Jimmyさんの映画レビュー・感想・評価 - 35ページ目

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無常(1970年製作の映画)

2.5

池袋・文芸地下で鑑賞。(「曼陀羅」との2本立て)

物語は、実姉を妊娠させてしまう男(近親相姦)を描いた「どこかしら説教風の映画」だった。

モノクロ映像、実相寺昭雄監督作品に特有の変わった構図(凝っ
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怒号する巨弾(1960年製作の映画)

4.0

敗戦直後の父親を獄中死させた男達への復讐劇。
復讐する男は天知茂、彼の恋人は三ツ矢歌子、彼を逮捕しようとする刑事を宇津井健が演じる。

敗戦直後に男達のワナによってスパイ容疑で逮捕された男、そして少年
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死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

5.0

初見は1981年11月30日、高田馬場・ACTミニシアターで鑑賞。
その後、何回も観ている。

冒頭のジャンヌ・モロー電話場面からして魅力的。
社長夫人とその愛人の男が共謀して社長を殺害するのだが、射
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ストライキ(1925年製作の映画)

3.0

高田馬場・ACTミニシアターで鑑賞。

エイゼンシュテイン監督作のソ連映画。モノクロ、無声映画。
一般人を使ったストライキ場面はド迫力であった。

ただ、この映画が製作された1925年から、本作を観た
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チャップリンの殺人狂時代(1947年製作の映画)

3.0

高田馬場・ACTミニシアターで鑑賞。

チャップリン作品。
連続殺人犯を通して、戦争に対する皮肉を込めた映画。
ボートで女性を殺そうとする場面が印象的。

ただ、今思うと、戦争に対する痛烈な最後の有名
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陽のあたる場所(1951年製作の映画)

2.5

高田馬場・ACTミニシアターで鑑賞。

モンゴメリー・クリフト、エリザベス・テイラー、シェリー・ウインタース出演のジョージ・スティーブンス監督作品。

野心家の青年が、二人の女性の間で、出世を望みなが
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オール・ザット・ジャズ(1979年製作の映画)

1.5

1981年12月12日、高田馬場・早稲田松竹で鑑賞。(2本立て)

ボブ・フォッシー監督作品としては、この映画を観た1年ぐらい前に『レニー・ブルース』を観ていたこともあり、映画館へ観に行った。
それか
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ミュージック・ミュージック(1980年製作の映画)

1.0

1981年12月12日、高田馬場・早稲田松竹で鑑賞。(2本立て)

ナンシー・ウォーカー監督の1979年作品。

ヴィレッジ・ピープルとかいうグループのデビューまでを描いた作品とのことだったが、全然面
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郵便配達は二度ベルを鳴らす(1981年製作の映画)

2.5

日本初公開後(1981年12月28日)、新宿ビレッジ2で鑑賞。

この映画、ジャック・ニコルソンの凶暴なエロさ、ジェシカ・ラングのエロさ、この点がインパクト強すぎた気がする。
テーブルの上でのセックス
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風の歌を聴け(1981年製作の映画)

2.8

映画初公開時(1981年12月30日)、有楽シネマで鑑賞。

小林薫、真行寺君枝、室井滋、黒木和雄など出演陣を観ているだけでも、「よくこんだけ個性的な出演者を集めたなぁ」という映画だった。

また、本
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アルタード・ステーツ/未知への挑戦(1979年製作の映画)

2.8

荻窪オデオン座で鑑賞。(2本立て)

ケン・ラッセル監督作品。
ウィリアム・ハートのデビュー作。

この映画を観て「トリップ感覚」を味わうのがアメリカで流行っていると、当時聞いたので観に行った。

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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.5

荻窪オデオン座で鑑賞。(2本立て)

ドタバタ感が前面に出ていて、「アメリカ人はこういう映画好きなんだろうな」と思いながら観ていたが、結構面白かった。

カーチェイス場面は結構迫力あったが、信号無視し
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甘い生活(1959年製作の映画)

2.0

高田馬場・ACTミニシアターで鑑賞。

名作と言われているので観に行った。

この映画は、退廃的な物語を描いた作品だが、どうにも退屈であった。

学生だった自分には、「何故こんな映画を作るのか」が意味
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アンナ・カレニナ(1948年製作の映画)

3.0

ジュリアン・デュヴィヴィエ監督作品、ヴィヴィアン・リー主演。

大作かと思ったら、意外にあっさりした映画だった。

ヴィヴィアン・リーが美しく、舞踏会場面を見るだけでも価値がある。
特に、横顔を綺麗に
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シュンマオ物語 タオタオ(1981年製作の映画)

2.5

池袋松竹で鑑賞。

「男はつらいよ・寅次郎紙風船」の併映作品だったので観た。

割と良心的なアニメーション。

声優として、大竹しのぶは新鮮な感じがしたが、寅さんの併映アニメなのに倍賞千恵子や太宰久雄
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U・ボート(1981年製作の映画)

3.5

読売ホールでの試写会で鑑賞。

当時(1982年1月13日)、潜水艦の中の映画は初めて観たが、緊迫感あって良かった。

「閉所恐怖症の人は見られないのではないか」と思うほど、潜水艦という密室の中での息
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グロリア(1980年製作の映画)

4.2

中野名画座で鑑賞。(2本立て)

ジョン・カサベテス監督、妻ジーナ・ローランズ主演。

家族を皆殺しにされた少年を助けて、組織と戦う強い中年女性をジーナ・ローランズが好演。

殺伐としたニューヨークの
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針の眼(1981年製作の映画)

3.6

中野名画座で鑑賞。(2本立て)

