LalaーMukuーMerryさんの映画レビュー・感想・評価 - 24ページ目

LalaーMukuーMerry

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6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

4.0

主人公のボクをはじめ、親も姉も周囲の人達も、12年間も同じ役を演じきったことに拍手。
親の離婚とそれぞれの再婚とで、構成員はちょっと複雑だけど、ごく普通の家族の日常を淡々と描いた物語。

いろいろあっ
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ザ・コーヴ(2009年製作の映画)

4.4

日本人なら、捕鯨を擁護しよう、この作品に反対しよう、といわんばかりの空気をめちゃくちゃ感じる。「冷静に判断しよう」は大多数の意見でしょう。でも捕鯨反対、イルカ漁反対と言う意見の日本人は極端に少ない気が>>続きを読む

いつか晴れた日に(1995年製作の映画)

4.1

18世紀末のイギリス、貴族の相続は男だけというルールのせいで、没落しかける後妻一家の、年頃の娘たちのラブストーリー。イギリスの風景が美しい。

紆余曲折はありますが、ハッピーエンドのお話し。当時はこの
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ショート・ターム(2013年製作の映画)

4.2

私は良い親に恵まれて育ったので、大人になるまでこの作品にでてくる子供達のような存在を知らなかったし、想像すらできなかった。だから親には感謝してる、子育てをなんとか無事に出来たのも両親のおかげと感じてい>>続きを読む

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

車椅子の天才宇宙物理学者ホーキング博士と奥さんの美しい愛の物語なんだろうな、と思って見始めた。確かにそんな感じで前半は話が進みましたが、介護疲れしてきた彼女を献身的に助けるジョナサンという人物が現れて>>続きを読む

さよなら子供たち(1987年製作の映画)

4.2

「ルシアンの青春」(1974)の監督(ルイ・マル)の少年時代の出来事を描いた私小説的作品。1944年、第2次大戦でナチスドイツに占領されたフランスという時代背景は、ルシアンの青春と同じ。ルシアンと思し>>続きを読む

花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

4.4

「花とアリス」のテイストがそのまんま、音楽も声優陣も実写版と同じ。花の、屈折しすぎた乙女心も、アリスの、力が抜けてとぼけた感じもぜーんぶ同じ。私は「花とアリス」が大好きだったので、とても楽しめました。>>続きを読む

スターシップ・トゥルーパーズ(1997年製作の映画)

2.9

めったに見ない分野の作品も、たまにはと見始めたものの…
全く入っていけず、残念。

リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

4.0

夏・秋編と冬・春編をまとめての感想です。

私は里山と町の中間くらいの中途半端な田舎育ちですが、それでも子供の頃、家の周りは田んぼだらけで、川や山でよく遊んだ記憶があります。今では住宅が増えて田んぼは
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ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式(2007年製作の映画)

4.2

始めはじわじわと、ご本尊が棺から転がり落ちる当たりからクスクス笑いのテンポが急加速。不謹慎なところを笑いで攻めてくる、このユーモアセンスは流石だ、イギリス。笑った、笑った。

恥も秘密も醜態も、この際
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セッション(2014年製作の映画)

4.5

ガツンとパンチを食らったような衝撃。こんな強烈なパンチを、軍隊の訓練でもなく格闘技でもスポ根でもない、音楽をテーマにした作品で受けるとは思いもよらなかった。

最高峰の音楽とは、こういう凄いピリピリし
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.0

音楽の楽しさ、もっというと仲間とのセッション、楽器の重なりの妙といった、音楽本来のすばらしさを伝える作品。

恋愛の要素も加わるので、どうなるのかなとそっちに興味を持っていると、肩透かしを食います。
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トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

4.4

韓国の実話。ほんとに反吐がでるほど嫌ーな、酷い話。

社会的地位の高い聾唖学校の校長が、実は人でなしで、モノ言えぬことを良いことに、性欲のままに児童達を虐待する。新任先生がそれに気づき、人権保護団体の
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瀬戸内海賊物語(2013年製作の映画)

3.7

日本版グーニーズのキャッチコピー、そりゃハードル上げすぎだろ。「グーニーズ」を知らない人には影響ないかもしれないが、知ってる人は、そんなわけないでしょと始めから警戒しますね。で、はじまると、やっぱりね>>続きを読む

JUNO/ジュノ(2007年製作の映画)

4.5

凄く良かった。このテーマをこんなに爽やかに描けるとは。

こういう選択肢もありですか、と感心して成り行きを見てたら、途中雲行き怪しくなって…、でもこれで良かったのかな。一応みんなハッピーだし。

「も
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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

4.3

情緒にストレートに訴える演出をする方が心に強く残りやすいはずだけど、ウェス・アンダーソン監督はいつもそれを避け、美的感覚や知的な部分を刺激するように、映像で瞬間・瞬間に訴えてくる。そのこだわりっぷりが>>続きを読む

ルシアンの青春(1973年製作の映画)

4.2

うちの子が中学に上がったころ、近所にとても変わった子がいました。同級生から馬鹿にされ相手にされず、学校に行かずふらふらしてる姿をよく見かけました。年下の小学生たちに交じって遊んでいたり、よくわからない>>続きを読む

ラスト・ターゲット(2010年製作の映画)

3.8

スナイパーの純愛ストーリー。彼はスナイパーである前に男だったってことですかね。

男としては,わからなくはないけれど、純愛の相手が娼婦というのもプロとしてはいただけませんね。雇い主もスナイパーである前
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ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

