「8番出口」
ゲームを原作にした作品だからなのだろう
異変を探し、正しければ進み、間違えれば戻る
その繰り返しは、ゲームとしては明快だが、映画として観ると、どうしても一つの疑問が残る
なぜ、こ>>続きを読む
### 『ウィキッド 永遠の約束』――もう、元の場所には戻れない
『ウィキッド 永遠の約束』
2025年の作品
前作に続く物語
非常に象徴的な作品である
舞台装置は「オズの魔法使い」だが、そこ>>続きを読む
### 密談長屋――善人のいない場所で
『密談長屋』
2024年、7分のショート作品
江戸を舞台にした、短い時代劇である。
7分という時間の中に、長屋の造りや衣装、小道具まできちんと作り込まれ>>続きを読む
### ラスト・フェイス
――言葉になる前の顔
2016年の作品
内戦の続くアフリカで活動する世界医師団のミゲルと、国連人権理事会に所属するレン
二人は、狂気のような世界の中で出会い、恋をする>>続きを読む
### 『アースリング 本当の故郷』――苦悩を知ってしまった生命
SFとして、物語として、大きな矛盾はない
けれど、面白いかと問われれば、正直なところ、あまり面白くない
最初に作品を観たときの感>>続きを読む
I am me.
2024年 16分のショート作品
小学生から中学生になる多感な時、遊びと勉強 私立と公立 様々な選択肢を手渡されながらも、何も選びたくないというのもある。
コハル 女子であること>>続きを読む
### 変わらない人と、変わってしまった時間
『踊る大捜査線』というシリーズを久しぶりに見ると、少し不思議な感覚になる
青島は、相変わらず青島である
走り、怒り、現場に立ち、組織の都合よりも目の>>続きを読む
女殺油地獄――まだ、私は女なのか
近松門左衛門の「女殺油地獄」を、坂上忍が映画化した作品
見終わって残ったのは、男が女を殺す物語というよりも、
人間の中にある「女」というものを、男たちは本当に見てい>>続きを読む
### 俺ではない炎上
――「自分は悪くない側」にいるということ
ネット社会、とりわけSNSが発達した現在
ひとつの情報は、あっという間に人から人へと渡っていく
それ自体は、ただの現象なのかも>>続きを読む
### ロスト・エモーション
2015年の作品。
世界大戦によって地上の99.6%が破壊された未来。
生き残った人類は、二度と同じ過ちを繰り返さないために共同体を作った。
そこでは、人間は管理>>続きを読む
### 氷の森――凍った村から、一人を連れ出す
『氷の森』を最初に観たとき、正直に言えば、物語としてはかなり不完全な作品だと感じた。
人身売買という重大な事件が描かれているのに、その事件そのものは>>続きを読む
### 名前のない奇跡――『異端者の家』について
2024年の『異端者の家』は、宗教を題材にした作品である。
しかし、見終わって残るのは「宗教とは何か」という問いではない。むしろ、「人は何を信じる>>続きを読む
### コンティニュー
2021年の作品。
「オシリス・スピンドル」という装置によって、主人公ロイは死ぬたびに同じ時間へ戻される。
タイムマシンがSFならば、これもまた間違いなくSFだろう。>>続きを読む
# 納得できる話
「ザ・ランナー」は、スリラーミステリーとして素直に面白い作品だと思う。
犯人の要求そのものは、決して目新しいものではない。むしろ、使い古されたと言ってもいいほど単純なものだ。>>続きを読む
# 必要と不必要――消えかけた本心
「必要と不必要」という15分のショート作品を観て、最初に感じたのは、これは何を描いている作品なのだろう、という戸惑いだった。
物語として説明されることが少ない。>>続きを読む
# 肉――月曜日のホラー
映画は、ときに「気持ち悪い」という感情から始まる。
2014年の『肉』を、予備知識もなく見た。
だからこそ、気分の悪さは最大だった。
人間が人間を食べる。
それだけ>>続きを読む
# サルベイション 希望と絶望
人類のほとんどが死に絶えた世界。
水が汚染され、パンデミックが広がり、人間の暮らしは崩壊している。
そんな世界で、ダニエルは一つの原因に気づく。
しかし、誰も彼>>続きを読む
# わからないまま、そこにある
### ――「なんで僕だけ」を観て
23分の短いドラマだった。
昔で言えば「ガキ大将」と呼ばれていたような、粗暴な小学生リュウジがいる。
彼には三人の仲良しがい>>続きを読む
(修正)
