Marikoさんの映画レビュー・感想・評価

Mariko

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インセプション(2010年製作の映画)

4.9

レビューしてなかったシリーズ。
ううむ、私の中では最近の映画だと思ってるんだけどもう14年も前の映画なのか。

最初観たときサッパリわからなくて、でもなんていうかめちゃくちゃ脳が覚醒する感じがあって、
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湯道(2023年製作の映画)

2.9

銭湯というかお風呂好きなので、珍しくもこのテの邦画を観たのだけど、つまらなくはないけどおもしろくもなかった。
たぶんコメディなんだろうだけど、監督のセンスが(私に)圧倒的に合わないんだな。「ココ笑うと
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

脳をフル回転させても追いつかない濃密な3時間。凄い。
『ダンケルク』を初めて観た時、全容はまだ理解できてないけどとにかく凄くて、、スコアなんてつけられない、だったのだけど、その後繰り返し観て迷わず☆5
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カード・カウンター(2021年製作の映画)

4.3

ポール・シュレイダー入魂、いぶし銀のような重量級ノワール。ポーカー(ギャンブル)寄りのストーリーだと馴染めないかもな...なんて思っていたら、こんな復讐と贖罪の物語だったとは。

とにかく主演オスカー
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.5

『PERFECT DAYS』を観た時の自分の捉え方・いろんな方の感想・レビューから、思うところあってヴィム・ヴェンダースをあらためて観なおしたいな、という企画。

これ、初めて観たのは何年前だったか。
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.3

"友達でも家族でもない、でも孤独ではない"といういつものテーマをここまで重く描いてくるとは…。
このタイトルとジャケからは、まさかその「川っぺり」が此岸のどん詰まりで、そこから彼岸を臨んでいる人たちの
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

小説家で大学教員でもある黒人の売れない純文学作家が、別名で “ステレオタイプな黒人全部乗せ“を描いた三文小説を書いた途端大人気になってさあ大変、という、アメリカの”意識高い”系の人々における「黒人の位>>続きを読む

王になろうとした男(1975年製作の映画)

3.9

昔から何度かTVで断片を見かけて、ちゃんと通しで観たいと思っていたやつをようやく鑑賞。ありがとうBSシネマ。

キプリングの冒険小説を原作とした波乱万丈の物語、なんだけど、この原作がそもそも実話がベー
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

-

先行上映IMAXにて鑑賞。
前作を受けての続編として期待を裏切らない素晴らしさ、圧巻のひとこと。全身砂まみれヘトヘトになって帰ってきた。

全編IMAXならではの映像はもちろん、音響の凄いこと!耳では
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.9

法廷ものでもミステリーでもなく、いや、2時間半のかなりの部分を占める場面が法廷ではあるのだけど、そこが本質ではなかった。
"a fall"とはおそらく、物理的=死亡の原因 と 比喩的=関係性の崩壊 の
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.9

予告で観られるもの以上でも以下でもないけど、程よく笑ってふんわり幸せになれる映画(ちょっと盛ってるけど実話 by監督(笑))。作品の完成度云々より、この幸せになれる空気感をよしとする気持ちは大事にした>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

3.7

ラブ&サンダーとクアントマニアで、もうMCUは観ない(=劇場には行かない)と心に決めてた。GotG3はある種のご祝儀(?)として観に行ってそれは大正解だったのだけど、過去の遺産あっての感動だったしな.>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

フランケンシュタインを超える狂気を孕んだ天才外科医が創り出した「ベラ」の成長とそれに伴って得ていく自我を描いた怪作。
グロテスクさと清々しさを両立させた作品というのを初めて観た気がする。

実によく作
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何という行き方!(1964年製作の映画)

3.0

大好きなディック・ヴァン・ダイクが出ている『メアリー・ポピンズ』と同年製作の映画、しかも妙な豪華キャストなのでかなり以前から気になっていたけど、ようやく鑑賞。

シャーリー・マクレーン演じる主人公は、
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太平洋の地獄(1968年製作の映画)

4.3

catmanさんに教えてもらって、レンタルしてまで(笑)鑑賞。

太平洋戦争末期、太平洋の孤島に漂着した日米二人の軍人が、生き延びようとする中でなんとも奇妙な関係を築いていく、という話。この二人ってい
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

序盤、何分くらいまでだったかな。
いや銀座線の起点から終点までをトイレ掃除のために軽で首都高使って通勤しないよね、と、どの景色も瞬時に都内の地図と関連づけて思い出されてしまうくらい体に染み込んだものば
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キス★キス★バン★バン(2000年製作の映画)

3.5

場面場面で見ると色々最高の要素が満載なんだけど、それぞれが有機的に噛み合ってないのがなー。いや、すべてがフィリックスを軸に回ってるし、関連がないわけじゃないんだけど、ちょっと欲張り過ぎ?で、コントラス>>続きを読む

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.0

突拍子もない設定の割に、案外それをすんなり受け入れて観てた。だいたい、あり得ない設定をスッと受け入れられる体質じゃなかったら、MARVELなんて見られないしね笑。

すぐに受け入れてた証拠に、序盤で幼
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シャネル&ストラヴィンスキー(2009年製作の映画)

