OGSさんの映画レビュー・感想・評価

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東京画(1985年製作の映画)

3.3

作品としては小津安二郎を介して撮った東京、80年代の東京を比較していて、映画の内容としては全然面白くないんだけど、今このタイミング(2024年3月)で見ると東京ってのは面白い街なんだなと、暮らしている>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.9

社会問題を都合のいい切り取り方をして当事者からバッシングを受けまくるマスメディアも、実話だけど胃もたれするようなYoutubeやXの裏話や暴露話も、正直どちらにも疲れている。

翻ってこの作品はリアル
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激突!(1971年製作の映画)

3.7

シンプルイズザベスト!
デスプルーフとか物凄く影響受けてるんじゃないか?
台本にしたら何ページなんだろう?
若きスピルバーグのセンスが溢れ出している。

プラネット・テラー in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.4

とてもくだらない!
でも、くだらない映画を一生懸命作っているから面白い!
最近みんな真面目に映画作りすぎじゃない?って思った。

アス(2019年製作の映画)

3.4

冒頭と、別荘の前に4人が立ち尽くしていた姿が最もドキドキした。
エンターテイメントとしては見やすいし、分かりやすいけれども、やっぱり「ゲットアウト」が面白い。
「アス」「NOPE」は自分にはあんまり面
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

4.0

最初は若き日のジュリアロバーツみたいだと美女に目を奪われていたのはたったの少しの時間。
他人の人生を覗き見する代わりに、その人が背負っているものを他人事だと思えない至近距離で刮目させられる強烈な作品だ
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E.T.(1982年製作の映画)

3.5

いつの時代も主役は子ども!
大人の尺度で測れない奇跡をいつまでも起こしてほしい。

市子(2023年製作の映画)

3.4

観ながらアレ、何か見たことあるような…「桐島、部活やめるってよ」に似てる。
当事者や事件が第三者によってその輪郭が鮮明になっていくタイプの物語。

その物語の構造は面白いんだけど、そうなってくるとその
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.6

PERFECT DAYSがあまりにも良かったからヴェンダースをしばし巡る。

個人的な好みはカットよりもシナリオだから、カットにはあんまり興味がないんだが、それでもトラヴィスとジェーンのマジックミラー
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

すごい好きな映画だった。

他人の生き様から憧れる豊かさ。
でも、現状の生活に満たされてる人間なんてどこ見渡したっていないよなっていうのをヴェンダースに見透かされてる。
働いて生きていたら勝手に誰かと
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.5

シナリオ開発にじっくりと時間を費やしたんだろうな。だから至らない設定とか芝居とかにも耐えれる。ただ、面白いとは思うけど疲れる。
トリウッドで見たらクレジットの後にメイキングが流れて、そのメイキングがス
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レイジング・ブル(1980年製作の映画)

3.3

プロモーターとボクサーの関係性の描かれ方が「ロッキー」とも重なっていて、身体ひとつで生計を立てる人間がいかに当時搾取されていたのかということが理解できる。
あんまり好みの映画ではなかったけど、なぜボク
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ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

3.5

コーエン兄弟の作品って面白い印象があるけどなんかズレる。
ただ、どストライクの登場人物がほぼ毎回いる気がする。
今回だと、ウォルター役のジョン・グッドマンめちゃくちゃ最高!
フィリップ・シーモア・ホフ
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三月のライオン(1992年製作の映画)

3.6

凄いな。というか、ヤバいな。
強烈な映画を見てしまった。

めちゃくちゃ肯定的にこの作品を捉えると、もう2度と撮ることができないかつての東京を記録している貴重な映像だ。俳優やスタッフに本当にメチャクチ
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(2023年製作の映画)

3.4

大河や今までの商業映画に綺麗に描かれすぎている部分が、たしかにこうゆうことなのかもしれない、と思わせる説得力はあったけど、そもそも見たことのないようなコンテンツを期待するには無理があった。

ただ、大
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ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.6

上質な作品。
性がきっかけでそれまでの関係ではいられなくなること、それは優しいことでもあり、そうでないこともあって手探りで進んでいくしかない。

(2023年製作の映画)

