0i7さんの映画レビュー・感想・評価

0i7

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セブン(1995年製作の映画)

3.8

学生時代ペンギン・ブックスのペーパーバックで読んだものの、ふわっとしか覚えていなかったので、身構えていても来るものがありました
今よりはずっと若いはずのモーガン・フリーマンのいぶし銀感とブラピの若さが
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チリンの鈴(1978年製作の映画)

3.3

原作未読
復讐は何も生まないという無情や生まれついて不平等であるという現実が容赦なかったです

絶唱浪曲ストーリー(2023年製作の映画)

4.0

いつか観ようとは思っていたものの自分の中の観たいリストでは優先度低めだったのですが、沢村豊子師匠の訃報に接し、豊子師匠観たさに鑑賞
港家小そめさんも港家小柳師匠も存じ上げずに観たのですが、玉川祐子師匠
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.7

クライマックスにあれだけ"静"のシーンを持ってくる展開も、チャドウィック・ボーズマンさんの"静"のシーンの芝居も、追いかけるシーンのアクション("動")も渋くてかっこよかったです
スピーディな展開は快
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美女と野獣(1991年製作の映画)

3.7

続編(『ベルの素敵なプレゼント』)と実写映画は鑑賞済み
良い(幸せな)シーンも悪い(危険な)シーンもあっさりしていてくどくないのが良いなと思いました
山寺宏一さんはジーニーとの温度差に風邪ひく程対極の
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アラジン(1992年製作の映画)

4.0

魔法の絨毯というモチーフは気に入っていた気がするのと小学校入学前くらいに観たのではないかと思うのですが、
物語は清々しい程覚えていなくて真っさらな気持ちで観たところ、めちゃくちゃ良い話で温かな気持ちに
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二つ目物語(2022年製作の映画)

3.0

内輪ネタとしては面白かったですが、そもそも落語に疎い人や、落語は好きでも今日の落語協会の噺家及び色物の芸人に疎い人には向かない作品なのではないかと思いました
3作のオムニバスですが、各作品のメインであ
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Garden of Remembrance(2024年製作の映画)

3.6

人生においては過渡期のような数年でも、ごくごくありふれた日常でも、思い出しては慈しみたくなるような些細でかけがえのない時間なのかなと思いました
声がない分よりアニメーションに集中できて彼女の表情やささ
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366日(2025年製作の映画)

3.7

ご都合主義と揶揄されるリスクもあるストーリーを、2/29という特別な日がキーになることで合理的にし、『366日』という曲自体が持つ世界観を壊すことなく最大限生かしていて劇場公開時好評だったのも納得でし>>続きを読む

化け猫あんずちゃん(2024年製作の映画)

3.8

原作未読
『ももへの手紙』もそうですが、地獄や黄泉の国を描く日本のアニメは良作が良いイメージがあります
化け猫姿(大きくて人型)のあんずちゃんが可愛かったです
ロトスコープのアニメーションは"アニメ"
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

4.2

ありそうでなかった題材を、アニメーションならではのカラッとした描き方で爽やかに描いていてこういう作品を傑作というのだろうなと思いました
夢ならではの華やかな演出も、ダンスのアニメーションも素敵でしたが
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本心(2024年製作の映画)

3.5

原作既読
原作をかなりアレンジしているのは知っていたのですが、VR/アバター/SNS越しの悪意と善意両極端の描き方は良かった一方、朔也(演:池松壮亮さん)がVR技術で母親(演:田中裕子さん)を"作り"
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劇場版 風都探偵 仮面ライダースカルの肖像(2024年製作の映画)

3.7

TVアニメ鑑賞済み
仮面ライダーは子供の頃から未履修で、本作の前段にあたるTVアニメだけ鑑賞済みですが、久しぶりに立木文彦さんのメモリの音声を聴いた時の安心感が凄かったです
小松未可子さんと古川慎さん
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数分間のエールを(2024年製作の映画)

4.0

綺麗なアニメーションがとても好みでした
MVは音楽と映像の融合であり、多くの場合音楽の作者/演奏者と映像の作者は異なる訳で、だからこその相乗効果もあればその逆も然りなのだなと思いました
芸術による感動
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14歳の栞(2021年製作の映画)

4.2

14歳という年齢を過ぎ去ってから振り返ってみると幼いイメージもありますが、
14歳の彼らは皆それぞれの14年間の人生や経験を礎とした哲学を持っていて、同い年で同じ学校で同じ地域に生活しているという共通
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最高の人生の見つけ方(2019年製作の映画)

3.4

オリジナル作品未鑑賞
ムロツヨシさんの貢献度が素晴らしく、吉永小百合さん、天海祐希さんというとても鮮やかな華に引けを取らない輝きを放っていました
天海祐希さんの様々なヘアスタイルが見られたのが眼福でし
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決算!忠臣蔵(2019年製作の映画)

3.5

原作未読
落語や講談で語られる赤穂浪士は機が熟すまで世間から馬鹿にされても忍び欺いて、虎視眈々と準備をした末に仇討ちを成し遂げた、という義に生きた渋くてかっこいいイメージですが、本作のように行き当たり
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幽霊の日記(2025年製作の映画)

4.0

観たいなと頭の片隅にはあったのですが、いよいよ公開終了期限が迫っていることを知って鑑賞しました
ホラーに見せかけてこんな落差ずるい、というような温かくて切ない作品でした
歌人の木下龍也さんのコメントを
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違国日記(2023年製作の映画)

