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界隈のファンにとってすでに有名なスタッフ=タレントを使って、非常に歪なフィクションの構造が模索されている作品という印象。ニコ生文化を通るか通らないかで、このプロジェクトのタイム感の受け取り方は大いに変>>続きを読む
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冒頭、グリフィスの言葉の引用がある。感覚的に、カットはそれぞれ長め。絡み後に先に着替えを終えた女を鏡で写しながら、男がスーツを着終えるまで長回しで見せるショットがある。
フィルムのリール音?に聞こえる>>続きを読む
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IMAX、3D上映にて鑑賞。生まれて初めての鑑賞体験であったことに間違いない。スクリーンに映し出されたものの質感、奥行きの表現、驚くほどシンプルなシナリオ、ここぞの場面で挿入される古典的なアメリカ映画>>続きを読む
市街の狂乱が主人公男女に迫り来る序盤、鋏の閉じる、閉じないで指先が取り返しのつかない状況になりかねない、あの非常にすばやく想像できる痛々しい演出が、映画の見事な開幕を飾る。残酷な暴力描写が畳みかけるに>>続きを読む
何はともかく雄弁な、車椅子に余力なく座り病院の廊下の奥へと去り行く三浦友和の背中。目は合わせず、全身鏡越しに岸井ゆきのと二人で打ち合いをするあの素晴らしい時間、律儀な沈黙と浅い呼吸がかけがえのない鋭く>>続きを読む
ベッドが脚を伸ばしてマンションの高い階からヒロインを乗せたまま外に飛び出すイマジネーションにほのかに興奮。喪の経験を想像力で良くも悪くも飛び越えようとしてしまう子供を映画で見せられると、問答無用で一旦>>続きを読む
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見どころは妻夫木演じる共感性の欠落した空っぽの父親像。非常に優れた自己演出。存在の悲しみが深く、映画的に酷く魅力的に映ったが、画面全体のけばけばしさ、色味の統一のなさに耐えられる上映時間ではなかった。
ぶっ飛び切っていた『6アンダーグラウンド』に比べたらやけに利口な映画に感じた。子供を貫いた鉄骨の救急対応でメインキャラクターを紹介するところはさすが。ジェームズ・ガンの方が人間的に思えてくる。
規模感好き。広場恐怖症や殺し屋の登場なんて設定にあっさり説得力を持たせる堅実な演出。助けに来た彼が緩慢にダメージを受けていくところも良い。
映像効果の技術をとことん使ってごまかされる当事者たちの顔。この不定の顔つきに宿る強烈な個の尊厳。絶望的なチャレンジ、恐れ入る。世界には凄まじい仕事があることを知れる。
クリスマスのハリウッドのセレブエリアで大暴れするガーディアンズ。対応に追われた警官たちはたまたま死んでないだけ。空虚な死の笑いは短編でも健在で良い。これ以上ないスペシャルゲスト。
デヴィッド・ロウリーの映画で一番遊びも多いんじゃないかと思う。広大な荒野を背景に馬に跨る主人公の姿を正面から捉える時間の長さや、骸骨変化からのちょっとタンマ!戻り、色彩の後処理等々、一度の鑑賞で楽しみ>>続きを読む
ゾンビが肉体を持たない幽霊の傍を通り過ぎていく。青春とメロドラマの擦り切れそうな安っぽさが地獄のリアリティを増長する。ロッチのくだらなさ、柳ユーレイの存在感、パンク野郎の英字プリントTが語る田舎の時間>>続きを読む
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オープニングの軍服リサイクル動画は狙いが窮屈すぎるように感じてしまった。オリジナル未見で、終盤の展開も何故?と納得が追い付かず。不思議と鮮烈に脳裏に焼き付く戦場のイメージというものがない。
ホアキン・フェニックスと歩き、話す子供はまるで子供以外の何者かであるかのように錯覚される。ホアキン・フェニックス自身がこれまで語りそびれた、語り足りなかった人たちが何人も生き写しになって映っているかの>>続きを読む
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あの親猫みたいな落下アクションは厳しかった。
朝起きたら実は町の風景が終わってた、の発想は好き。
育児ビデオをおぞましく扱うには、もう一捻ったヤバさがあってもいいように感じた。乳首に弁のついた針の構造>>続きを読む
ロンドン市街を捉えた映像アーカイブにチャーミングに合成された老人の男性。彼を主人公としたマーシャルの遺作は、悉く端正なカッティングが連続し流暢に機能するささやかな良作。
犯罪契機が突発的、何の困難もな>>続きを読む
