qpさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

5.0

音楽を演奏するシーンの度、自分の中の、諦めてやらなかったことが疼き出す。せめて、自分を儚んで弟に「正しさ」を伝える兄の様になりたいと思った。兄最高。

モキシー ~私たちのムーブメント~(2021年製作の映画)

5.0

自分が正しいと信じることを受容してくれる友人たちが、踏み出せない背中を蹴飛ばす。社会の根底にある倫理観を信じ、見える形で表現することの重要性と反抗と音楽。

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

5.0

あらゆる境を超えて、ただの人間として、感情を床に叩きつける。熱い身体と整理できない気持ち。音楽とダンスさえあればいい世界だったら良いのに。

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

5.0

ミミちゃんはいつも最高でパパの決断力は一生に一回だけ。セクシーボーイが一部の地域だけ救う。

ヒッチャー(1986年製作の映画)

5.0

相手はフロントガラス突っ切ってまで助手席を狙ってくる輩。逃げられる訳がない。

第9地区(2009年製作の映画)

5.0

愛妻家で調子だけ良いアホのヴィカスを最後は応援。

スキャナーズ(1981年製作の映画)

5.0

グループメディテーションの時は厳重に施錠することを忘れないようにしたい。あと、知らない人の顔がお母さんに見えたら、スキャナーを疑う。

本当の僕を教えて(2019年製作の映画)

5.0

守りたくてついた嘘が二人を引き裂く辛さ。そうまでして求めた真実のクソさ。双子の、兄弟を超えた関係性について考え出す。

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

5.0

女に生まれることは絶望の始まりなのか。ジヨンの症状がおさまっても世界は変わらない。

ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

5.0

断捨離は過去との対峙。対決せずに済んだ思い出と物とを無理やりひっぺがす。物から立ち上がる記憶。無駄な物があることについて考え出す。

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

5.0

未来予知に近いほど白人警官は黒人を殺すのか。対話、断片を知り合うことも無意味なのか。どうすれば。

楽園の夜(2019年製作の映画)

5.0

少しの幸せも奪われるし、残ったのはこびりついた血と空虚さ。チョンヨビンちゃんの昇華が救い。最後の最後の美しい景色。

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

5.0

狂おしいほどの承認欲求と、得た後の火遊びと綻び。人は見たいものを見る、ことを手玉に取る。

なんと父よ!(2020年製作の映画)

5.0

父と親友になること。信頼する体験をすることで変わる未来。俳優陣が華やかで楽しい。

完璧な他人(2018年製作の映画)

5.0

見えない部分があるから、より親密になりたいと思うのか。知ってしまうつまらなさ、表面化しない方がいい秘密。結局、ユヘジンばっかり見てしまってイラつくことになる。

人魚伝説(1984年製作の映画)

5.0

「先日私は、敦賀の原発の排水ってやつを、試しに一杯やってみた。」
みぎわちゃんは、何度でも生きて戻って、利権に目が眩んだ奴らに思い知らせる。これからも。

ロッコ:ポルノスター引退宣言(2016年製作の映画)

5.0

実態のない性欲とクリエイティビティ。あからさまな打ち合わせの後の沈黙、気まずい嬌声。心と身体がすり減る経験。

まったく同じ3人の他人/同じ遺伝子の3人の他人(2018年製作の映画)

5.0

環境か遺伝か。研究倫理を超えた探究心が生んだ悲劇なのか。辿っていない人生の評価は不可能にしろ、操作されたと分かってしまった人生の空虚さについて考え出す。

十年(2015年製作の映画)

5.0

香港の抱える所在感のなさ。香港は地元ではない。香港の独自の文化は許されない。子供ですら国有財である。全くフィクションではない恐ろしさ。

白い巨塔(1966年製作の映画)

5.0

医師の野心とは何か。物事を動かすには上を目指さなければならないが、それが目的となった時に何が起こるのか。

あるメイドの秘密(2020年製作の映画)

5.0

ニド様の可愛さ。調度品の美しいお屋敷の美しい夫婦。ジョイちゃんの頑張りを応援!プロイちゃんが愛したのは。

The Way We Dance -狂舞派-(2013年製作の映画)

5.0

しなやかで強靭な身体とリズム感。ムーブの決まる高揚感。観るだけでウィンドミルは確実にできる気持ちになる。

スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち(2020年製作の映画)

5.0

恐怖があるときには、感じなくなるまで計画を見直し身体を鍛える、「女だから」と言われる時には、ただやってみせる。アクション映画は正座で観ようと思う。

ラベンダー 妖精の歌(2016年製作の映画)

5.0

心に霧がかかったような日々。思い出の断片が繋がって家族の愛が確かめられた時に、やっと安心できた子供のような気持ち。

大誘拐 RAINBOW KIDS(1991年製作の映画)

5.0

折に触れてニュージャックスイング。樹木希林の朝の起こし方。あらゆる生き物の中でババアが一番凄い。

回路(2000年製作の映画)

5.0

死者や幽霊は不条理なものだろうから、問い掛けは無意味かと思いきや、答えてくれる優しい。加藤晴彦は車の修理、ガソリンの入れ替えなども出来る人材。

女が階段を上る時(1960年製作の映画)

5.0

どんなに崇高なプライドをもってしても避けられぬ挫折と、弱ったところにつけこむ優しさ。女も男も互いに道具としか思わぬ夜の世界で生き延びるには。

ザ・コール(2020年製作の映画)

5.0

過去の有利性と現実の甘受について。ヨンソクちゃんも家に束縛されているのか。まさかこんなに消火器を切望する日が来るなんて!

クリニカル(2017年製作の映画)

5.0

守秘義務の遵守による孤独と危険について。でも患者のことを思うからこそ警察でお願いします。ゼイリブが観たくなる。

フジコ・ヘミングの時間(2018年製作の映画)

5.0

強い精神と孤独な魂。物で埋め尽くされた快適な家と猫。天国は楽しいだけじゃなくていい。

ナンシー・ドリューと秘密の階段(2019年製作の映画)

5.0

聡明さ、科学オタク、美貌。自分のモブ的人生にはない青春について想いを馳せつつ、芝生をピンクに染めたくなる衝動について考え出す。破天荒ババアが一番カッコいい。

ソウルへGO!!(2015年製作の映画)

5.0

アイデンティティは文化が作る。アイデンティティの孤独。所属の意味と友達の意味。クリスタルケイかと思ったらクリスタルケイだった。

第七の予言(1988年製作の映画)

5.0

デミムーアの口がとにかく開いている。どんな状況でも命を守ろうと奮闘する医療従事者の素晴らしさ。

セル(2015年製作の映画)

5.0

個別の意識をもって抗い続けるか、思い通りの幻想を見続けながら集団と一体化するか。どっちが幸せか。

コンジアム(2018年製作の映画)

5.0

幽霊?が自分の顔見てびっくりして叫ぶところが良かった。

凱里ブルース(2015年製作の映画)

5.0

どこもかしこも湿度が高くて濡れている。そこで生きている人と回る時計。