0i7さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.3

原作未読
尺に腰が引けていたのですが、いざ観ると3時間という尺に無駄がなくて、脚本も芝居もショットも素晴らしく、観て良かったと思いました
セリフも削ぎ落とされて洗練されていますが、だからこそ数か所の長
>>続きを読む

そばかす(2022年製作の映画)

4.0

わかってほしいとは思っていないし放っておいてくれるだけで良くて、ただ好きに生きたいだけなのに、それすら許されずに干渉してくる生きづらさに共感しました
三浦透子さんは『素敵なダイナマイトスキャンダル』鑑
>>続きを読む

Journey to the 母性の目覚め(2021年製作の映画)

3.5

ポップなアニメーションがおしゃれでした
神様がいたとして、あんな風に世界を見ていたら面白いなと思いました

劇場版ごん GON, THE LITTLE FOX(2019年製作の映画)

3.7

小学生時分、教科書で読んだときはかわいそうだな、切ないなと思っていましたが、大人になって改めてストーリーに触れると、取り返しのつかないことが折り悪く積み重なる様や、悪意のない過失の因果が虚しくて、その>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.2

三宅唱監督作品の鑑賞は個人的に5作目
三宅唱監督は映画が映画である意味を感じさせ、映画を映画館で観たいと思わせる、品と格を持つ映画を作り出す監督だと個人的には考えていて、普段それほど映画館での鑑賞にこ
>>続きを読む

川凪ぐ火葬場(2022年製作の映画)

3.6

おじいさんの言葉が沁みて、悲しいことに慣れる必要はないと思いました

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

3.9

北極点を目指して消息がわからなくなった祖父を追って孫娘が祖父の航路を辿ろうとするという梗概にロマンがあって面白かったです
海や船等の画のタッチが好きでした

月の満ち欠け(2022年製作の映画)

3.5

原作読了
原作は、読んだ際に感動し、佐藤正午さんの作品の中でも好きな作品なのですが、
本作は原作に比較的忠実な割にあまり感動できなかったのが少し残念でした
『鳩の撃退法』然り本作然り、佐藤正午さんの作
>>続きを読む

くじらの湯(2019年製作の映画)

3.1

母親に連れられた幼い子供の目に映る銭湯の光景の異様さを描いている作品ですが、幼少の頃美容院に対して似たような感覚を抱いたことがあって、感覚的に共鳴しました

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.8

独学でストップモーションアニメを創り上げる冷静な狂気がかっこよく、また、一映画としてのクオリティの高さに脱帽しました
読めない展開とアニメーション自体の面白さが本作の魅力なのだろうなと思いました
張ら
>>続きを読む

二つの光(2017年製作の映画)

4.0

30分の中にラブストーリーの起承転結がしっかり描かれていて、好感度の高い短編映画でした
ハン・ジミンさんもパク・ヒョンシクさんも圧巻の演技力と美貌で圧倒されました
ハートにきゅんとしました

かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-(2022年製作の映画)

4.3

原作未読、TVアニメ1-3期鑑賞済み
3期のラストからの本作の展開は『かぐや様は告らせたい』という作品の真骨頂だなと思いました
テンパるかぐや(CV:古賀葵さん)もそんなかぐやに翻弄される会長(CV:
>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

3.9

クリント・イーストウッド監督は俳優クリント・イーストウッドの見せ方が本当に上手だなと思いました
人間には老いがあり一般的には老いるとかっこよさが減衰するように捉えられることが多い気がするのですが、俳優
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

原作は1/3くらい既読
原作は途中までしか読んでおらず、読んでから時間も経っていたので、ついていけるか不安だったのですが、
その不安はすぐに打ち消される程、終始ただただ痺れる熱い映画でした
独特の質感
>>続きを読む

劇場版 抱かれたい男1位に脅されています。~スペイン編~(2021年製作の映画)

3.5

原作未読、TVアニメ鑑賞済み
セレスはあのビジュアルでCVは速水奨さんと、大人の色気に圧倒されました
卯坂(CV:鳥海浩輔さん)と在須(CV:羽多野渉さん)の過去がすごく気になりました

星の子アルフェ(2012年製作の映画)

3.8

無邪気なアルフェが可愛くて、観終わる頃には心絆されていました
成長した今どんな日々を送っているのかが気になりますが、映画に収められた日々のように彼女が笑顔で過ごせていたらいいなと思いました

ある男(2022年製作の映画)

4.1

原作既読
小説は全作、小説以外も9割は読んでいるくらい大好きな平野啓一郎さん作品の中でも特に好きな作品の1つである『ある男』が、妻夫木聡さん、安藤サクラさん、窪田正孝さんという申し分ない布陣で映画化さ
>>続きを読む

星を追う子ども(2011年製作の映画)

3.3

あえてジブリっぽくしたようですが、キャラクターや世界観はジブリに似ていても、滲み出す哲学がジブリのそれとは違うなと思いました
純粋な悪人のエゴは断罪しやすいですが、そうでもない分帰結にモヤモヤしました

ほしのこえ(2002年製作の映画)

3.3

新海監督作品でよく見られるモチーフの1つに女の子(女性)に置いていかれる男の子(男性)というのがあると思っているのですが、本作も宇宙規模でそれが描かれていました
一方で結構がっつりロボットアクションが
>>続きを読む

