TOSHIさんの映画レビュー・感想・評価

TOSHI

TOSHI

30年以上、映画の「華麗なる嘘」を追い求めています。写真は「慕情」で有名な、香港島・浅水湾です(丘の上に建つ茶色の豪邸が、ジャッキー・チェンの別荘)。

映画(199)
ドラマ(0)

女は二度決断する(2017年製作の映画)

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日本ではまだテロは対岸の火事だが、ドイツでは2000年以降、外国人排斥を掲げるネオナチグループ「国家社会主義地下組織」(NSU)が、連続テロ事件を引き起こしていた。捜査当局が移民間の抗争と捜査の見立て>>続きを読む

ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

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タイトルは、インド語のレスリングだという。一言で言えば、「インド版:アニマル浜口・浜口京子(×2)」のスポ根物だが、レスリング映画という枠に収まらない、想像を超える面白さだった。

インドでは経済成長
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ラブレス(2017年製作の映画)

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神話のような重厚な作風で、世界的に高く評価されている、ロシアのアンドレイ・ズビャギンツェフ監督だが、本作も「ラブレス(愛のない)」というタイトルからして、冷徹な内容が予想され、観る人を選ぶ作品だろう(>>続きを読む

ワンダーストラック(2017年製作の映画)

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トッド・ヘインズ監督は一貫して、社会的・性的マイノリティを描き、多様性を深く掘り下げてきた。同性間の至高の愛を描いた前作、「キャロル」も素晴らしかったが、今回は、耳が不自由な人に焦点が当てられている。>>続きを読む

娼年(2018年製作の映画)

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<以下、性的表現によりR18指定の作品についてのレヴューです。念のため>

こういった性的なセンセーショナリズムが先行する作品には、映画として評価したい物が少なく、観賞を迷ったが、性風俗を巡る人間ドラ
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

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30年以上前には、映画監督として最高の名声と富を手にしていた、スティーヴン・スピルバーグ監督にとって、映画作りのモチベーションは、どこにあるのだろうか。どうしたって、趣味に近いモチベーションになるので>>続きを読む

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

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何故、今更チャーチル首相なのか、と思いつつ、良い映画なのは間違いなさそうなため、完全に映画ファンとしての義務感で鑑賞した。

舞台は1940年、ヒトラー率いるドイツ軍が東ヨーロッパの大半を占領し、フラ
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

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ディズニー映画は近年、ダイバーシティ・有色人種重視の思想で、描かれる人物像が変質してきているが、ディズニー/ピクサー作品の本作も、主人公がメキシコの少年で、同じ流れにあるように感じる。一昔前のディズニ>>続きを読む

素敵なダイナマイトスキャンダル(2017年製作の映画)

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ある人物の生涯や半生を題材とした映画は多いが、これ程、独特な作品もなかったのではないか。最初、末井昭って誰だと思ったが、かつて深夜に流れていた、パチンコ必勝ガイドのCMで、「ゴンゾーロ末井」として、女>>続きを読む

ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

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「上の句」、「下の句」を観て、映画としての突き抜け方に物足りなさを感じたため、劇場で観るか迷ったが、今回が一番良い可能性もあると思い、鑑賞した。舞台である東京・府中の映画館で、他の映画を観た時の予告で>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

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鬼才・ヨルゴス・ランティモス監督の、新作である。
冒頭、真っ暗な画面が続いた後、手術中の心臓の映像が映し出される。心臓の動きというのは、ずっと見ていると不安になる。こんなにせわしなく動いていて、これが
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ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

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手が回っていなかった作品だが、アカデミー外国語映画賞受賞に後押しされ、遅ればせながら鑑賞した。
映画において、社会に馴染めず違和感を抱えている人物を主人公に据え、逆に社会の異様さを浮き彫りにさせるのは
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

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独特の世界観・映像美で知られる、ギレルモ・デル・トロ監督の最高傑作との評判で期待が高まっていたが、公開直後にアカデミー賞受賞が決まった(受賞を見込んで、公開時期が決められたのだろうか)。オタク監督によ>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

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世界で一番“嫌な映画”を撮る、ミヒャエル・ハネケ監督の新作である。まさかタイトル通りに、本当のハッピーエンドな作品かと思ったが、そんな訳はなかった。客席を見渡しても、タイトルに騙された感じの人は殆どお>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

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現役最高の映画監督が、クリント・イーストウッド監督である事に異論がある人は少ないだろう。どんな題材でも人間の本質に迫り、同時に観客を引き込むエンターテインメント性をもたらす演出力は、現在の映画界で右に>>続きを読む

ゆれる人魚(2015年製作の映画)

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公開前ヴィジュアルの、人魚の尾ヒレのグロテスクさに引いてしまっていたが、やはり観るべきかと、遅ればせながら鑑賞した。
本作は一言で言うと、「人喰い人魚姉妹の、ホラーテイストのミュージカル映画」だ。素晴
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リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

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本作は、岡崎京子の原作漫画を読んでいた二階堂ふみが、行定勲監督に実写化を提案し、実現した作品だという。今、1990年代の漫画を映画化して、何を伝えたいのかが焦点だが、現代にも通じるのは、原作が描かれた>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

