ナキアさんの映画レビュー・感想・評価

ナキア

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ワイルド わたしの中の獣(2016年製作の映画)

3.5

「ワイルド わたしの中の獣」

血と泥と獣の臭いにまみれ、主人公アニアの奥に眠っていた野生が目覚めていく映画。本能のまま振る舞う奔放、狂気を孕む無垢が交わり、暴力的な官能と美に魅せられる。後半になるに
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

「たかが世界の終わり」

ルイの死が家族の中で受け入れられることはない。見終わった後呆然としてしまった。
音楽の使い方がとても好きだった。
強烈に焼き付く台詞が多く、何度も思い返した。うろ覚えでメモし
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エリザのために(2016年製作の映画)

3.4

『エリザのために』

ひたむきな愛に胸が傷んだ。娘のためなら手段を問わない父の愛、夫への断ち切れない妻の愛、家庭のある男を想い続けるある女性の愛、父か彼か複雑な娘の愛。
怖いことなど無いはずなのに、涙
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エヴォリューション(2015年製作の映画)

3.7

「エヴォリューション」
2016/12/05

まさにゼラチン状の悪夢。美しくも生々しい映像と、静寂に息づく海の生き物たちのざわめき。じわじわと追い詰められていくような気味の悪さだった。ヌメヌメとし
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ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)

3.5

「ダゲレオタイプの女」

よくあるホラー映画より余程怖かった。曖昧になっていく幻覚と現実の境界、ゆっくりと染み渡る狂気。
幸福そうな場面も裏返せばどんな恐ろしい事実が隠されているのかと、亡霊の影が常に
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シークレット・オブ・モンスター(2015年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

『シークレットオブモンスター』

これほど時間を忘れて夢中になった映画は初めてだった。気づいたときには物語の奥深くに引き込まれていた。モナ、アダ、、、登場人物の名が明かされる中でプレスコットの名前だけ
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レッドタートル ある島の物語(2016年製作の映画)

3.6

『レッド・タートル』

大衆向けの作品ではないので、所謂ジブリらしさを求めて観るのはお薦めしない。台詞なし、素朴な絵柄に関わらず81分があっという間に感じられた。泣けるか泣けないかで映画の良さは量れ
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神のゆらぎ(2014年製作の映画)

3.8

『神のゆらぎ』

あの結末で彼女にとっての全能の神は完全に死んだのだと思った。

胸を打った台詞をふたつ。

「ぼくもどこかに居場所があるはずだ」

「飛行機が墜ちるのは……この世に全能の神がいないか
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ヴィクトリア(2015年製作の映画)

3.4

『ヴィクトリア』

「ヴィクトリア」は「神様なんかクソくらえ」に近い世界観。日常に潜む非日常をリアルに追求する。ヴィクトリアとストリートにたむろする若者が巻き込まれる1晩の出来事を、ワンカットで撮影。
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神様なんかくそくらえ(2014年製作の映画)

3.2

『神様なんかクソくらえ』

セリフ回しが絶妙だった。ドキュメンタリータッチで、でも物語の筋書きの邪魔にならない《リアルさ》が良かった。

エンディングに流れた口上?がリアルで好きだった。いるいるああい
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夜明け(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

『夜明け』ネタバレ感想

他の映画にない不思議な体験をした。繊細な映画では登場人物誰かひとりに感情移入して場面を追うことが多いのだが、 『夜明け』では違った。哲郎達の差し出す手に戸惑い、「どうして生き
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