おくさまさんの映画レビュー・感想・評価

おくさま

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ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

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無理に分かりやすくするなら、テレビに取り憑かれた者の話だ。
今ではテレビは衰微しているが、別のもっと直接的なモノに取って代わっただけで、ヒトは何も変わっちゃいない。
そしてそれへの破滅的な依存を「新人
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シラノ・ド・ベルジュラック(1950年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

名前は知っているが、見てなかった作品。
なかなか「倒錯」してる古典だ。

そもそもロクサーヌとは親戚関係という時点で「おいおい」と言いたくなるが、自分のコンプレックスゆえに、恋敵の援助をしてしまうとは
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画を観て、吐き気を感じたのは初めてだった。

公式HPでは、それらのことをオオカミと呼んでいるが、オオカミなんて表現では可愛すぎる。
足元の自分の人生を満足させるものにできず、弱い立場の人間を支配し
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真実の行方(1996年製作の映画)

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1人の人間には多様な側面を持つことを思い知らされる映画。

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

初代の仮面ライダーは主題歌はソラで歌えて、途中で藤岡さんが大怪我をしたエピソードも知っている。一文字の性格もなんとなく覚えていた。

一度殴っただけで戦闘員が立ち上がらないこと、ショッカーがどういう大
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

いま一番見てはいけない映画だった。

後悔とかそういったものを抱えている状態で見ると危ないだろう。

岩は最高である

対峙(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

傷つくのは容易に予想できるので、「悪趣味」だと思っていた。
しかし、そこで繰り広げられたのは濃密な対話だった。
本当にこういう対話が必要だと思う。あらゆる人に、たぶん。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ぼんやりしていた。

クローズド・マインドよりのケイコに、どうしても寄り添えない。こちらも彼女に対して閉じた態度を取りたくなる。けど、媚びないとも言える。彼女が自分を貫きたいのなら、呆れながらついてい
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

原作は、中学の時、木暮のスリーポイントのコマを当時の教員が紹介してくれて、それを覚えている、アニメは第一話は見たことがある。名言もネットで見た程度に知っていた。

だから、宮城リョータが主人公だったの
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ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972年製作の映画)

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合理的な解釈を拒否しており、それに倦む時はあるが、それでも観てしまう。
食事に結局ありつけない、というのがミソなのだろう。

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

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現実以上に美しい。

間違いなく、今まで見た映像の中で、最も美しい。誇張ではない。

光が優美に照り映え、水中の光の揺らめきに嘘臭さがなく、あらゆる生きものがとてもそこに在ることに強い説得力があった。
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.1

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多分人を殺すのに、大義は要らない。ただ、ここ数日こうしたいと思っていたことがかなわないだけでいいのだ。

このためだけに、3日間、そして、映画にして3時間が必要だった。

スペクタクルではない。「劇的
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ベン・ハー(1959年製作の映画)

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ようやくみることができた。

何時間でも話せそうな記念碑的な作品。

キリスト教だとか、スペクタクルとして、

オーソン・ウェルズの オセロ(1952年製作の映画)

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シェイクスピアは映画には不向きだと改めて実感した。

オーソン・ウェルズの手によってもだった…。

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

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生々しさのベクトルが、グロテスクさに振り切ることがなく、キャラの言動に出ている。
間接的な描写が命なんだろうな、映画の。映画の全ては、間接的な描写だ。

実体が本当にはっきりしないので、気味が悪い。だ
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RRR(2022年製作の映画)

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ちゃんとスペクタクルを観た。

バーフバリを経験してしまったが故に、その強烈さをどうしても超えられないものの、それでも強烈だ。強烈極まりない。
だって、ジャンプ顔負けのアクションを実
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

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感想を書こうとすると、「自分は男性だから下手なことを言うと、咎められる」という恐怖感がある。
この作品で取り上げられてる問題を、頭では知っている。「よく知っている」という驕りさえある。
ただ考えたこと
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みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

なるほど、そう終わるのですね、という印象。脱物語?

風景がとにかく穏やかでいい。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

要約するとシンプルなのだが、作りは複雑だった。

虐殺チンパンジーと円盤生物はどんなつながりがあるのだろうか。
→飼い慣らしへの警鐘?成功例に囚われて滅亡すること?飼う側の傲慢?

なぜ襲われるのは西
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フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ(1966年製作の映画)

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いろんなクリエーションの原点になっているのが感じ取れる。
進撃の巨人にハマったなら、原点の恐怖を味わえる。
ゴジラの中の御方である中島さんが走っているのが、当時としては斬新だったのではないだろうか。
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アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます














囚人たちが演劇を通じて、成長する物語かと思いきや、最後の公演前に脱走する。

その穴埋めに、演出家が言い訳とも、つなぎのパフォーマンスとも、結果的に偶然生まれた傑作とも言える
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

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結末までの物語の流れと見どころを事前に把握して見た方が楽しめる。少なくとも自分の場合は、そうだった。そんな稀有な映画。

小四が主人公だが、彼の内面が大きく揺さぶられた瞬間は例外なく彼の顔がはっきり見
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