だれかのまなざし(2013年製作の映画)

3.7

新海監督は猫を物語の鍵にするのが好きなんだろうなと思いました
短い作品の中に、日常という不確かなのにずっと続いていくように感じる時間の切なさと温かさが詰まっていました

天気の子(2019年製作の映画)

3.4

「世界なんてさ、どーせ元々狂ってんだから」という須賀(演:小栗旬さん)の言葉に帆高(演:醍醐虎汰朗さん)、陽菜(演:森七菜さん)、須賀、夏美(演:本田翼さん)がそれぞれ燻らせていた想いとそれが弾けた際>>続きを読む

桜色の風が咲く(2022年製作の映画)

4.0

公開初日舞台挨拶の記事をネットでたまたま見かけて本作を知り鑑賞しました
片目ずつ失明して9歳の時全盲になり、18歳の時に失聴した全盲聾の福島智さんの幼少期から青年期までを描いた作品で、
想像がとても及
>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.2

個人的には新海監督作品で一番好きです
これまでの新海監督作品はストーリーも画も客観的に綺麗だなと思うことは多かった一方で、個人的には登場人物に心理的な距離を感じてしまい共感や愛着が薄くあまり主観に響く
>>続きを読む

やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.8

原作既読
私は原作を大切な人の死を受容するまでの物語としては人生で読んだ小説で一番傑作だと思っておりとても好きなのですが、
『四月の永い夢』の中川龍太郎監督が監督を務め、主人公真奈を岸井ゆきのさんが親
>>続きを読む

ア・フュー・グッドメン(1992年製作の映画)

3.5

軍の中で起きた犯罪の裁判を描いた映画はあまり聞いたことがなく新鮮でした
法廷ものとしては王道な展開だと思いますが、面白かったです
トム・クルーズ、ジャック・ニコルソン、デミ・ムーア、ケヴィン・ベーコン
>>続きを読む

アポロ13(1995年製作の映画)

3.7

学生の時にPenguin Readersで本作を読みざっくりとした展開は憶えていましたが、
展開が分かっていてもクライマックスはグッときました
ヒューストンとアポロ13号の通信を、宇宙飛行士の家族が自
>>続きを読む

劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.2

原作未読、TVドラマはスペシャルドラマ含め鑑賞済み
シロさんと賢二がべたべたせずに大人な寄り添い方をするのが本当に素敵だなと思いました
お互いがお互いを尊重して、お互いに影響を受けている様に、2人が積
>>続きを読む

バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版(2022年製作の映画)

3.3

コナン・ドイル『バスカヴィル家の犬』読了、『シャーロック』のTVドラマ鑑賞済み
受け取り方は人によって違うのかもしれませんが、私は結構むごくて虚しい話だなと思いました
獅子雄(演:ディーン・フジオカさ
>>続きを読む

大河への道(2022年製作の映画)

3.6

今年の志の輔らくごで立川志の輔師匠の落語『大河への道』は鑑賞済み
伊能忠敬は日本地図(大日本沿海輿地全図)完成の前に亡くなっていた、という衝撃的な事実から、江戸時代に伊能忠敬達がどうやってあれほど精巧
>>続きを読む

漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

3.6

原作未読
大竹しのぶさんの芝居を観る(聴く)度にやっぱりすごいなと毎回思うのですが、大竹しのぶさんだからこその肉子ちゃんの愛嬌が可愛かったです
ドラマ『ごめん、愛してる』が好きだったので、大竹しのぶさ
>>続きを読む

犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.5

原作未読、市川崑監督自身のリメイク版鑑賞済み
特に冒頭のシーンにおいて顕著ですが、リメイク版がオリジナルをかなり忠実に再現していたことを知って驚きました
言わずもがなキャストが豪華で、半世紀以上前の作
>>続きを読む

どうにかなる日々(2020年製作の映画)

3.5

原作未読
恋のちょっと情けなくていじらしいシーンが切り取られた4作品から成る軽やかなオムニバスの映画でした
『えっちゃんとあやさん』の、えっちゃん(CV:花澤香菜さん)とあやさん(CV:小松未可子さん
>>続きを読む

四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

4.4

原作未読、TVアニメ『四畳半神話大系』鑑賞済み、映画『サマータイムマシン・ブルース』鑑賞済み
元々映画『サマータイムマシン・ブルース』もTVアニメ『四畳半神話大系』も好きなので、その"悪魔的融合"は絶
>>続きを読む

ツユクサ(2022年製作の映画)

3.7

温かいハーブティーを飲んで一息つくような心地のする映画でした
小林聡美さん、松重豊さん、平岩紙さん、江口のり子さん、渋川清彦さんといった豪華俳優陣によるグルーヴ感がたまらなかったです
落語好きとしては
>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.6

時かけ以降細田守監督作品は全て鑑賞済みで、『バケモノの子』が個人的には一番好きなのですが、
本作は画(映像美)と音楽がとても良かったです
中村佳穂さんの歌声の美しさや芝居は圧巻でしたが、佐藤健さん、幾
>>続きを読む

ゲーム(1997年製作の映画)

3.3

映画の中の世界線でもメタの視点でも悪趣味だなと思いました
演出や展開ありきの脚本という感じで、"ゲーム"が"ゲーム"である動機が弱いなと思いました