ナポレオンさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ナポレオン

ナポレオン

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殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

4.0

切ないなあ。
「君の膵臓をたべたい」と共通点が多い作品。

撫子ちゃんがあれだけ「好き」と連呼していたのはそういうことかという感じ。
大枠としては王道でありつつも、全体的にキャラが濃いめなのでかなり楽
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.0

かなり人を選ぶ作品。一癖も二癖もある。
私はいまいちハマらなかったかなあ。

まさに、「punch-drunk:頭がぼんやりした」ような映画で、どこか白昼夢の出来事に思える。一言で言ってしまえばカオス
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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.0

LGBTQを扱った作品は数あれど、そこに腐女子という同じくマイノリティな要素を掛け合わせ、いまだ世間に受け入られ難い性癖を持つ者同士の微妙な関わり合いを描いたという点は新奇性があり興味深かった。

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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.0

「世界の車窓から」のような雰囲気を漂わせながら、美男美女が夜通し語り合いながら街を練り歩く。とりわけイーサン・ホークはせこい。このセクシーかつユーモアを兼ね備えた色男に惚れない女はいない。
そして肝心
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センセイ君主(2018年製作の映画)

4.5

生徒と教師の禁断の恋はどうしても倫理的な問題があるので、本作もその点に関してはキッツいなあと感じた。

ただ本作は過剰なまでにコメディ路線に邁進しているので、そうした倫理的なことはそれほど気にならず、
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ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

2.5

驚くほどハマらなかった。
だからといってこの作品が悪いというわけではなくて、これは完全に私個人の問題。
おそらく設定をうまく了解しなかったのが原因。

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.0

バチバチにキマった映像と音楽があればそれで十分だ。

振り返ってみると、本作はあまり連続性のあるストーリーではなかった気がする。特色のあるシーンばかりで構成されていてまるでオムニバス形式のよう。特に好
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思い、思われ、ふり、ふられ(2020年製作の映画)

4.0

タイトル通り、主人公4人が織りなす複雑な恋模様が切なく、それでいて煌びやかに描かれていた。

4人がこのような関係になるのも、もっぱら身勝手な親のせい。ただ子供たちはみな、人の気持ちを考えられる子で、
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

4.5

難病モノ×青春という泣かせに来てる感満載の商業映画という偏見で長らく敬遠してましたが、ようやく鑑賞。
お泊まりのシーンあたりまでは、なんやこのビッチな女と性欲をドブに捨てたニヒルな男は、なんて鼻くそほ
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ラストベガス(2013年製作の映画)

3.5

あらゆる大作に出てきた熟練の俳優4人が介し、変わらない男たちの友情を描く。まあ言っちゃあアタリもしないけどハズレもしない安定した作品。サクッと観れるから良し。

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

4.0

麦畑を横目にまっすぐな道を永遠に走る。東京-大阪間ほどの距離を時速8kmなんて、気が遠くなるような話。景色なんてあってないようなもんで、考えごとをするものの考えることすらなくなるんじゃないかと思う。>>続きを読む

恋は光(2022年製作の映画)

5.0

素晴らしいつかみ、クセになる会話劇、テンポ感、ドンピシャなキャスティング、好みのサントラ、幸せなラスト。心を掴んで離さない魅力が詰まっている作品!何度でも観たい!

2回目 2022/6/30 TOH
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ハングオーバー!!! 最後の反省会(2013年製作の映画)

4.0

前2作品とは構成が違い、”らしさ”がなくなったとはいえ個人的には一番面白かった。

最後アランがああいう形で終えることができて素敵だなぁと思った矢先、やっぱりそうなるんかい!っと突っ込みたくなる展開は
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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

3.5

深夜に酒飲みながら観るのに丁度いい感じ。

エンドロールで事の次第が明らかになるのもなんだかオシャレで良かった。

スーパーバッド 童貞ウォーズ(2007年製作の映画)

4.0

男って万国共通でこんなんだよなあ!

いつも思うけどアメリカ恒例の卒業前パーティーめっちゃ楽しそうで羨ましい。
こんなのがあったら、勢いで気になる子にアタックできてたなあって妄想するのが男の性…
主人
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.0

3時間越えという長尺に若干身構えながら劇場に足を運んだが、体感としては短く感じた。

最近YouTubeでも「一日ルーティン動画」なるものが流行っているように、人は結構他人の生活を覗くのが好きだと思う
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

2年待った本作、初日に必ず観ると決めていたので映画館に駆け込んだ。結果、期待を遥か超える作品に仕上がっていて大感激!

