マサラチャイさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

マサラチャイ

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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これはエモい!最後の演出が粋すぎる!マリアンヌ、エロイーズ、ソフィという3人の女性が、秘密とおそらく罪悪感を共有することで、距離を縮めていく。エロイーズがマリアンヌにゆっくり自分の「素顔」を見せていく>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ハンターに感情移入してこちらまで辛くなる。家の中が豪華で美しいほど、彼女の虚しさと孤独が際立つ。スワローには「籠の鳥」という意味もあるのか。まさしく内容にピッタリの題名。夫は表面的な愛の言葉を囁くばか>>続きを読む

きっと、またあえる(2019年製作の映画)

4.0

インド映画はいい話多いなあ。教育ママにプレッシャーをかけられて、受験に落ちたら自殺を考えてた自分には他人事じゃない映画。人生に失敗しても、死ぬんじゃないよというメッセージに励まされた。ハリポタの寮対抗>>続きを読む

シャドー・ディール 武器ビジネスの闇(2016年製作の映画)

1.0

インタビューの継ぎはぎで、全体的に内容が分かりにくかった。インタビュー以外の手法で説明してほしかった。

名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

プラーミャは、劇場版の犯人の中で一番好きな犯人です!(2位は沢木さん)。あの美貌とスタイルでまさかの40歳!安室さんを凌駕する身体能力、爆弾作りの能力、計画性、清々しいほどの悪女で最高でした!お淑やか>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

テロの恐怖がひしひしと伝わってきた。見つかったら即射殺。命乞いも無意味。殺戮マシーンのように次々に銃を撃ちまくる犯人たち。テロリストと戦争の兵士たちは同じようなものだ。幸せな日常が突然壊れ、いつ自分が>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

2.0

いい話なんだけど、子供向け番組を見ている気分になってしまった。登場人物がリアルじゃなくてアニメのキャラクターみたいで違和感。特に秘密警察は昔の子供向け漫画のキャラクターみたいだった。個人的には「ライフ>>続きを読む

プレーム兄貴、王になる/プレーム兄貴、お城へ行く(2015年製作の映画)

4.5

3時間弱の間、ずっと楽しく幸せな気分で観られた。ご都合主義だの非現実的だの、そんな言葉を吹き飛ばしてくれるほど圧倒的なポジティブさと勢いがある。豪華絢爛な宮殿やカラフルな衣装、散りばめられた花が目を楽>>続きを読む

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

5.0

夢と幻想が入り混じった不思議な世界観。妖精のデザインも、美しさや可愛らしさは皆無で気持ち悪い見た目。気持ち悪さを追求した生き物たち。残酷で容赦ない展開が次々に襲い掛かる。ダーク版「千と千尋の神隠し」の>>続きを読む

ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜(2011年製作の映画)

4.0

アメリカ南部の黒人女性の生活をリアルに描写した作品。生活感があり、本当にこんな人が存在したかのようなリアリティー。女性作者だからか、偽善者女友達の嫌いな女のハブり方、イヤミ地雷男の感じの悪さがすっごい>>続きを読む

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.0

子供の人生や将来を決めるのは周りの大人たちなんだなあ、としみじみ思った。おばあちゃんも娘にもっと伸び伸び過ごさせてあげていたら未来も変わったかも知れない。大人の都合に振り回されるメアリーがかわいそうだ>>続きを読む

天使にラブ・ソングを2(1993年製作の映画)

4.0

見ると元気をもらえる映画!デロリスの言葉のセンス、ユーモアのある切り返しがかっこいい!パワフルな彼女を見るとパワーをもらえる。荒れた高校の生徒たちがみんな素直ないい子。歌とダンスで気分が盛り上がる。コ>>続きを読む

ハートストーン(2016年製作の映画)

3.5

美しいアイスランドの大自然のもと、思春期の男女をみずみずしく繊細に描いた物語。「君の名前で僕を呼んで」や「スタンド・バイ・ミー」に近い雰囲気。ちょっとキケンなゲームが修学旅行の夜って感じで懐かしい。ア>>続きを読む

シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢(2018年製作の映画)

5.0

なんて素敵な物語!不器用でシャイなジョセフの人柄や、娘とのやりとり、妻との阿吽の呼吸など、全てが愛おしい。屋外はミレー、室内はフェルメールの絵画のような美しい映像にうっとり。一人の男の一生を、ここまで>>続きを読む

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.5

始終ドキドキハラハラ。カンニングの手口がスパイ映画さながらで、よくこんなの思いつくなあと感心した。カンニングの依頼者はローリスクで罰を受けないのに、実力で問題を解いているリンは失敗すると重い代償を支払>>続きを読む

