モモモさんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

4.3

タダでさえ傑作だったのにエンドゲーム後だと更に味わい深い作品になったな…。
キャラの肉付けや物語の演出に重大な役割を持つ「カセットテープ」が代表する小道具の使い方、「Take my hand. 」が印
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オーヴァーロード(2018年製作の映画)

4.0

「第二次大戦物にゾンビ要素を大真面目に入れてみようぜ!」を見事形にした戦争映画の秀作。
冒頭の飛行機内シーンも、降下後の道中も、村に到着してからの一連の展開(特に主人公が施設内に1人で潜入するシーン)
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ザ・フォーリナー/復讐者(2017年製作の映画)

3.9

シリアスな復讐譚の中でジャッキーアクションを両立させてみせた快作。
「舐めていたジャッキーがベトナム仕込みのゲリラ戦士だった」が最高なのは勿論だが「元活動家の副総理ピアースが裏切り裏切られ目論見が潰れ
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バースデー・ワンダーランド(2019年製作の映画)

3.1

原監督の最新作×イリヤさんキャラデザでまさかこんなに無味無臭な作品が飛び出してくるなんて…嘘だろ…?
原監督が露骨なマッドマックスFR、千と千尋オマージュをしてくれたのは何か…こう…良かったです…。
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アイアンマン2(2010年製作の映画)

3.8

思い出補正込みでも「薄い映画だな…」と思わざるを得ない作品。
ペッパーとの関係の進展に父親との確執にローディとの決別と和解と大事な事を色々詰め込んでる上にクロスオーバー要素をここまで捻じ込めば薄くなる
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ズーランダー(2001年製作の映画)

3.6

ボウイの無駄遣いにパリスヒルトンなんかの旬だったセレブとかを人脈パワーで出演させて勃起ネタに2001年パロディに思いついた限りの馬鹿馬鹿しい事をする映画が今の時代にも必要ですよ。
小学生高学年辺りで本
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

3.6

「大人編がある」という映画版の要素は単純に小栗旬や北川景子が出る事によって降りる予算ありきの改変なんだろうけど「原作ファンも新鮮な気持ちで観れる」という点ではかなりの良改変だと思う。(共病文庫に全てが>>続きを読む

ブラッド・スローン(2016年製作の映画)

3.7

飲酒運転で加害側になった男が刑務所の中でギャングに染まっていく回想と銃の密売を仕切る出所後の現代の2部構成で成り上がり物語を描く。
動機が最後の最後に明かされるのだが意外性は全く無いのに満足感を得てし
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斉木楠雄のѰ難(2017年製作の映画)

2.7

「小細工無しでストレートに実写化しているが何も面白くない」というのが正直な感想。どうしようもない。
原作の文化祭回以外のエピソードからも色々とネタを拾って1つの物語にしているのだが纏まりの無さが際立つ
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.7

「言葉は武器だ」を丁寧に演出して積み重ねていくのでラストの演説が気持ちいいの何の…。
ダイナモ作戦の為の捨て石となったカレーの将軍が電報を読んだ後に空を仰ぎ見る無情さにグッときた。
作品を包む陰鬱でど
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君の膵臓をたべたい(2018年製作の映画)

3.9

原作未読、実写版未視聴。
あれ…普通に良い話じゃないですか…やっぱり食わず嫌いはダメだな…。
キャッチコピーは知っていたので序盤で早々にタイトルの意味を開示する構成に戸惑ったが早計だった。終盤で意味が
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

5.0

誇張抜きでオールタイムベストが10年振りに更新されました。
これ以上の物は本当に考えられない「アイアンマン」から始まったMCUの集大成にして、コミックの映画化の最高峰にして、この時代のエンタメを代表す
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ある少年の告白(2018年製作の映画)

3.9

「ザ・ギフト」で心掴まれ本作も期待に胸膨らませ鑑賞に臨んだジョエル・エドガートン監督最新作。期待を裏切らない出来で「外れ無し監督リスト」にカテゴライズする事が決定しました。
俳優が監督も務める様になっ
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.0

これは撮影賞あげたくなるわな…というワンカットの中でパンしまくってもキメ画が持続し続ける恐ろしい職人技を観た。キュアロンは監督としてもよりも撮影マンとしての方が化け物味がある。
確かにこれは映画館で観
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

3.7

久々に心がモヤっとする映画に出逢った。
主人公の置かれた状況や心情を追体験する、という表現においては大傑作だ。
「何が起きたのか?」を描く事自体がミスリードなのが良い。
皮肉にも家族の存在が彼の目的を
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アントマン(2015年製作の映画)

4.2

アベンジャーズの中で最も人間が出来ている男スコット・ラング。
可愛い娘の為にヒーローになり、別れた女房とその新しい旦那と友好的な関係を築き、親しい友人達がいて良き理解者である恋人もいる。問題を抱え過ぎ
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キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー(2011年製作の映画)

4.0

現時点のMCUで3部作全てが面白いのは「キャプテン・アメリカ」シリーズだけだと個人的には思う。
「ウィンターソルジャー」からルッソ兄弟に監督が変わってもスティーブの信念、物語のテーマがブレずトリロジー
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アイアンマン(2008年製作の映画)

