なかけさんの映画レビュー・感想・評価

なかけ

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女神の継承(2021年製作の映画)

4.0

POVあるあるの既視感はありながらも、抜群のロケーションと素晴らしい顔の役者たちで世界観が構築されてて、画もよく撮れているので全く安っぽく無い。焼け落ちた工場の佇まいの禍々しさは白眉。

架空の女神”
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夢の涯てまでも ディレクターズカット 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.0

目的からの脱線を描いたロードムービーとしてシンプルに楽しめる映画だった。

ソルヴェーグ・ドマルタンが冒頭のドラッグパーティから、事故に遭って怪我したり、重い荷物を背負ったり、腕に扉を繋がれたまま彷徨
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

2.5

「映画の文法をぶっ壊す!」何てカッコよくて美しい惹句だが、もはやそれすらも形骸化し権威化した今、残ったものは何が起こってるんだかよく分からなくて見づらい映像のみ…。
申し訳ないが面白いよりストレスが優
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音楽(2019年製作の映画)

3.5

純粋で寛容で平和な世界とキャラクターはとても魅力的だが、アニメーションとしてはイマイチ嵌まれず。
ロトスコープによる映像も、アニメーションの世界における”嘘”の格律に実写のトレースが持ち込む異化効果的
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青春の殺人者(1976年製作の映画)

4.0

ドストエフスキー的で、インテリの頭でっかち感がやや目立つ前半は少しツラかったが、親殺しの物語にもかかわらず父との思い出が全て幸せな記憶なのめちゃくちゃグッとくる。

若い頃の水谷豊、整った顔で澄んだ綺
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

5.0

久しぶりに再見。
洋画かぶれ(かと言ってハリウッド映画くらいしか観ちゃいない)で邦画に全然興味のなかった不憫な学生時分のわたしの人生を変えた1本。

この映画を上手に評する言葉や、評価をより強固にする
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HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

4.0

久しぶりに再見。
昔観た時は破茶滅茶なアイドルホラーなイメージが強かったけど、改めて観るとあらゆる動作や音が戦時中の生活と未亡人の未練に紐付けられていて、正統に幽霊屋敷映画していて驚く。

時代性もあ
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ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019年製作の映画)

3.4

牛はあくまで契機でしかなく、とにかく人人人人な群衆映画で、引きの画もバッチリごまかしの効かない、まごう事なきエキストラの数でその熱量だけは本当に感嘆する。

しかし最近のインド映画ってあまり観れていな
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赤い唇/闇の乙女(1971年製作の映画)

3.7

サントラのアナログ盤を買った翌々週に上映が発表されたので、これは運命と思って映画館へ。

大した話でもないのだけれど妙に格式高い撮影で、至って真面目に作ったジャン・ローランって感じで意外と面白い。
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.7

普通に面白かったし「或るカップルの一代記」的な物語はとても好み。
終盤の”あの頃のふたり”と再開するファミレスのシーンは泣けるし、ストリートビューという中立的視点による「確かに存在した」記憶はお見事過
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オアシス:ネブワース1996(2021年製作の映画)

4.0

ライブドキュメンタリーであると同時に、伝説のライブを通して観るファンたちの青春ドキュメンタリー。
チケット争奪戦から、取ったはいいけどネブワースってどこだよ、って言いながらカバンいっぱいにビール詰め込
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.5

ゲームの世界のワクワク感みたいなものはほとんど感じなかったが、思わぬ良ラブストーリーで感動した。
プログラミングされた恋という抗えない運命論的な物語が、結局はひとりの人間の愛に端を発する着地が素晴らし
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DAGON(2001年製作の映画)

3.5

平和なクルージングからあっという間に嵐が来て遭難→ヤバい村へ→襲いくる村人までのテンポの良さはさすが。
そこからの鬼ごっこはやや長く感じたが、とにかく汚い家々の美術が良すぎて飽きないし、皮剥ぎや儀式の
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ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたり(1985年製作の映画)

3.7

死体を蘇らせる薬が完成したところから始まるテンポの良さ。ろくでなしマッドサイエンティスト大集合のドタバタお祭り映画でめちゃくちゃ楽しい!

病院でのキスシーンでNO!からのベッドシーンYES!の繋ぎが
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ラザロ・エフェクト(2015年製作の映画)

2.0

脳内DMTによる臨死体験が、過去のトラウマでバッドトリップに入ってしまうアイデアは素晴らしい。が、後半がキャリーやスキャナーズ、或いはAKIRAのような禍々しさはなく、X-MENくらいなライトさで残念>>続きを読む

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