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

3.5

主人公のゼインには、身分証も出生届もなく、誕生日も年齢もわからない。親にとって子供の誕生日は絶対忘れられない日になるはずなのに、親は子供への愛情を示さず無関心。まだ12歳の子が長い間家を開けて久々に帰>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

評価の高さにも納得の、出来のいい映画だった。最初から最後まで飽きさせない脚本が見事。トニーは最初は差別意識を持っていたけど、ドクとの友情によって成長するのがベタだけど良かった。黒人だからフライドチキン>>続きを読む

バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

5.0

高評価ばかりなので、期待値爆上げで見た。結果、期待を上回る良い映画!シャーヒダーの仕草がどれもこれもかわいらしい!バジュランギおじさんも、正直すぎて災を招いてしまうが、周りの人の優しさに助けられる。モ>>続きを読む

家へ帰ろう(2017年製作の映画)

4.0

派手な展開や意外性はないのに、不思議な魅力のある作品。主人公のおじいちゃんと、孫や旅先で出会った人との会話に味がある。出会った人がいい人ばかりでほっこりする。ドイツとドイツ人を憎んでしまうのも、ホロコ>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.5

トイレがきっったねえ!テンポが良くサクサク進む。ベグビーがどうしようもないクソ野郎。友人の善意も都合よく利用。周りがクズだと絶対幸せにはなれない。クズとは縁を切るしかない。
教訓:友達は選べ。

LIFE!(2013年製作の映画)

1.0

映像や色彩はすごく綺麗だったけど、あまりはまれず途中離脱。

灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.5

YYamadaさんおすすめ映画。物語の進行の仕方が、米原万里さんの「オリガ・モリゾウナの反語法」に似ている。名誉の殺人ってイスラム教特有の慣習じゃなくて、キリスト教徒でも起こりうる。地域の慣習だろう。>>続きを読む

リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

2.0

食べ物を手作りしているシーンは好きだが、感傷的すぎるポエムが多くて自分には合わなかった。

きっと、いい日が待っている(2016年製作の映画)

4.5

今まで見た中で1番の胸糞映画。しかも実話だ。ナチの看守のような校長が子供たちを虐待するが、周囲にはバレないようにうまく立ち回る。嫌な奴ほど世渡り上手。子供たちも施設から出してもらうには校長の許可がいる>>続きを読む

母なる証明(2009年製作の映画)

4.5

さすがポン・ジュノ監督作。予想通りにはストーリーが進まない。次々に新事実が発覚して、最後まで飽きなかった。伏線回収も見事。結末もまさか!なので、サスペンスとして出来がいい。母親の異常なまでの過保護ぶり>>続きを読む

国際市場で逢いましょう(2014年製作の映画)

5.0

非常に完成度の高い映画。久々にもらい泣き。日本人も大いに共感できる内容だろう。人情映画でもあり反戦映画でもある。韓国も終戦後は日本と同じく貧しかったんだな。韓国でもベトナムでも、アメリカ兵にギブミーチ>>続きを読む

マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.0

思春期の難しい年頃の息子と、母親の関係がすごく繊細に描かれている。子供を「いい子」になるように教育する母親って、子供からしたら理想の押し付けでしかないよなあ。起承転結が薄く娯楽性に乏しいので、最後まで>>続きを読む

ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

3.5

「現実は変わらないが、各国首脳に圧力はかけられる」真実を報道することの大切さがわかる。嘘のプロパガンダに騙される人々。ISISの真の姿を報道することで、彼らの仲間に加わる人々を減らし、結果的にISIS>>続きを読む

危険なプロット(2012年製作の映画)

4.5

「ザ・フランス映画」といった作品。お洒落、官能的、危険な恋、そして甘い。「年上の既婚者との禁断の恋」といった、いかにもフランス人が好きそうな物語。「続く」という言葉で締め括られる物語の続きが気になって>>続きを読む

メイジーの瞳(2012年製作の映画)

4.5

子供はいつだって親の都合に振り回されるものだ。メイジーの実の両親は、仕事が一番で子供は二番。メイジーに対する愛はあるんだけど、相手の気持ちを考えていない。現代にこんな家庭はきっとたくさんあるし、不完全>>続きを読む

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.5

2つの民族同士の争いは、それぞれが加害者でも被害者でもある。どちらか一方を「悪」とし、他方を「善」とする危険性。それぞれに言い分があり、「正当な理由」がある。戦争や紛争のニュースを見るときは先入観を捨>>続きを読む