おもちさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

おもち

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足跡はかき消して(2018年製作の映画)

3.5

 複雑な環境にある親子の物語。トーマサイン・マッケンジー主演。
 少し前にも似たような森生活の映画を観たけど、こちらはうんと重めの作風。軍隊仕込みのサバイバル技術はさすがだった。
 森に不審者がいると
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.0

 キリシタン弾圧を描いた作品。アンドリュー・ガーフィールド主演。
 スコセッシ監督なので色んな面である程度は覚悟してたけど、冒頭から和風グロに仕上げててびっくりした。結構な頻度で出てくる拷問、処刑。歴
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ウソから始まる恋と仕事の成功術(2009年製作の映画)

3.9

 人間がウソを知らずに進化した世界の物語。リッキー・ジャーヴェイス主演。
 こんな一発モノで終わりそうなネタをよく映画の尺まで膨らませられたなというぐらい仕上がってる。冒頭からウソがつけない設定をこれ
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.7

 母子の共依存がテーマの作品。長澤まさみ主演。
 ぼっちゃんなんかでもお馴染みの大森監督、今回もそういった系統で攻めてきた感じ。相変わらずリアルな描写で引き込まれてしまう。
 ダメ親、クズ親というレベ
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悠久の地、サッカラ遺跡: 眩き時代を語る(2020年製作の映画)

4.0

 様々な人の視点から観られる考古学ドキュメンタリー。
 考古学者はもちろん、現場の作業員から監督、骨の研究家まで色々な人が出てくるけど、どの人もいきいきとしているのが印象的。構成も現実パートから考察パ
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私のちいさなお葬式(2017年製作の映画)

3.6

 スペイン産終活の次はロシア産の終活。マリーナ・ネヨロヴァ主演。
 割と不自由なく過ごしてきた主人公ではあるけど、死は誰にでもいずれ訪れるもの。冒頭にいきなり余命宣告されてから死ぬまでを追った作品とい
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しあわせな人生の選択(2015年製作の映画)

4.1

 尊厳死がテーマの作品。スペイン版パドルトンと言えばわかりやすそう。
 余命幾ばくの友人に会いにカナダからはるばる会いに来る友人との固い絆が描かれているけど、原題の通り「トルーマン」という長年連れ添っ
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ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

3.7

 性差別、男女平等に戦を挑む女性弁護士の物語。フェリシティ・ジョーンズ主演。
 人類の歴史的にもやっぱり男性はこう、女性はこうというものがあるので、それに疑問を抱いただけでも凄いのに、その上性差をなく
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.5

 シャイニングのその後が題材の作品。ユアン・マクレガー主演。
 言わずとしれたホラーの金字塔シャイニングで見事逃げ切れた息子が主人公だが、トラウマは大きく父親と同じ道を辿ってしまう。しかしこの子は強く
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劇場版 STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)負荷領域のデジャヴ(2013年製作の映画)

3.6

 未来人ジョン・タイターのネタが題材の作品。衝撃を受けたアニメ版を観てからだいぶ経ってからの鑑賞。
 シナリオは複雑難解としか言いようがなくて、アニメをぎゅっと凝縮させたという感じじゃなくて、アニメ、
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犬鳴村(2020年製作の映画)

3.0

 ホラー・オカルトファンなら知らない人はいない犬鳴トンネルの都市伝説が題材の作品。三吉彩花主演・高島礼子の怪演。
 率直な感想で言うと「マイルドな呪怨」「世にも奇妙な物語の拡大版」と言わざるを得ない。
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ルイ・セローが見た慢性アルコール中毒者たち(2016年製作の映画)

3.7

 BBCなのである程度信頼性はあるかなと思っての視聴。
 自分もかなりのお酒好き、酒豪というか酒乱を自称してるけど、そんな自分が虫けらに見えるぐらいには飲酒量が桁違いだった。どうして二日酔いにならずそ
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ラフィキ:ふたりの夢(2018年製作の映画)

3.7

 かなり珍しいケニア映画。サマンサ・ムガシア主演。
 アフリカといってもほぼほぼ英語なのでそのへんは問題ナシ。題名のラフィキは直訳すると「友達」になるんだけど、あえて「恋人」みたいな風にしなかったのが
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娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

3.7

 シリア内戦を個人目線で描いたドキュメンタリー。ワアド・アル・カデブ監督、主演。
 出だしから終わりまで結構なグロテスクな描写が多いが、これが内戦のリアル。ちょっとした幸せと対比するように描いているの
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博士と狂人(2018年製作の映画)

3.4

 オンライン試写会に当選しての鑑賞。メル・ギブソン主演、ショーン・ペンの怪演。
 オックスフォード英語辞典を編纂する舞台裏に迫った作品、ノンフィクションだと考えるとまじかよという展開で圧倒された。パッ
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赦しのちから(2019年製作の映画)

3.8

神邦題の一品。アレックス・ケンドリック監督・脚本・出演。
 バスケ部から一転「キツいだけの競技」ことクロスカントリー部の顧問になったアレックス。喘息持ちの(貧乏なのもあって)盗み癖のあるハンナを引き受
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イーディ、83歳 はじめての山登り(2017年製作の映画)

4.0

 山登りだけどロードムービーな作品。
 人生の大半を無駄にしてしまった結婚・育児・介護生活。ようやくそんな旦那も亡くなってデイケア施設へ入るけど、もちろんつまらない。そんな時にふと出てきたスイルベン山
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バイス(2018年製作の映画)

