たかはしさんの映画レビュー・感想・評価

たかはし

たかはし

どちらかと言うといいねを貰うと喜びます。ゲーム実況と映画が好きです。千鳥足で生きている1994年生まれです。

映画(278)
ドラマ(1)

TIME/タイム(2011年製作の映画)

3.7

テーマは時は金なり。それは近代という思想が生み出した考えで、シェイクスピア『ヴェニスの商人』で高利貸しが悪役なのは、まだ時間が神のものだった時代だからで、神が司る時間を利用して利子を取るのは許されざる>>続きを読む

ファミリーズ・シークレット 秘密を抱えた家族(2009年製作の映画)

4.5

偶然に偶然を重ねたようなストーリーだけれど、様々な人の色んな感情がたったひとつの画面の中にあった。フランスの批評家ロラン・バルトは「優れた文学作品は再読を要求する」という意味合いの言葉を残したけれど、>>続きを読む

アンリミテッド(2014年製作の映画)

2.0

パルケール好きにはたまらない映画です。

という感想で終わろうと思いましたが、パルクールと打とうと思ってパルケールとなってしまったことに最初全く気づかなかったほどパルクールに疎いので、凄いのかノーマル
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トゥ・ウォーク・インビジブル(2017年製作の映画)

4.0

英国文学史において今なお燦然と輝き続けているブロンテ三姉妹シャーロット、エミリー、アンですが(アンは下火?)、その彼女たちが自分らの作品を著すまでの苦悩と葛藤と共闘と協働とを描いた、BBC製作のテレビ>>続きを読む

ノルウェイの森(2010年製作の映画)

1.9

 村上春樹が「100パーセントのリアリズム小説」として書いた『ノルウェイの森』(1987年)のアダプテーション映画で、原作は二年くらい前に読んだけれど、ほとんど内容を忘れていて、原作との異同は、だから>>続きを読む

愛を読むひと(2008年製作の映画)

4.0

「父」がいなければ、物語を語っても、何になろう。物語はすべてオイディプースに帰着するのではなかろうか。物語るとは、常に、起源を求め、「掟」との紛争を語り、愛と憎しみの弁証法に入ることではなかろうか。>>続きを読む

バックドラフト(1991年製作の映画)

3.7

ここ数日の新潮社の大炎上を見ていたら、炎上映画を見たくなったおいらです。。。

この映画、USJのアトラクションを通してしか知らなかったけど、文字どおり炎上しまくりの、こんなにも熱い(それもサスペンス
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ライフ・イズ・ビューティフル(1998年製作の映画)

4.3

はじめて観たのは、大学二年生が終わろうとしていたころ、中級総合の四字が冠せられたイタリア語の授業でだった。

Guido Orefice e Dora hanno il figlio che chia
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.7

文学を読むとき、読者には解釈するための枠組(コード)を設定するという仕事がある。優れた読者とは予想外ではありつつも荒唐無稽ではない枠組を設定できる読者で、驚きのある枠組の設定には才能と努力が必要であり>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.5

6/1「デップー2」以来の映画館鑑賞で、その間、前々からちょくちょく見ていたゲーム実況動画に狂ってしまい、何をしていても、レトルト、赤髪のとも、牛沢の声が聞こえてきて(あと、ガジェ通のひげおやじの声)>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.6

ブラックパンサーであるワカンダ王国国王ティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)が発した「危機に瀕した時、賢者は橋をかけ、愚者は壁を造る」という言葉が、この作品のほとんどすべてを表していたようにおもう>>続きを読む

猫の恩返し(2002年製作の映画)

3.3

日本が狭くなっていく。宿題の出品の禁止。禁煙ファシズムの台頭。禁止が重なっていく。精神科医のジャック・ラカンが言うところの「父親」が増殖している。「父親」は我々を激しく厳しく由々しく監視する。猫の社会>>続きを読む

ハウルの動く城(2004年製作の映画)

4.0

たしかな経験に裏打ちされた野太い自信を倍賞千恵子の声はもっていて、それは19歳の少女の声としては不似合いで、その一方で、90歳の老女の声としてはたしかに似合うのだけれど、その老女が呪詛を身にまとった1>>続きを読む

トランセンデンス(2014年製作の映画)

4.0

「人工知能は宗教を殺すのか?」というテーマを戴くこの映画との出会いは、齋藤和紀『シンギュラリティ・ビジネス』(幻冬舎新書, 2017)を読んだことだった(34頁)。

『トランセンデンス』は、2018
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宇宙戦争(2005年製作の映画)

2.5

H・G・ウェルズ『宇宙戦争』のアダプテーション映画。『マイノリティ・リポート』のスピルバーグ×トム・クルーズのタッグで贈るSF映画第二弾!

同じSFでも、『マイノリティ・リポート』は未来、『宇宙戦争
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マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

4.0

フィリップ・K・ディックの短編小説「マイノリティ・リポート」のアダプテーション映画。

2054年。予知夢(precognitive dream)を見る三人のプリコグ(precog)の存在がワシントン
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しあわせはどこにある(2014年製作の映画)

4.3

テレビを点けると、大学の同級生がドラマに出ていた。彼が「踊るさんま御殿」に出ているのも何度か見た。連絡先を交換する仲ではなかったけれど、授業前によく話をした。今は俳優の卵なのかと感慨に浸る。彼の映画デ>>続きを読む

グッド・ライ いちばん優しい嘘(2014年製作の映画)

4.5

内戦が勃発、親兄弟姉妹が殺され、移民プログラムを利用してアメリカに移住したスーダンの “ロスト” ボーイズである兄弟姉妹の実話をベースにした作品。重たい映画だった。そして、すばらしかった。

