首領茂さんの映画レビュー・感想・評価

首領茂

首領茂

映画は人生の活力源だと信じる馬鹿者。厭世的だったり、ダメ人間が頑張るような映画が大好き。

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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

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日常というものの微笑ましさ、愉快さ、辛さ、悲しさ、そして何よりも"強さ"が確かな力をもって伝わってくる。厭世的な気分の時に見ると現実に向き合って生きていきたいと思わせてくれる、そんな映画。点数はロング>>続きを読む

シックス・センス(1999年製作の映画)

3.6

オチがわかったら凡作と言われて視聴したが開始20分であっ(察し)ふーん。正直に言ってサスペンス映画の場数を踏んで、画面に目を凝らせば割と分かるものだろう。母子のやりとりにいい具合に愛情が感じられたのが>>続きを読む

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.8

「ケッどうせよくあるアメリカドリームものだろ」と半分なめてかかったらこれが大間違い。意外にも世知辛くそれでいて重度のひねくれ者の自分ですら感動できました。個人的ツボはフォレストが重ねていく成功や昔の偉>>続きを読む

ターミナル(2004年製作の映画)

3.7

架空の国の人という設定なはずなのに、実在するんじゃないかというぐらい自然に、なおかつ無茶苦茶チャーミングに演じているトム・ハンクスにはもはやぐうの音も出ない。それ以外はいつものスピルバーグ映画だったよ>>続きを読む

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.7

無人島に文字通り捨てられた男がいかにして希望を持ち続け、元の場所に帰って来るかだけでなく、変わってしまった現実にどうやってけじめをつけていくかをも描いた中々の作品。個人的には漂流前の主人公の性格がなか>>続きを読む

ビッグ(1988年製作の映画)

4.8

世界広しといえども、大人が子供として振舞っているのにイタいことしているように全く見えない俳優はトム・ハンクスぐらいでしょうな。その役を演じているのではなく、まるで素でやっているかのような感じが、この映>>続きを読む

二十日鼠と人間(1992年製作の映画)

4.2

いい意味でシンプル。特筆すべきはこの登場人物がどういったキャラクターしているかというのが台詞とかなくてもすぐにわかるというところ。こういったところが俳優が監督をやる利点の一つなのだろう。後ストーリーは>>続きを読む

愛、アムール(2012年製作の映画)

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全編苦行。救いなんてものは一切存在せず、状況がみるみる悪くなっていくのをただ見ているしかない。あまりの辛さに、途中から考えるのをやめて映像を流してみていた。この映画を評価するにはあと3,40年ぐらいか>>続きを読む

HANA-BI(1997年製作の映画)

4.9

「その男凶暴につき」の裏ともいうべきレベルで、すべてが対照的。同じ役者でもキャラは真逆だし、何もかもが乾いていたあちらとは違い、映像や台詞やアクションのいたるところから感情がドバドバあふれ出ていて、さ>>続きを読む

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.7

見たいと思って見れてなかった北野映画に初挑戦。全編通して何とも言い難い無常感に包まれており、その中で行われる暴力は確かに強烈ではあるがとても乾いている上に日常とほぼ一体化していて、興奮するというよりは>>続きを読む

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.2

自由であるのと、自由でいることは同じことのようで少しばかり違う。前者はよっぽどのことがなければ誰だってそうなれるが、後者になるには少しばかり度胸が必要だ。そして、その度胸を付けられるのも、付けずに見か>>続きを読む

ガタカ(1997年製作の映画)

3.6

世界観や映像はいい具合に現実感と非現実感を両立できており、「これはそう遠くない未来の物語である」という言葉に重みを与えているが、全体的に「こうすれば観客は驚くだろう」という展開が多く、ストーリーがガタ>>続きを読む

キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

3.6

師匠が出てきたら、後は(ry あと男性キャラみんないい味出してんのに扱いが女性キャラより格下なのはそういう映画だと割り切ってもちょっと寂しい気持ちになる。

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.8

千葉真一が出てきたら、後は何も考えずに楽しめるんだが...そこまでの道のりがあまりにも長い。

リベリオン(2002年製作の映画)

5.0

映画史上類を見ないレベルの無駄の無さ。ワンショットワンショットのキレ、ストーリーの運び、登場人物の描写、そして最大の見せどころであるガン=カタ等のあらゆる要素が陳腐でも難解でもなく「観客を興奮させる」>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.5

アメリカンニューシネマは劇中で当時の社会を批判し破壊することはできたが、その先の理想社会を見出すことはしなかった。そしてこれはその先に見事行きついたまさに"世紀末"映画である。物質的な破壊と精神的な創>>続きを読む

ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

5.0

人間みんな幸せになりたいじゃない。たとえモラルに背いたって、自分以外の他人が幸せになれるんだったらいいじゃない。それで与えた幸せが仮初のものだとしても、心が幸せであることに変わりはないじゃない。自己中>>続きを読む

赤い河(1948年製作の映画)

3.8

牛の大群の映像は鳥肌ものだし、アクションの見せ方もこれ以上ないぐらいうまいが...裏切られたジョン・ウェインがプレデターと化して一人一人葬っていく的な展開を期待した俺が馬鹿だった。あと腐女子ってすごい>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.2

とにかく映像が尋常じゃなく美しい上に一切の無駄がなく、台詞以上に物語の展開や登場人物の心情を的確に伝えている。こういった力こそが映画が映画たる所以の一つであると思う。久しぶりに余計なことを考えずに映像>>続きを読む

