ぴよまろさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

ぴよまろ

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最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

3.9

余命宣告をされた二人の男が、やり残したことを共に実現するために旅に出る物語。

社会的地位のある大金持ちのエドワード(ジャック・ニコルソン)と長年真面目一徹に働いてきた自動車整備工のカーター(モーガン
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

3.0

モンティ・パイソンメンバーのテリー・ギリアム監督による、管理社会のディストピアを描いた作品。

ディストピアの傑作ではありますが、あまりに難解なストーリー、意味の分からない演出、強烈すぎて時おりグロテ
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スチームボーイ STEAMBOY(2003年製作の映画)

3.0

漫画家の大友克洋が脚本監督を務める、19世紀ロンドン万博を舞台に、スチームパンクSF冒険活劇。

スチームパンク的世界観と絵の精密さは、さすがの大友克洋作品。唸りをあげる機械と吹き出す蒸気の表現は、今
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桜田門外ノ変(2010年製作の映画)

3.0

江戸幕府大老の井伊直弼が暗殺された幕末の大事件桜田門外の変の顛末を襲撃に到るまでの経緯を非常に丁寧に描いた作品。

原作の歴史小説が史実に忠実なもので、当時の歴史背景を踏まえながら、ある種ドキュメンタ
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探偵はBARにいる(2011年製作の映画)

3.1

札幌ススキノを舞台に、探偵とその助手が、依頼人のためにヤクザ組織と戦いながら事件の真相を追うハードボイルド探偵アクション。

一昔前のハードボイルドものをリスペクトしたような印象で、主人公の探偵(大泉
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パコと魔法の絵本(2008年製作の映画)

3.7

とある病院に入院する嫌われ者の偏屈「クソジジイ」が、記憶が1日しか持たない少女の交流を通じて、彼女の記憶に何かを残してやるため、院内の仲間とともに、パコの愛読する絵本の演劇をする物語。

劇作家の後藤
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トイレット(2010年製作の映画)

3.6

カナダで暮らすカナダ人一家に、英語が話せない日本人の「ばーちゃん」が引き取られ、ばーちゃんとの交流から家族の成長が描かれるヒューマンドラマ。

日本映画ながら、ばーちゃん(もたいまさこ)以外はカナダ人
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ズートピア(2016年製作の映画)

3.9

動物たちが暮らす都市を舞台に、ウサギの新米警察官とキツネの詐欺師の2人が、事件を解決しながら成長する物語。

ほのぼの擬人化動物アクションかと思ったら、差別社会をテーマに理想的な社会とは何か、を描いて
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.7

大学時代の親友3人による青春映画。インド映画として数々の受賞をした作品。

初めてのインド映画。170分という長いものですが、飽きることなく楽しめました。ランチョーをはじめとする主人公3人が仲良し3バ
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るろうに剣心(2012年製作の映画)

3.4

週刊少年ジャンプの人気漫画の実写映画化。

予想外にきちんと時代劇をしており、かなりよくできた映画。実写では違和感が出る必殺技の叫びもなく、全体の色彩も原作のイメージを崩さず実写にあったもの。ストーリ
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はやぶさ/HAYABUSA(2011年製作の映画)

3.1

小惑星探査機「はやぶさ」の開発に関わった人たちを群像劇的に描いた映画。

ほぼ全ての登場人物に実在のモデルがいるなど、現実に準じたストーリー運び。現実があまりにドラマティックなエピソードが多いため、つ
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HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス(2016年製作の映画)

3.0

ジャンプで掲載されていた「究極!!変態仮面」の実写映画化第二弾。主人公が変身するために必要なパンティーが消失してしまうという事態に立ち向かい話。

相変わらず変態っぷりを前面に出した役者陣。特に違う役
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スウィングガールズ(2004年製作の映画)

2.9

片田舎の落ちこぼれ女子高生がビッグバンドでジャズを演奏する青春映画。

青春映画としてとても王道的で、困難を乗り越えて、仲間と共に成功をおさめるストーリーです。音楽を扱う映画としてビッグバンドらしい選
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ゼブラーマン(2003年製作の映画)

2.9

冴えない小学校教師である主人公が、過去に憧れていた特撮ヒーロー「ゼブラーマン」に扮して(コスプレ)、現実に地球を狙う宇宙人と戦う物語。

主人公の市川新市(哀川翔)が格好悪く、そして格好いい。演じた哀
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神様のパズル(2008年製作の映画)

2.7

「宇宙は人間に作れるのか?」という哲学的な命題に、落ちこぼれ大学生と天才少女が挑む物理学風SFラブコメ。

前半は、意外としっかりと物理学の理論(素人目ですが)を踏まえながら、物語は進むものの、中盤以
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武士の献立(2013年製作の映画)

3.3

「武士の家計簿」から脚本をはじめ多くのスタッフを引き継いでいる、チャンバラ少なめ時代劇。

「武士の家計簿」のそろばん侍ならぬ、包丁侍がテーマ。本作は主人公は当初、料理はしたことがなく、妻から料理指導
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ジャージの二人(2008年製作の映画)

2.7

仕事嫌いの父と無職の息子が夏の山荘で、「アンチスローライフ」な日々を過ごす映画。

アンチスローライフと銘打っているものの、それが何なのかがよく分かりませんでした。が、一定の距離感を持った不思議な親子
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キック・アス(2010年製作の映画)

3.2

ヒーローに憧れるアメコミオタク少年がヒーローとして成長する物語。

ヒーローもののパロディではありますが、そのヒーロー像は実にリアルです。使う武器も現実的なもので、体術も日々の鍛錬によるもの。超能力は
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CASSHERN(2004年製作の映画)

