たかはしさんの映画レビュー・感想・評価

たかはし

たかはし

本と映画の生活。ド派手な映画も好きだけど地味で綺麗なのも好き。漱石と海外文学。千鳥足で生きてる'94生まれ。

映画(260)
ドラマ(1)

コラテラル(2004年製作の映画)

4.0

殺し屋のヴィンセント(トム・クルーズ)を乗せたことで、タクシー運転手のマックス(ジェイミー・フォックス)に悪夢の夜が訪れる。

タイトルに違わず、マックスがヴィンセントに巻き添え(コラテラル)を食らう
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.2

コメディ系ホラー映画。エンディングまで宙ぶらりん。だから、謎解きのシークエンスにこの映画の全てが詰まっていることになる。謎が明かされた瞬間にこの映画は評価が決まる。そして、謎が明かされたとき、僕はよく>>続きを読む

王様のためのホログラム(2016年製作の映画)

3.0

この映画は、カズオ・イシグロ『充たされざる者』のアダプテーション映画である。

・家族の問題
・文化の問題
・自分の立ち位置を把握できないまま周りの状況が悪くなっていく
・自分の言動が意図した通りに解
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悦子のエロいい話 あるいは愛でいっぱいの海(2011年製作の映画)

1.3

国語の授業中に生徒が朗読していたのは島崎藤村の「初恋」だった。初々しい詩と誰とでもセックスする悦子の対比。その意図が透けて見えて鼻白んだ。稚拙。藤村が気の毒になるレベル。

この映画を見て唯一良かった
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悲しき玩具 伸子先生の気まぐれ(2015年製作の映画)

1.6

高校で国語を教える伸子(古川いおり)は、生徒と禁断の関係になる——。

石川啄木の歌集『悲しき玩具』から取られたタイトル。『悲しき玩具』に所収されている歌を独自の解釈を映像で示しながら引用する。これは
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僕だけの先生~らせんのゆがみ~(2016年製作の映画)

1.5

有名私立大学に通う美雪(湊莉久)は家庭教師のアルバイト求人を見つけて、医学部を目指している間宮清彦(徳元裕矢)を指導することになる。ところが、清彦は美雪をレイプしようと企むのだった。——こんな内容の中>>続きを読む

奇跡のリンゴ(2013年製作の映画)

4.2

リンゴ農家・木村秋則の伝記映画で、阿部サダヲが木村さんを演じる。

にわかに農業に興味が出て、農家さんで研修(という名の短期アルバイト)をしたことがあるけれど、そのときは農業に無知だったから農業書を十
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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

3.6

結婚式当日、花婿のダグ(ジャスティン・バーサ)の行方が不明に。直前まで一緒にいた友人のフィル(ブラッドリー・クーパー)、シチュアート(エド・ヘルムズ)、アラン(ザック・ガリフィアナキス)は記憶喪失に。>>続きを読む

内村さまぁ~ず THE MOVIE エンジェル(2015年製作の映画)

4.5

内Pの後継番組、内村さまぁ〜ずのゆるい雰囲気がそのまんま出ている映画。

小5だったか小6のときに内Pが終わった。そして内さまが始まった。世代的には内さまなのだけれど、内Pファンと言ってます(リアルタ
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バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

3.5

バリー・シール(トム・クルーズ)は、その思慮浅さが破滅的な人生を招き入れた。漱石『彼岸過迄』の須永市蔵は、その思慮深さ(あるいは、近代的自我)が人生を破滅させた。

『バリー・シール』を見て、『彼岸過
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わたしを離さないで(2010年製作の映画)

3.8

 カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』の翻案映画『わたしを離さないで』を鑑賞しました。
 わたしたちと何も変わらないキャシー(キャリー・マリガン)は、生まれたときにその死を宣告された、いわば無辜な
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.1

今朝、映画秘宝のツイートで、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』の監督からジェームズ・ガンが解雇されたと知りました。ガーディアンズに特別に思い入れがあるわけではないけど、ディズニーはいっ>>続きを読む

茅ヶ崎物語 〜MY LITTLE HOMETOWN〜(2017年製作の映画)

2.0

僕がはじめて桑田佳祐を生で見たのは2011年2月19日。高校生の時。場所は、茅ヶ崎。正確には、茅ヶ崎市民文化会館。桑田佳祐が食道癌を公表して約七ヶ月後のことで、2月23日に発売される「MUSICMAN>>続きを読む

デス・レース(2008年製作の映画)

3.0

漱石の『門』は退屈な小説である。その退屈さが、「略奪婚の先に幸せはあるのか?」とは新潮文庫の裏表紙の惹句だけれど、そういう「誤読」を誘い入れてしまう(略奪婚なんて描かれていない!)。退屈さが読んでいる>>続きを読む

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

3.7

ジョコビッチとアンダーソンの決勝戦が数時間前に終わりました‥。結果は、ほっほー、って感じです。にしても、フェデラー9度目の優勝を見たかった!僕は一貫してフェデラーを応援してます!‥‥‥と、ウィンブルド>>続きを読む

めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)

3.6

下駄の音が響く季節がすぐそこまで来ている。そこで、『それから』の話から始めよう。それは、こう書き起こされる。

「誰か慌たゞしく門前を馳けて行く足音がした時、代助の頭の中には、大きな俎下駄が空から、ぶ
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プライドと偏見(2005年製作の映画)

-

イギリスの女性作家と言えば?と聞かれて、ジェーン・オースティンを思い浮かべる人はそれなりにいると思いますが、この映画はそのオースティンの代表作『高慢と偏見』(1813年)のアダプテーション。

