享楽さんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

享楽

享楽

映画(641)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)

3.2

コーエン兄弟の最新コメディ映画。正直物語として見ると、映画内映画や演技内演技の複雑な入れ子構造が強い表情を見せているためよくわからない感が一貫されていた印象。共産主義者の脚本家らがハリウッド資本主義の>>続きを読む

TOKYO CITY GIRL(2015年製作の映画)

2.5

6人の東京の若き女達を描いた短編映画集作品。まぁ100分÷6作品分ですから、内容はこんなもんでしょう。東京じゃなくても成立したんじゃないかな?って内容の作品が数点あり。しらっと小島よしおが出てくるのは>>続きを読む

ミラクル・ニール!(2015年製作の映画)

3.4

85分コメディということで気をらく〜〜〜にして楽しめる一作。思いっきり劇的に振り切った演出もコメディ喜劇だと何だか気持ちが良い。自宅でポップコーンとビールをつまみながら怠惰に鑑賞したくなる一作。しかし>>続きを読む

アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅(2016年製作の映画)

3.2

前作ティムバートンの「アリスインワンダーランド」から6年の歳月を経ていることにまず驚く。
前作は鑑賞したという記憶はあるが、その内容は覚えておらず、未鑑賞状態に近い。
SFファンタジックな世界観の美し
>>続きを読む

エクスポーズ 暗闇の迷宮(2016年製作の映画)

2.7

キアヌ・リーブス目的で鑑賞。
ジャンルはダーキーサイコサスペンスですかね。刑事役のキアヌが老いを感じさせるが大切な人の喪を想起しながらカップケーキ食う彼の孤独感はファンサービスですかね。
割と酷評多め
>>続きを読む

フィフス・ウェイブ(2016年製作の映画)

2.9

クロエ・G・モレッツのファンなので、本当は劇場で鑑賞予定だったが時間がなくレンタルで鑑賞。
YA小説の映画化なので、内容の解りやすさはなんとなく予感していたがその通りで、しかしこういう作品は映画を観慣
>>続きを読む

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

4.5

日本のゾンビ映画はこれが初鑑賞。「ワールド・ウォー・Z」「ドーン・オブ・ザ・デッド」並みに盛り上がった。日常からゆったり狂気的世界へとシフトして行く描写が良い。冒頭からタクシーが転倒するまでのシークエ>>続きを読む

GANTZ:O(2016年製作の映画)

4.0

GANTZ漫画は通読済み。二宮と松ケンのも鑑賞済み。漫画では大阪編が1番好きで、3DCG映像を観るという経験がなかったもので鑑賞。
GANTZ の世界観における法則は冒頭で簡潔に説明され知らない人でも
>>続きを読む

永い言い訳(2016年製作の映画)

5.0

「怒り」に続く今年のベスト作品。やはり自分はハリウッド大作よりこのような身近であり深い主題の持つ、そして綺麗でありながら残酷な事実性をも伴った家族映画が好きだ。
映画で涙が止まらなくなるといった現象は
>>続きを読む

インフェルノ(2016年製作の映画)

4.1

「ダヴィンチ・コード」「天使と悪魔」に続くラングドン教授(トム・ハンクス)の宗教ミステリーツアー作品。
三作とも背景として大雑把な社会問題を通して描写されていて「ダヴィンチ・コード」では宗教戦争、「天
>>続きを読む

蜜のあわれ(2016年製作の映画)

2.8

幻想文学映画。老いた寂しい作家の主観を体現した作品であり、やや茶番劇じみていてこの手の演出には苦笑いしてしまう。何となくアナログな魅せ方は好み。そして今作最大の醍醐味である金魚人間の二階堂ふみの演技力>>続きを読む

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

3.5

ヒューマンドラマを約90分にまとめそこそこ中身を盛っていき深みを出すといった作品はこれまでにあまり観ていない。どうしても感動の深さを演出するのに約120分の尺度は要するかと思えば最近になってそうでもな>>続きを読む

