liftmanさんの映画レビュー・感想・評価

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デトロイト(2017年製作の映画)

3.8

いつ見ても骨太なキャスリンビグロー。
前半はブラックムービー感でした。
むせかえるような暴動寸前のヤバイ空気と、バックで絶え間なく流れるモータウンのソウルミュージック。ちょっとビビってる白人警官たち。
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.9

ひさびさに、なかなかに、グロい。
そういうのがお好みではない向きにオススメできません。

しかし、
カメラとか色彩感覚とか場面転換の後の意表のつき方とか音楽とかキャストとか、野心的でキレが良い。
そん
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希望のかなた(2017年製作の映画)

3.8

赤っぽい背景のがらんとした室内に独特の距離感と温度感。寡黙な登場人物が無表情ながら穏やかに静かにすっとぼけ。
真面目なのか不真面目なのか、すべったならすべったで笑えるカウリスマキ節ともいうべき一貫した
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復活の日(1980年製作の映画)

3.6

1980年当時はものすごい勢いだった角川映画。圧倒的なメディア戦略は今でも思い出します。
放浪姿の草刈正雄さんのCMが印象的でした。
SFとしてすごく興味あったけど観られなかった小学生時代から38年後
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.9

残念ながらすでに主人公たちと同世代とは言えない私にとっては、ヨシカに振り回されっぱなしの2時間。しかし不思議と「あの頃は〜…」とか思わず自分の今と重ね合わせて見ていました。

クルクルと考えが目まぐる
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.7

最近この感じの、善とか悪とか一括りではとても言えない映画がいくつかあった気がします。

悲しみと怒り。暴力と赦し。
3枚の広告板からはじまって、色んなものが複雑に絡み合い思わぬ方向の展開で目が離せませ
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ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男(2016年製作の映画)

3.7

個人的にアート月間。
予告編からすでに美しくて音楽も興味深かったので期待しながら鑑賞。

映画はドリス氏の人となりと同じく終始おだやかなムードで、トップデザイナーとしてショウを作り上げていく緊張感もハ
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.0

初ホドロフスキー。
久々すぎるクリストファードイル。
もうなんだかわからないけど、とても力強い。
冒頭から超オリジナルなセットと登場人物でこれはアートなんだなって思い知ります。
とくに前半はキャラがキ
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ジャコメッティ 最後の肖像(2017年製作の映画)

3.6

これぞアーティスト、なジャコメッティさん。気ままで気むづかしくて女好きで世間に無頓着で神経質で意地悪でいつも不安げで、でもどこかチャーミング。
彼は苦悩の中にあることが最大の幸福だっていう弟の言葉が最
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石と歌とペタ(2012年製作の映画)

-

なかなか色々な面で興味深く鑑賞しました。
そもそもの低予算ぷりは画面からも想像がつきますがその限られた中でも、引きの画の美しさや、ロケ地の良さ、色調のクールさ加減は心に強く残ります。
一方、設定やセリ
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アニー・ホール(1977年製作の映画)

4.1

「私を会員にするようなクラブには入会したくないって」いうジョークだけで、生涯のベストムービー10本のうちのひとつ。

ニューヨークにたまにジャズと色恋ってなるとなんだかありがちだけど、そこはウディアレ
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密偵(2016年製作の映画)

3.5

結構昨年はいい韓国映画に当たった気がします。情緒過多気味なのとバイオレンス暴走気味なのが日本にはなくて、やりすぎくらいの熱いものが面白かった。
期待したこの作品、面白かったけどまだまだ穏当で少し欲求不
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.8

34年ぶりの戦メリ。
国民的名曲のテーマ曲に反して、内容は結構エキセントリックでマニアックな気さえします。
当時かなり話題先行って感じでしたが、こりゃ15歳には早すぎた。
今見ると、坂本さんのメイクは
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ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

3.5

絵が動くってスゴイ!
エポックメーキング!
と思ったのは最初の10分で、慣れてしまうと人物のリアルな感じがそこだけ画像加工アプリみてるようでチープにさえ見えるって、どんだけ贅沢なのよわたし。
とはいえ
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.0

スクーデリアフェラーリ、マンチェスターユナイテッド、NYヤンキース、阪神タイガース。
歴史があってものすごい多くのファンに支えられているってことは、常に熱狂と批判の双方にさらされるってこと。
第1作公
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.1

とても純愛映画。
けっこうミステリー映画。

冒頭からの蒼井優さんのイヤな女っぷりが言わずもがなの素晴らしさ。
関西に住んでるとこういう女の人、妹含め少なくとも3人は知り合いにいます。
ふと抜けるよう
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夜叉(1985年製作の映画)

3.7

大漁旗と漁港、雪の駅、日本海の荒波、スナックに集まる漁師たち、賭け麻雀、ディスコ、ヤクザ、刺青。
終始まさに過ぎ去った昭和を色濃く感じさせるアイコンみたいな映像、ある意味演歌の世界そのものでありました
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ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)

