ぽにぼいさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ぽにぼい

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閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)

3.5

設定だったり本当のところの院内での隔離という辺りの見せ方はおそらく難しいものがあるのだと思う。

それらを差し引いてもお釣りがくるくらいに鶴瓶師匠、綾野剛、小松菜奈はじめ役者陣の演技が凄まじかった。

ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走(2016年製作の映画)

3.3

あまり期待値上げずに見始めたけど、まあまあ楽しめた。

とりあえず最初から爺さんがトラブルメーカーすぎたのと全く使えないディーラーのダニエリは、最後「ありがとう」って言ってるよね?(笑)

ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.7

戦中戦後を生き抜く自立した女性作家を演じたリリー・ジェームズ。

読書会のメンバーから聞かされるエリザベスという強い正義感と優しさをもった女性とどこか通じるものがある反面、弱さも兼ね備えた微妙な塩梅を
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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

3.6

子供を犠牲にテロ集団の殺害を実行するか否かという決断。

「アメリカン・スナイパー」で銃口を子供に向け決断を迫られるシーンを思い出したんだけど、今作はその決断をそれぞれの立場や国を跨いでの議論を中心に
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ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

3.6

ラップに乗せて心の叫びを言葉にするシーンがすごく響いてくる。

互いを「ブロ」「ニガー」と呼び合う二人、ヘイトではなく幼馴染として培われた友情が根底にあるのがよくわかる。

デレック・カー嫁の引越し依
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.6

これは、IMAX級のスクリーンで見たかったなぁというのが最初の感想。

国を越えた様々な作品のオマージュは、純粋に楽しめたけどちょっとお腹いっぱい(笑)

AI崩壊(2020年製作の映画)

3.3

AI崩壊、コントロールを失ったAIが暴走する脅威という面では楽しめたし、現実に置き換えたときの恐ろしさはあったかな。

大沢たかおと松嶋菜々子とくれば “夢の中へ” じゃなく “積み荷のない船” でし
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.7

聴力を失っていく過程とそれに比例するかの様に増していく心の叫びを表現する上であまりに説得力のある音響効果に音響賞は納得。

全部が悲観的でないことが救いでもあり、ラストシーンのルーベンの表情がすべてを
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.6

ひとつの家族が未開の地で生き抜く奮闘を描いているなかで、おそらく多くの移民がそうだった様に日々の苦労や直面する様々な苦難には辛いものがある。

そんななかで、夫婦間の会話や子供達に対する愛情、幼い姉弟
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

ノマドに同化するフランシス・マクドーマンドの演技、これはもう役者の域を超越していると思えた。

これまでに見たことのない作風にあって、捉えどころを見失うと期待外れに終わってしまう物語をファーンをはじめ
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ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

3.3

もう少し二転三転するような展開があってもよかったかなと思うけど、良くも悪くも何も考えずにサクッと鑑賞するには丁度いい作品。

TIME/タイム(2011年製作の映画)

3.4

いつの時代も正義を履き違えて搾取することで均衡が取れると疑わない一部の階層が一番の罪人。

お上品なアマンダとワイルドなアマンダ、どちらもよきかな。

セラヴィ!(2017年製作の映画)

3.6

クズ集団なスタッフが全員使えなさすぎて笑えるんだけど、それぞれに愛嬌があって憎めない。

ジェームス役のジル・ルルーシュが緊張感のないリーアム・ニーソンにしか見えんかった(笑)

明日への地図を探して(2020年製作の映画)

3.6

タイムループを題材にした物語のなかで、その渦中にある二人がそれぞれの苦悩や哀しみを抱えながらも小さな奇跡を探し求めるという視点がおもしろい。

キャスリン・ニュートンのキュートな演技のなかで時折り見せ
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.6

グランド・ブタペスト・ホテルのウェス・アンダーソンが監督と知って納得。

被写体と建造物の構図だったり色調、衣装や小道具までもがオシャレで独創的。

あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.7

階層や女性に対する偏見を正面から表現した物語。

一世代昔のそれこそ昭和平成といった時代にこそこういった偏見や差別が今以上に日常化されていたと思うんだけど、それをこの令和の時代に見ることで潜在的にある
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さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

3.6

これまでの数多くの作品のひとつひとつを刻むかの様にその深い皺も魅力的で、その佇まいや悪戯っぽい笑顔は、やっぱりレッドフォードでした。

そして、同様に老いて尚しっかりとその存在感を示すダニー・グローヴ
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ウォー・ドッグス(2016年製作の映画)

3.5

良くも悪くも国防総省相手に武器商人として大金をせしめるスキルがすごいのはわかるんだけど、裏を返せば偽造粉飾で作り上げた書類はじめ結果的に審査を通ってしまうところの欠陥てどうなのよと思ってしまうよね。>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

