女性タクシードライバーは怪我を負った記憶喪失の男性客を拾う。即席の凸凹コンビは、男性の関わってしまったらしい殺人事件を捜査することで真相へ迫ろうとするが……?
自分が記憶を失った経緯を紐解いてゆく「>>続きを読む
元祖フィルム・ノワールのひとつ。
美女に魅入られつつ殺人を犯してしまう序盤、警察相手にバレるかどうかの緊張が続く中盤、第三者に強請られドン詰まりとなる終盤、いずれも筆舌に尽くしがたい手に汗握るサスペン>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
アメリカ南部の人種差別を描くエレベーテッド・ホラー、かと思いきや至高のブルースと狂気の吸血鬼がぶつかり合うオカルト・バトルに!!!
これほど要素てんこ盛りでありながら、テーマ性・ドラマ性・エンターテイ>>続きを読む
敏腕編集者ストラウドは、出版社社長から人探しを頼まれる。愛人の間男だという捜索対象は、酔って遊び歩いていた昨日の自分であると気づき、ストラウドは愛人の元へ急ぐも、……彼女は殺されていた!
愛人を殺めた>>続きを読む
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コロナ禍で崩壊しかけた映画界を救ったトム。その総決算となる『ミッション:インポッシブル』最終章(……?)
兎にも角にも、映画表現としても極致に到達した感があります、が。
アドレナリン・ジャンキーな>>続きを読む
「夜は千の目を持つ」といえばコルトレーンの演奏が有名なジャズ・スタンダードか、Jホラーの父・高橋洋監督が学生時代に撮った幻の映画か、と言ったところですが、どちらの元ネタもこの映画。
予知能力を本当に>>続きを読む
ある暴力警官が、郊外の殺人事件の担当となる。そこで彼は一人の盲目の女性と偶然出会うが、彼女は重要参考人の姉だった……。
主人公がいかに犯罪者に憤怒し絶望してるかを丹念に積み重ねてゆく、都会での前半戦>>続きを読む
フリッツ・ラング渡米後のフィルム・ノワール。
社会復帰支援のため元犯罪者を雇用するデパートに勤めるカップル。しかし女は嘘を、男は悪友を隠していた。男はかつての強盗仲間からデパート襲撃の計画を持ち込まれ>>続きを読む
フィルム・ノワールの隠れた秀作!
私立探偵ガルト、悪徳弁護士ジャーディン、富豪の画商カスカート。男3人による三つ巴ハードボイルド犯罪劇です。
サスペンスの匙加減もちょうど良く、「裏切りの香りだ……」>>続きを読む
片田舎で起こった、仕事人間の雇われ店長とその友人のオーナー、新たに契約した歌手との三角関係とその破局を描く良作。
メロドラマ的組み立てが堅実なのはもちろん、闇堕ちした友人が主人公カップルを嵌めフィルム>>続きを読む
主演ジョーン・フォンテインによる『イヴの総て』的一代記、かと思いきやニコラス・レイ監督のどこか爽やかな描き方で、一味違ったファム・ファタル映画になっています。
全部バレて離婚というバッドエンドのはずな>>続きを読む
メキシコを舞台に追いつつ追われつ、旅の道連れになった男女を描くフィルム・ノワール。
監督はドン・シーゲルで主演はロバート・ミッチャム。
ノワールの定型は巻き込まれ系ですが、その理由が一捻り効いたもの>>続きを読む
『エクソシスト ビギニング』オルタナティブ版。
「信仰が揺らぐ男の受難」というポール・シュレイダーの作家性が、メリン神父の前半生と合致し素晴らしいクリスチャン・ドラマに昇華されています。
神の道を捨>>続きを読む
『エクソシスト』で活躍したメリン神父の、邪神パズズとの出会いを描く前日譚。
当初はジョン・フランケンハイマー監督&リーアム・ニーソン主演の予定だったものの、それぞれ降板。その後ポール・シュレイダーにバ>>続きを読む
「なんでこんな映画撮ったの?」というヘルツォーク作品の中でも異彩を放つ、グリズリーに食べられた男性ティモシー・トレッドウェルのビデオを編集したドキュメンタリー映画。
こういった「自然保護活動」という>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
まだ半年も経ってないけど……。
2025ベストホラー&人生ベスト吸血鬼映画更新決定。
これは神の摂理、プロビデンス……!
ドイツ表現主義の権化であるムルナウの1922年版、そしてキンスキー&ヘルツォ>>続きを読む
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去年のトップ・オブ・ボディホラーが、まさかのアカデミー賞ノミネートを経て、やっとこさ日本公開。
「この薬で別人のように美しくなれます。ただし用法・用量は厳守してください」という典型的なショートショー>>続きを読む
『デスレース2000年』まさかのリメイクは、ジェイソン・ステイサム主演&ポール・W・S・アンダーソン監督による、『マッドマックス』+『ワイルドスピード』÷『ショーシャンクの空に』……の結果、マリオカー>>続きを読む
祝『スティール・ボール・ラン』アニメ化!