3.8

久々のソダーバーグ。持ち前のテンポは健在です。
もろにオーシャンズを彷彿させる強盗ものですが、セレブな世界から一転普通の人達の世界へ。
まさにアメリカ、アメリカ、って感じでお気楽に作っているようでいて
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.4

びっくりするくらい評判よいのですが、さほどだったのは自身の体調かあるいは映画館の音響、あるいは音量の問題か。

つかみのアクションのシンクロ具合はワクワクしましたが、その後どうも映像と音楽がさほど合っ
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.8

全く期待せずに観たわりにはずいぶん引き込まれました。
売りである至近距離のアクションんは盛りだくさんすぎて早々に飽きてしまいそうになりましたが、謎すぎるホテル、コンチネンタルの設定がなかなか魅力的。
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.9

パンクとSFっていうあまりない組み合わせの映画ですが、相当散らかっててときどきついていけません。たぶんダメな人は全然ダメかと。

でもローテクなキューブリックみたいな宇宙人の衣装やセットとか、クラブの
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.6

スゴく怖いホラーだと思って観に行ったので、その点ではあんまり。
一方、全く期待していなかっただけに少年達のドラマはいい意味で不意打ち。とても後味が良かった。

個人的にはホラーとしてはCGとかハイテク
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.0

うっかり書いてしまうとネタバレ必至。そういう映画ですね。

冒頭から主演女優だけみてたらプラダを着た悪魔みたい。今回はサンローランです。
ジェシカ チャスティンさんはかなりイヤな奴な設定のはずですが、
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.1

高校の頃、いまはなき阪急文化という映画館に前作を観に行って以来、僕には30年ぶりくらいの続編。
今思うと随所にインディー感な前作にくらべ、今回は全てにおいてハイクオリティ。
食料事情とかAIと人の関係
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.6

あのヒドいオープニングは映画史に残るのではないでしょうか?

監督があのデザイナーでかつゲイつて公言してるってだけで期待度が上がってしまいます。
自分にはそういうのないだけについリスペクト。

ならで
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婚約者の友人(2016年製作の映画)

3.6

最近なにかとこの第一と第二次の大戦の間の時期を題材にしたヨーロッパ映画を目にします。特に我が国ではいろいろキナ臭くなっていることへの警鐘なのかと思えて仕方ありません。

オゾン監督の作品でよくある、告
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悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)

4.0

ここのところ黒澤作品を映画館で観られる機会が増えて嬉しい。
1960年にはまだ戦後の雰囲気があちこちに感じられ現代とは隔世の感があり、夜のシーンとか廃墟のシーンとかとても美しいです。

後に同様のテー
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戦争のはらわた(1977年製作の映画)

3.5

戦争映画も色々みましたが、ドイツ側に立って描かれるものはドキュメンタリーっぼいの除いてはじめて。
ジェームズコバーンは渋く骨太のデビッドボウイのようです。
どういうわけか観ててアメリカにしか見えないと
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.6

シャープな映像で、意表をついて、笑えるとこもあって、とても北野監督らしい作品だと思いました。

大阪弁の西田さんは最高でしたが、そういう狙いなのかヤクザの幹部のみなさんが結構なご高齢であり、見てて心配
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望郷(2017年製作の映画)

3.2

湊かなえ原作ってことで、過激な映画を勝手にイメージしてましたが、こちらは子供時代がテーマのなんとも誠実な作りの作品でした。
全体的にひと昔前なイメージがしたのは原作に忠実だからなのかな。
ディアーディ
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プラネタリウム(2016年製作の映画)

3.5

降霊術がテーマってことで興味津津でしたが、期待したオカルト色ほぼゼロ。
とにかく時代背景が1900年代前半のヨーロッパなので、ファッションやセットが豪華で美しく、ディオールとかブルガリのCMのロングバ
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

4.1

タイトルとか予告とかメディアの出方とか見てもここまでとは思いもつかず気を抜いてましたが、十分に大作。
ハヤブサの視点とか、ガチャガチャしててもどこか美しい村とか、奔放な登場人物とか、演奏のシーンとか、
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死刑台のエレベーター(1957年製作の映画)

3.9

子供時代にむっちゃ怒られた近所のおばさんが似てたっていうごく私的な理由で、ジャンヌモローが怖い。
この映画でもきっとセクシーな大人の女性ってことなんだろうけど、これがアヌークエーメだったりしたらどれだ
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.4

ひょっとしたら今まで見たことのない日本発のSFなのではと期待して観ました。
こんな感じのSFなんだか覚えがあるなあと思ってたら、怪獣の出てこないウルトラQでした。50年前か。。。
ローファイ感とか、地
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.4

SF映画のクラッシックの続編ってだけでわりと安易に鑑賞。
プロメテウス観たけどほとんど覚えてなくてたまについていけませんが、新しい世界観というか展開が本当に圧倒的でワクワクしました。
昨今のAIの進歩
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幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

4.0

過去2作ほど三島監督の作品を見ただけですが、明らかにに若い女性が好きそうな作品だったためそういう作風だと勘違いしていました。
この作品は全く違って複雑な環境の家族を地に足がついた感じで撮っていて、独身
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