shinさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ボーダレス ぼくの船の国境線/ゼロ地帯の子どもたち(2014年製作の映画)

3.3

最小限のセリフと音楽。暗い雰囲気。ほこりっぽい空気。気分的にもっと明るい映画を観ればよかったと少し後悔。
イラン映画をいくつか観てきたけれど、本当の痛み、苦しみを知っているからそういう心情を可視化させ
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タルサ 俺の天使(2020年製作の映画)

2.3

酒クズの前に突然現れた天使/娘との生活。
終始、あまりにもベタ過ぎてラスト20分の展開は可愛くすら思えた。含みがなくパラパラと適当にページをめくるようなストーリーの流れには実話と言われても感情移入は難
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タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

3.9

まさかのアダム・ベッサ!大好きな『モスル』の!彼の銃を構える姿がめちゃくちゃかっこよくて好き。もっと映画出てくれ

ワンカット風の長回し映像、カメラワークが今回も面白い。本当に面白い。
シンプルなスト
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.5

これは好き!空、雲を眺めたくなる。
"謎との対峙" って見えない方が怖かったりするし、謎のままの方が魅力的だったりする。その究極形が『コンタクト』
もしかしたら触れられない物質かもしれないし、人間の
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UFO -オヘアの未確認飛行物体-(2018年製作の映画)

4.0

タイトルに反してUFOなんてほとんど現れないし宇宙人も出ないし派手な演出も一切ない。
あるのはロマン。ロマンしかない作品。
目撃情報から数学的論理学でUFOの存在を手繰り寄せる展開がリアリティーあって
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さよなら、私のロンリー(2020年製作の映画)

3.1

詐欺師の両親に詐欺師として教育されてきたオールド・ドリオ。と家族の話。
あらすじ読んで面白そうだったんだけど自分には合わず。
題材の割にリアリティに欠けるしコメディーだとしても笑える内容でもない。独特
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顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)

4.2

簡単に言うと
「彼らは兵士の義務を果たしただけ」
vs
「命令に従っただけといえば何でも許されるのか」

ホロコースト関係者であるドイツ人をドイツ人自ら追求し断罪したフランクフルト・アウシュビッツ裁判
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アポロ10号 1/2: 宇宙時代のアドベンチャー(2022年製作の映画)

3.8

男なら(多分)経験のある三大脳内妄想
透明人間、孫悟空、宇宙飛行士

宇宙開発競争全盛期の60年代テキサスの生活スタイル、雰囲気が凄くいい。あの回想部分だけ切り取っても全然面白い。日常生活でソニックブ
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エリア51(2015年製作の映画)

3.5

パラノーマル・アクティビティ撮った人のやつ。ハンドカメラメイドのモキュメンタリー。
頭中学生な映画。ロマンあって好き。エリア51は現代最後のロマン。
有名なGreyの姿は宇宙人の宇宙服説推したい。

ミックマック(2009年製作の映画)

3.8

「そうはならんやろ」な100分で面白い。
導入の "流れ弾が脳から取り出せなくなる" って時点でそうはならん。
ミスタービーンっぽさあるコメディー。

復讐劇ではあるけれど、基本的に暴力行使ではなくミ
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パリのどこかで、あなたと(2019年製作の映画)

4.0

偶然の出会いを紐解くと、必然に思えてくることってある。
そういう人生の面白さを映した作品。
あのシーン必要だった?っていう意味を見い出せない場面が多かったんだけど、実際人生ってそんなもん。

マッチン
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ムスタング(2019年製作の映画)

4.1

刑務所囚人が馬への調教を通して生き方を見つめ直す。
こういう構成プログラムは広大な土地のあるアメリカならではだよなー。すごく有意義だと思う。ネットニュースで見たけど最近だと保護猫を囚人に飼わせる刑務所
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シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

3.9

クロエ・モレッツ目的で。ずっと見たかったやつ!
乗り込んだ爆撃機が、イギリス発祥の都市伝説 "グレムリン" に襲われるっていうB級ストーリー。
ある部分ではクロエ版ミッションインポッシブル。

率直な
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.3

忽然と姿を消した娘を探し、翻弄され、暴走する父/ヒュー・ジャックマンが見所。
サスペンス映画で、頭が「?」の時に新しい「?」が飛び込んでくる瞬間好き。その「?」同士が繋がる瞬間が来ると思うとワクワクす
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グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

3.3

初めてのちゅーの為に命懸けの冒険をする小6おバカトリオ。
脱臼治す時の口枷が一番笑った。

「5年生じゃない、6年生だ〜」ってなってるけどあっちだと6年生からミドルスクールだからこその謳い文句だよね。
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

3.4

なぜ自分は15年監禁されたのか。を追う。
ずっと観てこなかったんだけど韓国映画といえばこれってイメージ。
チェ・ミンソクの怪演は評判通り。真相が早々に分かってしまったのでこの評価。

「口は災いの元」
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サマーゴースト(2021年製作の映画)

2.8

全体的に苦手だった。
完全に好みの問題として、キャラクター、セリフ、ストーリーがナルシズムに溢れてて自分には合わなかった。アニメの苦手な部分のひとつ。
生きる意味を語るには内容が薄すぎたのもちょっと
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

3.3

ペドロ・アルモドバル監督自叙伝。
この監督の作品を観たことがなかった。初鑑賞で自伝的作品を観るべきではなかったのかも。彼の作風とか人柄を知っていた方がより楽しめた作品だと思う。

