松山洋さんの映画レビュー・感想・評価

松山洋

松山洋

(2022年製作の映画)

4.0

いいなぁ、わずか39分のショートという短い時間の中にぎゅっと伝えたいこと表現したいことをちゃんと詰め込んでるお手本のような作品。

グッと力を入れると消えている足も表示できるという世界観もいい。

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陰陽師0(2024年製作の映画)

3.0

「真実と事実の違いがわかるか」この言葉に全てが集約されているような作品で、観ていてちょっと恥ずかしくなるほどチープで寒い演出もあるんだけど、ところどころでしっかりと芯があって、んん?と思いながら観てた>>続きを読む

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

4.0

こりゃ凄い、そりゃ売れる、そーゆー意味では本当に凄いと思う。劇場27作目なんですよ、これ?

こんなに長く続いていながらも登場人物たちの「好きな子に告白する、しない」というレベルのやり取りを真剣に見せ
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クラメルカガリ(2024年製作の映画)

5.0

『クラユカバ』と同様に素晴らしいアートワークと世界観(同一世界なので当然ですが)、しかし個人的にはこちらのほうが物語構造的にサスペンス要素があってより好みの作りになっていました。

キャラクターデザイ
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クラユカバ(2023年製作の映画)

5.0

パイロット版を観た時からずっと待ちに待ってて、ようやくその時が来ましたよ。

もう観ていてずっと酔っ払えるほどの美しいアートワークと世界観、本当にいつまでも眺めていたい。

わずか60分の中に凝縮され
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復讐の記憶(2022年製作の映画)

4.5

60年かけた復讐劇って時点でもう大好物でしたね。復讐すべき相手を(アルツハイマーで)忘れないように指に入れ墨で記すってのもいい。

最後の一人もニヤリとできる演出でそのあとのラストもよかった。

こう
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

5.0

ホラーだと思ったら思いの外サスペンス映画でした。

そしてあの『オーメン』シリーズに繋がるまさにファースト作品、だけど、初期作品を観てなくても本作だけでもちゃんと楽しめて、それで面白いと感じたらシリー
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毒娘(2024年製作の映画)

4.0

これ系は本来苦手なので、キャラデザが押見修造さんだしとりあえず観るか、という感覚で観てみたらぶっ飛びました。これは凄い。

もう冒頭5分から演出が上手くて怖くて一気に最後まで突っ走っていった感覚です。
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ラブリセット 30日後、離婚します(2023年製作の映画)

4.5

観る人みんなを幸せにするタイプの韓国ラブコメディ。いやー、笑ったなぁ。

ずっとバタバタしてるけどそれがずっと楽しい。

話は思った通りに進む心地よさがあってこれくらい素直な作品は好感が持てますね。
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.0

期待し過ぎちゃいけない作品だという予感はしていてそれは当たった感じでした。

まず3時間はいらない。特に冒頭1時間は不要。もっとコンパクトにまとめられたはずですね。

核実験シーンが一番飲みどころだっ
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衝動(2021年製作の映画)

3.5

喋ることができなくて筆談で会話をする見上愛さんという一点突破のキャラクターのみで勝負した大胆な作品でした。

「衝動」というタイトルに込められたテーマを体現した構成にしたかったんでしょうけど、ちょっと
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きみは愛せ(2020年製作の映画)

1.0

んもー、なんでこんな作品が作れるの?誰も止めなかったの?ダラダラとただ生きているだけの人間の醜さとイライラの羅列映像を作って何がしたかったんでしょうか。

制作者や演者の家族しか観ないってこんなん。
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

原作の持つ圧倒的な情報量を実にうまくアニメーションとして再構成されていて感心しました。

原作単行本が全12巻あるので長尺映画で前後編で構成しても尺が普通に足りないので、どうするのかなと思って観てまし
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

こりゃ凄い、とにかく圧倒的な映像体験がまさにこれぞ映画!って感じで素晴らしい。

サンドワームの存在感が役割的にも映像的にもあまりにも大きい。

お話はやっぱりどうしても古典的なのは否めませんが、たぶ
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オデッセイ(2015年製作の映画)

5.0

あー、最高、何度観ても最高だ。主人公含めたすべての登場人物が大好き、もうみんなゴキゲンな連中ばかり。

火星に一人残されてサバイバルって、とてつもない絶望的状況の中でいかに生還するか、出来るのか?って
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ある男(2022年製作の映画)

3.0

ずっと淡々と真相を追いかけていく作品で、その真相もそんなに大した話でも無くてずっと退屈しながら観てたんですが、ラスト10分くらいにいきなりブッ込んでくるとは思いませんでした。

え、なんで?話し終わっ
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サラリーマン・バトル・ロワイアル(2016年製作の映画)

4.0

タイトルを二度見して「サラリーマンが?バトル?ロワイヤル?」って正気とは思えない内容を想像しながら観たけど、本当に割とマジで真剣に殺しあってた。

ジェームズ・ガン脚本、という理由だけで観たけど、かな
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スペースマン(2024年製作の映画)