4.5

MCU始まりの作品にしてその後の多くのヒーロー映画の根幹を決定づけたと言っても過言では無いマスターピース。
クランクインの数ヶ月前にマンダリンをメインヴィランから降ろしたり、現場で突貫的に台詞や展開を
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俺たちニュースキャスター(2004年製作の映画)

3.8

堂々と勃起したり、犬を橋から豪快に蹴り飛ばす。この中学生じみた不謹慎さが良い。
しかしポール・ラッド、この時代から今まで一切老けてない気が…。

サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

4.0

こんなしっかりしたポストアポカリプスが日本で作れるなんて…それでいてちゃんと大衆向け映画として成立してるなんて。
個人的には「アイアムアヒーロー」と同格の映画だ。
若干の掛け違いが生じていた家族が世界
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ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

3.9

「薬物依存に陥ったティモシーを献身的なサポートでカレルが救う親子ドラマ」かと思って観たら「薬物依存と言う終わりの無い病に愛だけでは立ち向かえず敗北していく」物語だったので良い意味で裏切られた。「薬物、>>続きを読む

キングダム(2019年製作の映画)

3.4

「台詞の8割を怒鳴り続ける山崎賢人」という地獄を観た。
それしか出来ない役者でも無いだろうに、青年(少年)漫画の主人公を実写に置き換えた際の適した肉付けだとは思えない。
同監督の「BLEACH」でも一
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シャザム!(2019年製作の映画)

4.0

丁寧なオリジン物語にザック風味バトルを織り交ぜた秀作ヒーロー映画。
出自、力の根源が鏡写しのヴィランとの闘いを通して己の力の使い方と使い道に目覚めていく王道ストーリーの中で他のヒーロー映画と一線を画す
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オアシス(2002年製作の映画)

4.0

「バーニング 劇場版」で心を鷲掴みにされたイ・チャンドン監督の過去作がリバイバルで上映していたので劇場で鑑賞。
前科3犯持ちで轢き逃げの刑期を終え出所したばかりの軽度の知的障がいを持っている(であろう
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キングス・オブ・サマー(2013年製作の映画)

4.3

この10年の中で出てきた新鋭監督の中でもダントツで大好きなKong:skull island のジョーダンのデビュー作にしてティーンブロマンス映画の大傑作。
父子家庭で皮肉屋の父と暮らす主人公と過保護
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インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)

4.0

日本では「アイアンマン」よりも本作の方が先行して上映されていた筈なので自分が最初に触れた記念すべきMCUなのだが、改めて観ると面白さより感慨深さが勝ってしまい冷静に鑑賞するのが中々難しい。
パラマウン
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2ガンズ(2013年製作の映画)

3.5

終わり良ければ全て良しと言うか、ラストのノリの良さを全編に散りばめてくれたら良かったのに…。
マーク・ウォールバーグは饒舌で軽薄な軍人が似合い過ぎ。

シャークネード カテゴリー2(2014年製作の映画)

3.4

あれ…本当だ…2は結構面白いかも…。
英雄視されてて、良くモテて、なんか良く分かんないけど市長とかも力を貸してくれる主人公像、完全にラノベの主人公と同格じゃないですか。ジャパニーズカルチャーとの相性が
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ハロウィン(2018年製作の映画)

4.3

近年の傑作ホラーの文法とスラッシャー映画の基本を全て内包し、カーペンター版の正統続編としてブギーマンが帰ってきた傑作。
1作目の生存者が40年の間恐怖と闘い続け報復の為に自宅は要塞と化し己と娘を殺人兵
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魂のゆくえ(2017年製作の映画)

3.7

淡々と静かに物語が進み、派手なカメラワークも音楽もない映画は逆に監督の確かな演出力が際立って良い。
多分自分の聖書の知識では拾い切れていない多くの要素があるので又改めて観たい。

バイス(2018年製作の映画)

3.9

マッケイ監督の前作「マネー・ショート」もそうだったが個人的にはブラックコメディを越えてホラー映画だと感じてしまう。
名門大学を中退し酒浸りで肉体労働をしているダメ男が政界という天職に出逢い時代の力で成
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シャークネード(2013年製作の映画)

2.8

バカ映画は好きな方だが、クソ映画を楽しむ能力は自分には無かった様だ。
雨が降ってたり降ってなかったり。もうシーンの繋ぎを気にしていないというか。そんな事ウダウダ言う様な人が観るべきではないのだろうけど
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

3.9

1週間かの様に感じる1日の中で多くの日常を描く終盤までの展開も十分に楽しいがそれは助走に過ぎず、実に下らない論争をキッカケに部外者(警察)に全てを破壊され暴力と憎しみの連鎖を生む怒涛の終盤戦が凄まじい>>続きを読む

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

4.0

会話し続ける物語の中で回想は台詞1つなく断片的に、それでいて全てを物語ってくれる構成と演出が最高。
OSを愛するってどうなの?を中盤で済ませてその先に進むゴリゴリのSF映画。
ジョーカーの職場にスター
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キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー(2014年製作の映画)

4.3

気付けば公開から随分時間が経って、あともう少しで「エンドゲーム」が控える今改めて観てもMCUの中でも頭一つ抜けている傑作。
NY決戦後の空白に何があったかを感じさせてくれるストライクチームとの連携でス
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