3.5

石井裕也の新境地。ハードな登場人物を磯村勇人が好演している。
目を背けてきた構造とその世界で生きる人を描いた作品としては「あん」が記憶に新しいが、そこに従事する人間にスポットライトを当てる、もとい当て
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HANA-BI(1997年製作の映画)

3.5

幸せよりも不幸に飲み込まれてしまう人間の業が迫ってくる。
武って一度付き合った俳優を大事にしていていいなぁと思う。

あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

3.8

説明セリフに頼らずに画と音の演出で勝負している潔い作品。
納得いかない芝居はある。だけど、それに勝るほどの演出があって、ただひたすらに良かった。

バスのおばあちゃんとのたった一瞬のやりとりで、ヒロイ
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龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

3.5

高田純二曰く「昔話、自慢話、説教」この3つは老害たらしめるものとして言っていたけど、まぁ仕方ないよ。若い頃は楽しいし、若いうちは楽しいし、経験が無いとその人間たらしめるものはない。
誰しもに等しく若さ
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Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

3.9

いつ見ても最高。本当に大好きな映画。
この瞬間しか撮ることができない切なさが、よりこの作品を特別なものへと押し上げてる。
モロ師岡が本当にムカつくほどに良い芝居。

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.6

分かりやすくて面白い。
分かりやすすぎるかもしれないけど、これくらいのデフォルメがちょうど良いと思えた。

かつてのモラルは新しいテクノロジーとそこで生み出されるカルチャーによって上書きされていく。
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ロッキー(1976年製作の映画)

3.8

設定はベタで特別なことなんて一切待ち受けてないけど、ロッキーだけでなく、登場人物たちそれぞれに個性があって、それがとても魅力的。
あと、アポロとの試合は普通にシビれた。。

福田村事件(2023年製作の映画)

3.5

自分の卑しい部分に手を突っ込んで真っ向に立ち塞がる。
ドキュメンタリーであろうが、劇映画であろうが何を伝えようとしているのか明確だから、細かいことが気にならないのが森達也の作品の強さだなと改めて感じた
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.3

型にハマったボクシング映画。
だからつまらなくないけど、特別感動することもない。
ずっと想定内のことが連続する。
ボクシング映画に感動を求めるあまり偏った見方をしているのかもしれない。
映画らしい作り
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クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

-

ドキュメンタリーだけど映画ではないよね。笑
ただひたすらタランティーノが映画人としてどんな人間なのか、どのように作品が作られていたのか聞いていただけだけど楽しくて仕方ないひとときだった、、、

ひとつ
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.5

とてつもない映画だった。
映画を見終えた後に、心臓が痛んだ。
ひとつひとつのカットにムダがないし、押し付けがましさもない。

小学生の時に、自分の感情をうまく説明できずに感情的に他者を傷つけてしまった
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.6

映画とは?
芸術なのか?大衆娯楽なのか?
創作とは一体なんなんだ?

そんな一生をかけても答えに辿り着くことがなさそうな問いかけをずっと投げかけてくる作品だった。
宮崎駿らしい説教くさい側面もある。
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.2

すごいくだらない!
すごいくだらないのは大歓迎なんだけど、テンポが悪い。
キルビルの1をずっと見ているような印象で、
キルビルは2で引き締まって面白くなったことを見ながら思い返してた。

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.6

50年前に憂国の情をぶつけあった瞬間。
その瞬間から今もなお地続きであるという事実。
三島由紀夫のことをもっともっと知りたくなる。

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.7

血の繋がりとそれを取り巻く赤の他人という人物設定がうまく描かれている。余計な抑揚は作らずにぞっとさせる側面もあって、かなり面白い。
樹木希林はやっぱり代えのきかない俳優だとしみじみ感じる。
原田芳雄、
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.7

個人的にとても良い映画だったと思う。
でもどうしても2点が良くも悪くも引っかかった。

①白黒映画だった故に、人物に一際フォーカスされていく。
それに裏切らない会話劇。時間が経つのが惜しかった。
だか
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