ぬまちさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ぬまち

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吸血鬼ドラキュラ対狼男(1967年製作の映画)

4.5

ポール・ナッシーの初主演作にして、狼男ダニンスキーシリーズの記念すべき第一作目。

エログロ要素はこの時はまだ控えめだが、ゴシックムード満載の格調高い作品になっている。65ミリフィルムで撮られたシネス
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汚名(1946年製作の映画)

4.5

扉が閉まって終わる映画には良い映画が多い説。

昆虫怪獣の襲来(1958年製作の映画)

4.0

評価低いですが個人的には大満足の一編。

とにかく70分の上映時間の中に、ロケット打ち上げ、怪獣、秘境探検、蛮族襲来、火山噴火などエログロ以外のあらゆる娯楽要素が詰まっている。特に大量のエキストラを動
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大蜥蜴の怪(1959年製作の映画)

3.5

怪獣映画史上稀に見る快男児チェイスの活躍を刮目せよ。(本編は75分しかないのに3回寝落ちしました)

ワルプルギスの夜/ウルフVSヴァンパイア(1970年製作の映画)

4.5

アマプラにあったので鑑賞。全体的にいつものゆるいナッシー映画なんですが、時折、レオン・クリモフスキー監督の耽美的な演出がグッと来る。特に、ヒロインの女友達がヴァンパイアに遭遇するシーンは出色の出来。こ>>続きを読む

空飛ぶ翼蛇(1946年製作の映画)

3.5

『燃える大陸』のサム・ニューフィールド監督作。翼蛇の飛行シーンは操演で撮られているが、これがUMAが偶然カメラに映り込んでしまったかのような生々しさがあって味わい深いんです。

千年女優(2001年製作の映画)

4.0

全てはラストの一言のための前フリ。最初はズッコケだけど、まあ人間そんなもんですよね。

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.5

面白かった。令和版『博士の異常な愛情』とも言える風刺劇。完全に戯画化されたキャラを出しつつも、人類滅亡が迫る緊張感もあり絶妙なバランス。重大な問題について真剣に話しているのに、笑ってあしらわれる時のイ>>続きを読む

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

4.0

知識不足なので半分ぐらいしか理解できなかったが、専門用語の解説シーンの演出は面白かった。

経済破綻に乗じて利益を得ようとすることに罪悪感を感じる人間がよく描かれていたと思う。ブラピの説教が刺さる。

肉欲のオーディション/切り裂かれたヒロインたち(1983年製作の映画)

4.0

なんとも仰々しいタイトルだが、本編は意外と格調高い悪夢的スラッシャー映画。ブーメラン・ブンブン・ババアがスケートしながら襲ってくるシーンは夢に出そう。サスペリア2っぽい人形も不気味でGOOD。

ベテ
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Date with a Kidnapper(原題)(1976年製作の映画)

5.0

70年代インディペンデント映画の隠れた怪作。よくある男女の逃避行モノなんだが、シュールな作風が最高に面白く、デイヴィッド・リンチのようだと評されるこのもあるそう。女の子がAimer (エメ)にソックリ>>続きを読む

サンゲリア(1979年製作の映画)

5.0

我が心の映画。久々に鑑賞しましたが、やはり完璧な映画だ。90分の中に映画に必要なものがすべて詰まっている。おそらく永久に観続けるであろう作品。仕事で疲れた心が癒されました。

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.0

恐竜映画を見にきたのにイナゴ映画を見せられたのだが…。

マルタ島で出てきたTRFみたいな敵の女が格好いい。

The Private Life of a Cat(原題)(1946年製作の映画)

5.0

70年前に制作された猫のドキュメンタリー映画。カット割やカメラワークなどで猫を人間のように演出しているのが面白い(猫の主観ショットも!)。

70年前から今に至るまで、猫のかわいさは1ミリたりとも変わ
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午後の網目(1943年製作の映画)

4.5

リンチにも影響を与えたシュルレアリスム映画。まさに悪夢の映像化。なんとなく男性恐怖症を描いている気はする。裸が一切出ないのにエロさを感じさせる演出がGOOD。マヤ・デレンの他の作品も見てみたくなった。

恐怖の足跡(1962年製作の映画)

5.0

古今東西の様々な作品に影響を与えた有名すぎる作品。やっと見たけど最高だった。あの廃墟の遊園地のロケーションも幻想的で素晴らしい。主人公に言いよる男の描写がかなり気持ち悪く、白塗り人間よりもこちらの方が>>続きを読む

Anomalo fortio(原題)(1977年製作の映画)

3.5

ギリシャ製、ソフトコアポルノ風味の犯罪もの。デ・パルマの『ボディ・ダブル』にも出演しているデボラ・シェルトンが全裸で体当たり演技で魅せる。相手の男も全裸でソフトコアながらチ●コがチラチラ見えているのが>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.0

やっぱりキャリー・マリガンは演技巧いですね。傍観者も同罪だと告発する映画。大好きな『狩人の夜』が引用されていて嬉しかった。曲まで引用してたし。歪んだマチズモ批判という点で『狩人の夜』との親和性が高いの>>続きを読む

フォロー・ミー(1972年製作の映画)