どうにもならないすれ違いを互いの視点を通して感情の変化を表す手法がとてもよかった。
そこの説得力は主演の二人、菅田将暉と有村架純の演技力の高さに加え時間の経過を丁寧に見せる脚本もよく出来ているなと感じ
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.7

どうにも出来ないすれ違い、互いの心のズレが絶妙に表現されていて最後まで切ない。

過去と現在、時の流れを対比させることで二人の心情がより濃く表現されていると同時に、外見でも体重の増減を含め容姿の変貌を
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朝が来る(2020年製作の映画)

3.9

映像手法だけでなく、演者ひとりひとりが役により近いとその表情や語り口までもがドキュメンタリーと見紛うほどリアルに感じられるというのがよくわかる作品。

登場人物それぞれの立場に置き換えると色々と考えさ
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早熟のアイオワ(2008年製作の映画)

3.4

内容はともかくJLawもクロエも可愛かった。

ラストシーンで使われている “Ain’t No Mountain High Enough” 、もちろん作品のストーリーや映像との相性にもよるのだろうけど
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パパが遺した物語(2015年製作の映画)

3.6

父娘で過ごした過去と心に傷を負った現在のケイティが行き来する見せ方はよかった。

公園でルーシーに別れを告げるシーン、ケイティは自分自身に向けての言葉でもあったんだろうね。

ジュークボックスから流れ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.8

まず、難解だという触れ込みにある程度は覚悟して鑑賞、物語後半にいろいろと伏線が回収されていくんだけど、やっぱり一度で全てを理解するのは困難。

ただ、壮大なミッション“TENET”を遂行する主人公を中
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ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

3.7

95年の夏の出会いから始まり、9年後の再会を経たジェシーとセリーヌがやがて幸せな家庭を築き休暇先のギリシャでの出来事を切りとった今作。

歳を重ね、どこにでもある様々な問題を抱える二人も、3部作まで来
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スキャンダル(2019年製作の映画)

3.7

制作に関わったシャーリーズ・セロンやジョイ・ローチ監督はじめ、携わったキャスト・制作陣のハラスメントが如何に人権を蔑ろにしているかを訴えかけているところが心に響いた。
そういう意味では、間違いなくセク
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.7

ビフォア・サンライズから9年、ジェシーとセリーヌの再会であの約束の半年後に何があっのか、また互いがどのような9年間を過ごしてきたのか、それはもうあのウィーンでの一夜と変わらず淀みない二人の会話がほとん>>続きを読む

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.0

ストーリー展開に大きな変化があるわけでもなく物語の大半はウィーンの街をデートしているだけなのに互いに惹かれ合うジェシーとセリーヌのその表情や会話のキャッチボールがとても心地よい。

ビフォア三部作のリ
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キャロル(2015年製作の映画)

3.8

この作品のルーニー・マーラ、どう見てもヘップバーンに見間違えるほどとにかく可憐で美しい。
車の雨滴の窓ガラス越しに映るテレーズなど最早芸術の域。

先日見た「ブロークバック・マウンテン」のヒース・レジ
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ドライヴ(2011年製作の映画)

3.7

言葉にせずともその表情や佇まいで表現できる役者さんてやっぱりすごいねと思わせるライアン・ゴズリン。
寡黙で一途で危険な主人公ドライバーを見事に演じている。

ストーリーがそこまで複雑でないこともあって
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.7

今でこそ社会的に理解を得る機会も増えたバイセクシュアルをこの物語の1963年当時はおそらく理解されるどころか蔑視され、許されることではなかったんだろう。

イニスとジャックの二人の間にある苦しみや葛藤
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.7

ゾーイ・ベス登場からの展開が一気に痛快すぎた。

ガールズトークの尺、あれだけの前フリ必要か?と思わなくもないがまあそこはタランティーノ(笑)
カート・ラッセル演じるスタントマン・マイクの豹変ぶりから
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ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

3.4

サバイバル@岩礁&ブイ

海面と水中で相反する音響効果が恐怖心を煽るね。

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.0

原作が気になる程度に物語全体に掴みどころが無いというか、ちょっとよくわらかなった。

小さな町の閉塞感やティーンエイジなりの危うさが漂う一方で水中や海岸線、祭りのシーン等、様々なロケーションに夏芽とコ
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LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)

3.3

キャストも豪華でタイムトラベルという観点からは楽しめた。

ただ、列車に乗れば逃げ果せるのかだったり30年を経たジョーが無双すぎるのも不自然すぎだったり、細部まで掘り下げる必要がないと判断したのかな。

(2020年製作の映画)

3.8

“銀の龍の背に乗って”、“浅い眠り”、“麦の唄”等々、これまで多くの楽曲が主題歌や挿入歌として記憶に残るなかにあって、世代的にはやはりドラマ「3年B組金八先生」の第2シリーズで、生徒達が警察に連行され>>続きを読む