1.2

原作に準じたストーリーはあるものの、そもそもの設定とストーリーが重く複雑な上に、作中でそれを伝えようとしていないので、何が起きているのか分かりませんでした。抽象的な表現で「何か(反戦?)」を伝えようと>>続きを読む

プール(2009年製作の映画)

3.2

「かもめ食堂」「めがね」から多くのキャストとスタッフを引き継いだ、タイのチェンマイにあるゲストハウスに集まった5人の穏やかな物語。

「かもめ食堂」「めがね」と比べるとビーという現地の少年をめぐる大筋
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幕が上がる(2015年製作の映画)

4.2

弱小演劇部の面々が、「学生演劇の女王」と呼ばれた新任教師と出会い、全国大会を目指す、青春映画。

ももクロファンでもなんでもないので、それぞれの性格とかは知らないのですが、リアルな高校生像(あとで、当
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大洗にも星はふるなり(2009年製作の映画)

3.7

夏に海の家でアルバイトをしていた仲間たちが、それぞれ別な理由でクリスマスも近い冬に海の家に集まり、マドンナだった女性へのアピール合戦が始まる物語。

舞台が海の家のみで、登場人物たちの会話劇で進むので
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さや侍(2011年製作の映画)

2.1

松本人志第三回監督映画。

前々作「大日本人」、前作「しんぼる」を経て、演技未経験の一般人である野見隆明を主演にした時代劇なわけですが、いかんせん野見さんが大方の予想よりも「普通」になってしまい、だっ
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しんぼる(2009年製作の映画)

2.2

松本人志第二回監督映画。

登場人物の設定はあやふやなままですが、小ネタ満載(脱出説明、寿司、天使?の動きなど)で進むので、前作「大日本人」よりは素直に笑いました。が、一方で進むプロレスラーの物語がた
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エイプリルフールズ(2015年製作の映画)

3.8

27人の登場人物がついた嘘が次々にトラブルを産むエイプリルフールの群像劇。「リーガル・ハイ」シリーズの脚本家古沢良太さんと同シリーズのスタッフが多く関わっています。

エイプリルフールがテーマなだけあ
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ジャンヌ・ダルク(1999年製作の映画)

3.6

百年戦争のフランスの英雄ジャンヌ・ダルクの生涯を描いた物語。

一貫してリアルな中世世界と、一人の人間としてのジャンヌ・ダルクが描かれた作品でした。中盤までの中世の戦闘シーンは、大規模かつ迫力のある映
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めがね(2007年製作の映画)

3.3

「かもめ食堂」のキャスト・スタッフが多く関わっている作品。とある南の小さな島で、穏やかな時間が流れている映画。

現実に疲れた人に送るスローライフと言ったらいいのでしょうか。ただこのスローライフも、あ
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.0

夢を共有する装置DCミニをめぐって、他人の夢を守る者と悪用する者との戦い。

夢および悪夢をCGではなく超詳細な二次元アニメとして表現して、徐々に現実と夢の境がなくなっていく様子が描かれた映画。言葉で
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大日本人(2007年製作の映画)

2.0

松本人志初監督映画。ドキュメンタリー風変身ヒーローもの?

巨大変身ヒーローに対する皮肉や、所々で入る小ネタ、ラストの急なコント風には笑いましたが、いずれにしてもコントとしての面白さなので、その粋から
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武士の家計簿(2010年製作の映画)

3.2

江戸時代末期、加賀藩の御算用者の猪山直之を主人公に、借金返済に奔走しながら幕末を乗り越えていく史実をもとにした物語。

原作が史実をもとにしたノンフィクションなので、脚色は最低限のもので淡々と当時の武
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HK 変態仮面(2013年製作の映画)

3.0

「そういう漫画がある」という程度にしか原作は知りませんでしたが、予想を超える変態っぷり(褒め言葉)でした。

何より主演の鈴木亮平さんと敵役の安田顕さんの怪演が素晴らしいと思います。特に安田顕さん演じ
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テルマエ・ロマエ(2012年製作の映画)

3.5

古代ローマの風呂技師がタイムスリップして日本の風呂文化に触れ、ローマでの風呂作りに生かしていくという、漫画原作もの。

古代ローマ帝国の街並みの再現が高いと思ったら、それもそのはず、本場イタリアの国営
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曲がれ!スプーン(2009年製作の映画)

3.6

普段は能力を隠しているエスパーたちが集うカフェに、エスパーに憧れる新人ADが訪れ、エスパーたちが能力を隠しながら新人ADの夢に寄り添うコメディ。

「サマータイムマシンブルース」と同じく、元はヨーロッ
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引っ越し大名!(2019年製作の映画)

3.4

生涯に7回も国替えをさせられ「引っ越し大名」とあだ名された実在の大名をもとにした映画。

「超高速!参勤交代」もそうでしたが、コメディ調でありながら締めるところは締め、当時の歴史的背景も加味しながら、
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.0

タイトル通り、バタフライ効果をテーマにしたタイムリープ映画。タイムリープを扱った映画として、間違いなく金字塔。

タイムリープを繰り返すうちに、自身、愛する人、周囲の人間の人生を狂わせてしまい、過去を
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.3

出来心からの狂言誘拐が予想外の展開により凶悪事件へと発展していくサスペンス。そしてブラックコメディ(らしい)

一貫して雪景色。それが独特の不穏な空気を持って、狂言誘拐が全て悪い方向に展開していく様を
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