開明獣さんの映画レビュー・感想・評価

開明獣

開明獣

Cogito ergo sum
高評価作品や名作を理解出来ない時は哀しい。でも、忖度はしません。だから、私のレビューはあてにしないでくださいー

映画(117)
ドラマ(1)

グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

4.0

社会風刺あり、コメディあり、家族愛あり、バラエティに富んでいて面白かったです。

「殺人の記憶」の監督さんが、同じ出演者を今度は仲間として使ってるのも一興でした。

ぺ・ドゥナさんは、是枝監督の「空気
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

3.7

* 今回は直接的な映画のレビューではなく、量子力学的な観点から、マルチバースの一つの在り方を考察してみました。作品に関するレビューは、皆さんが素晴らしいものを沢山あげてらっしゃるので、割愛させていただ>>続きを読む

岬の兄妹(2018年製作の映画)

5.0

適者生存の法則に従って人間は栄えてきた。1対1では猫にさえ勝てぬ人間が、組織化して武器を作り、軍隊を編成すれば、この地上で勝てぬ生物などいなくなる。

その適者生存の社会の中で、適者となれないものは
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監視者たち(2013年製作の映画)

4.5

凶悪犯を追う韓国警察。監視班、分析班、検挙班
に分かれている。動物園の異名を持つ監視班の仕事は、ターゲットを尾行し確認すること。他の犯罪が起こっていようが、なにが起ころうが、任務を遂行することが求めら
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殺人者の記憶法:新しい記憶(2017年製作の映画)

4.8

ニーチェやモンテーニュを読み、詩を作り、般若心経に心打たれるアルツハイマーの獣医は、殺人者だった。彼は、楽しむためではなく、殺人を駆除と称する。

最初の「殺人者の記憶法」そしてこの「新しい記憶」、加
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グッバイ・ゴダール!(2017年製作の映画)

2.5

映画というメディアの本質を多分に理解してない作家が、これ見よがしに、手を替え品を替えてのマスターベーションをスクリーンにぶちまけて、それを芸術と祭り上げられて喜んでいる風潮を作り上げたパイオニアは 誰>>続きを読む

マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

3.4

亭主をなくしたフローレンスは、書店が1軒もない町に書店を開業したのだが、地元からさまざまな嫌がらせを受ける。凛として立ち向かう、フローレンスにまつわるお話。

うーん、これって、フィルマーズの平均評点
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

1.2

最初はネッフリ独占とかだったので、「まざふぁっか( ・᷄ὢ・᷅ )」、と毒づきながら諦めていたら、なんと!!イオンシネマで劇場公開なんぢゃとー♪( ´θ`)ノ ハイホー、ちょっと近くじゃやってないけど>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

4.4

まるで上質な赤ワインを味わっているようだった。それも、カルフォルニアやニューワールドのカベルネやメルローじゃなく、クラレットかバーガンディのグランクリュで、30年以上熟成したもののようだ。

花を造る
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ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

1.3

2011年3月11日が再びやってくる。日本人なら誰もが忘れることはないであろう、東日本大震災が起こった日だ。その4ヶ月後の7月22日をノルウエーの人達は忘れることはないのだろう。オスロ庁舎爆破テロと、>>続きを読む

Noise ノイズ(2018年製作の映画)

1.2

単館上映、しかも遅い会のみ。いつも鋭い洞察力のレビューで尊敬しているフォロワーさんが高評価、フィルマでも高評価、社会派ドラマは好きだし観に行きたいけれど、年度末は会食の連続でとても無理かなー、と諦めか>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

4.7

創作というものの苦しさ、どろどろとした情念を、うちに隠し持った作品だと感じた。静かなる投影の裡に青白く燃え盛る焔を注視したい。表現者としての苦しみを知るジャームッシュだからこそ成し得た映像表現は端的に>>続きを読む

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.8

花粉症の季節がきた。開明獣が電車の中で、くしゃみを10連発くらいして、息も絶え絶えになっているところに、ランドセルを背負った小学生くらいの女の子が近づいてきた。真剣な顔をして話しかけてくる。

女子「
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

4.8

冒頭からエミール・クストリッツァが紡ぎ出す不思議な世界に没頭してしまう。ボスニア近辺の民族紛争は複雑で根が深く、理解するのも我々日本人には困難だ。近年では、カナダ人の作家、スティーブン・ギャロウェイの>>続きを読む

スキャナーズ(1981年製作の映画)

3.7

この世の中にはスキャンしてやりたい奴がいっぱいいるぞ( ・᷄ὢ・᷅ )歩きスマホしてるやつらも、優先席にどっかり腰掛けて、お年寄りに席を譲らない連中も、データ捏造してもしらんぷりの官僚も、自分の懐勘定>>続きを読む

プリデスティネーション(2014年製作の映画)

3.5

日曜の雨の日はけだるい。クリーニングも、掃除も、諸々雑用は土曜にすませた。ヒンデミットの弦楽四重奏をかけて、宿酔いの頭を目覚めさせる。読みかけの、円城塔の「文字渦」は夜にしよう。取り敢えず、何か食べな>>続きを読む

殺人者の記憶法(2017年製作の映画)

4.8

この作品は、別バージョンの「新しい記憶」、原作とセットで鑑賞すると更なる面白さが見えてくるのではないだろうか?

