カレーをたべるしばいぬさんの映画レビュー・感想・評価

カレーをたべるしばいぬ

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

クリストファーノーラン監督特有の長編&複雑な時系列を楽しめる映画。史実ベースのため、同監督にしてはまだ分かりやすいストーリーになっている。個人的には3時間があっと言う間に感じたし、複数回視聴したいと思>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード(2003年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

この作品の肝は、「世間一般的観念に基づく価値観の下では精魂尽きてしまうような異常事態、つまり"日常を破壊しようとする外乱"を『高級焼肉を食べるため』という"至極単純でほのぼのとした日常性"で上からねじ>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

5.0

MCUを追う途中で遭遇した神映画。

冒頭でRedboneが流れた瞬間、意識が止まった。キターーーーッ!!この映画は今までのMCU作品群とは明確に違う!!
結局最後まで作品中の全てが俺の琴線をバリバリ
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

5.0

板橋サティ時代に観に行ったのを忘れない。カリオストロ等と並んで日本アニメ史上に残るであろう名作中の名作。

サスペンス、コメディ、アクション。次々に変わるシーンの特色と、そこで存分に魅力を発揮するキャ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

食わず嫌いは良くないと思って観た本作。ティーン向けお涙頂戴激アマ恋愛映画と思っていたら痛い目を見てしまった。現実性を突き付けてくる邦画はやっぱり嫌いだ。
タイムスリップとか、大事故とか、留学で離れ離れ
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マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

1.7

このレビューはネタバレを含みます

とても苦手な映画でした。好きな人ごめんなさい。
やっぱりテレビ的な表現が多分に含まれた映画は厳しいものがある。

前作ありきの作りになっているので説明が極力省かれており、序盤ではキムタクの職業すら判然
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エクスペンダブルズ2(2012年製作の映画)

3.7

前回同様、いやそれ以上にストーリーを形骸化して、アクションやスター達のスター性に全振りした映画。振り切りまくっててより好みな感じに。

■本シリーズの背景として
1作目を観た時は知らなかったのですが、
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仄暗い水の底から(2001年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

本作の監督が『それがいる森』を撮ってます。それが一番のホラーです。

■恐怖の種類
現実性の侵食、生理的不快感、母性の盗難

■mid90's
90年代半ば生まれに刺さりまくる。俺達がガキの頃の社会が
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.0

白目剥いた小栗旬ビリビリでワロタ

ストーリー全カットで戦闘シーンだけで良い。
ド迫力アクションVFXは本当に凄い。あとは全部残りカス。

ブレイド(1998年製作の映画)

4.0

無茶苦茶な映画を撮る才能がある監督・脚本家・演者・その他スタッフ陣ってのがいて、その方々であとは好き勝手やってくださいって感じの作品。バトルシーンが有名だけど、当たり前だがそれ以外の時間の方が長い。い>>続きを読む

シェラ・デ・コブレの幽霊(1964年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます


当たり前のことだが、評判は観客本人の感想を決定付けないことの証左になった。

映像技術はさておき、当時の価値観なのか距離感なのか分からないけど、登場人物の振る舞いや尺のアンバランスさ、劇伴の仰々しさ
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

2.2


シリアスで壮大なテーマ、進化したCG表現および俳優陣の熱演が本当に素晴らしいのに、歯の浮くようなご都合主義的展開をはじめとする素材の無駄遣いが余りにも、余りにもである。
『ジュラシックワールド』から
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呪界(2013年製作の映画)

1.1

ドキュメンタリーは本来演技を必要としないため、モキュメンタリーは演者の演技力の下手さが悲しいほど浮き彫りになってしまうジャンルだと思う。だからこそ、昨今の同ジャンル作品は「もうギャグに振り切ってしまう>>続きを読む

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

決して本格ミステリー・サスペンスではないSSU4作目。
キャラの掘り下げや、フィクションへの没入のためのリアリティの補強が足りず、イマイチ乗り切れない。

■どうやってアメリカに来たの
スパイダーピー
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崖の上のポニョ(2008年製作の映画)

2.7

2008年当時13歳の自分に、幼少期からの脱却、思春期への突入を実感させた映画。

ナウシカやトトロから始まり、カリオストロや未来少年コナンなど同監督作品群も大好きだったのに、以降のジブリ(宮崎駿監督
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

死霊館シリーズの方が好み。
だが、後述の理由により死霊館の比較対象にはならないと思う。

■悪魔をはじめとして全体的にコミカル
・恐怖…というか、暴力は直接的な表現が多い。
・一旦悪魔が待っていてくれ
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Mr.インクレディブル(2004年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

子供の時と大人の時に観るとで印象が大きく変わる一本だと思う。

■シンドロームが非常に不憫
大人目線ではこれに尽きる。
努力のヒーローはナチュラルボーンのヒーローに認めてもらえないし、決して勝つことは
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悪魔の棲む家(2005年製作の映画)

