし

銀行券(1907年製作の映画)

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すかんぴんの表現としてポケットの裏地をぜんぶ出すやつのオリジナルって何なんだろう。もしかしてこれ?

バリケードを挟んで(1907年製作の映画)

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ちゃんと銃撃される側だけのカット→バリケードに退がって初めて敵が見えるカット、の順番になってる!

マダムの欲望(1907年製作の映画)

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世界初のクローズアップ、アメ舐めるだけなのに顔面ガンギマリで笑う。脱法キャンディーなのかもしれない。

フェリックス・マヨル 失礼な質問(1906年製作の映画)

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着色と音声(歌)の同期。みんな言ってるけど(たぶん)元祖音ズレの訪れ。

フェミニズムの結果(1906年製作の映画)

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単純に性別を逆にするだけなら誰でもできるけど、ラストは誰でも…とはならない。先見の明あり過ぎ。

カメラマンの家で(1900年製作の映画)

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黒い布を被らなきゃ撮れなかった時代と今とで喜劇の仕組みが変わってない。感動するのよ。

全自動の帽子屋兼肉屋(1900年製作の映画)

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どういう仕組みやねん、とツッコんでから、いやもしかしてこれはカーニズム批判なのか…?となる1分。

オペラ通り(1900年製作の映画)

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音楽も逆再生ってマジ?ぜんぜん気づかんかった…。

世紀末の外科医(1900年製作の映画)

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いやほんとに世紀末過ぎるのよ。最後に油差すとことか皮肉マシマシ。

催眠術師の家で(1897年製作の映画)

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映画発明されて2年でこれ出来んのやばい。カット割る概念の始祖ってメリエスで合ってるのか?

映画はアリスから始まった(2018年製作の映画)

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ヒルマ・アフ・クリントのドキュメンタリーでもそうだったけど、あらゆる芸術分野において女性がその界隈の祖となることに対して圧力がかけられ、それで歴史がゆがめられてきた集積がこんにちの人々が享受している様>>続きを読む

メイジーの瞳(2012年製作の映画)

3.1

相槌を打てない大人、泣かない子ども。リンカーンがいいヤツすぎる。

ほとぼりメルトサウンズ(2021年製作の映画)

2.8

もしかしてメルトダウンとメルトサウンズで踏んでる?山田ァ座布団持ってきて〜→えっ笑点?のくだりで寒気した。舞台挨拶回なのに客7人しかいなくて悲しい。

2046 4Kレストア版(2004年製作の映画)

4.7

彼は穴を覗く、その穴は万華鏡の穴、万華鏡とは、見てはいけないもの、触れてはいけないもの、そしてそれは木の切り株の中に閉じ込めた秘密。けれど駄目だと言われたものほどかえって覗きたくなる、体に悪いものを食>>続きを読む

3つの鍵(2021年製作の映画)

1.5

つまんね〜。男が総じてロクでもないヤツだし、おもろいショットもないし、群像劇の必然性もないし…。

オルガの翼(2021年製作の映画)

3.6

良かった。無数の光の筋がまっすぐに、横に立ち並ぶ夜の景色が、次のシーンで葉の落ちた針葉樹林たちと重なる。体操選手が手やつま先をぴんと伸ばした"縦"のイメージをなぞっているのだと分かる。あと鉄棒で回転す>>続きを読む

曳き船(1941年製作の映画)

3.7

罪の意識と赦し、喪失と孤独の自覚。後悔は先に立たないし、航海士は海の上にしか立てない、ってことで…。船内蒸気機関のカット割がやばい。あと曳き船なのに名前がサイクロン号って…ギャグなのか…?

スーパー30 アーナンド先生の教室(2019年製作の映画)

3.8

夢にやぶれた者だけが知っている痛み。悔い改めるまでの過程の描写が丁寧で嬉しい。どれくらい盛ってるか分からんけど、実話ベースでこんなべらぼうに面白くできんのすげーすげー。

インフル病みのペトロフ家(2021年製作の映画)

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統制されたカオス、って感じ。夢と現実、回想と今とがぬるっと切り替わるから、寝ると終わる。にもかかわらず寝た。たぶん15分くらい。意味が分からなかったのはそのせいかと思ったけど、他の人のレビュー見たらみ>>続きを読む

あの娘は知らない(2022年製作の映画)

4.6

夜のしじま、波打ち際、うたかた、色とりどりの光の粒。どれだけ分かり合えたと思っても、決して混ざり合えない孤独。こういう思い返しただけでなぜだか泣きそうになる映画ばかり観ていたい。

花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

3.8

今まで観た映画の中でいちばん、タバコから立ち上る煙が美しかったように思う。グラスに入ったコーヒーにミルクを入れたときみたいに煙が踊ってた。黄味がかったライティング、柵や柱越しに捉えられた二人の逢瀬、狭>>続きを読む

ロックン・ロール・サーカス(1996年製作の映画)

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最高なのは大前提だけど、コード進行はおろかキーの概念すらないオノ・ヨーコ、2小節くらいヒットするノートがあっておもろい。フーのステージで奇跡起こりすぎ。

パトニー・スウォープ(1969年製作の映画)

3.6

観るヒップホップ。「ビールはpee-pee dickieだ」から開始、一人真珠湾攻撃とかいう生涯二度聞くことがないであろうパワーワードを介し、パートカラーによってより引き立つblack or whit>>続きを読む

アザー・ミュージック(2019年製作の映画)

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店員に山下達郎がいるレコードショップなんて信用するしかない。その達郎とは別の店員が「みんなが聴きたい音楽を流すのは難しい、アルゴリズムに反応しない音楽を見つけられるのがアザー・ミュージックの魅力」みた>>続きを読む

裸足で鳴らしてみせろ(2021年製作の映画)

1.0

何がしたいか分からなかった。男子中学生でもあんなにプロレスごっこしない。これの前に『ブエノスアイレス』が組まれてるのって、そういうことなのかね。

イヴォンヌの香り(1994年製作の映画)

3.7

籠の中の止まり木にたたずむ三匹はもちろんオープンカーのシートに横並びで座る三人のメタファーであるし、ダルメシアンと、白地に黒のドットのワンピースを着たイヴォンヌとを同じ画面に収めているのにも気づく。ち>>続きを読む

暗殺の森(1970年製作の映画)

2.9

暗殺のオペラと比べたら大したことねえなと思ってしまった。謎の日本推し。

スワンソング(2021年製作の映画)

2.8

辞世の句でもあり、はなむけでもある。車椅子乗ったり、大縄跳んだり、忙しいね。

ワイルド・スタイル(1982年製作の映画)

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仕事と私どっちが大事なのよ!が収録されたドラマパート、一周回っておもろいかも。ラストはAnother One Bites the Dustサンプリングしてんのかね。

サクリファイス(1986年製作の映画)

4.3

棚からこぼれ落ちたミルクが画面のトーンを薄めることで表現される白夜とか、魔女"マリア"との空中に浮遊しながらの交わりとか、子どもが眠るベッドがある部屋に入り込む風の動きとか、度肝を抜かれる描写ばかりだ>>続きを読む