モモモさんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

3.8

評判通りの「人の死」を真っ向から描いた秀作。
「近しい人の死を受け入れられない」「近しい人の死の実感が湧かない」という感情をここまで具現化し、映像化出来たのが凄い。
幼い子が観ても楽しい、大人が観ても
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人狼(2018年製作の映画)

3.9

押井守原作の「人狼」をキム・ジウン監督、カン・ドンウォン主演という夢のコラボで実写化した韓国版「人狼」。
「悪魔を見た」のテイストで描く無慈悲な「韓国映画」を期待していた身としては、少し肩透かしを喰ら
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シャドー・オブ・ナイト(2018年製作の映画)

3.5

ヤングジャンプ的青年漫画世界を真正面から描いた暴力刃物打撃映画。
刃物の「痛さ」「鈍さ」の描き方が最高。
「避けられて鉄柱を蹴ってしまい結構な痛がり方をする」等の絶妙な間合いの近接戦闘が良い。

リバイバル 妻は二度殺される(2015年製作の映画)

3.4

SF物としてはルールが曖昧なので痒い所に手が届かない惜しさが残る。
タイムスリップでもループでもない曖昧さも嫌いでは無いけど。

イコライザー2(2018年製作の映画)

3.7

「家族を人質に取る」「人を刃物でメッタメタに刺す」という普通の映画だと悪役がする事を平然とマッコールさんがこなしていくので自然と笑顔になってしまった。
前作に増して「絶対にやられないだろう」という安心
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.7

アンドリュー自身を反映させた様な主人公が覗き見で一目惚れした美女の失踪の謎を追うオカルト・ハリウッド映画。
間抜けでシュールな展開と画作りが最高。
セックス中に2人揃って間抜け顔でTVのニュースを見た
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スカイライン-奪還-(2017年製作の映画)

3.5

思った以上にしっかりとした「スカイライン」の続編になっているので「うん…まあ…凄い駄作って訳でも無いけど…」と微妙な気持ちで観ていたが「シラットをちゃんと使えば宇宙人くらい倒せんじゃね?」と気付いてし>>続きを読む

ジェーン(2014年製作の映画)

3.1

ナタリーが家族を守る為に無法者を華麗な銃捌きで葬る話だと期待して観たら、かなり悲惨な目にあった元婚約者のエドガートンがほぼ一人で奮闘する話で拍子抜け。
序盤だと主人公がデリカシーの無い人間にしか見えな
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アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

3.9

「イット・フォローズ」のファンにとって必修科目の様な映画だった。シチュエーション、ロケーションに作家性の原典が濃縮されている。
一日の出来事、一晩の出来事、という構成が最高。
「予兆」や「期待」を感じ
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ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

3.9

冒頭から「お前ら…声変わりの途中みたいな声しやがって…!」と胸が熱くなりました。
折れたロンの杖や空飛ぶ車等、中盤までに伏線となる要素や小道具を散りばめて余すことなく回収していく様は本当に気持ちが良い
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詩季織々(2018年製作の映画)

3.1

出てくる食べ物が全部美味しそうな中国料理最高映画。
幼馴染という概念は国境を越えた憧れ。
主題歌が良いだけで「良い映画観たなぁ」みたいな気持ちになれる物ですね。

アポストル 復讐の掟(2018年製作の映画)

3.7

待望のギャレス・エヴァンス最新作はオカルト・サイコスリラー。
Netflixオリジナルフィルムの恩恵を受けた作家性と創作の自由を保証された濃い映画だった。
前半はかなり冗長で「これはマズイのでは…?」
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サイレンス(2016年製作の映画)

4.0

安定のブラムハウスクオリティなワンシチュエーションホラーの秀作。
山奥の一軒家を舞台に聾唖で声が出ない主人公と殺人鬼の攻防戦を80分程でスマートに描く丁度いい映画だった。
聾唖だからこそ勝ち、それをゲ
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ユニバーサル・ソルジャー(1992年製作の映画)

3.1

わざわざ猟銃を持って出たヴァンダムが結局その猟銃を使わずにその身一つで勝っちゃうラストバトル、凄くヴァンダムでした。

記憶の夜(2017年製作の映画)

3.1

サスペンスに行ったりホラーに行ったり、話運びもジャンルもごった返しで錯綜する前半パートはそこそこ楽しめた。
最終的にブロマンスに着地するので韓国映画は良いですね。

ドリーム・ホーム(2010年製作の映画)

3.4

今までの様々な映画で「その道具を殺人に使うんですか!?」を体験してきたが、結束バンドがここまで怖い、便利だと思ったのは初めてです。
妊婦を殺す胸糞から、指を切断し内臓をブチまけ、チンポもついでに切断し
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カイジ 動物世界/動物世界(2018年製作の映画)