4.0

宇宙探検モノは数あれど、まさかの切り口で作られた傑作だと思いました。この発想は無かったなぁ、前代未聞レベルかと。これは凄い。

「痩せた人間よ」と語りかけるクモガタ宇宙生物を細目で観ながらだんだんと友
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

ベタベタな王道というよりも、もはや古典に近い印象を受けました。物語としては本当に一本筋という感じなのですが、それを遥かに凌駕する情報量というか圧倒的な絵作りと世界観が凄い。

多くを語らずとも「きっと
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

4.0

たった12分の中に伝えたいことをシンプルにぎゅっと詰め込んだショートフィルムのお手本のような作品。

これを2時間くらいかけて作られる映画作品がいかに多いかってことを思い知らされます。

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

1.0

まるで、何一つ、1ミリも、微塵も、共感することが出来ませんでした。

ただ同じ劇場にいた他のお客さんの中には泣いてる人がいたので、単純に私には理解できなかった、ということだと思います。

しかし、登場
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サンブンノイチ(2013年製作の映画)

5.0

久しぶりに観返してみたけど、やっぱりこの頃の品川さん作品はキレがあっていいなぁ、何よりセリフが生きてる。芸人さんを起用している部分がちゃんと生かされてるしテンポもいい。

物語も構成もいい。

たぶん
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悪女(2023年製作の映画)

4.0

実在事件をモチーフにしていても、結局みんな見た目で物事を判断しすぎているという学びがある映画作品。

本当の悪女は誰なんでしょうね、というテーマが好き。

思い込みは怖いですね。

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.0

これはキツい、観終わった後でもまだダメージが抜けない。しばらく夢に出てきそうなほどの衝撃だった。

恐ろしく心に刺さる作品だった。

草彅剛くんって本当に凄いですね。

もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

5.0

いやー、お見事、これは凄い、よくこんな作品を生み出せたもんだ。ギリギリのバランスというか、普通はメタに突入した時点で「はぁ、なにそれ」で終わるところを押し切ってるのが凄い。

こんなやり方もあるのかと
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

5.0

もう『1』や『2』の頃にあったクライムアクションとしての物語の軸とかもほとんど無くなって、ただマ・ドンソクが全てを腕力で解決していくという痛快ブッ飛ばしアクション映画と化してましたが、もういいと思う。>>続きを読む

ひとよ(2019年製作の映画)

4.5

観ていて息が詰まるほどの緊張感で迫真の演技とはこのことかと。登場人物が全部本当にいそうなほどリアリティが凄い。

冒頭に出る「ひとよ」が「一夜」であることを宣言していた通りのテーマと物語になっていて一
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雪山の絆(2023年製作の映画)

4.0

恐ろしいまでのリアリティと、実際に起きた事故の極限心理が普通に観ていて怖い、怖かった。サバイバルをテーマにした作品は数あれどここまでのものにはなかなか出会えないと思う、観てる途中で気持ち悪くなった。>>続きを読む

パレード(2010年製作の映画)

3.6

割と好きな作品というかタイプではあるんですけど、だいぶ強引というか狙ってることが透けて見えてて本作とは残念ながら身体が合わなかった、という感触です。

めちゃくちゃ期待してみたのも良くなかったかもしれ
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パレード(2024年製作の映画)

5.0

俺は好き、それでいいと思った。好きな作りの映画でした。こうあって欲しいという願いが込められた素敵な作品だと思いますし、丁寧に作られていて良かった。

設定的な細かいところはもういいかな、それを言うのは
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愚行録(2017年製作の映画)

4.0

えぐいなぁ、ここまで人間の醜い部分だけをカタログのように並べて晒して繋げて延々と悪意だけで構成できたもんだと感心しました。

まさに愚行の記録。

もし映画館で観たら気持ち悪くなって吐いてたかもしれな
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

5.0

めっちゃくちゃ面白かった!いやー、お見事、大好き、大好物。

観始めた序盤から

「なんか情報が断片的で見にくいな、なんか順番おかしく無い?あってるこれ?」

とか思いながら観てましたが、途中で

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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

1.5

12歳、24歳、そして現在34歳、これまでに何度かの運命の再会を果たしたかのように見えた幼馴染の二人のなにかありそうで何も起こらない話。

『イニョン=人の縁』と輪廻転生をキーワードに用いていながら「
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

5.0

何一つサボるどころか一切の油断も無い、ここまで完成度が高いバレーボール少年漫画アニメ作品は無いと思う、全カット全シーンが完全無欠に素晴らしかった。

非の打ち所がない、とはこのことだと思う。

どれだ
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ロ・ギワン(2024年製作の映画)

5.0

はぁ、好き。脱北亡命者がベルギーに行って移民になることがこんなにも困難なのか、ってくらい世の中が悪意に満ちすぎている。もう最初から最後までずっと辛かった、けど、ちゃんと救いもあるし、光がある。

観て
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.2

139分間という長尺でやっぱりいつもの悪ふざけを延々と見せられるわけですが、不思議と心地いい。もう作風が様式美になったら勝ちなんですよね。ずっと観ていられる。

物語のどんでん返しも心地いいし、カラフ
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