キーラ
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ジェーン・エア(2011年製作の映画)

3.5

イギリス文学を代表するブロンテ三姉妹の長女シャーロット・ブロンテが1847年に発表した『ジェーン・エア』のアダプテーション映画。

原作はたしか三年前ほど前に読んだ(新潮文庫版)。この小説、正直つまら
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

4.5

レズビアンだと自覚したアデル(アデル・エグザルホプロス)が、エマ(レア・セドゥ)への愛を止められなくなってしまう物語。すべてが美しくて、なかでも、アデルの涙が美しい。

前のレビューが長すぎたので、今
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パレードへようこそ(2014年製作の映画)

4.1

最近、カズオ・イシグロの『遠い山なみの光』(1982)に関する論文をまとめて読んで、日本国内において、この作品に対する評価は固定されつつあるのかな、と思いました。

つまり、何十年前の論文を読んでも、
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.5

見終わった後のこの感覚は何なのだろう。唖然、呆然、放心で、抜け殻。僕のすべてが画面の中に持っていかれてしまった。

ゲイバーで働く女装パフォーマーのルディ・ドナテロ(アラン・カミング)は、検察官ポール
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キャロル(2015年製作の映画)

4.5

『キャロル』が僕に、ある卓抜な比喩を思い出させた。

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わたしはなぜか何のためらいもなくルースたちに近づきました。(中略)その瞬間、わたしには、これから何が起こるかがわかりま
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ハッピーエンドが書けるまで(2012年製作の映画)

3.3

近代国文学者の石原千秋が『読者はどこにいるのか——書物の中の私たち』(河出ブックス, 2009年)の「はじめに」でこんなことを書いていた——「かつて三島由紀夫は、自分の小説で読者が難しい言葉に出くわし>>続きを読む

ズートピア(2016年製作の映画)

3.7

周りからどんなに反対されても警察官になる夢を捨てなかった少女ジュディ・ホップスが、寝る間も惜しんで努力を重ね、はれて警察官になる。警察官になったジュディは数々の差別を目の当たりにしつつ(時には差別され>>続きを読む

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.5

時のループにはまった米軍メディア担当のウィリアム・ケイジ少佐(トム・クルーズ)が、未来を予測して行動するエイリアン・ギタイに敢然と立ち向かう。

ギタイの造形が、ほどよく心の内をゾワゾワと不気味な気分
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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

4.5

元妻の浮気が原因で躁鬱になりアンガーマネジメントを必要とするパット・ソラターノJr.(ブラッドリー・クーパー)と、夫が死んだショックによりセックス依存症になったティファニー・マックスウェル(ジェニファ>>続きを読む

ジュラシック・パーク III(2001年製作の映画)

3.5

監督はジョー・ジョンストン(「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」)、製作総指揮にスピルバーグ、第1作目の主人公アラン・グラント(サム・ニール)が再び主人公となった今作。

研究費の捻
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ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年製作の映画)

4.0

「ジュラシック・パーク」の悲劇から四年後、無人となった「ジュラシック・パーク」では、恐竜たちが奇跡的に生き延び、繁殖し、完全なエコシステムが構築されていた。その実態調査を依頼されたのは、四年前に「ジュ>>続きを読む

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

4.8

古生物学者のアラン・グラント(サム・ニール)はある日、ジョン・ハモンド(リチャード・アッテンボロー)の訪問を受ける。ハモンドの目的はグラントから恐竜を現代に蘇らせた「ジュラシック・パーク」のお墨付きを>>続きを読む

007 スペクター(2015年製作の映画)

3.6

ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)が謎の組織スペクターを追うというシンプルなストーリーにやや複雑な人物関係。

ボンドガールのひとりマドレーヌ・スワンを演じるは、『M:I ゴースト・プロトコル』
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

4.0

マシュー・ヴォーン監督が「キングスマン」シリーズの今後の予定を明かしたみたいで、続編となる『キングスマン3』(タイトル不明)、スピンオフの『キングスマン:ザ・グレート・ゲーム』、テキーラ(チャニング・>>続きを読む

エスター(2009年製作の映画)

3.2

孤児のエスター(イザベル・ファーマン)が家に入ってきた時の異質物感。馴染みある場所への異質の侵入が醸し出す、背筋が凍るような不気味さ。

真っ白な廊下、白いキャンバス、白い薔薇、雪。赤ワイン、赤い絵の
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.1

デトロイトに住む寡夫となったコワルスキー(クリント・イーストウッド)は、朝鮮戦争に出兵した経験のある、身内にさえ嫌われている頑固なジジイ。そんなコワルスキーの隣家に移民のモン族が越してきて、彼らとの交>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.0

何度も見ているけれど、その度に思うのは、これが実話に基づいているとは信じられないということ。

暗号が解けて良かったね譚ではなくて、暗号が解けた後にも物語が用意されている。というか、暗号解読後がメイン
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ダークシティ(1998年製作の映画)

3.0

「実験で失敗して、まちがって君の記憶を消してしまった」

「ドクター・ストレンジ」が「インセプション」を想起させるのだとすれば、「インセプション」は「ダークシティ」を想起させる。ビルがぐにゃぐにゃ、ま
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グリーン・ランタン(2011年製作の映画)

2.5

デッドプール第1弾で「緑色の怪物にはしないでくれよ」と言っていたし、デップー第2弾では、あぁなった、、。

見てみて、なるほど、そりゃ緑色にはされたくないよな、と。黒歴史か笑。

なんだろう、このチー
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