ジェードさんの映画レビュー・感想・評価

ジェード

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(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

大将からその辺にいる百姓まで、ほぼ全ての人間が狂っている新たな戦国時代を描いた作品。
この作品の何がヤバいって『武士道』だの『侍魂』が深く根付いてるはずの安土桃山時代の人間だろうと、容赦なくただの弱い
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.1

今ある幸せをそのまま望むのか、それとも見たことのない未来を願うのか。
オトナ帝国からわりとよく見るこの問いかけを本作は軸に語っている。美麗なアートワークは流石。しかしストーリーとか根幹となる世界観が結
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そして父になる(2013年製作の映画)

3.8

静かでも確かな現実感で描き切る親子関係。これは文字通り、福山雅治演じる主人公が成長する物語で、リリー・フランキー演じる旦那の方とは徹底的に対照として描かれる。
時間より血を、人情より優秀さを、求めてい
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イコライザー2(2018年製作の映画)

2.8

正直期待はずれだった1作。
こういう小市民が世直し系に求めていた爽快感はほぼなかった。前半の列車での誘拐犯とのシーンがピークで、前作の圧倒的なスラッシャーアクションを知ってる身からすれば冗長でしかない
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ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

3.2

整形故の恐怖とサスペンスを巡った映画として、求めてたしっちゃかめっちゃか感はたくさんあって良かった。
大森南朋周りのリアリティのなさは気になる部分。とにかくディテールより、演出重視な作品だなーとはぼん
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整形水(2020年製作の映画)

2.2

うーん、自分には合わない映画でした。
ひたすらこちらの予想の範疇からは出てこないし、3DCGアニメーションにする意味もあんまり感じなかった。実写の方が怖さも精神的グロさも増しそう。両親が悲惨になってい
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.0

ひたすらキアヌ・リーブスがかっこいい、そんな映画。
エクソシストじみたことしてる主人公の素性等はこの映画では明かされず、ひたすら天使と悪魔の抗争に巻き込まれている。ちょっとテンポや演出面でも、もう少し
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TIME/タイム(2011年製作の映画)

3.9

これは面白かった!
SF作品ながらシンプルで斬新な発想を、ハプニングから生まれた男女バディと一緒に楽しめたいい作品。この世界ならではの慣習、時間がないから走るしかないや貧民は異常にせっかち等のディテー
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Pearl パール(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「愛されたいだけなの」
映画史上最も無垢な殺人鬼、というキャッチコピーは強烈かつ秀逸であり、このパールという女性は徹底的な弱者として描かれている。
同じく自由を求めた女性殺人鬼だとエスターがいるが、彼
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

面白かった。
前半は一体誰が怪物なのか?というサスペンス的な側面で人物を描き、後半には怪しく見ていた彼らを丁寧に掘り下げていく。こうした『誰が怪物なのか?』という視聴者目線のあくどさこそが、怪物なのか
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ベティ・ブルー/インテグラル 完全版(1992年製作の映画)

3.7

映像美と空気感の狭間に揺れる、激的なラブストーリー。ところどころ絵画的な決め絵の数々に酔いしれつつ、純情な二人に引き込まれた作品。特にヒロイン、ベティのわがままで気分屋でヒステリックだが、甘えん坊で愛>>続きを読む

楽園追放 - Expelled from Paradise -(2014年製作の映画)

3.4

デジタル世界に生きる人間と、旧世界に生きる人間。AIが発達した世界の『仁義』の話。SF作品特有なのだが、全編に渡る台詞での説明が苦手だった。ロボットアクション中心のアニメシーンと、キャラクター達は魅力>>続きを読む

アイアンマン(2008年製作の映画)

3.8

恥ずかしながらMARVEL作品は初めて観たのだが、自分で作るというヒーローが斬新で面白かった。飛行実験を重ねる描写や、様々な実験パターンを試行錯誤する様子は、DIY精神をくすぐられるようだった。ラスト>>続きを読む

Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

4.6

二人の若者を軸に、社会との衝突を経て鮮やかに敗北していく様を描いた青春映画。
大人が馬鹿だと彼らを笑う様には、何処か懐かしみと、一抹の優しさが滲んでいる。自分で自分の貴重な才能を潰していく愚かさ。取り
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超高速!参勤交代(2014年製作の映画)

3.0

5日間で参勤交代をするという無茶を、江戸幕府から課された藩の大名達を描く。5日で福島から江戸に行くまでの工夫等は良かったが、途中のヒロイン要素要らないなあというのが正直なところ。殺陣もチープだったので>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.8

人々がどんなに苦しんでいても神は尚沈黙している──。
キリスト教における神は本当に存在するのか? という問いかけに挑戦した映画。原作のファンだったので観るのが怖かったのですが、原作通りの碧海などの映像
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南極料理人(2009年製作の映画)

3.5

南極基地の料理人と観測員達の織り成すコメディ映画。劇中登場する料理はどれも美味しそうで、特に堺雅人演じる主人公の素朴ながら丁寧に生きているというような演技に惹かれた。

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.0

証券マンの成り上がりと没落までを描いた映画。出だしからドラッグにセックスとやりたい放題しつつも、実際に社会でのし上がるノウハウもあった。主人公のクズっぷりがもはや清々しく、約3時間があっという間だった>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.9

キャリア豊富なインターンが、その社会経験を活かして仕事でもプライベートでも上手くやっていくというコメディ映画。所々に映画らしい笑い要素やパロディがあって面白く、仕事と家庭どちらを優先するのかというお決>>続きを読む

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.5

それぞれの登場人物を丁寧に描いた青春群像劇。学校の空気感が本物そっくりであり、懐かしい雰囲気に浸れた。好きなものを持っている人間が輝くというメッセージも、適度な演出で伝わってきて良かった。

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.0

南北時代のアメリカを舞台にした痛快なアクションが魅力の作品。ラストの主人公の快進撃にスカッとした。

シャーロック・ホームズ(2009年製作の映画)

3.5

シャーロック・ホームズの中では推理よりもアクションやバディ物にウェイトを割いた作品。各人のキャラクターやロンドンの街並みを楽しむ映画。推理物を期待すると空振りするだろう。

イコライザー(2014年製作の映画)

4.3

必殺仕事人を彷彿とさせる勧善懲悪物。主人公が穏やかに見せかけてなかなかサイコな殺人マシーンという部分が面白かった。最後は日常に戻れる訳ないだろ! と思ったが、強すぎて面白かった。

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.1

前半部分に感じた違和感や冗長さを後半に一気に伏線を回収する快感が凄まじい。役者の演技の空気感も良く、二重構造の違いを楽しめる。