0i7さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

くれなずめ(2021年製作の映画)

3.6

予告でもしかしてそういうことかなと思った設定の、更に斜め上を行く設定や演劇感の色濃いストーリー展開は新鮮味があって、湿っぽさがないカラッとした明るさが良かったです
『アルプススタンドのはしの方』でイン
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ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間(2018年製作の映画)

3.3

上映順と反対の順で好きでした(だからこそ徐々に盛り上がるのかもしれませんが)
最後の『透明人間』はアニメだからこそできる表現が詰まっていてこれぞアニメーションの極意だなと思いました

イエスかノーか半分か(2020年製作の映画)

3.3

原作未読
映像作品故に油断していたというところもあるのですが、急展開に笑ってしまいました
作中のクレイアニメがすごく可愛かったです
江口さん目当てだったので、出てきた?と思ったのですが、なるほどという
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夏への扉 ―キミのいる未来へ―(2021年製作の映画)

3.5

原作未読
タイムトラベルものは好きな割にその理論(設定)に対して理解が及ばないことが多いのですが、本作はわかりやすかったです
藤木直人さんのヒューマノイド感が良かったです
冷凍睡眠という仕組みは実用さ
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

『半分の月がのぼる空』が好きで、また池松壮亮さんの恋愛映画を観たいと思っていたので念願叶い、しかも伊藤沙莉さんと恋人役ということでとても期待値が上がっていたのですが、それを裏切らないお2人の芝居と脚本>>続きを読む

フルーツバスケット -prelude-(2022年製作の映画)

4.5

原作未読、TVアニメ1st〜Final Season鑑賞済み
息つく隙がないほど、終始悲しみ、喜び、苦しさ、幸せが押し寄せて改めて物凄い物語だなと思いました
沢城みゆきさんと細谷佳正さんの良い声×良い
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.5

タイトルを聞いてもピンとこなかったのですが、ポスターに見覚えがあったので鑑賞
15年以上前の作品ですが、VFXが今の作品と比べて遜色なかったです
サタンとの駆け引きが斬新で面白かったです
観終わった後
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名付けようのない踊り(2022年製作の映画)

4.1

私が初めて田中泯さんに心を奪われたのが、犬童一心監督『メゾン・ド・ヒミコ』の中でヒミコを演じる田中泯さんの言った「あなたが、好きよ」という一言の凄みに圧倒された時だったので、
犬童一心監督が田中泯さん
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ハンコック(2008年製作の映画)

3.5

ウィル・スミスさんの、不老不死の怪力というキャラクターに説得力を持たせる肉体と、粗暴で不器用な芝居が見事でした
意外な相関関係が目新しくて面白かったです

宇宙人ポール(2011年製作の映画)

3.7

宇宙人の定番グレイマンを用いながら、使い古されたテーマを逆手に取った宇宙人オタク2人と宇宙人の友情という斬新なコメディ映画で面白かったです
鏤められたパロディの元ネタを知らない私でも宇宙人をテーマにし
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ビサイド・ボウイ ミック・ロンソンの軌跡(2017年製作の映画)

3.5

ボウイに焦点を当てるのではなくボウイの影の立役者ミック・ロンソンをメインに据えて、ボウイのキャリアとミック・ロンソンのキャリアを関係者のインタビューから順を追って振り返る映画で、
かなり色々な人のイン
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柴公園(2019年製作の映画)

3.5

ドラマ鑑賞済み
ドラマのようなささやかな日常を描いているのかと思いきや意外とハンドルを切った展開に驚きました
不意打ちにやられた部分もありますが、渋川清彦さんのスーツ姿がかっこよかったです
"恋バナか
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.5

原作未読
川のせせらぎのように静かに癒される心地好い映画でした
黒木華さんと樹木希林さんという名優が本作の格調高さに大きく貢献しているように思いました

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

3.7

原作未読、実写映画鑑賞済み
期待値が高くなかったのもあるかもしれませんが、実写映画とはストーリー展開が異なり、実写映画に比べるとベタなきらいはあるものの本作は本作で面白かったです
清原果耶さんも中川大
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サンダーバード55/GOGO(2020年製作の映画)

3.7

『サンダーバード 劇場版』、『サンダーバード6号』鑑賞済み、実写映画未鑑賞
熱心なファンではありませんが、子供の頃土曜か日曜の夜に再放送されていたのを何となく毎週観ていました
TVシリーズや人形劇の映
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鈴木家の嘘(2018年製作の映画)

3.6

他人の事をその人の行動で判断することが多い(判断せざるを得ない)ですが、その行動に至った思考や背景を知らないことで誤解していることがその大小に関わらず日常には案外多く積み重なっているんだろうなと思いま>>続きを読む

セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

3.7

年の差の友情を描いた作品は『マイ・インターン』や『最強のふたり』、『小説家を見つけたら』等本作以降も珍しくないですが、年長者と若者の双方が人間として魅力的であり、また、そうした関係性に憧れるから支持さ>>続きを読む

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

3.6

主人公が、ロケットをいかに遠くまで飛ばすかという挑戦に取り憑かれてから、それに関する勉強を熱心にする様を見て、将来何を生業にして何を趣味とするかに関わらず必要な知識ももちろんあるものの、学問は本来こう>>続きを読む

