Joaoさんの映画レビュー・感想・評価

Joao

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キリエのうた(2023年製作の映画)

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翻弄、という言葉がよく似合う映画。いつだって何かに振り回されて、それでも生きていく、というような。言葉にしづらい感覚。だけど、いつかどこかでふとこの映画のワンシーンを思い出すんだろう。

アキラとあきら(2022年製作の映画)

5.0

銀行員、バンカーという職業は魅力的だと思った。残酷でありながら、一方で人々にとって救済でもある。この光と影のような、善と悪のような、温かさと冷たさというような、そういうものが見事に描き出されていた。そ>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

5.0

理想世界はこうだ、と常に訴えてくる舞台である。

ケーブルやアンプなどの邪魔無しに、つまり「自由」に、多様な人種で構成された演奏部隊は、踊り、動き回る。原始的な響きを奏でる。もしかすると、原始民族のお
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「A」(1998年製作の映画)

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わかんなくない、ああそうか、と思った。

宗教に入る人は、社会の本質が見えてしまっている、むしろ「正常な人」なのかもしれない。入信後は、宗教に傾倒する、つまりその宗教の教義やトップに完全に支配される形
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

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途中までオンデマンドで鑑賞したが、期限切れ。

この時代によくあの「パニック感」を出せたものだ!と思う。人喰いザメは人形ではあるが、人形に見せないのがすごい。パニックを予感させる音響(テーレン、テーレ
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i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

5.0

屈せずによく撮った、というのがまず最初の感想である。

自分たちのような一般市民に、この国のジャーナリズムの腐敗をポップに伝えてくれる映像があることに感謝する。森達也監督、本当にありがとうございます。
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人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)

4.5

うーん、エロくない!なのに、エロい。これはユリがエロいからだ。こういう「クルクルした子」は、可愛いよね。これだから遊ばれちゃうんだな。

美大とか芸大に行ってる人は、こんな恋してるんだろうか?

リト
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

5.0

知っていても報道しないことなんて、いくらでもできる。真実を言わずに「相手にいいこと」を書いてあげることは、いくらでもできる。報道しない言い訳なら、いくらでもできる。

これが、メディアの腐敗だ。
そし
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

絵が綺麗。アングルもオシャレ。殺人シーンのクラシック。コメディ要素もありながら、最後のジェットコースター感もある。韓国映画恐るべし。面白い。世界で評価される意味がよくわかる。

金銭的には恵まれないけ
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僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46(2020年製作の映画)

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「金魚の様に水槽で飼われたとして」

もしも、彼女たちの生きる世界が、あの『皆無』の歌詞のように、すべて作り物だったとしたら?全てが打算的に意図して秋元康に作られていたら?

平手友梨奈は「神」という
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ル・コルビュジエ 1 1887-1929(1987年製作の映画)

5.0

去年かな?コルビュジエ展に行ったんだよね。上野の西洋美術館に。普通、建築家なら模型とか設計図とかイメージのデッサンで溢れているはずなんだけど、予想に反して多くの抽象画や機関紙で溢れてたんだよね。コルビ>>続きを読む

縛師 Bakushi(2007年製作の映画)

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縄師と女性は、医師と患者の関係であったり、芸術家と彫刻と言えるのかもしれない。

外から見ると、彼らの関係はただの支配者と被支配者のように見えるが、本当は違う。彼らの間には、ちゃんとした人間関係があり
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

5.0

我々は言葉を話しているか?
言葉を言葉として話しているか?

延々と渡部不倫を報道する国に、あなたは居たいのか?

まさに三島が予想した通りだ。薄らした中間色的な現代日本が出来上がってしまった。それは
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グリーンマイル(1999年製作の映画)

5.0

死刑制度を考え始めて一年以上が経った。中野の本屋で、死刑囚が描いた絵画の画集を見つけたのが最初だった。あの時に初めて死刑制度というものを認識し、あの時から死刑制度というものについて無意識に考え続けてい>>続きを読む

陽はまた昇る(2002年製作の映画)

5.0

最後の最後まで山を登ること。
最後まで戦うこと。

土壇場の挑戦が、戦局を一気に逆転させることがある。あそこで松下幸之助に直接会いに行かなければ、逆転劇はなかった。

自社製品を愛すること、そして誇り
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鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)

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そびえ立つ雪山。その下を走る小さな電車。小さな駅の小さな駅舎。その駅舎の中にあるストーブの上で温められた、ビン入りのコーヒー牛乳やお汁粉。吹雪の中駅に立つ、大きめの分厚いコートを着た鉄道員。電車の発車>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

5.0

彼の船が壁にぶち当たった時。
彼が「exit」に手をかけた時。
なんか、泣けたな。

番組があの階段と出口を設けたのは、番組の終わりを想定していたからなのか。本当イカしたセットだ。

彼は一番の幸せ者
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