3.8

冒頭で10分強、あの『春の祭典』初演時のカオスを映像化してくれただけでもかなり満足。そもそもこんなに好きで演奏は山ほど聴いてきたのにハルサイのバレエは観たことがないのだった。

映画としては、ストラヴ
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暁の出撃(1954年製作の映画)

4.3

イギリス空軍によるドイツのルール工業地帯のダム爆破攻撃、チャスタイズ作戦の映画化。水切りの要領の反跳爆弾=Bouncing bomb の攻撃は史実にかなり忠実な模様。前半は科学者による、突飛と思われる>>続きを読む

鷲は舞いおりた(1976年製作の映画)

4.0

catmanさんのレビューに触発されて、超久々に鑑賞。
やっぱり、この監督このキャストにこの音楽、の割にはあんまりおもしろくなかった笑。
あの『大脱走』を撮ったジョン・スタージェスがなぜこのキャストを
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パラダイン夫人の恋(1947年製作の映画)

2.8

その昔テレビで観て途中でやめたヤツ。サスペンスのようで法廷もののようで、でも不倫あり夫婦愛(?)ありで、盛り沢山過ぎてどれもちゃんと描けてない、色々つけ加えすぎた劣化レベッカみたいな印象。

私はかな
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原子力潜水艦浮上せず(1978年製作の映画)

3.5

つまらなくはなかったけど。

ちょっと脚本が凡庸というか、、終盤でヒロイックな犠牲者を出すことで感動をよびおこそうという意図がありありなのがなあ。最後の一手、のあの作戦は艦内の構造をわかっているなら、
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

2.8

これは凄い笑

よくこの脚本で通ったな。
予告観た時からB-movie臭は感じてたけど、通り越してCかも。

ただ、もう堪能すべきストーリーはないに等しい分、実に頼りないアダム・ドライヴァーが全力疾走
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

タイムループ系、これをSFだと思って観たら設定も脚本もユルユル過ぎるんだけど、そこが本筋ではないので観てるうちにどんどんみんな愛おしくなってきちゃうこの感じ、すごくいい。

キャストがまた絶妙に地味(
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アウトフィット(2022年製作の映画)

5.0

度々書いているように、マーク・ライランスの大ファンである。
ただ最近、「ちょっと気持ち悪いひと癖も二癖もある老人」役で名優ぶりを発揮してくれちゃうことが多いのを憂いていたので、今作は拍手喝采!(今回も
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

予告見た時からずっと楽しみにしていたのだけど、諸事情あって、一切のネタバレを避けてようやくこのタイミング、大晦日の朝イチで鑑賞。

良くも悪くも山崎貴らしく『永遠の三丁目のゴジラ』みたいな趣きだったけ
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

-

IMAX推奨案件なのも最初っからわかってたけど、前作大ヒット時もあんまりハマらなくて、周りの熱狂ぶりについて行けず困った私だったので劇場スルーして、こんなタイミングに今更すぎる鑑賞。

続編として素晴
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.5

そんなにレニーのファンではない。
作曲家としてみたら、キャンディードもウエストサイドも紛う方なき名作だし、On the Townは、オリジナルからかなりアレンジされた映画でその音楽を知ったけれど今でも
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ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

3.9

"エドガー・アラン・ポー”という士官候補生を、二次創作的に物語の謎解きに登場させていて、作風もE.A.ポー的ゴシック風味満ち溢れているというおもしろい作品。暗くて寒そうなミステリー、とてもよかった。>>続きを読む

悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

3.6

ずいぶん前に、ミーハー心で観たらとんでもない鬱展開だった、って警告されてたのに、何か注意があったなあくらいの気持ちで観はじめちゃって、そういえばそうだった...と気づく間抜けな私💦

よくできた群像劇
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.4

まず、これは完全にPRにしてやられた人が多いと思うんだけど、2005の映画『チャーリーとチョコレート工場』の前日譚ではない。いったんロアルド・ダールの原作に戻って、新たなストーリーを作ったというのが適>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.5

何度か寝そうになったし、そもそも冒頭の狙撃失敗を見て、あれだけお経のように唱えていることばの中に”Anticipate"があるんだったら、まずあの女がどう動くかを予想しろよ、って突っ込んだ人は私だけじ>>続きを読む

トリプル・フロンティア(2019年製作の映画)

3.2

えーと、これって「無慈悲な行いをしたり、欲張るものではない」という、いわゆる舌切り雀的教訓を描いた映画?、、じゃないよねえ💦
プロットは悪くないし、ラストはイイ話っぽく終わってるんだけど、終始「コレっ
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

5.0

ロイ・シャイダーについてちょっとした議論があって(長いので割愛笑)、それをきっかけにものすごく久々に鑑賞。

いや、凄い。スピルバーグの最高傑作だな。知ってたけど笑。
もうのっけから映像と音楽の使い方
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月面着陸(2019年製作の映画)

4.1

天才とナントカは紙一重を地で行く、問題ばかり起こしている兄。その異母兄弟で、離れていた兄との距離をなんとか縮めようとする弟。
もう、どんどんこの兄弟が愛おしくなってきちゃって、かなり泣いた。
あれ?こ
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