アギーレ/神の怒り(1972年製作の映画)

4.4

地獄の黙示録にさらに狂気を加えて、監督がモノホンの狂人になると多分これになる。もう物語の整合性なんぞ全く考えてないその場しのぎなカオスシーンと、自分から神を名乗っているのに何の違和感もないレベルなクラ>>続きを読む

地獄の黙示録(1979年製作の映画)

5.0

個人的戦争映画四天王其の二。なぜ戦争は地獄といわれるのか?なぜそこで兵士は狂ってしまうのか?そしてそんな有様なのになぜ誰も戦争を止めることができないのか?そういった疑問にコッポラ自らが狂気の世界に入り>>続きを読む

オール・ザット・ジャズ(1979年製作の映画)

4.8

一人の男の生きることに執着し続けた壮絶な生き様が、吐き気がするほど生々しく気持ち悪いミュージカルやニューシネマ感出しまくりのトリップ映像で描かれる。彼の考えや信念、そして何よりも「俺はまだ死にたくない>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

5.0

今のところ今年ベスト。とあるアメリカの田舎町にて怒れる母親が警察相手に引き起こした大戦争。この成り行きやをその当事者たちのとどまることを知らない暴力行為を力強く見せており、それを眺めているだけで存分に>>続きを読む

市民ケーン(1941年製作の映画)

4.3

どんなに金を稼いでも、どんなに名声を高めても、そしてどんなに他人のために粉骨砕身しようとも、結局誰にも孤独な一”市民”としての真なる自分を生前も、そして没後もわかってもらえなかった新聞王の痛々しすぎる>>続きを読む

仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

4.2

ひとりだけアメリカンニューシネマやってる山中正治と、存在そのものが異次元な大友勝利という、得物を振るうことでしか自分を証明できなかった二人の狂犬によって支配された映画。この二人が吠えるシーンは神がかっ>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.2

確かに映像には他にはないエネルギーがあったし、ゲームオタクとしての自分が震える部分もあったし、我らがトシロウ氏の武士道に感動しない日本男子はいないと信じてはいるが、はっきり言って主人公は自分と同じ血が>>続きを読む

スネーク・アイズ(1998年製作の映画)

3.6

開始早々始まる、かのオーソンウェルズも真っ青な13分もの長回しなど自己満足に満ち溢れた映像、あまりにもダメダメすぎるニコラス刑事ほかろくでなししかいない登場人物など、デ・パルマ節がこれでもかと利いてい>>続きを読む

ファントム・オブ・パラダイス(1974年製作の映画)

5.0

約90分という短い尺の中に、あの「サンダーボルト」のポール・ウィリアムズ作の数々の名曲と、緊張感抜群のスプリットに絶望のカメラ大回転、さらに初見さんの度肝を抜くこと間違いなしなコマ撮りなどといった病的>>続きを読む

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

5.0

国際的陰謀に巻き込まれ、ありもしない男が実在するかのような宣伝をする羽目になったマザコンでアメ公な広告屋が繰り広げる、ジョークとスリルに満ち溢れたスーパーバンダミングアクション。序盤だけみれば王道なサ>>続きを読む

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

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神話をそのまんま映像化するとこうなるという貴重すぎる例。全ての映像がこれまで自分が見てきた映画の中で最も力強く、かっこよく、見ているときはまさに極楽浄土にいるかのようであった。しかしエンドロールがたっ>>続きを読む

ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)

4.8

ヒッチコックの「めまい」をベースに、「欲望」や「サスペリア2」、さらには「フレンチコネクション」(これは違うか?)などの名作へのオマージュを徹底し、超がつくほど病的なカメラワークやサスペンス描写、いつ>>続きを読む

殺しのドレス(1980年製作の映画)

3.6

カメラワーク、映像技法をフルに活用した心理描写及び緊張感の持続性において"のみ"は本家たるサイコに匹敵、あるいはそれ以上なサスペンス映画。全編通してデ・パルマの「俺はこういうのが撮りたかったんだよ!」>>続きを読む

欲望(1966年製作の映画)

4.0

主人公のカメラマンのキモオタ臭ムンムンに漂わしてる感じがすごくいい。正にカメラという拳銃を持ったガンマンのようだ。すなわちこれは現代に生きるカウボーイが、虚構に満ち溢れた現実に飲まれていくニューシネマ>>続きを読む

めまい(1958年製作の映画)

4.2

自分のトラウマによってあらゆるものを失った男。表面こそ飄々とした感じで取り繕っているが、精神的にはもはや虫の息。そんな彼の前にその失ったはずのものが再び現れたときに巻き起こるあまりにも痛い復活劇。トラ>>続きを読む

サイコ(1960年製作の映画)

4.4

一人の女性の焦燥感と緊張感をこれでもかこれでもかとあぶりだす前半、”例のアレ”を経て、何が起こるかわからない不安と恐怖に包まれた後半、そしてそれらを一気に取っ払うラストと、一切ゆるむことの無い話の展開>>続きを読む

バルカン超特急(1938年製作の映画)

4.5

列車、すなわち人の動きが制限された空間でのサスペンスという上質な米に、巧みな人物描写や伏線、さらに中々先が読めない展開といったこれまた上質な刺身を盛り合わせ、しかも前菜やみそ汁(前置きと息抜き)もしっ>>続きを読む

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