2.0

洒落っ気のない死霊館
怖いよりうるさいが勝つ
余裕のないライアンレイノルズが観れる

ピラニア(1978年製作の映画)

2.5


元祖ピラニア。75年公開『JAWS』の気持ちいいほどのフォロワー。

一部ものすごいテンポの悪いシーン、まったく回収されない部分等アラは目立ちますが、この手の映画は粗があってナンボみたいな所あります
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禁じられた遊び(2023年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます


どの辺が禁じられた遊びなのかは不明。レビュー書くために検索かけたら出てきた同名のフランス映画の方が気になる。

■最初の40分を堪え凌げば…
逆に言えば、最初の40分間は「俺の嫌いなホラー映画」をコ
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映画 としまえん(2019年製作の映画)

1.7


今は亡き、としまえんの数々のアトラクションを懐かしんでいたら映画が終わっていました。

あぁ、あのメリーゴーランド乗ったなぁ。外側で親父が俺をビデオカメラで撮ってたなぁ
紐で吊るされた、大変心もとな
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テケテケ(2009年製作の映画)

3.2


思いがけず!良い映画でした。

やっぱ白石監督の撮り方はイイな~
終始ザラついた画面とか、仰望のアングルとか、奥行きがあって好き。

■最初の犠牲シーンが良い!怖い!
晩御飯時の家庭から漏れ聞こえる
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N号棟(2021年製作の映画)

2.2


アメリ・ミッドサマー・ヘレディタリー・ゲットアウト

この辺りの映画が好きな人も嫌いな人もイライラしそうな作品。

奇妙なコミュニティとそこへの同化・反発を恐怖の基調として、とにかく多種・大量のパニ
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座敷鬼(2023年製作の映画)

1.4

映画としては短すぎる40分という尺が、この作品には長すぎる。

話の内容は『本当にあった怖い話』のような、子供向けテレビサイズホラーなので20分以下でも十分だと思う。

しかしながらそれ以前に、本作は
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ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

3.5

言わずと知れたPOVモキュメンタリ―ホラーの金字塔。

ストーリーは至極単純で、魔女伝説を調査しにきた大学生3人組が森で迷ってしまい、次第に狂気に苛まれていくというもの。
導入から結末に至るまで、当時
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます


地味にずっと観たかった1本。

2004年に2ちゃんねるに投稿された実況系の怪異譚が元ネタ。

元々の書き込みが実況形式であり、異界に迷い込んだ"はすみ"こと主人公と、掲示板の住人達とのやり取りで進
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少林寺木人拳(1977年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます


どわぁぁあああ~~~ん(銅鑼)

まだ幼顔のジャッキーが父親の仇を探して少林寺拳法を頑張る映画。

■映像ですべてを理解せよ
全てセリフで説明したがる昨今の映画に対して、こちらは逆にほぼ!言葉での説
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます


えーっとこれはキルビル...ですよね?

伊坂幸太郎の原作小説は未読ですが、本作の随所から原作の魅力や伝えたい(と思われる)面白さが滲み出ていると感じた。一方で、本作自体は映画全体として微妙な出来。
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武器人間(2013年製作の映画)

3.7

正直言って、かなり好きな映画ですこれは!!
スターツアーズを特撮でやってるよ!

■セットの凝りように脱帽
ストーリーは全くもってB級ですが、それを大真面目にやってるから画に凄い力があって、どうしても
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“それ”がいる森(2022年製作の映画)

1.2

開始3分、猛烈に嫌な予感がする。

開始4分、もうこれ観なくていいですか?

同監督とは到底思えないほどの出来。
なんだこれ。どうしてなんだ。どうすりゃいいんだ。
これをお金払って映画館に観に行った皆
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ミスト(2007年製作の映画)

3.0

果たしてこのラストはエンタメ足り得るのか?

八つ墓村(1977年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

松竹の期間限定配信で視聴。
八つ墓村は形式化されたパロディでしか知りませんでした。
理由は不明だが頭に鉢巻と蝋燭を巻いた狂人が出刃包丁片手に凄い形相で追っかけてくるサイコスリラーだと勝手に思っていた。
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ターミネーター2(1991年製作の映画)

5.0

小学生の頃、ラストを不意に思い出して泣いてしまうことが一週間ほど続いて親に心配された。

ラッシュアワー(1998年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

子供の頃に観ておきたかった~~と思えた映画。

アクションスターのジャッキーは勿論のこと、クリス・タッカー演じる黒人刑事もかなりステレオタイプ。
97分とコンパクトで、リアリスティックは度外視されてお
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

物凄く良い所と物凄くイマイチな所が共存している映画。
轟音上映はマジで良かった。足音と咆哮、メインテーマも入れ所がキマッてる。最終盤の長い沈黙もより映えていた。


■物凄く良い所
・VFX
・俳優陣
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