それはそれとして、多分にこの作品の評価が、我が国で我が同胞によると、あまり高くないのは
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.8

祝、日本アカデミー賞受賞!!個人的には、「カメラを止めるな」か「孤狼の血」に獲って欲しかったけれど、やはりこの作品が獲ってしかるべきだと思う。納得の受賞。

なのに驚いたのは、ネット上でのいわれのない
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グリーンブック(2018年製作の映画)

5.0

最高だった。アカデミー賞獲ってるとか、獲ってないとか関係なく、心に刺さりまくった。

人種差別の問題は取り扱っているけれど、基本は全然違った人間同士だって分かり合えるよ、っていう、脳天気で楽天的でお気
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

5.0

祝!!レジーナ・キング、アカデミー賞助演女優賞受賞!!あなたの演技は素晴らしかった。そして、この作品もまたしかり。

ドキュメンタリー映画、「私はあなたの二グロではない」でフィーチャーされていた、黒人
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

4.0

scifiに何を求めるか?それはメディアによって違う。ノベルなら、未知なる、時として深遠なものを計り知れない想像力で伝えてくれること。4次元の檻に住まう人類の想像を超えて、時に哲学にまで昇華して伝えて>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2016年製作の映画)

4.5

映画音痴のわたしは、韓国映画もあんまり観てないんです。でも、「殺人者の記憶」とか「新感染」とか「コクソン」とか、「アジョシ」とか、フィルマで評価高いものを、近所のつたやんで借りてきたり、尼婦羅の配信な>>続きを読む

バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

4.3

すごいだなも。インド映画、おそるべし。

映画、あんま詳しくないの。昔の名作とか、じぇーんじぇん観てないし、ましてやインド映画なんて初体験!!

ぽっ❤️

東南アジアに疎いんだわー。カシミール?レッ
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.8

前評判通り、かなり観応えのある作品だった。

謎解きというよりは、正義とは?善とは?悪とは?という人類が普遍的に持っている命題を浮き彫りにした作品、だと思いました。法は正義などではないし、善悪の二元論
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マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!(2017年製作の映画)

4.4

「サイダーハウス・ルール」でアカデミー賞を受賞し、「グランド・フィナーレ」では老いてなお顕在ぶりを示す、GBが誇る名優、マイケル・ケインが、アストンマーチンのオープンカーをロンドンの街中で疾駆させる。>>続きを読む

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

4.3

「輝ける人生」のリチャード・ロンクレイン監督が手がけた、怒涛の経済ミステリー。

テロリストが跳梁跋扈するニューヨーク。売れない画家のアレックスは、妻の裸の絵を書いていた、しがない男だ。ある時、妻のル
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人生に一度のひとめぼれ(2010年製作の映画)

4.8

アーサー・ワッツは、今朝も起きると茶色のストレート・チップを履き、濃紺のシングルのスーツに、白いシャツにノータイという出で立ちで、老人ホームの朝食へと向かう。彼はそこで、ルースという女性に出会い、一目>>続きを読む

私はあなたのニグロではない(2016年製作の映画)

4.5

「ビールストリートの恋人たち」の公開に先立って、この作品について雑感を記す。

この作品の主人公と言える、実在した黒人作家、ジェームズ・ボールドウィン。彼と同世代の米国作家には、「ティファニーで朝食を
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輝ける人生(2017年製作の映画)

4.7

イギリス映画が好きだ。これは他国も共同参加している作品だけれど、監督、役者、ほぼ英国人で固められていて、イギリス映画と呼んでしかるべしであろう。「おみおくりの作法」「わたしはダニエル・ブレイク」「アン>>続きを読む

メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.3

リン=マニュエル・ミランダは、ブロードウェイでは凄い役者なんだろうけど、冒頭いきなり「ロンドンの空の下で」を米語訛りが抜けないアクセントで歌い出した時点で、かなりがっくりきてしまった。監督も米国人のロ>>続きを読む

2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

4.8

フランソワ・オゾン初体験。まるで上質な抽象画を観てるようだった。こういうのは、ネタバレとか絶対に覗いちゃダメな作品ですね。陳腐な解釈を固定観念として植えつけられちゃ、勿体無い。芸術作品として、あるがま>>続きを読む

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム(2011年製作の映画)

4.6

昔はインターネットなんてものはなく、当然テレビゲームもなく、テレビだって、そんなに子供向けの番組もなく、雨が降ったら家で本を読むくらいしかなかった時代。親が、知人のおさがりで貰ってきた児童文学全集の中>>続きを読む

モリのいる場所(2018年製作の映画)

3.6

懐かしいなあ。広い庭のある古い一軒家。劇場で観損ねたので、つたやんでレンタル。塩煎餅に合せてアモンティリャードのシェリーを啜りながら、深更の楽しみとする。

うーん、この監督の「キツツキと雨」はすごく
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スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

2.6

共産主義自体は、決して悪いものではない。残念ながら、人間には高邁過ぎて使いこなせないツールであっただけ。それを如実に体現してくれたのが旧ソビエトで、ヒットラー並みに下等な独裁者、スターリンの死後の混乱>>続きを読む

シャーロック・ホームズ(2009年製作の映画)

4.1

後に自己中かつ嫌味な言動で、キャプテンアメリカを悩ますことになる鉄男と、ハリーポッターを中途半端に導いた団部留度亜という魔法使いの中年の頃の男が、別の次元の19世紀の英吉利で、変装のドヘタな迷探偵と、>>続きを読む

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