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.1

原作既読
昨年原作を読んだ時に初めて、自分の内側で漠然と抱えていた女性というジェンダーへの違和感やと生きづらさが外的化されて、客観視できたり共感をしたのですが、
その生きづらさへの共感故に映画館で観る
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さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)

3.3

原作未読、アニメ鑑賞済み
冷川(演:岡田将生さん)、三角(演:志尊淳さん)、英莉可(演:平手友梨奈さん)、半澤(演:滝藤賢一さん)といったメインキャストのキャスティングがぴったりでした
さんかくの空間
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君の誕生日(2018年製作の映画)

4.5

フィクションとはいえ、セウォル号の事故で息子を亡くした家族を題材にしているだけに生半可な映画ではないのだろうと思って鑑賞したものの、
一緒に暮らし続けていた母親、単身赴任で息子の成長をそばで見られなか
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.0

今監督映画作品の他3作鑑賞済み
本作はサイコスリラーということで、『パプリカ』ですら苦手な描写があった私にはきついかなと思いつつずっと観たいと思っていて意を決して鑑賞したのですが、とても面白かったです
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.3

原作未読、TVアニメ鑑賞済み
五条先生(CV:中村悠一さん)と夏油(CV:櫻井孝宏さん)のそれぞれのキャラクターの魅力が満載だったのに加え、2人の関係性の描き方、中村悠一さんと櫻井孝宏さんのお芝居が本
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(2020年製作の映画)

3.7

脚本が無駄なくスマートだなと思ったのですが、『永遠の0』やTEAM NACS『PARAMUSHIR』の林民夫さんで得心しました
榮倉奈々さんの笑顔や明るさが役柄にぴったりでした
稲垣来泉さんは『らせん
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.1

高校演劇及び舞台未鑑賞
劇場公開時評価が高いことは知っていたもののストーリー等は全く知らず、高校演劇にハマっているという人から高校演劇発である本作の話を聞いて鑑賞
アルプススタンドのはしの方で繰り広げ
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チィファの手紙(2018年製作の映画)

4.0

個人的に岩井俊二監督作品の鑑賞は17作目、『ラストレター』鑑賞済み
季節と国以外『ラストレター』と大きな違いはありませんが、
『ラストレター』の未咲・鮎美(演:広瀬すずさん)にあたるチィナン・ムームー
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.6

原作既読
既刊作品は全て読破している程島本理生さんの作品が好きなのですが、
『ナラタージュ』、『Red』、『ファーストラヴ』と実写化が相次ぐ中、3作品の中では一番原作に忠実な映画化という気がしました
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江戸艶笑夜話 蛸と赤貝(1974年製作の映画)

3.5

『干物箱』や『お見立て』、『湯屋番』『品川心中』等落語のエッセンスが鏤められ、
鈴々舎馬風師匠やケーシー高峰さんが飄々としていて案外さらっと観られました
ぼんぼんの若旦那感を馬風師匠が見事に演じていて
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性談・牡丹燈籠(1972年製作の映画)

3.7

上映前に活動弁士の坂本頼光さんが、濡れ場の多い牡丹灯籠と紹介されていたのですが、本当にその言葉通りで、
三遊亭圓朝『怪談牡丹灯籠』のうち最も有名な『お札はがし』とその前日譚の『お露新三郎』をベースにま
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劇場(2020年製作の映画)

3.7

原作未読
山崎賢人さんも目当ての1要素として観ていたのにも関わらず、優しすぎる(甘すぎる)沙希ちゃん(演:松岡茉優さん)に自分勝手に甘える永田(演:山崎賢人さん)に対してあまりにも嫌悪感が募って危うく
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さくら(2020年製作の映画)

3.6

原作既読
3兄妹と両親のキャスティングがハマっているなと思いました
特に末子小松菜奈さんは次男北村匠海さんより実年齢は上ですが、鑑賞前から美人でトリッキーな美貴役に小松菜奈さん以外は考えられないくらい
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トップガン(1986年製作の映画)

3.6

海軍のパイロットの物語自体あまり他にないという新鮮さと、空中戦のスピード感が楽しめる要因なのかなと思いました
トム・クルーズの若さやメイクとファッションでそれなりに前の作品なのだろうなとは思っていたも
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僕の好きな女の子(2019年製作の映画)

3.8

原作未読
渡辺大知さんと奈緒さんというキャスティングから期待値は高かったですが、とても良かったです
究極の片想い映画で、
渡辺大知さん目線で奈緒さん演じる女の子を可愛いなぁと見つつも友達の見方の方が正
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SAYONARA AMERICA(2021年製作の映画)

4.0

音が物凄く良くてライヴをVIP席から観ているような贅沢な感覚でした
とにかく音楽が心地好かったです
『NO SMOKING』もそうですが、カメラの前で戯ける細野さんがとても可愛かったです

パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

3.9

イーストウッド監督の映画は映画として本当に美しいなと思いました
物語自体美しいですが、演出は淡々としていて、削ぎ落とした簡潔な美しさがあって、イーストウッド監督の美学を感じる作品でした

小三治(2009年製作の映画)

3.7

小三治師匠を私は特別追いかけていたわけではないものの、ふと思い立ち9月半ばに落語会に行ったのですが、
高座では椅子に座られていたもののお元気そうだったので、まさかそれから3週間も経たないうちに亡くなる
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