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柄本佑、最後ガッツポーズとか止めてくれって祈って見てたら、それを上回る喜びの表現で呆気にとられた。
尾野真千子への求婚の流れ、結構マズイと思ったけど批判的に言及されたりしてるんだろうか。
あくまで表面的な言い方としての「政治性」を廃し、個人の決断が世界を変える、メロドラマの引力で物語を先導させるが、それがかえって事態の政治的な歪みを巻き取り歴史の再現性の困難さを強調、得体の知れない禍々>>続きを読む
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こんなん優勝。
湧き上がったものは言葉にしないまま大事にとっときたくなるが、
最後のビデオに映り込んだ背景の異界っぷりには注目していただきたい。
明らかにこの世が映っていないし、映画のジャンル性を内側>>続きを読む
ヤンが鏡に映る自分を見つめている姿を、ヤン自身の視線の記憶を通じて眼差す手持ちショットが何度か登場する。いずれのヤンも無表情であるが、計算された画角やカメラの震えを介し、静かに混乱した内面性を伝えてく>>続きを読む
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リュミエールのホース遊びや、『ダゲレオタイプの女』以来の垂直階段落ちもおがめる。登場人物たちは一見饒舌にみえて、実はなかなかコミュニケーションとしては言葉を用いようとしていない。この過酷さが少しずつ物>>続きを読む
モノクロの画面に「俳優養成所」だなんて侘しい字幕が出て、いかにも精神分裂症患者を演じるアナ・デ・アルマス(対象者以外をぼやかすなどあまりに固定的な表現)がどこからともなく現れ実体の分からぬ施設に行き着>>続きを読む
メキシコ人が経営する食料雑貨店でポケットの中から銃を突き付けられた状態で調達を強いられるシークェンスの、二重の意味において言語行為を封じられ展開され行く視線の応酬。妻に嘘をついて始まった旅は、男の凶悪>>続きを読む
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新幹線が大脱線した後の車内のスローモーションのシーンを見て、明らかにラインを大跨ぎしたことを表明してくれるので、もう言うことなし。五重の塔に突っ込んでくれてもよかった。
タンジェリンのふるまい、色気に>>続きを読む
ユンボギという名の主体が写真を重ねて分裂、増幅しては、困難な問いの非単純化に加担していく過程が、我々観客の眼差しを通して進行形で生み出されている。韓国の少年、といった言葉に凝集される被支配的なイメージ>>続きを読む
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てっきりホン・サンスのように途中で2週目が始まる作りと思いきや、2つの物語はまさかの同時並行で進んでいく。一つのショットに同一人物のパラレルな人生が混在する演出の面白さは、ゼメキスの偉大な視覚効果の数>>続きを読む
明石さんの作る映画がことごとくB級であるという設定が、この上ない程いきている。
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永野芽郁が煙草を吸うとき、どうしても固定化されたガニ股の座り姿になっちゃうんだなと一緒に見たファンが切ない表情を浮かべていた。
煙草を吹かす彼女自体はとても魅力的に思えたが。
暗転4回ほど。
小嶺麗奈がアクション女優として活躍する姿を堪能出来る映画としても記録出来る。列車の大事故など、例えばあのちゃちさにグロテスクが詰まっている。地面から突き出た首は何故あんなに悲惨さを印象付けるのか。
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過去2作に比べ物語上の制約があまりに大きく、『バスカヴィル家の犬』と同じような困難に見舞われたのかと邪推したくなるほどキツそうに見えたシリーズ最新作。解答編に入ってから一時間以上あるように感じてしまっ>>続きを読む
プロジェクターで投影される炎と、融合する複数の顔。怖すぎる。螺旋階段の下から這い上がってきたものは一体何だったというのか。魔女刈り映画の系譜の最前線に連なる怪作。歴史上有名な死体がスクリーンに大写しに>>続きを読む
水中で得体の知れない何かに襲われ混乱し、上下左右も認識出来ぬままスクリーンが真っ赤に染まる恐怖演出、ジャンプスケアともまた違った、ゆっくりと死に向かう引き伸ばしの良さがあり、怖かった。幽霊が静かに泳い>>続きを読む
誰かが感情的なふるまいを見せるところは編集で排する(父親以外)。ぱるるの別れ際のカットが印象的。
のんの目が人間離れしていてヤバいと思ってたら、テレビ越しに、スクリーンいっぱいに大写し。