4.0

原作未読
槙生(演:新垣結衣さん)の価値観や人との関係性に共感するからこそ、槙生と朝(演:早瀬憩さん)の親子でも姉妹でも友達でもない、けれど温かな関係性が心地よく憧れました
早瀬憩さんの可愛らしさが癒
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

劇場公開時は感情の面から忌避してしまったのですが、兵器開発の栄光と代償を描いている作品として、21世紀以降を生きる人々が過ちをなぞらないように反面教師として観ておくべき、意義のある作品だなと思いました>>続きを読む

劇場版モノノ怪 第二章 火鼠(2025年製作の映画)

4.2

TVアニメ『怪〜ayakashi〜』、『モノノ怪』鑑賞済み、『劇場版モノノ怪 唐傘』鑑賞済み
前作が大奥で働く女の苦しみを描いていたのに対し、本作は天子様に見初められた後の、後ろ楯である男達の醜い政治
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映画 先輩はおとこのこ あめのち晴れ(2025年製作の映画)

4.2

原作未読、TVアニメ鑑賞済み
TVアニメは半分くらい未鑑賞のまま公開日を迎えてしまったので、急いで未鑑賞分を観てから臨みましたが、綺麗な画で大きなスクリーンで観られて良かったです
咲に感情移入していた
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きみの色(2024年製作の映画)

4.1

山田尚子監督に吉田玲子さん脚本というタッグに鑑賞前から厚い信頼を寄せていましたが、中弛みすることなく終始求心力があって、やはり良作でした
淡い色合いとデザインのアニメーションも好みでした
今日凄まじい
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.3

原作未読
キャスティングでネタバレすることなく、誰もが怪しい、豪華なキャスト陣の配役が絶妙でした
ほとんどのシーンは雪の山荘という設定の貸別荘ですが、時々舞台装置に切り替わる演出は映像ならではで良かっ
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

4.0

生まれた場所や文化による不条理の中でも最たるものが描かれていて、こんな凄絶な経験を幼少期にしておらずこれからもおそらくはしないであろう己の人生の幸福をしかと噛み締めるべきだなと思いました
先日難民のド
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ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-(2025年製作の映画)

4.2

原作(CD)は全て鑑賞済み、アニメ2期まで鑑賞済み
アニメ1期をきっかけにヒプノシスマイクというコンテンツの沼にハマったので、映画館の大きなスクリーンと圧倒的な音響で、Division Rap Bat
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

3.5

前作鑑賞済み
2015年10月21日に世の中が盛り上がっていたことが印象に残っていますが、空飛ぶクルマやスケボー、サイズが自動で調整される洋服等、今観てもやっぱりロマンがあるなと思いました
吹き替えに
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

3.5

前2作や4作目は未鑑賞
マーベル作品は『アベンジャーズ』2作と『アイアンマン』1作、『ブラックパンサー』、他に数作観たかどうかというくらいで、本作がキャプテン・アメリカシリーズ3作目ということも知らず
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朽ちないサクラ(2024年製作の映画)

3.6

原作未読
点と点を結ぶ線が見えてきた時にこれまで合わせていたピントがぼやける感じが面白かったです
キャラクターや物語の性質上仕方ないことですが、杉咲花さんの明るい表情がほとんど見られなかったのは惜しい
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大きな家(2024年製作の映画)

4.1

児童養護施設は、"捨て子"の物語と親和性が高いためかフィクションではしばしば見受けられますが、ノンフィクション、それも施設出身という過去形ではなく現在進行形の日々が切り取られていて興味深かったです
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ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

4.3

坂元裕二さん脚本で松たか子さんと松村北斗さんの共演という豪華な布陣と、
タイムトラベルして昔の夫に会うという心惹かれる設定に、直感的に観ないといけないと思い観ましたが、高めの期待値を裏切らない、坂元裕
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ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒(2019年製作の映画)

3.7

ストップモーションの概念を覆す程の滑らかで自然なアニメーションでした
ストーリーも斬新で尚且つ現代にアップデートされていて面白く粋なエンドロールも見事だったので興行が振るわなかったのは頗るもったいない
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

3.6

原作未読、映画は賢者の石〜死の秘宝Part1まで鑑賞済み
映画の順番もバラバラに観ていてちゃんとストーリーや設定を追っていないものの、Part1まで引っ張られた因縁の決着は興をそそられました
ハリー・
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ぼくが生きてる、ふたつの世界(2024年製作の映画)

4.1

原作未読
コーダや聾の方に特に刺さるあるあるもたくさん詰め込まれているのだろうけれど、
何よりも普遍的な親子・家族の物語で、観終わった後の良い映画を観たなという充実感がとても心地よかったです
母子の関
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年製作の映画)

3.5

原作未読、前作まで鑑賞済み
前作まで観てはいるものの、順番もばらばらで前作を観たのは16年前と、最低限把握しておくべきことをぎりぎり押さえているかどうかという知識レベルで観ましたが、それでも何となく観
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BLAME!(ブラム)(2017年製作の映画)

3.5

原作未読
わかるようなわからないような世界観でしたが、霧亥のビジュアルはFFのようでかっこよかったです
テクノロジーが人間を排斥するというのは2000年代によく見られた設定ですが、2周くらい回って今日
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