開始1秒から鳥肌が立ち、そのまま画面に釘付けになって気づけばエンドロール。
亡き
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a-ha THE MOVIE(2021年製作の映画)

4.5

子どもの頃父親の車で80年代の曲を集めたR35というアルバムがかかっていて、その中で特に好きな曲が「Take On Me」だった。それが映画館の大音量で聴けるだけで満足だと思い足を運んだが、期待を超え>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

実際はどうか分からないけど、やっぱりアメリカの学生生活は楽しそうだなあと。
郊外は特に家がでかいからああいう風に誰かの家でみんな集まってパーティーできるの羨ましい。
主人公2人は勉強しかしてないってい
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

5.0

地上波で放送していたので久しぶりの鑑賞。
近年の金ローの放送作に疑問を感じていたので、こういった作品をどんどん放送して欲しい。

見事な伏線回収はもちろんのこと、生き方や生きる希望など考えさせられる作
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マグノリア(1999年製作の映画)

4.0

一見関わりのない9人の複雑な関係性が明らかになっていく話なのかなと思ったが、そうではなかった。ただラストに納得してないかというと、そうでもない。作中にクイズ少年が言っていた「こういうこともある、あり得>>続きを読む

ブギーナイツ(1997年製作の映画)

4.5

恥ずかしながら、ポール・トーマス・アンダーソン監督作品初観賞。

155分という長尺には感じないほどテンポ良く展開していく。要所要所の長回しや絶えず流れる洋楽は観ていて楽しい。そういう点とストーリーも
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釣りバカ日誌13 ハマちゃん危機一髪!(2002年製作の映画)

3.5

13作目

ヤクザの親分みたいな丹波哲郎に珍しくハマちゃんが辟易する回。
マズイ方向に向かうけど割とあっさり万事解決。

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.5

神秘的というか奇妙な映像にぐんぐん引き込まれた。というのも、舞台演出上がりのサム・メンデスが監督し、オスカー3度受賞で陰影に富んだ絵画的な映像をとるコンラッド・L・ホールが撮影を担当したことで、このよ>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.5

私のようにウルトラマン知識がなくとも、十分楽しめる作品。ただ他の方も仰られているように、ファンであればあるほど、細かい所に気づけて興奮できると思う。ウルトラマンや怪獣の造形は相当こだわっているように感>>続きを読む

ラスベガスをやっつけろ(1998年製作の映画)

3.5

ヤク中目線のサイケデリックな映像が終始流れるだけで中身ゼロ!
ジョニー・デップよりベニチオ・デル・トロの方がヤバい奴。
チョイ役のトビー・マグワイアがなんか絶妙にキモい。

釣りバカ日誌12 史上最大の有給休暇(2001年製作の映画)

3.5

12作目

ハマちゃんともなれば、得意先の信頼関係は釣りを通して構築済み。いざとなれば相手が部長だろうが臆することなく、持ち前のスキルで仕事を受注するスーパー営業マン!
無断12連欠勤しても、社長がス
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悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)

4.5

今も現実に根ざしている「汚職」という悪事がなくならないのは、真相を知る下の人間が自殺に追い込まれる構造になっているからだということがよくわかった。ラストの板倉の魂の叫びは、画面を割って出てきそうなほど>>続きを読む

釣りバカ日誌11(1999年製作の映画)

3.5

11作目

全体的にテイストがかなり変わったなと思ったら案の定監督が変わっていた。
ところでハッちゃんってスーさんの正体知らなかったっけ?
スーさんもなんだか素っ気ない感じ。
ただ沖縄の描き方は好印象
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秋日和(1960年製作の映画)

4.5

なんといっても終盤の岡田茉莉子の独壇場は見どころ。偉いおじさんたちにも臆することなく立ち向かうどころか、手玉に取っていて凛々しい。
このおじさんトリオは「本郷3丁目の〜」の下りから察するに東大卒のエリ
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

4.0

終始重たく、暗い。
阿部サダヲの狂気が凄まじい。我々が普段接している”いい人”も、実は榛村のような裏があるのではと考えると怖い。誰しも弱みにつけ込まれる可能性があると思わざるをえない作品だった。

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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.5

目が眩むほどの青春ストーリー!
昨今のしょーもない恋愛映画志向に対するアンチテーゼを唱えつつ、しかし全否定ではなく恋愛要素も上手に取り入れている点が視聴者を置き去りにしておらずグッド。青春に恋愛は必要
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.5

日本版ロッキー、そして安藤サクラの怪演!

やっぱりどういう映画を観るべきかって、こういう映画。最近とかくCGやVFXを多用して、強い敵をスーパーヒーローが倒すみたいな壮大な映画ばっかりになってきたけ
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彼岸花(1958年製作の映画)

4.0

6作ある小津カラーのうちの1作目。
随所に出てくる差し色としての赤がとても印象的。
そしてこちらも例に漏れずなかなかお嫁に行かない娘に対する父の心情を描いた作品。
テーマだけでなく、構図(料亭やバー、
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.0

IMAXレーザーGT3Dで鑑賞。

これはもう映画というよりアトラクションである!
ホラー的要素(特に複数あった静→動の場面が印象的)で緊張と緩和の起伏を体験できることに加えて、細部にまでこだわった映
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