ナポレオンさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ナポレオン

ナポレオン

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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.0

生々しい。

日本軍の捕虜への扱いもさることながら、価値観の相違、そして湧き上がる同性への愛が、決して役者が本業ではない者たちの演技により生々しく描かれている。

印象的なシーンと主題歌を鑑賞後反芻し
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

4.0

血だらけのメリークリスマスだ!

クスッと笑えるギャグと、クリスマスソングをバックに繰り広げられる痛快アクションが心地良い。
デヴィッド・ハーバーはどこでも不死身!

左様なら今晩は(2022年製作の映画)

4.0

やっぱり映画はこれくらいの長さで良いし、伏線なんて回収しなくても良い。

穏やかな尾道で起きる、穏やかなお話。
夕暮れ時の海辺でのシーンはとても美しかった。

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

4.5

とんでもない画の連続を、何も考えずただただ見届ける。

おそらくこれは、観る麻薬だ!

エル・トポ(1970年製作の映画)

3.5

これがホドロフスキーか!

卑怯な手を使って4人のガンマンを倒していくのがシュールで面白いが、ショットやカット割が特殊なので絶妙に分かりにくい。

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

3.0

最初から最後まで全く訳がわからない。
しかし本作はリンチのやりたいようにやっただけの話で、こちらが理解できるかできないかはさして問題とならない。

まさに悪夢。

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.0

良い塩梅に話が転んでいくので、最後まで非常に興味深く観ることができた。
後半の麦は、へたなホラーより不気味で奇妙だった。

夢なのか現実なのか等々、非常に示唆に富む良作。それだけに、出演者のスキャンダ
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.0

お嬢様育ちで自分勝手な木暮実千代に対して、流石に懐が深すぎる庶民派の佐分利信!

お茶漬けを通しての和解は本作のハイライト。しかしどうしても根っからセレブな木暮があれだけで改心したとは思えない、、、。
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小早川家の秋(1961年製作の映画)

4.5

冒頭の東宝、そして関西が舞台と小津にとっては珍しいもの続きで。
しかし東京暮色の真冬の死を観た後だったからか、こうしたいつもの真夏の死は幾分清々しく感じる。蝉の鳴き声、風鈴の音、開放的な部屋。
何かと
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東京暮色(1957年製作の映画)

4.0

全編通して暗いシーンだからか、その対比として、珍々軒の亭主が店の名前を伝え忘れたといって看護婦に「ちんちんけん。ちんちんけんだよ。」と言うシーンがなんだか可笑しかった。

マンハッタン(1979年製作の映画)

3.5

小賢しくて、容姿も優れているとは言えない男がなぜこうモテるのか?という疑問が常に付き纏う。インテリぶっているくせに、恋愛に関しては17歳の少女のほうが随分大人びていて、流石に釣り合わないと思ってしまっ>>続きを読む

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.0

スローモーションを惜しみなく使ったアクションはやっぱりかっこいい!

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

どこを切り取っても絵画のような、美しいロケーション。雄大な自然が美しい一方で、何も無いが故の不気味さもつきまとう。
パードリックとコルム、どちらの心情も理解できるようで理解できない。なんだか不思議な作
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ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

3.0

一歩も外に出られない状況に置かれたカップルの話。コロナ禍前に撮られたにも関わらず、現実とリンクしたため興味深かった。
しかし、ステイホームを実際に経験したことで、主人公たちの心境はおおむね理解できてし
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情婦(1957年製作の映画)

4.0

どんでん返しはもちろん面白かったのだが、個人的には卿と看護婦の掛け合いが特にお気に入り。卿の皮肉が可笑しいのだ。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ 完全版(1984年製作の映画)

4.5

やはり傑作は鑑賞後のカタルシスがものすごい。あれこれと考えてしまうものだ。

レオーネの過去作と比べれば、印象的なショットは少なく感じた。しかしながら、全体を通してスタイリッシュで、さらにエリコーネの
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト(1968年製作の映画)

4.0

とにかく「間」が生み出す効果を感じることができる作品。とりわけ、冒頭のシーンの緊張感たるや。
「ドル箱3部作」のような派手さはなく、西部劇の終わりを感じさせるような哀愁が漂う。芸術性の高い一本。

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.0

モリコーネ本人の回想をベースとして、数々の一流たちの証言を交えながら、彼の人生を紐解く。彼が作った珠玉の音楽を浴び続けられる幸せな一本。
モリコーネがいなかったら映画史はどうなっていたのかと思うほど、
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

4.0

驚くほどのトリックではないが、テンポよく進むので十分楽しめた。
イーサン・ホークやヒュー・グラントがカメオ出演していてとても豪華。

RRR(2022年製作の映画)

4.5

度肝を抜かれるほどの大迫力アクションに、インド映画の底知れぬ力を見た!