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たまにミュージカル映画が苦手だという人がいるが、映画は現実からどれだけ浮いているか、飛躍しているかの勝負であり(リアリスティックなドラマであってもだ)、ミュージカル映画とは、現実にある歌い出したくなる>>続きを読む

犬猿(2017年製作の映画)

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私にも妹がいるが、兄妹というのは複雑だ。それぞれ自我があり、お互いに違うんだと思っていても、やはりどこか似ているのが、我慢ならない程、腹立だしく感じる事がある。同性同士の兄弟・姉妹なら、尚更だろう。家>>続きを読む

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

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映画から出てきた、白黒のお姫様というコンセプトが秀逸だ。虚構である映画の本質や、存在する筈がない物を存在するかのように見せる事ができる映画のメリットが活かされている。映画の登場人物が現実に現れるという>>続きを読む

苦い銭(2016年製作の映画)

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人間が幸福な人生を追求する上で最大の問題は、金のあるなしで人生が決定づけられてしまう事だろう。実際、世の中に金で買えない物は殆どないし、一生働かないで暮らせるだけの金があったら、悩みなどなくなるに違い>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

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変化する近年のアメリカ映画を象徴するような、一言で言い表すのが難しい作品だ(本作はアメリカ・イギリスの合作)。レイプ・殺人事件そのものではなく、解決しない事件に世論喚起のため、被害者の母親が出した3枚>>続きを読む

羊の木(2018年製作の映画)

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私は原作物の映画と聞くだけで、作り手が怠慢な気がして、鑑賞のモチベーションが一段下がってしまう(そんな事を言っていたら、近年では観る映画がなくなってしまうが)。
吉田大八監督は前作でも、三島由紀夫の「
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デトロイト(2017年製作の映画)

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毎年、アカデミー賞候補と謳った作品が公開される時期だが、「アカデミー賞最有力!」と宣伝された本作は、一部門もノミネートすらされなかった。差し替えが間に合わなかったにしても、優良誤認の問題はないのかと思>>続きを読む

嘘を愛する女(2018年製作の映画)

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何となく原作物かと思ったが、オリジナル脚本で、しかも中江和仁監督はこれが長編映画デビュー作だった。
ゆうちょ銀行等のCMを制作していた映像ディレクターで、TSUTAYA CREATORS' PROGR
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早春(1970年製作の映画)

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昨年、劇場で観た旧作では、「アルジェの戦い」や「幸福(しあわせ)」等が収穫だったが、今年も早々に、長年観たかった本作を観る事ができた。イエジー・スコリモフスキ監督の原点である、1970年の伝説的作品で>>続きを読む

レディ・ガイ(2016年製作の映画)

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タイトルからしてB級映画的だが、ウォルター・ヒル監督とシガニー・ウィーバーという大御所の組み合わせで、そんなB級な映画を作った事に、逆に興味が湧いた。

刑務所での精神鑑定で、ボディーガード達が殺され
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8年越しの花嫁 奇跡の実話(2017年製作の映画)

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完全にスルーしていた作品だが、ようやくDVD化された「ヘヴンズ・ストーリー」(2010年)を観ていた時、ウィキペディアで本作が瀬々監督作品と気付き、駆け込みで鑑賞した(私は、こういうパターンが多い)。>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

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前作はスパイアクション映画の新境地を開いたといえる作品だったが、2年ぶりの新作は、テンポの良いストーリー展開やキレの良いアクション描写はそのままに、舞台がロンドンから世界に広がり、更にスケールアップさ>>続きを読む

嘘八百(2017年製作の映画)

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遅ればせながら、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

このキャステイングでは、コメディとしての爆発力も生まれそうにないし、映画というよりテレビドラマのような物になってしまうの
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

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中年男が一人で観に行く映画でもないと思ったが、年内は他に観たい作品もなくなり、消去法的に本作を選択した。しかし、劇場で観るのを迷うような作品ではなかった。クオリティ云々ではなく、今年の日本映画で一番、>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

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昨年「ローグ・ワン」の公開時に、キャリー・フィッシャーが亡くなり、ラストシーンでレイア姫が登場したのに感動すると同時に、生前に撮影済みのエピソード8があるのが救いだと思ったが、もう一年経ったとは早い物>>続きを読む

花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)

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私がフィルマークスで気になるのは、上映時間が長い事への不満を書く人の多さだ(寝落ちした事を書く人の多さもだが)。上映時間が長ければ長い程、燃えるのが本当の映画ファンであり(笑)、映画において2時間30>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

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誰もが結末を知っていて、ある意味、壮大にネタバレしている古典的作品をリメイクするとは、どういう事なのか。三つの可能性を考えた。
1.結末が知られている事は承知で、独自の映像表現や演出で勝負する。
2.
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ビジランテ(2017年製作の映画)

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「あゝ、荒野」を観た時にも思ったが、古臭い風景をバックに人間同士のぶつかり合いのドラマを描く上で、デジタル撮影は向かないのではないかと思う。フィルムにある陰影やザラザラした感触が無く、全てがクリアに見>>続きを読む

希望のかなた(2017年製作の映画)

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実際に行った事がないため、私にとってのフィンランドという国のイメージは、カウリスマキ監督の作品が殆ど全てであり、すっかり、不景気で人々は仏頂面、至る所にストリートミュージシャンがいるというイメージにな>>続きを読む

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