このレビューはネタバレを含みます
第一作の前日譚と軽く思っていたら、結構衝撃の内容が含まれていて驚いた。ヤンの血筋、ラウの思慕、そして必要悪のウォンとラッキーなサム、各々の人物像が浮き彫りになり、もう一度第一作を見たくなる。
倫理感は横に置かざるをえないが、ヌーベルバーグのカラフルで明るい映像を楽しむものなのだろう。それでもフランソワの言う「しあわせ」には首をかしげたくなるが。
意外にどっしりと重い話だった。丁寧なヒアリングを行う北川と不安定な芳根の対照的な演技が印象的。みな辛い過去を抱え、ストレスの中で生きている。でも子供の時の辛い記憶は一生忘れることはない。
若妻の匂い立つような色気、艶めかしい仕草、骨抜きになってしまうやろ。ゲランの香りが伝わってくるようだ。でも後半が盛り上がりにかけ残念。
裏社会でストレスを抱えて生きるヤン、裏社会のために働くラウ、どちらも表社会で自由に生きたいんだろう。ギリギリの状態でのスパイ活動、乱れ飛ぶ情報戦、目の前で起こる肉弾戦、スリルの連続で息もつけない、そし>>続きを読む
また不幸な子供を作ってしまった。それは宿命というべきなのかもしれない。任侠の時代から、ビジネス系インテリヤクザへの移行をクラシックとシャガールで表現しているのだろうか、クロードチアリの音楽もよかった。>>続きを読む
子どもの「ありがとう」は至福の喜び。東京のデスク仕事よりも現場で人々の笑顔に囲まれた生活ってすばらしいね。
苦渋の決断で職務を忠実に果たした宇津井健だが、自分を許せなかったのだろう。主役の高倉健よりも、宇津井健の心境が見どころだった。高度成長の象徴であり日本技術の粋を集めた新幹線だが、今見るとかなりアナログ>>続きを読む
美しい自然と人とのつながり、現代では疎かにしがちな大切なことを思い出させてくれる。みずみずしい草木、霞のかかった山々、懐かしさすら感じる湖南省の美しい風景。父親との距離感が難しい年代、村人との交流を通>>続きを読む
なんじゃこれは、コメディか?無表情でハンマーで殴打するシーンは不気味だが、自由奔放な早崎の分身は笑える。
四足歩行にミーガンダンスと笑える要素もあるが、好きすぎて邪魔者を始末するって、ストーカー系のホラー映画(ミザリー?)に似てるかも。
アル中でぼろぼろのウィリス、カッコよさは感じないが人情味があるね。なんとなく、ぼろぼろ感がスタローンみたいだ。
人は誰も知られたくない過去がある、でもその過去と決別し(向き合わ)なければ新たなスタートができない。ユンヒとジュンの過去は詳しく語られないが、20年を経ても一目で理解しあえるのだろう。
モータウンを知らないので前半は理解できなかったが、スティービーワンダー、マイケルジャクソンって子供の時からすごかったんだ。環境変化に対し常にチャレンジを続ける勇気がすばらしい(革新か停滞か)。
内戦or迫害から逃れる姉弟の話、難民やロマ族そして人身売買などに巻き込まれるが、温かみのある絵だ。富豪の家やサーカスで生きていくこともできたはずだが、あくまで自由を求めたのだろう。
静かでささやかな抵抗、285枚の葉書はヒトラーには届かなかったが、人々の心には密かに届いたのだろう。
久々の黒澤映画、ストーリーは判りやすく、三船の鬼気迫る形相、能のような舞台回し、そして迫力ある矢ぶすまのシーンと見どころ満載。つくづく人間の欲望(心の隙間に入り込む女の讒言)はおそろしいものだ。
服の隙間からのぞいたふくらみにドキッとした少年時代、エロスに目覚めた少年がそのまま大人になり夢を実現したって話かな。急な喪失により、一層当時の幸せをかみしめたくなるのだろう。
一つの事にどれだけのめり込めるかが大事だった学生時代、伝統あるホルモーで京の町を舞台に大暴れ、意外と楽しい。ところでレナウン踊りはなんだったんだろう。そして今年も不幸な学生が生まれる。
フランスらしい哲学的ファンタジー。思想同一化への抵抗、同じ考えの人間ばかりの世界なんて生きる価値がないということか。妖精のジャドとユラもゆるキャラでおもしろい。
汗だくの夏、バカばっかりやっていた学生時代が懐かしいが、当時クーラーなんて。ゆるいタイムマシンパラドックスもおもしろい。
生まれた赤子を神のようにあがめる戦闘員たち、子供は自分たちの未来であり希望なんだと痛感する。そして長回し映像で自分がその世界に入り込んだような気持ちになった。
科学の魅力と魔力の虜になった柳楽の血走った眼が印象的。科学技術は使い方次第で豊かさにも武器にもなる、ゆえに科学者は目的を忘れてはいけない(未来を語ることも大切だが)。議論し切磋琢磨しながらもアットホー>>続きを読む
未来が解り相手の心が読める、そんな敵にどうすれば勝てるのか。ニュート軍団が一致団結して戦うが、キャラが多すぎて少し混乱した。でも助手のバンティが最大の功労者と思うのだか。
フランケン姿のジグソウや狂犬ジミーのキャラはおもしろいが、パニッシャーの背景や目的が理解できなかった。ヒーローもの、アクション、コメディ?どの目線で見れば良いのだろうか。
なかなかハードなアクション、上がポンコツなら現場が苦労するものだ。しかし彼らは何のために命をかけたのだろう、使命感、仲間のため?多分自然と行動してしまったんだろう。
海の男たちの魂と絆そしてコーンウォールに対する深い愛がひしひしと伝わる。彼らにロンドンの常識は通じない、コーンウォールが全てなんだ。そして、コーンウォールの美しい風景と人々の自信に満ちた笑顔が素晴らし>>続きを読む
久しぶりのEマーフィー、リズミカルで早口のセリフ(吹き替え)とスマイルが懐かしい。単なるコメディではなく、社会問題と政財界への皮肉をピリリと効かせた人情物だね。
リア充感で評価が低い本作だが、前シリーズの冴えないPPよりも私は好きだな、エマストーンも知的で魅力的。
刑事と泥棒の人情物ではあるが、美咲の旅立ちから自らの少年時代を振り返る柄本の切なさが最も記憶に残る。若手刑事とベテラン刑事を演じ分ける役所がすごいね、そして淡路恵子が渋い。
不安定な気持ちを素直に表現した歌、さすがあいみょん。奇妙な三角関係のロードムービーだが、歌を愛する人、歌うことが好きな人、音楽と関わっていたい人、各々の想いがあるのだろう。なぜ解散するのか理解できなか>>続きを読む
スリムで小柄な体を活かした潜入技術などおもしろいが、ラストが力業なのが残念。しかし、生きる目標も癒してくれる家族も失った彼女の今後は?
子どもからのSOSサイン、これだけは見逃してはいけない。そしていつも政治やエゴの犠牲になるのは子供たちだ。
相変わらず無口なマックイーンだが、男は女の男のための不貞を許せるかって話かな。一方で、アリマッグローが大活躍、体を張って男を救い出し、自信を無くした男を癒し、免許のキレた男の代わりにカーチェース、挙句>>続きを読む
フランス革命前夜、市民の困窮をよそに贅を尽くした貴族たち、マンスロンの食事会で市民が抗議するシーンが印象的。そしてジャガイモとトリュフを組み合わせたデリシュが身分を超えた融合を象徴していたのだろうか。>>続きを読む