ノーマ、世界を変える料理(2015年製作の映画)

3.5

北米デンマークの頂点に輝くレストラン、「noma」に関するドキュメンタリー映画。内容がドキュメンタリーそのものなので話の内容を批評じみた調子で云々と記述するのは控えたいところ。映画の技法として好きだっ>>続きを読む

心霊ドクターと消された記憶(2015年製作の映画)

3.5

娘を亡くした精神分析家の元に忽然と姿を現した少女の存在の虚実が曖昧だったことから20年前の過去の真実の記憶へと奔放するサイコサスペンス映画。まず個人的にこの”精神分析家ないし精神科医が自身のショックに>>続きを読む

さざなみ(2015年製作の映画)

4.2

結婚45周年を迎えた老夫婦の元にある一通の手紙が届いたことから2人の関係性が揺らいでゆく一週間のヒューマン映画。
それにしてもリアリティ追求型のドラマながら50年前に付き合っていた夫の元彼女が氷山で遺
>>続きを読む

アイヒマン・ショー/歴史を写した男たち(2015年製作の映画)

4.0

1961年、イスラエルで行われた元ナチス親衛隊将校アドルフ・アイヒマンの裁判とそれに伴うテレビ報道を目論んだ実話ベースの実録ドキュメンタリー映画。
まず多くの鑑賞者の印象に残るのがアイヒマンという人物
>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

4.0

45日間のホテル滞在中に伴侶を作らなければ即動物にさせられてしまう奇異な世界観を基軸に”1人で生きてゆくことはできない”という強い主題を提示しながらも愛の滑稽さをも描いたブラックコメディSF作品。前半>>続きを読む

SCOOP!(2016年製作の映画)

4.3

題材として週刊誌が使われていて福山雅治が中年パパラッチ役と新人記者の二階堂ふみ、個人的に好きなリリー・フランキーと出演者の魅力が予告編から感じられたことから鑑賞。予想以上に面白く躁テンションの福山雅治>>続きを読む

ジェイソン・ボーン(2016年製作の映画)

4.3

「ボーン・アイデンティティ」で荒涼とした嵐の海に瀕死状態で浮かんでいた状態から漁師に助けられ記憶を喪失したこと以外何もかもわけもわからぬまま自分探し(アイデンティティ探求)の旅へと奔放するジェイソン・>>続きを読む

メカニック ワールドミッション(2016年製作の映画)

3.8

殺し屋を引退しブラジル リオデジャネイロの海辺の船上で暮らしていたビショップ(ジェイソン・ステイサム)の元にある組織から突然の殺しの依頼を受けたことから再び仕事へと復帰するステイサム映画。THE・ステ>>続きを読む

恋人たち(2015年製作の映画)

4.4

妻を亡くしやり場のないメランコリーな思いを抱えながら喪失した日々を暮らすアツシと夫からの愛を全く感じられずにそりの合わない姑と3人で暮らす瞳子、同性愛を隠しながら結婚して子どもと妻子生活を営んでいる男>>続きを読む

火の山のマリア(2015年製作の映画)

3.8

映画には必ず舞台となる場所があるが、例えば大作ではその多くが大都会or有名ではある地域で、今作におけるグアマテラという地域は現実的にも認識する機会が少なく貴重さを感じる。
これを悲劇と捉えている我々の
>>続きを読む

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.5

2D字幕で鑑賞。DCコミックスの映画化なので勿論自分を含め無知な観客は個々のキャラクターが突然現れて謎の悪の人物達が”スーサイド・スクワッド”なる決死部隊を組んで悪が悪を打倒する、という話になるわけで>>続きを読む

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.2

2009年1月5日に起こった実際の事件「ハドソン川の奇跡」の実話を再現したイーストウッド映画。IMAX2Dで鑑賞。他レビュアーさんの評価も高く自身もいい話だなと感動を覚えしかもこの話が96分という尺度>>続きを読む

