NARUさんの映画レビュー・感想・評価

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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.1

自宅と職場を往復する日々を送る地味な男が、ロシアンマフィアと銃撃戦を繰り広げる話。

独特な編集でテンポよく紡がれる映像と、地形や小道具を活かしたリアルなアクション。
ここまでならよくあるアクション映
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テルマ(2017年製作の映画)

4.3

ノルウェーの田舎で 厳格なキリスト教徒の両親に育てられた少女テルマが、大学で同性愛に落ちた日から奇妙な発作に襲われ始める話。

素晴らしかった。

少女の抑圧と開放およびイニシエーションを描いた作品は
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アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

4.5

妻に内緒で仮面パーティに参加する夫を通して、愛と性のあり方を問う作品。

キューブリックはこんなエゲツない作品を遺していたとは…。

夫婦関係の危うさや、怪しい会員制クラブに忍び込む緊張感だけでもサス
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ブルー・マインド(2017年製作の映画)

3.6

非行に走る15歳の少女が“不自然な”身体の変化に悩み始める話。

自暴自棄に悪友たちと連み始め、セックスやドラッグに溺れていく様がリアル。

すごいのは、主人公ミアがカースト上位の男女に自ら接触してい
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.3

初めて観たウルトラマン。
劇場で観てよかった。とても好みだった。

宇宙人たちが固有の価値観や思考で地球人を客観的に眺める世界。
それぞれ人間に対するアプローチも違うが、人と宇宙人の中間に位置するウル
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ユリゴコロ(2017年製作の映画)

3.2

「殺人に取り憑かれた人間の手記」を父の書斎で見つけた息子の話。

原作読了後すぐに視聴。
結論から言うと、原作の持ち味を活かせていない映像化だった。

絵での表現に注力している点は映画として素晴らしい
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けものがれ、俺らの猿と(2000年製作の映画)

2.0

パンクロッカーや小説家として活躍する町田康原作の映画。

町田康作品は『パンク侍、切られて候』とエッセイを読み、『メシ喰うな!』を聴いて「いい意味で頭のネジが外れた魅力的なアーティストだな」と思い、期
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ドリームキャッチャー(2003年製作の映画)

2.5

特殊能力を持った4人の男が、雪山で具合の悪いおじさんを助けた事からとんでもない方向に話が転がっていくスティーブン・キング原作の映画。

途中まで観て、以前1度観た作品だと気づいた。

派手な内容なのに
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グッドナイト・マミー(2014年製作の映画)

2.6

顔を包帯で覆って帰宅した母を「別人だ」と疑い正体を暴こうとする兄弟(双子)の話。

仕掛けが露骨なのでもう少しうまく演出してほしかったが、恐怖を与えるためのアプローチが珍しい点は良かった。
ただそのア
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ラザロ・エフェクト(2015年製作の映画)

3.0

犬の死体蘇生に成功した“ラザロ血清”を、人間の死体にも投与してしまう話。

良い題材。
理系知識のある人達が丁寧に製作したことがわかる内容で好感を持てる。

台詞や小道具で、“ラザロ血清”という嘘にリ
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セブン・シスターズ(2017年製作の映画)

3.0

人口爆発により1家族につき子供1人しか認められない「児童分配法」が施行された近未来で、7つ子が1日ごとに入れ替わり1人を演じ続ける話。

おそらく邦画『水曜日が消えた』に元ネタ。本作でも7人の名前が各
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.9

衝撃作。

直感的に忌避してしまう容姿や動物的表情を露出する本作の主人公を追う映画体験は、決して心地よいものではなかった。

しかし冒頭から明かされる特殊能力や、似た容姿を持つ人物の登場など、立て続け
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.3

『パラサイト 半地下の家族』を撮ったポンジュノ監督2003年の作品。

とんでもない映画だった。とにかく観てほしい。

運び屋(2018年製作の映画)

3.9

裏社会とは無縁のじいさんがお金のために大量の麻薬を運ぶ話。

「運び屋」はフィクションで扱われやすい職業だが、本作の主人公は珍しかった。
90歳が裏社会で「はじめてのおつかい」をするみたいなもので、「
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人生の特等席(2012年製作の映画)

2.5

メジャーリーグの老スカウトマンと、弁護士をしながらそのサポートに駆けつけた娘の話。

イーストウッド主演だから期待したけど物足りなかった。ちょっと嫌な気持ちにもなった。

「時代遅れで身体にガタがきて
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.3

過激な問題作を生み続ける鬼才の漫画家・新井英樹先生の『宮本から君へ』の実写版。

原作は未読だが、最も好きな青年漫画が新井先生の『ザ・ワールド・イズ・マイン』であることと、『漫道コバヤシ』で本作の原作
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