主演デヴィッド・キャラダインvs助演シルベスター・スタローン。
監督ポール・バーテル(『キャノンボール』)、撮監タク・フジモト(『羊たちの沈黙』)、そして制>>続きを読む
シリーズ第5作は、初代へ立ち返るシリアス風味。内容としてもトニー・トッドが再登板してくれたり、まさかの前日譚オチだったり、ファンには嬉しいエッセンスが散りばめられています。
ただ注力したはずのドラマ>>続きを読む
シリーズ四作目。
サーキット会場という、事故すらも見世物となる舞台で起こる惨劇……と掴みはいいものの、被害者が不特定多数すぎて死のダイナミクスが取り留めない印象です。
(てかオイ、自分の飲酒運転で家族>>続きを読む
殺人ピタゴラスイッチ第3弾は大傑作!
ジェットコースターという、ソリッドかつオープン・無機質かつ刺激的な舞台を最大限活かした冒頭の残酷ショーは完璧。
日サロの密閉・車のエンジン・ジムの錘・ホムセンの>>続きを読む
人殺しピタゴラスイッチ第2弾。
冒頭の大惨事交通事故はすさまじく、悪趣味な工夫を凝らした様々な死に方も面白く、脇道の妊婦エピソードも楽しい。
ただ、予兆のほとんどが「主人公の幻視」という趣向は承服し>>続きを読む
『ファイナル』シリーズ第一弾。
2000年代の手工業エンタメホラーのシーンを『ソウ』とともに引っ張った歴戦の勇者であり、B級と一笑に伏すのには躊躇いを覚えるフランチャイズです。
セールスポイントであ>>続きを読む
ホラー映画あるあるとその卓袱台返しがシリーズの魅力となっている『スクリーム』ですが、「大学へ進んだ主人公たちが前作主犯の家族から逆恨みされる」という趣向は、オリジナル『2』を踏襲するストーリーラインで>>続きを読む
初代犯人ビリーにはサラという娘がいた!
妹タラが突然ゴーストマスクに襲われ急遽帰郷。恋人や妹の友達、そして前作主人公のシドニー&ゲイルと共に犯人捜しをはじめるが……。
ホラー映画シリーズを内面化して>>続きを読む
前作主人公シドニーがウッズボローへ帰郷中、従妹のジルの周りで連続殺人事件が発生。ゴーストマスク再びと思いきや……。
ウェス・クレイヴン御大が再びメガホンをとったまさかの第4作。
入れ子構造のオープニ>>続きを読む
実際の殺人事件に着想を得たホラー映画シリーズ『スタブ3』の撮影現場で、出演者たちの連続殺人が発生。シドニーたちはハリウッドのスタジオで、再びゴーストマスクと対峙することになるが……第三作で意外な過去が>>続きを読む
前作から二年後。シドニーたちは大学生となり演劇や映画などを学んでいたが、例の連続殺人事件を題材としたホラー映画が公開されると、彼ら学生をターゲットとした殺人事件が相次いで……!?
常にホラー映画への>>続きを読む
ホステル第三部、監督はサム・ライミの盟友でクエンティン・タランティーノを発掘したジャンル映画脚本の雄スコット・スピーゲル。
しかし、イーライ・ロス未参加&劇場未公開。舞台もラスベガスに移り、被害者も>>続きを読む
「旅行中の大学生が田舎で酷い目に遭う」ヒルビリーホラーの変形として意外な衝撃をもたらした初代に、勝るとも劣らない素晴らしい続編です。
被害者側の女学生グループ×加害者側のオッサン凸凹コンビという、二>>続きを読む
シャマラン×メルギブによる宇宙人侵略SF。
戦後アメリカではカウンターカルチャーの影響から、宗教の代替物としての宇宙観が広まりました。神は宇宙人となり神話は陰謀論となりました。
「神は死に、宇宙人は>>続きを読む
大学で犯罪心理学を教える元刑事の高倉は、趣味半分に過去の失踪事件を調べはじめる。するとその現場が自らの新居と似たロケーションにある事に気づく。
奇妙な隣人・西野を訝しんでいると、その娘・澪から衝撃的な>>続きを読む
モキュメンタリー×ワンシチュエーション!
パンデミックSF×オカルト・エクソシズム!
前作終了直後のマンションに突入した特殊部隊員のボディカムに撮影されていた映像、という趣向の続編。地元のカメラ小僧>>続きを読む
2000年代モキュメンタリー・ホラーのスペイン代表選手は、意外な良作!
消防密着24時の取材中の事故で隔離措置を強いられてしまったマンションの一夜を描くワンシチュエーション物でもあり、生物兵器ゾンビ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
マキシマスがコモドゥス帝を屠り十数年。
ゲタとカラカラの双子皇帝の元、ローマは再び混沌と狂乱の時代を迎えていた。
侵略地の奴隷ハンノは、政財界の大物マクリヌスに見出されグラディエーターとなる。ハンノは>>続きを読む