人との出会いが人生の
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ワン・モア・タイム 〜あの日、あの時、あの私〜(2023年製作の映画)

3.1

事故で18歳の誕生日から抜け出せなくなったというタイムループ作品。よくある理論ガン無視系のやつ。
タイムループ作品定番の流れで新鮮さはないけれど、ファンタジー色強めで世界観が可愛らしかった。
同情で擦
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

4.1

生活苦でも愛犬と一緒に居たい。というのはエゴか、愛か。
愛がある故のエゴなんだけど…ペットって難しいよね。

あの警備員の爺ちゃんがいればあの街は大丈夫そう。
決して満ち足りた生活ではないけれど、ウェ
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アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

3.4

アンドリュー・ガーフィールドの違和感。1作目からそれが拭えなかった。トビー・マグワイア、トム・ホランドにある未熟っぽさ、お調子者感が彼にはないからまるでDC版スパイダーマン。ヒーローって内に隠した弱さ>>続きを読む

アメイジング・スパイダーマン(2012年製作の映画)

2.9

打ち切られたのを知ってずっと観て来なかったマーク・ウェブ版。
シリアスで重厚な雰囲気の割に心理描写が希薄。スパイダーマンっていうコミカルなイメージとの相性も悪め。時期的に『ダークナイト』にかなり影響受
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スパイダーマン3(2007年製作の映画)

3.5

3部作ラスト。
MJはピーチ姫かよってぐらい毎回拐われるの面白い。シリーズ通して子供向けっぽさ、コミカルな世界観残していてそこ込みで好き。スパイダーマンらしさ感じる部分。

ヴェノムのスクリーン初登場
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

3.8

正統派続編。プラス1版の方がシュールなシーンが長くて好き。編集長のコスプレとか特に。
暴走列車のシーンは何度観ても熱い。あそこが最高潮でそのあとのドクターオクトパスが尻すぼみなのが少しかわいそう。名前
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

4.2

サム・ライミ版スパイダーマンはどの登場人物もキャラが立ってて好き。MJ、ハリー、伯父伯母に編集長。
特にグリーンゴブリンとそれを演じたウィレム・デフォーの親和性が高すぎる。グライダー乗ったゴブリンの異
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スピード・レーサー(2008年製作の映画)

2.6

カーレース映画。
これがマッハGoGoGoの実写化だとエンドロールで知ったけど原作を知らないからか終始ハマれず。

絵本のような映像で絵の具ぶちまけたような色遣い。誰もやってないような映像を作りたかっ
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BOY A(2007年製作の映画)

3.8

14年振りに刑務所から出た24歳 BOY A/少年Aの葛藤、人間ドラマ。罪を償い人生の再出発する主人公とそれを許さない世間。

綺麗事抜きな感想、殺人なんて一生許されないんじゃないの。殺された被害者が
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ALONE アローン(2016年製作の映画)

1.8

久しぶりにクソ映画を観た!
15分ぐらいのショートフィルムならよかった。100分に引き伸ばす内容ではないと思う。
尺稼ぎによく使われる頭の悪い登場人物。アホがアホな展開繰り広げて数十分引き伸ばされるの
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TIME/タイム(2011年製作の映画)

4.4

タイムイズマネーを体現させたような作品。
お金/貨幣制度を時間に変えただけでこんなに面白いのかっていう。無慈悲で無機質な世界の中で人間が必死に生きる構図が最高にSF。

不老不死…やっぱり100年2
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.4

久しぶりの鑑賞。
遺伝子の優劣で全てが決まるデータ至上主義の世界。今のAI社会にも言えることだけど、テクノロジーに頼りすぎて人間性を置き去りにしたらダメだよね。少しずつ人間がAIに置き換わってきている
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さよなら子供たち(1987年製作の映画)

4.3

ルイ・マル監督の自伝的作品。
主人公ジュリアンが出会った転校生ジャン(ユダヤ人)との短い思い出。

戦時中の寄宿学校での生活。質素な集団生活の中でも明るく健気な子供たち。あの笑顔のままスタッフロールが
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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

3.5

大好きなファイナルファンタジーと絡めた家族ドラマ。ずっと気になってたやつ。
FF14をプレイしてたからそれなりに楽しめた。反面プレイしていたからこそ実話というのが信じ難かったりする。還暦でMMO…凄す
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.4

「青春カニバリズムホラー」っていうパワーワードが気になりすぎて。
マイノリティ/特異な欲望に苦しむ男女の成長物語。深いのか浅いのか…彼らは何かのメタファーなのか…ハッキリと分からず。

[町から出れば
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最後の一息(2019年製作の映画)

3.4

潜水士の事故を追ったドキュメンタリー。

水の中の宇宙って表現好き。神秘的だけど死と隣り合わせの世界。
光の届かない深海怖すぎる。

「(死にゆく感覚は)意外と悪くなかった」
「眠るようだった」
って
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パニック・フライト(2005年製作の映画)

3.2

キリアン・マーフィ怪演サイコサスペンス。
タイトルロールで流れるプロローグ、映像の質感、後半のグダリ具合い、突如出てくるジャベリン。この辺が最高に映画映画してた。THE映画。
この年代の映像の質感、チ
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ラブ&モンスターズ(2020年製作の映画)

3.9

化学物質による生物の突然変異。人間が食物連鎖の頂点から滑落した終末世界。

超大味作品。Netflixはこういう大味なの得意だよね。中途半端な大味も多いけどここまで振り切ってるのは清々しくて好き。気楽
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