# 閃光は、闇の力で光る
『閃光のハサウェイ キルケーの魔女』を観ていて、ふと、この物語の「閃光」とは何なのだろうと思った。
ハサウェイには、もともと光があった。
地球を一部の人間が独>>続きを読む
# オールド――人生そのものの可視化
映画『オールド』の仕組みは、極めて単純だ。
一時間で二年。
十時間で二十年。
そんな異常な速度で時間が流れるビーチに人々が閉じ込められる。
昨日まで子ども>>続きを読む
# 針の刺さる場所――「ガール・ウィズ・ニードル」が描いた親子
「ガール・ウィズ・ニードル」は、単純な犯罪映画ではない。
第二次世界大戦中から戦後直後のデンマークを舞台に、実話をもとに描かれるこの>>続きを読む
# 終わらない道
未来のアメリカを描いているはずなのに、そこには奇妙な違和感があった。
車も、生活用品も、服装も、どこか1960年代のものなのだ。
最初は単純に考えた。
原作を書いたスティーブ>>続きを読む
# 涙が消えるとき
『1984』という作品の恐ろしさは、独裁者ビッグ・ブラザーの存在そのものではないのかもしれない。
そもそも、ビッグ・ブラザーは本当に存在するのだろうか。
どこかに彼という絶対>>続きを読む
# 東京公園 ―― 本心の見えない場所
映画を観て、レビューを書く。
私はこれまで、多くの作品について書いてきた。
その一本一本は、それぞれ違う映画について書かれたものだ。ある作品では愛について>>続きを読む
# そうとうまぬけ――愛は記憶を救えるのか
14分の短編映画『そうとうまぬけ』は、観終わった直後には、何が起きたのかよく分からない。
しかし、分からないまま考えていると、断片的な映像が少しずつつな>>続きを読む
## 世界を救うということ――『ツイステッド』が描いた、ねじれた愛
『ツイステッド』は、最初から観客の予想を裏切ってくる。
詐欺師と脳外科医。
この二人を中心に物語が進んでいくこと自体、なかなか想>>続きを読む
# グーニーズ――心の屋根裏に眠る地図
1985年の映画『グーニーズ』を、今になって見返す。
当時は、それほど興味をひかれなかった。スティーブン・スピルバーグ製作ということもあり、『レイダース/失>>続きを読む
# 一番になるということ――『ノーヴィス』が見つめた「勝つこと」と人間性の境界
スポーツ映画には、「勝ちたい」という欲望が必ずある。
努力する。鍛える。失敗する。それでも立ち上がる。そして最後には>>続きを読む
今回の『ランニング・マン』について考えていくと、最初は「情報に支配される社会」や「貧困が生み出す怒り」という、かなり現代的なテーマに見えていたものが、いつの間にかもっと古い、人間そのものの問題へとつな>>続きを読む
# **止まった時間を動かすもの** (前編・後編)
事件は解決する。しかし、人は必ずしも救われるわけではない。
映画『64 ロクヨン』は、そんな当たり前でありながら、あまりにも残酷な現実を描>>続きを読む
# 愛を知らない天使が見たもの ―「誘拐アンナ」が問いかける永遠の恋
2018年の短編アニメ「誘拐アンナ」。
この作品を論理だけで追いかけると、不思議なほど多くの矛盾が見えてくる。
なぜアンナは>>続きを読む
# 運命に応えるということ
子どもの頃、ヒーローは特別な存在だった。
誰よりも強く、誰よりも勇敢で、誰よりも正しい。だからこそ世界を救うことができる。そんな物語を何度も見て育ってきた。
けれど、>>続きを読む
「轍」は未来ではなく、歩いてきた証なのかもしれない
人生には、答えの出ない問いがある。
考えれば考えるほど迷い、時間だけが過ぎていく。それでも、考えることをやめられない。そんな時間を経験した人は少なく>>続きを読む
### 「空の味」
人は、理解できないものに出会うと、理由を探したくなる。
「あの人は、なぜそうなったのだろう」
「何が原因だったのだろう」
「どうすれば救えたのだろう」
理由が見つかれば安心で>>続きを読む
**「芝居は真実を隠すのではなく、真実を守るためにあるのかもしれない」**
人は嘘を嫌う。
けれど、その嘘が誰かを守るためのものだったなら、私たちはそれを嘘とは呼ばないのかもしれない。
『木挽町>>続きを読む
# 「悪魔は、どこへ住み着くのか」
ホラー映画に登場する悪魔は、昔から姿を変えてきた。
魔女裁判の時代には魔女の身体に宿り、降霊術が流行した時代には霊媒を利用した。そして『悪魔と夜ふかし』では、生>>続きを読む