4.0

孤独な少年が不良中年男と共に 生き別れた母を探すロードムービー。

暴力が(あんまり)ない北野武作品も良い。

呆れるほど放漫な菊次郎おじさんがたまに見せる優しさは、人類の根底にある愛情のように思えて
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さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)

2.4

キャラクターたちの設定や性格から面白くなりそうな予感が強かったが作り込みが粗く、消化不良に終わってしまった。惜しい。

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

4.4

ピアノコンクールを通して「才能とは何か」を描いた作品。

映像、音、演技、演出、脚本、テーマ、すべてにおいて上質な映画だった。

「才能の形」が違う4人の視点からテーマを描いてる点が面白い。
自分には
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ブラック校則(2019年製作の映画)

3.9

素晴らしかった。

失礼ながら「多分ティーンズ向けだから ながら見でいいか」と思い作業中に流し始めた作品だった。
しかし良くできた脚本だと気付き、すぐに作業の手を止めて集中して観た。


鑑賞後に調べ
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ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

3.2

レオス・カラックスの自伝とも言えるメタ的な映画。

本作の方向性を示すように扉が開かれる冒頭シーンはワクワクしたが、最後まで観ても僕は本作の意図が理解できなかった。

1人の役者が演じる多様なキャラク
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フィッシャー・キング(1991年製作の映画)

4.2

銃乱射事件の起因となる発言をしてしまったラジオDJが、その事件により妻を亡くしたホームレスと出会い、罪を償おうとする話。

少し複雑なログラインだが、要は
「妻を亡くしホームレスになった人間と、その原
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ヘル・ベイビー(2013年製作の映画)

3.5

妊娠中の妻と新居に引っ越してきたら幽霊屋敷だったエログロホラーコメディ。

バカなストーリーとバカなキャラクターたちに笑った。

夫、妻、妻の妹、隣人、警察2人、悪魔祓い2人など、個性豊かなキャラが多
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

無機質なSF世界に独特なユーモアを交え、少年漫画ライクな作風でコーティングされたストップモーションアニメ。

可愛さと気持ち悪さの匙加減が絶妙で、既存作品の影響を受けつつもキャラクターや美術に独創的な
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名探偵コナン 瞳の中の暗殺者(2000年製作の映画)

3.8

コナンシリーズには興味がなくてこれまで避けてきた。
(TVシリーズを数本観た程度だった。)

でも家族が観てたこの作品を後ろでなんとなく眺めてたら、いつの間にか時間を忘れて最後まで観てた。
めちゃくち
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ONE PIECE FILM STRONG WORLD/ワンピース フィルム ストロングワールド(2009年製作の映画)

4.0

レビュー忘れてた。
劇場公開当時、原作漫画を10巻までしか読んでなかったのに観に行った作品。

完成度の高さに衝撃を受けた。
キャラクターの個性や作品のテーマがわかり、原作未読でも楽しめると思う。
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茶の味(2003年製作の映画)

4.2

巨大化した少女が自分を眺めていたり、
恋に落ちた青年の額から電車が飛び出したり…
視聴者に異和を生じさせるデペイズマンのようなアイデアや技法が凝らされている。

そういったシュルレアリズム的な映像だけ
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

4.0

側から見たら笑い事でも自分にとっては涙が出るほど感情が乱れる出来事や思考があって、まわりにはそれが伝わらずやるせない無力感や孤独感に襲われる。そんな経験が過去に何度かある。

本作にあるウォシュレット
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.2

よかった…。
日本の恋愛映画はあまり観ないけどこの作品は大好き。

一言で言えば「片想い映画」。
作品全体のリアリティが凄まじく、思わず映画を観てることを忘れてキャラクターの体温やその空気感に没入して
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くれなずめ(2021年製作の映画)

4.1

結婚式で披露する余興のために再会した高校時代の旧友たちが、過去に思いを巡らせる話。

スクールカースト下層に位置する男たちのくだらない内輪ノリや距離感などが絶妙に描かれていた。

すごいのは、彼らの内
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ルームロンダリング(2018年製作の映画)

2.8

事故物件に一定期間住み込むアルバイト女性の話。

必然的に霊と共存することになる舞台設定と職業を同時に与えたアイデアがうまい。

ただ「殺人事件の犯人は誰か」というストーリーをメインに据えてしまったた
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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語(2012年製作の映画)

4.2

作品の「食わず嫌い」をやめるきっかけになったアニメ。

当時はこのようなかわいい絵のアニメや漫画が苦手だった。

でも周りに押されて初めて本作のTVシリーズを観たとき、独創性なイメージと驚異的なアイデ
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