映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.0

予告編を観た時はそれほど興味をそそられはしなかったもののインターネットで賛否量激しく分断されていたことから気になって鑑賞。ネットでの賛否を分かつものとしての要素はズバリ今作における最たる重要素である聾>>続きを読む

アンジェリカの微笑み(2010年製作の映画)

3.5

雨天の夜にポルトガルの小さな街で突如「娘の写真を撮って欲しい」と依頼されたことから写真家の少年が徐々に狂気に陥って行く死への幻想譚。甘美なショパンの音楽とやや長めの街全体の俯瞰ショット、暗い部屋に漂う>>続きを読む

アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー(2014年製作の映画)

3.7

94歳にしてファッション界に”珍しき鳥”の異名をつけられその年齢にして新人として業界に参入してゆくアイリス・アプフェルの記録と彼女へのインタビューを通して彼女の人生観を大胆に披露したファッショナブル映>>続きを読む

カルテル・ランド(2015年製作の映画)

4.1

2016年度アカデミー賞長編部門ノミネート作品ということで鑑賞。4月に鑑賞した「ボーダーライン」の世界観の側面、つまりカルテルという非人道的な麻薬組織 或いはそれに対抗するFBIや政府側の組織からの視>>続きを読む

アニー・ホール(1977年製作の映画)

4.4

ウディ・アレン監督 脚本 主演の自分自身の精神が15年間もおかしいと思い込んでいる死の欲動が強いインテリ男が「僕は〜 僕は〜 僕は〜」と主義主張をぶっ放しながらアニー・ホールという女性に恋する90分の>>続きを読む

ボーン・アルティメイタム(2007年製作の映画)

3.6

ボーンシリーズ第1作目「ボーン・アイデンティティ」から始まり結局は”自分が何者なのかを探る孤独な最強男の冒険譚”というところで一貫されていて、近日公開の「ジェイソン・ボーン」がどうなのか益々楽しみにな>>続きを読む

太陽のめざめ(2015年製作の映画)

4.2

学校を中退した反抗期の不良少年の更生譚。子供裁判所の判事を勤めているフローランス(カトリーヌ・ドヌーヴ)を筆頭に2人の母(彼女と実母)と周囲が彼を見捨てずに寄り添って少年自身暴力衝動と窃盗癖を克服でき>>続きを読む

オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

4.5

妻と離婚し妻子の元を離れ地元函館に回帰し失業保険を受けながら職業訓練校で大工の訓練をしていた白岩(オダギリジョー)がある日路上で鳥のように舞っていた女性聡(さとし)と出会い恋に落ち自らの過去を振り返り>>続きを読む

怒り(2016年製作の映画)

5.0

八王子での残虐な夫婦殺人事件から1年後、東京 千葉 沖縄に現れた素性の知れない一部謎の男三人が殺人事件の犯人のイメージをちらつかせる中、信頼と懐疑のアンビバレンツな念を抱きつつ愛する人を信じようと日常>>続きを読む

クロノス(1992年製作の映画)

3.1

「パシフィック・リム」「クリムゾン・ピーク」と同監督のデビュー作品。1992年のメキシコ作品、ということで劇中では陽気なサンボっぽい音楽が流れダークファンタジーといえばそれだがホラーとして恐怖を煽るよ>>続きを読む

不屈の男 アンブロークン(2014年製作の映画)

4.3

アンジェリーナ・ジョリー監督×コーエン兄弟脚本で気にならずにはいられず鑑賞。
2016年は素敵な史実映画を沢山鑑賞していてまた一作その中にイン。第二次世界大戦最中イタリア生まれアメリカ育ちの陸上オリン
>>続きを読む

シェル・コレクター(2015年製作の映画)

4.3

完全にリリー・フランキー目的で鑑賞。冒頭、指先で器用に貝に触れる様子からなんとなく盲目かな?と察しがつく。そして正解。このリリー・フランキーの人物像、完全に好み。海の中に椅子で座っている描写が何度か提>>続きを読む