4.0

 30~40代ホイホイの作品。アメリカ政治を知らなくても嫌でも名前を聞く人ばかり出てくる。and枠はご贔屓のジェシー・プレモンス。
 クリスチャン・ベイルの役作りガチ勢がさらにガチすぎて、ポスターを見
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処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ(2014年製作の映画)

3.9

 心温まるゾンビ系アクション映画(すっとぼけ)。またも北欧勢がやってくれた。
 前作がどこにもなくて未視聴のままだったけど、冒頭で1の大体を描いてくれて安心。とりあえずナチゾンビがすごかったのね。
 
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ラジオ・コバニ(2016年製作の映画)

3.4

 クルド人の街コバニを舞台にしたドキュメンタリー作品。製作国はオランダ。
 冒頭からISとの戦争による凄惨な現場を描写してきて結構しんどい。ドラマティックにでもなく淡々と映し出すだけなので余計に。日本
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パージ:エクスペリメント(2018年製作の映画)

3.4

 人気シリーズ「パージ」の政策を導入する前のお話。シリーズでは4作目。
 1作目がやっぱり素晴らしくて、その前日譚というのもあって期待感が高かったけど、作風としては続編のようなアクション多めな仕上がり
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君のためなら千回でも(2007年製作の映画)

4.0

 アフガンが舞台のアメリカ映画。ちょくちょく英語が入るけど基本的には現地の気風を表現している。
 今なお混乱の渦中にある中東情勢、この作品もそういったテーマで描かれいてる。主人公は対照的な二人だが、少
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もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

2.8

 ジェシー・プレモンス主演なので鑑賞。Netflix配給のアスペクト比も変わった構成。
 タイトルで楽しみにしていた気持ちが一気に削げ落ちるような展開。台詞の量が多くて演技を観るにはいいんだけど、脚本
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ウスタード・ホテル(2012年製作の映画)

3.8

 隔世遺伝かのような祖父と孫の心温まる物語。ドゥルカル・サルマーン主演。
 THEインド映画という勢いの展開だけど、そこに味覚をズバッと切込みを入れた作風。ちょくちょく映る食べ物が本当に美味しそうで夜
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サヨナラの代わりに(2014年製作の映画)

4.1

 ALSと戦う奥様とやんちゃな女子大生介護士の物語。ヒラリー・スワンク主演、エミー・ロッサムの熱演。
 ポスター、あらすじを見て「あ、女版最強のふたりだ」となったけど、やっぱりそっち寄り。障害を持って
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アンダーウォーター(2020年製作の映画)

3.4

 深海サバイバー系パニック映画。クリステン・スチュワート主演。20世紀FOX名義最後の作品みたい。
 ギレンホールのライフ、サンドラのゼロ・グラビティを始め色々を足してクトゥルフで割ったような一品。良
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.9

 前準備も済ませてようやく鑑賞。アカデミーを賑わせた話題作。
 極貧だが心理戦にやたらと強い4人家族、ちょっとしたことからあれやこれやと展開してお金を稼ぐ手段を得ていく前半。ターゲットのお金持ちは奥様
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ミラダ 自由への闘い(2017年製作の映画)

3.9

 激動のチェコスロバキアを描いたドキュメンタリーチックな作品。チェコではあるけど主演はイスラエル出身のアイェレット・ゾラー。
 これでもかというほどの映画としての本筋を貫き通した感じで終始重苦しい雰囲
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.5

 光州事件をリアルに描いた社会派作品。ソン・ガンホ主演、ユ・ヘジンの熱演。
 アジアでは天安門事件、東大紛争と並ぶ光州事件。冒頭ではもちろんそんな大事件とは思わずビジネスチャンス!と思ってドイツ人記者
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レディ・オア・ノット(2019年製作の映画)

3.7

 借りた数時間後に新作100円キャンペーンが始まった忌まわしい作品。ホラーだしまさに自分にうってつけ。サマラ・ウィーヴィング主演。
 限りなくB級に寄せたA級という感じ、その逆でもいける。キャストもコ
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ナンシー(2018年製作の映画)

3.5

 なぜだか知らないがGEOのホラーコーナーの新作で打ち出されてて気になってた作品。サンダンス脚本賞受賞、自分はブシェミ目当て。
 あっという間に終わってしまったというのが率直な感想。GEOさん、これど
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さくらんぼ 母ときた道(2007年製作の映画)

4.8

 知的障害を持つ母を思う娘の回想録。初恋のきた道の脚本パオ・シーの身近にあった実話がベース。
 脚の悪い父親が唯一お嫁さんとして迎えられたのがこの母親。子供も出来ずというところに捨てられていた赤ん坊を
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.6

 障害モノとなれば観るしかない、キャストなんかも確認せずに鑑賞開始。
 ダウン症の大人がレスラーを夢見て脱走...というあらすじではあるけど、実際は「過保護すぎる介護」というリアルの連続。自分も重度ダ
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.1

 今年度のアカデミーを賑わせたキャスト揃いの作品。個人的にはそのお二方よりもキャスリン・ハーンが目当て。
 あらすじを見て面白そうと思ったけど、始まって少しで「なんか思ってたのと違う」となった。資本主
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少年と自転車(2011年製作の映画)

3.5

 日本の育児放棄から着想を得たベルギーフランスイタリアの合作映画。トマ・ドレ主演。
 テーマの通り、育児放棄されてしまう主人公だがそれが異例なのだということに気づけず奮闘するという内容。こだわりが強い
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.3

 待望のレンタル開始で早速鑑賞。ジョージ・マッケイ主演、前門のカンバーバッチ、後門のコリン・ファースという豪華すぎるイギリス映画。
 首脳陣にしかわからない、また最前線にしかわからないという戦特有のす
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