4.3

先進国の人々の豊かな生活と、アフリカの人々の現実とが、資源を通してこんな風に、嫌な感じで繋がっているということに気づかせてくれる、よくできた作品。

・平和な生活を奪われてダイヤモンド採集の奴隷労働者
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シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~(2012年製作の映画)

4.2

おいしいものを食べた後の幸福感に似た感じの、何とも満ち足りた気分にさせてくれる楽しい作品でした。音楽もよくマッチしてました。

三ツ星を維持するのは、常にアイデアを出し新作を作り続けなければならない大
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ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

4.5

めっちゃ良かったです!ノーマークだったせいか大穴当てた満足感のようなものを感じています(私の中では「オーロラの彼方へ」との出会いに近い感覚)。まだCGのなかった1990年の作品だけに仕方ない部分もある>>続きを読む

行け!男子高校演劇部(2011年製作の映画)

4.1

前半は、おバカ男子高校生のいかにもなグダグダ感で、これはハズレだったかと思ったけど、ラストの「最後の一葉」の上演シーンは爆笑ものだったので好印象が残りました。あのシーンだけで、これは見る価値ありという>>続きを読む

プロミスト・ランド(2012年製作の映画)

4.3

シェールガスという新しい天然ガスがあることを知ってから10年もたってない。登場したころの、低価格、クリーン、膨大な埋蔵量という評判や、アメリカ経済を再浮上させた力も、環境問題が表立ってからはトーンダウ>>続きを読む

デトロイト・ロック・シティ(1999年製作の映画)

3.5

デトロイトでのKISSのライブにどうしても行きたい男子高校生4人組。ガチガチの親や学校の拘束をぶち破って、めちゃくちゃやってなんとかチケットゲット、ライブに行ったぜ、というお話し。めちゃくちゃぶりが突>>続きを読む

昼顔(1967年製作の映画)

3.3

美しい風景の田舎を駆ける馬車。そこから降りて林の中で、美人妻の服をはぎ取り、召使いにムチ打たせる旦那…。いきなり性倒錯の世界、ありゃりゃ…と戸惑うけど、見続ける。

不感症の美人妻がそれを克服するため
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とらわれて夏(2013年製作の映画)

4.3

ハラハラして、切なくて、とてもよいお話じゃありませんか。最後のあたり、パイのところでなんだか泣けてきました。

夏の日のたった5日間の禁断の思い出が、その後の一生を決定づける…。ドラマチックですわ、な
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フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

4.1

胸くそ悪い雰囲気の実話ベースの作品。自由の国アメリカで、さわやかなはずのスポーツの世界で、しかも全米代表を争う選手たちの間に、こんな閉塞的な世界が生まれてしまうとは。

*****

デュポンの創業者
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.5

お前ら、絶対地獄に落ちるわ! 旦那も悪(ワル)だけど、カミさんの方はそれより100倍! ああ恐ろしや、恐ろしや。

こんな風に犯人が観客全員にわかったところでは、いつものように刑事コロンボに登場しても
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ほとりの朔子(2013年製作の映画)

3.9

僕は福島原発事故で避難している高校生。事故の前から親とはうまくいってなかったし、避難をきっかけに離れて暮らしている。避難先の高校にはもう行ってない。周囲の目のせいで気が休まらない。叔父さんの経営してい>>続きを読む

女神は二度微笑む(2012年製作の映画)

4.4

IT技術を絡めたハリウッドのスパイ映画のようなストーリー展開だけど、例によってインド美人が主人公で、彼の国の独特のカオスな雰囲気を舞台にした、まぎれもなくインド産のサスペンス。

インドってIT大国と
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ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)

4.3

私は、パラレルワールドを行き来して人生を何通りも経験した男です。もうすぐ死にます。死ぬ前に、自分の人生を思い出してお伝えしましょう。

9歳の時、両親の離婚で、母と父のどちらと暮らすか、今思えば人生最
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生きる(1952年製作の映画)

4.2

癌は、医学の発達した今でも克服できてない難しい病。映画製作当時は、まさに死に至る病、医者も決して病名を伝えなかった。主人公の、勤続30年で、定年も近い市役所市民課の課長さんは、医者の態度から自分は癌だ>>続きを読む

大統領の料理人(2012年製作の映画)

3.8

出てくるフランス料理は、どれもホントにおいしそうでした。

料理は人を幸せにする。おいしければなおさら。喜ぶ人のことを想いメニューを考えて料理する、それは素敵なことだと思う。おいしい家庭料理がその原点
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

開けちゃったのね(笑)
まだ見てない人は絶対に読まないで下さい。知らずに見た方が楽しめますから。
見たことある人onlyです。

*****
(後日談)
この話の後、私はしばらく腑抜け状態が続いた。し
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愛を読むひと(2008年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

これ、ラブストーリーのコーナーに置いちゃいけませんよ。
ジャケットの絵といい、日本語タイトルといい、ミスリーディング必至です。びっくりですわ。
          *
*****
          
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単騎、千里を走る。(2005年製作の映画)

4.1

僕は中国雲南省の田舎の男の子。孤児だけど村の人たちが面倒を見てくれている。親のことは全く知らない。ある日、見知らぬ日本人の爺さんが村にやってきて、町にいるらしい僕の父親に会わしてくれるという。大人たち>>続きを読む