5.0

学生時代の時にハマって久しぶりに見たくなったので円盤買って鑑賞。何度見ても構成の巧みさ、主演3人の魅力、そしてジョン・バリーの美しい音楽と共に描かれるロンドンの情景に見入ってしまう。何か激しい出来事が>>続きを読む

田舎司祭の日記(1950年製作の映画)

4.5

初ブレッソン。身も心もどんどん病んでいく若き司祭。ほんとに悲惨すぎて逆に笑える。主人公の司祭を演じた方は駆け出しの舞台俳優だったそうだが、繊細な演技に魅入ってしまった。ほぼ全編、苦しそうな顔をしている>>続きを読む

バージン・ゾンビ/悪魔の死霊軍団(1971年製作の映画)

4.0

ゾンビが出ないジェス・フランコ監督版を鑑賞。とにかく意味不明なんだが、時折ハッとされられるショットを盛り込んでくるから油断できない。哀愁漂うブルーノ・ニコライの音楽と主演のクリスティーナ・フォン・ブラ>>続きを読む

X エックス(2022年製作の映画)

4.5

賛否両論だけど個人的には当たりだった。セックスを謳歌する若者が、おそらくゴリゴリのキリスト教倫理によってセックスを抑圧されたまま老いてしまったババアの怒りを買い惨殺されていくというだけの話だが、画も演>>続きを読む

Hotel Fear(英題)(1978年製作の映画)

5.0

これは大当たり!『The Perfume Of The Lady In Black』のフランシスコ・バリッリ監督が手がけた不思議なサスペンス映画。この人、流暢なカメラワークや照明、メランコリックなサン>>続きを読む

エスパイ(1974年製作の映画)

3.5

アマプラで配信されていたので初鑑賞。パーティー会場崩壊とラストの屋敷の爆発シーンは中野昭慶の面目躍如たる派手さで大変素晴らしい。しかし本編はなかなかギルティな出来。超能力より由美かおるのおっぱいの方が>>続きを読む

シェラ・デ・コブレの幽霊(1964年製作の映画)

4.5

幻の「怖すぎるホラー映画」としてナイトスクープで紹介されたことで有名な作品。長らく視聴する手段がなかったが、数年前に輸入盤Blu-rayが発売され、何とアマプラの見放題にも登場。

テレビ映画というこ
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シー・キルド・イン・エクスタシー(1970年製作の映画)

4.5

目下のところ、フランコ監督の最高傑作。とにかくソリダッド・ミランダが魅力的に撮られていればそれでいいのだ。ポスターにもなっている全裸で体育座りしながら絶望に顔を歪める場面なんか、その美しさに畏怖の念を>>続きを読む

地獄の謝肉祭(1980年製作の映画)

4.5

15年ぐらい前から存在は知っていたけど見ていなかった作品をやっと見た。食人が伝染するというトンデモな設定が楽しい。噛まれると一度死んでゾンビになるのではなく、あくまで生きた人間が人間を食うようになると>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.5

丁寧に作られているし面白いけど、ちょっと狙いすぎな箇所が散見されて冷めてしまった。特に面会室のシーンがくどくてノイズになっていた。

阿部サダヲの演技は、優しさと残虐さのギャップの気持ち悪さがよく出て
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恍惚の悪魔 アカサヴァ(1971年製作の映画)

4.0

ユーロトラッシュの帝王ジェス・フランコ監督によるスパイアクション。冒頭から『人喰い魔神・裸女狩り』でも使っていたと思しき公園でやる気のないチェイスが繰り広げられる。しかも銃撃の描写は、空砲もマズルフラ>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

3.0

バブリーな印象があって敬遠してたのだが、続編が見たいので鑑賞。案の定、陽キャのノリが強すぎて乗れず…。ケニー・ロギンスがサントラを担当した80’s映画なら『フットルース』の方が好み。可愛らしさと色気を>>続きを読む

スネーク・ターミネーター/蛇女は2度死ぬ(1988年製作の映画)

4.0

あの『首だけ女の恐怖』の監督が放った、『ターミネーター』のパクリ映画。あちらよりもかなり面白い。それもそのはず、本家『ターミネーター』の大まかな筋や演出を完全に丸パクリしているのだ。

しかしサービス
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レディ・ニンジャ/セクシー武芸帳(1981年製作の映画)

5.0

ヤバいものを見てしまった。山本なる敵キャラの容姿がとにかくヤバい。ヤバすぎて内容が頭に入ってこなかった。アクションはジミー・ウォングもかくやというぶっ飛び具合でその辺も楽しいです。

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

とても良いところもあるし、とても良くないところもあるアンビバレントな映画。ちなみに私はゴジラシリーズや東宝特撮映画の大ファンだが、ウルトラマンはそれ程詳しくない。

まず、特撮は文句なしに素晴らしい。
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.0

サム・ライミがMUCの世界観を借りてやりたい放題!ホラーファンとしては嬉しいけど、ワンダの物語が行き着く先が『死霊のはらわた』でいいのか⁉︎

トラック野郎 御意見無用(1975年製作の映画)

4.0

U-NEXTでなんとなく再生したら面白くて最後まで見てしまった。思ったより濃厚な人情もので当時大ヒットしたのが頷ける。

所帯持ちで大家族に恵まれながらも、本当はまだ遊びたい気持ちが捨てられずに「やも
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