4.0

カイジの中国実写版、トンデモ作品だと思ったら「面白いトンデモカイジ実写版」で大満足。
大筋は忠実なのだが「賭博黙示録カイジ」を求めると肩透かしを喰らってしまうだろう。個人的にはここまで吹っ切れた改変、
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.3

不正行為を爽やかに描く「スタイリッシュ・カンニング・青春映画」の傑作。
クローズアップを多用するレイアウト重視の絵作りをカット割り割りな爽快感のある編集がたまらない。
主人公の秀才少女リンを筆頭に、頭
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.3

会話のテンポ、浮わついた台詞回しが肌に合わず。
「寄生獣」の時から言っているんですが、日本の映画界で1番「人外」を演じる事に長けているのは東出君だと思います。

殺人の才能(2014年製作の映画)

2.9

凄い低予算の中頑張ったんだろうな…!という気持ちで一杯です。
結局金だろ?みたいな話なんで身も蓋もない。

レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

3.8

不謹慎な言い方だが物語におけるナチスの存在って物凄く便利。
プロペラで挽肉にしたり、皮膚や筋肉の階層で焼身を演出したり、スピルバーグは残酷な事を無邪気に撮るから最高。

バッドガイズ!!(2016年製作の映画)

2.9

悪い意味で自主映画っぽい作品。
キャスティングだけは最高。

マザー!(2017年製作の映画)

4.1

「一体何を観たんだ…?」を久し振りに心の底から楽しめた怪作。
そりゃこんな映画を作ってしまったらアロノフスキー監督も休みたくなるよな、と納得出来る怒涛のラスト。劇場公開しなかった事も根に持っていたが今
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ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

3.7

橋口監督作を観ると「こんな世の中で生きていたくない」「人間関係を全て放棄したい」モードになってしまうので精神衛生上よろしくない。
長回しの数々に耐える役者陣の演技力と飽きない会話が続く脚本が最高。
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心の指紋(1996年製作の映画)

3.6

ロードムービーで大事な「思えば遠くに来たものだ」を感じさせてくれる馬と車の並走シーンが良かった。
ウディは人を悲惨な目に合わせる姿も、人に悲惨な目に合わされる姿も様になる最高の男。

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

2.9

「笑ってはいけないお役所仕事」的ドタバタ劇からのラストは結構好きです。

イングリッド ネットストーカーの女(2017年製作の映画)

3.7

バットマン好きには悪い人間はいない。
ハッピーエンドの皮を被ったホラーな結末が良い。

ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

3.8

「映画好きなのにハリーポッター観たこと無いの!?」と言われる度に「何くそ観てたまるか!」と意固地になっていたのですが、遂にハリーポッター童貞を捨てる決心がつきました。
スターウォーズや少年ジャンプ的な
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ブラッド・ファーザー(2016年製作の映画)

3.0

話はお粗末だし、血もアクションも足りないし、「怒られせたらヤバい父親」映画としても物足りないが「ヤバいメル・ギブソン」映画としては結構良い。
致命傷を受けても凄んで敵を探すメルの演技、アレは多分演技で
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デビルズ・バックボーン(2001年製作の映画)

3.9

殴打され充血する眼球、絶妙な身体の部位に当たる銃弾、硬派なホラー描写、独特の幽霊感、そして戦争。純度100%のデルトロ・ホラーファンタジーに大満足です。
予算や技術の問題で本作で出来なかった事をやりき
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青い春(2001年製作の映画)

3.4

クローズゼロや悪の教典でも思ったのだが高校を美術でメチャクチャに出来るのが本当に羨ましい。
屋上に立つ新井浩文の早回しラストシーン、「役者って大変だな…」という思考が邪魔して急に現実に引き戻されてしま
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ナチュラル・ボーン・キラーズ(1994年製作の映画)

3.5

ウディもステイサムもスキンヘッドの方が格好良さが増す。むしろ毛髪が魅力を阻害している。
本作の個人的な主人公はダウニーJr.です。

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

4.5

冒頭の「裸足」の時点で心を鷲掴みにされた大傑作ホラー。
タイトルへの入り方が最高な映画に外れは無い。
第1幕目は恐怖控えめの「説明」に終始し、2幕目から3幕目までノンストップの構成が素晴らしい。
序盤
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スカイスクレイパー(2018年製作の映画)

3.6

冷静になると「は?」としか思えない展開と、冷静にならなくても「は?」としか思えない展開を「ロック様パワー」でねじ伏せる正しいバカ映画。
観客にツッコミを入れさせまいと先制で言ってしまうダクトテープネタ
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

3.8

主要人物、脇役、物語の骨格、テーマ、舞台、監督、全てがアジアな正に新時代を感じさせてくれる秀作。
ラブコメを普段あまり観ないので他作品と比較が出来ないのだが、そうしたアジア要素を抜きにしても非常にスマ
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