“ロスト
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コラテラル(2004年製作の映画)

4.0

殺し屋のヴィンセント(トム・クルーズ)を乗せたことで、タクシー運転手のマックス(ジェイミー・フォックス)に悪夢の夜が訪れる。

タイトルに違わず、マックスがヴィンセントに巻き添え(コラテラル)を食らう
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.2

コメディ系ホラー映画。エンディングまで宙ぶらりん。だから、謎解きのシークエンスにこの映画の全てが詰まっていることになる。謎が明かされた瞬間にこの映画は評価が決まる。そして、謎が明かされたとき、僕はよく>>続きを読む

王様のためのホログラム(2016年製作の映画)

3.0

この映画は、カズオ・イシグロ『充たされざる者』のアダプテーション映画である。

・家族の問題
・文化の問題
・自分の立ち位置を把握できないまま周りの状況が悪くなっていく
・自分の言動が意図した通りに解
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悦子のエロいい話 あるいは愛でいっぱいの海(2011年製作の映画)

1.3

国語の授業中に生徒が朗読していたのは島崎藤村の「初恋」だった。初々しい詩と誰とでもセックスする悦子の対比。その意図が透けて見えて鼻白んだ。稚拙。藤村が気の毒になるレベル。

この映画を見て唯一良かった
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悲しき玩具 伸子先生の気まぐれ(2015年製作の映画)

1.6

高校で国語を教える伸子(古川いおり)は、生徒と禁断の関係になる——。

石川啄木の歌集『悲しき玩具』から取られたタイトル。『悲しき玩具』に所収されている歌を独自の解釈を映像で示しながら引用する。これは
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僕だけの先生~らせんのゆがみ~(2016年製作の映画)

1.5

有名私立大学に通う美雪(湊莉久)は家庭教師のアルバイト求人を見つけて、医学部を目指している間宮清彦(徳元裕矢)を指導することになる。ところが、清彦は美雪をレイプしようと企むのだった。——こんな内容の中>>続きを読む

奇跡のリンゴ(2013年製作の映画)

4.2

リンゴ農家・木村秋則の伝記映画で、阿部サダヲが木村さんを演じる。

にわかに農業に興味が出て、農家さんで研修(という名の短期アルバイト)をしたことがあるけれど、そのときは農業に無知だったから農業書を十
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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

3.6

結婚式当日、花婿のダグ(ジャスティン・バーサ)の行方が不明に。直前まで一緒にいた友人のフィル(ブラッドリー・クーパー)、シチュアート(エド・ヘルムズ)、アラン(ザック・ガリフィアナキス)は記憶喪失に。>>続きを読む

内村さまぁ~ず THE MOVIE エンジェル(2015年製作の映画)

4.5

内Pの後継番組、内村さまぁ〜ずのゆるい雰囲気がそのまんま出ている映画。

小5だったか小6のときに内Pが終わった。そして内さまが始まった。世代的には内さまなのだけれど、内Pファンと言ってます(リアルタ
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バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

3.5

バリー・シール(トム・クルーズ)は、その思慮浅さが破滅的な人生を招き入れた。漱石『彼岸過迄』の須永市蔵は、その思慮深さ(あるいは、近代的自我)が人生を破滅させた。

『バリー・シール』を見て、『彼岸過
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わたしを離さないで(2010年製作の映画)

3.8

 カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』の翻案映画『わたしを離さないで』を鑑賞しました。
 わたしたちと何も変わらないキャシー(キャリー・マリガン)は、生まれたときにその死を宣告された、いわば無辜な
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.1

今朝、映画秘宝のツイートで、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』の監督からジェームズ・ガンが解雇されたと知りました。ガーディアンズに特別に思い入れがあるわけではないけど、ディズニーはいっ>>続きを読む

茅ヶ崎物語 〜MY LITTLE HOMETOWN〜(2017年製作の映画)

2.0

僕がはじめて桑田佳祐を生で見たのは2011年2月19日。高校生の時。場所は、茅ヶ崎。正確には、茅ヶ崎市民文化会館。桑田佳祐が食道癌を公表して約七ヶ月後のことで、2月23日に発売される「MUSICMAN>>続きを読む

デス・レース(2008年製作の映画)

3.0

漱石の『門』は退屈な小説である。その退屈さが、「略奪婚の先に幸せはあるのか?」とは新潮文庫の裏表紙の惹句だけれど、そういう「誤読」を誘い入れてしまう(略奪婚なんて描かれていない!)。退屈さが読んでいる>>続きを読む

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

3.7

ジョコビッチとアンダーソンの決勝戦が数時間前に終わりました‥。結果は、ほっほー、って感じです。にしても、フェデラー9度目の優勝を見たかった!僕は一貫してフェデラーを応援してます!‥‥‥と、ウィンブルド>>続きを読む

めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)

3.6

下駄の音が響く季節がすぐそこまで来ている。そこで、『それから』の話から始めよう。それは、こう書き起こされる。

「誰か慌たゞしく門前を馳けて行く足音がした時、代助の頭の中には、大きな俎下駄が空から、ぶ
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プライドと偏見(2005年製作の映画)

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イギリスの女性作家と言えば?と聞かれて、ジェーン・オースティンを思い浮かべる人はそれなりにいると思いますが、この映画はそのオースティンの代表作『高慢と偏見』(1813年)のアダプテーション。

キーラ
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ジェーン・エア(2011年製作の映画)

3.5

イギリス文学を代表するブロンテ三姉妹の長女シャーロット・ブロンテが1847年に発表した『ジェーン・エア』のアダプテーション映画。

原作はたしか三年前ほど前に読んだ(新潮文庫版)。この小説、正直つまら
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