スパイ映画でもあり戦争映画でもあるこの映画、序盤での物語が複雑な感じあり、ドナルド・サザーランドの冷酷さが目立った。

終盤で、崖っぷちを飛ぶヘリコプターの流麗なシー
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フランス軍中尉の女(1981年製作の映画)

4.0

久保講堂での試写会で鑑賞。

映画の中で「映画を撮影している場面」を上手く使った映画であった。
その点では、トリュフォーの『アメリカの夜』に似ている。

「撮影中の映画」と「その映画に出演している俳優
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オフサイド7(1979年製作の映画)

2.5

日本初公開から間もなくしてから、映画館=新宿ローヤルで鑑賞。

第二次世界大戦中のギリシャを舞台にしているのだが、古代ギリシャの美術品を守ろうとする映画なのか、組織抗争を描く映画なのか、それとも殺人犯
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プリンス・オブ・シティ(1981年製作の映画)

2.0

TBSホールでの試写会で鑑賞。

この映画、試写会で観たのだが、自分よりも先に試写会で観ている知人が「凄く良かった」と言っていたので、期待して観たが自分には合わなかった。

警察内部の腐敗を告発すると
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戦場の小さな恋人たち(1981年製作の映画)

2.5

久保講堂での試写会で鑑賞。

ベトナム戦争において、ある兵士が戦災孤児たちに囲まれて考え方を見直すという物語。

(サンリオ製作した)舞台は戦場であるがヒューマンドラマであったが、盛り上がりには欠ける
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ルードヴィヒ/神々の黄昏(1972年製作の映画)

4.8

初見は3時間バージョンを、名画座ミラノで鑑賞🎥
(※)館名が、旧作名画上映館に見えるが、単館ロードショーの映画館だった。


ヴィスコンティ監督作品の傑作‼️
ロミー・シュナイダーが、目を見張る美しさ
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上海異人娼館/チャイナ・ドール(1981年製作の映画)

2.5

高田馬場・パール座で鑑賞。(2本立て)

(以前、やはりパール座で観た)『О嬢の物語』の中国版のような映画だった。

クラウス・キンスキー、石橋蓮司などが出演している異人館を見るような作品。

寺山修
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陽炎座(1981年製作の映画)

2.0

高田馬場・パール座で鑑賞。(2本立て)

前作の『ツィゴイネルワイゼン』からしばらく清順ブームらしき流れがあって、この作品もその流れで製作された映画。

自分はパール座で観たが、文芸地下などでもかかっ
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おんなの細道 濡れた海峡(1980年製作の映画)

3.0

池袋・文芸地下で鑑賞。(2本立て)

田中陽造脚本であり、わりとしっかりした物語のロマン系映画だった。

赤い通り雨(1980年製作の映画)

3.0

池袋・文芸地下で鑑賞。(2本立て)

風祭ゆき主演。
小原宏裕監督作品。

ストーリー性のあるロマン系映画だった。

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

4.5

ジョージ・A・ロメロ監督の1968年のモノクロ作品で、ゾンビ誕生映画。
既に1960年代から「伝染タイプのゾンビ映画」が作られていたというのは画期的だと思う。

ある兄妹が夜(…といっても明るい夜)に
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暗くなるまでこの恋を(1969年製作の映画)

3.5

銀座ロキシーで鑑賞。(2本立て)

ジャン=ポール・ベルモンド、カトリーヌ・ドヌーブの共演。

「自分を殺しそうな女を愛し続ける男」というシチュエーション。
トリュフォー作品は『素直に愛を描く』のでは
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戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)

4.0

高田馬場・ACTミニシアターで鑑賞。

実は、この映画を観る前に、キネ旬から発売されていた「エイゼンシュテイン全集」(という名称だったか?)を熟読して「モンタージュ理論」を理解してから、この映画を観よ
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河内山宗俊(1936年製作の映画)

3.5

高田馬場・ACTミニシアターで鑑賞。

戦争で亡くなった山中貞雄監督の作品として残存している3本のうちの貴重な1本なので、心して観た。

これほどの作品が、本人にとって会心の作品とは言えない、というの
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ジャイアンツ(1956年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

八重洲スター座で鑑賞。(上映時間の関係で1本立て)

ジェームス・ディーンの数少ない主演作品。

共演はエリザベス・テーラー、ロック・ハドソンなど。

ある若者が石油を掘り当てて成金となる映画。

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あきれたあきれた大作戦(1979年製作の映画)

2.5

ヤクルトホールでの試写会で鑑賞。

アーサー・ヒラー監督、ピーター・フォーク&アラン・アーキン主演のコメディ。

コメディ映画なので面白そうな邦題をつけたのだと思うが、元々は「義理兄弟」という意味。
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イノセント(1975年製作の映画)

2.5

池袋・文芸坐で鑑賞。(2本立て)
ルキノ・ビスコンティ監督作品の2本立て上映。

こちらは、ビスコンティ監督の遺作。

本作にはボカシが入る場面あり。

貴族社会の描写、ビスコンティ監督は天下一品なの
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家族の肖像(1974年製作の映画)

2.5

池袋・文芸坐で鑑賞。(2本立て)
ルキノ・ビスコンティ監督作品の2本立て上映。

貴族社会の描写、ビスコンティ監督は天下一品なのは分かる。

しかし、貴族の気持ち、ホモセクシャルな感覚には、自分はつい
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オーロラ殺人事件(1979年製作の映画)

1.2

読売ホールでの試写会で鑑賞。

この映画、タイトルから華麗なる殺人事件と解決場面を見られるのかと思ったら、全然面白くなかった。

次々と起こる「殺人事件」と「Uボート」、突拍子のないつながり(つなげ方
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