劇場で観るべき超ド級のエンタメ!

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.0

IMAX3Dにて鑑賞。
前作同様、没入感。これに尽きる。
ストーリーはもはや二の次で、この世界を感じるために、楽しむために観るようなもの。観るというか、居ると表現してもいい。一見の価値あり。

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.5

もうレビューすら迂闊に書けない!

できもしないのに講釈ばかり垂れるタイラーの姿を見てると、ギクっとする方は多いのではないか?

こういう強烈なフラストレーションから生まれた映画は好きだな。

チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

4.0

鑑賞後の後味が良い作品。
イケおじなジョージ・クルーニーと、歳を重ねても美しいジュリア・ロバーツ。名優二人の掛け合いはお見事です。

マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

4.0

ラストが良い。
95分と観やすい尺なので飽きずに楽しめた。

アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスター(2022年製作の映画)

4.5

IMAX3Dにて

3Dといっても目の前に飛び出してくるようなものではなくて、しっかりと奥行きが感じられるものになっていて没入感が素晴らしい。
リマスターでより綺麗になっていることを差し引いても、10
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花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

3.5

私のような若造には少し早いような、大人の男女の微妙な距離感を描いた味わい深い作品。

いわゆるダブル不倫モノとはいえど、主人公たちの妻と夫の顔は出てこず、2人だけの世界を演出し、肉体関係も結ばない(断
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天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

4.0

「恋する惑星」が、どこか可愛らしい恋だったのに対して、こちらは退廃的で猥雑な恋を描いているような印象。夜の場面が多いことから、より都市的な作品。
主要人物全員が当てもないような生活をしており、アングラ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

IMAXにて
ジョーダン・ピール監督なのでそんな単純な作品ではないと思いつつ、とはいえ深いことは抜きにするとシンプルに面白い作品だったなという感想。

とにかく、得体の知れない何かの不気味さと、意味あ
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.5

情けないことに大抵映画館で観るとうとうとする時間がある私だが、この作品は最初から最後までスクリーンに釘付けだった!

香港の雑踏、薄汚さの中で起こる少しヘンテコなラブストーリー。とはいえ鑑賞後に頭の中
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.0

ハリウッドのザ・日本に対するステレオタイプのてんこ盛り映画!ゆえにB級と思われそうであるがそんなことなく、作り込まれたビジュアルや緩急あるアクションは一級品。

スタイリッシュさと可笑しさとが共存した
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今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

3.5

主演2人の純真さと透明感がおとぎ話のような雰囲気を醸し出す。脚本を担当している月川さんの他作品で観たような展開といえども、画が持つので飽きずに楽しめた。

365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

3.5

その時猛烈に欲しい、必要だと思って買ったモノでも、半年後には見向きもしなくなってることは多い。本とかDVDとか好きなアーティストのグッズとか、どうしても集めたくなってしまうけど本質を考えれば全く必要な>>続きを読む

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.5

イオンシネマ試写会にて

圧倒的歌唱力を持つAdoが歌いまくる映画、ゆえに劇場で観るべき作品。

後半の戦いは演出も凝っていて観てて面白いが、前半がどうも入り込めないというか惰性で観ていたのが正直なと
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エルヴィス(2022年製作の映画)

4.0

いつもお世話になってるシアタス心斎橋のコンフォートシートで観たので途中寝てしまった…
ただそれは映画がつまらないからではない。長尺ながらもテンポよく、演出も凝っているので飽きさせない作りになっていると
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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

4.0

切ないなあ。
「君の膵臓をたべたい」と共通点が多い作品。

撫子ちゃんがあれだけ「好き」と連呼していたのはそういうことかという感じ。
大枠としては王道でありつつも、全体的にキャラが濃いめなのでかなり楽
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