ラウぺさんの映画レビュー・感想・評価

ラウぺ

ラウぺ

ヒマさえあれば劇場に通う日常。
基本的には雑食系で、興味のある作品はなんでも観ます。

ひとまず、過去に感想を書いた作品を遡ってUPしました。
これからは新たに感想を書いた作品からUPしていきたいと思います。

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キックス(2016年製作の映画)

3.7

ファッションに疎い私ですが、中学生くらいの少年がスニーカーに憧れ以上の気持ちを抱くのはわからなくもありません。
中学・高校の頃は周囲にそういうのは確かに大勢いました。
ブラックミュージックやファッショ
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マチルダ 禁断の恋(2017年製作の映画)

3.0

ニコライ2世が正妻のアレクサンドラと結婚する前に逢瀬を重ねたバレリーナ、マチルダ・クシェシンスカヤとの物語。

はっきり言ってしまうと、映画としてはあまり良くできたとはいえない作品。
ただ、どちらかと
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ソビブル、1943年10月14日午後4時(2001年製作の映画)

4.0

ユダヤ人の絶滅収容所のうち、唯一組織的な脱走が実行されたソビボルでの事件の生存者にインタビューしたドキュメンタリー。

クロード・ランズマン監督は本作の前に、同じくホロコーストを扱った延べ576分とい
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ヒトラーと戦った22日間(2018年製作の映画)

3.4

ユダヤ人の絶滅収容所のうち、唯一組織的な脱走が実行されたソビボルでの事件を描いたロシア映画。

ソビボルは絶滅収容所としては規模が大きく、ベウゼツ、トレブリンカと並んで三大絶滅収容所のひとつとされてい
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マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

3.5

そもそもタイトルからしていかにもヤバげなB級スプラッター映画。
普段はあまりこういう映画は観ないのですが、怖いもの見たさと、先日亡くなった作曲家のヨハン・ヨハンソンの遺作となった作品だということで観に
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いろとりどりの親子(2018年製作の映画)

4.2

作家のアンドリュー・ソロモンが「普通と違う」子供を持つ親子にインタビューしたものをまとめた著作のドキュメンタリー。

原作はゲイであることを両親にカミングアウトしたことで起きた波紋をみて、他の家族では
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戦場でワルツを(2008年製作の映画)

4.2

アニメという形態をとっていますが、これはほぼ完全にドキュメンタリー。主人公がインタビューしていく戦場の記憶はどれも大変現実的で(大半が当事者の語り)、現代において普遍的な戦争の実態を浮き彫りにしていき>>続きを読む

ノア 約束の舟(2014年製作の映画)

3.7

ノアの箱舟といえば、誰でも知っている旧約聖書の物語ですが、この映画は大洪水から逃れるために箱舟を作って動物を乗せたサバイバル映画だと思って見に行くとあまりの違いに目眩がするはずです。
基本的な話そのも
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.4

冒頭からおとぎ話のような雰囲気と絵本のような映像、優雅で上品な世界がとめどなく続く、上質なコメディです。
戦前の中央ヨーロッパの、今や失われた優雅な雰囲気を、ほのかな郷愁を漂わせながら物語が進みます。
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ガガーリン 世界を変えた108分(2013年製作の映画)

3.9

「ライトスタッフ」を見たことのある人には必見の映画。
その頃、「壁」の向こう側ではどうだったかがガガリーンを中心に描かれています。
「ライトスタッフ」のような群像劇ではないので、基本的にガガーリンその
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ゼロの未来(2013年製作の映画)

3.0

テリー・ギリアムにクリストフ・ヴァルツ。
コンピュータに支配された近未来の社会で謎の定理の解読に挑む男・・・
こんなシチュエーションなら期待しない方が難しい「ゼロの未来」

徹底した管理社会、主人公に
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.3

コリン・ファース主演、マシュー・ヴォーン監督、原作も英国という英国産スパイものとしてハリウッド製のアクション重視のスパイものとは二味ほど趣が異なります。
かといって複雑で緊張感に満ちたスパイ映画ではな
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黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

3.9

「接吻」と並んでクリムトの代表作として知られる「黄金のアデーレ」についてのオーストリア政府と所有者遺族の返還訴訟についての物話。

実際の出来事についてはよく知られている逸話であるため、どのように描く
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ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

3.9

U2撃墜に絡むスパイ交換の舞台裏、というネタ的にかなり地味な映画ですが、結論から先に言うと驚くほどよく出来た映画で、ひょっとするとスピルバーグ作品の中でも屈指の名作ではないかと思いました。

細部に亘
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白鯨との闘い(2015年製作の映画)

3.7

「白鯨との闘い」という邦題は興業上の理由もあるのでしょうが、正直に言うとこの映画の内容には合わないと思います。
また、エイハブ船長の「白鯨」の元になった捕鯨船の実話をトレースしているので、鯨とのバトル
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エージェント・ウルトラ(2015年製作の映画)

3.7

冴えないコンビニバイトが実は人格改造された最強のCIAエージェントで、ふとしたきっかけで覚醒する、というこの映画、想像した以上に楽しめました。

過去の記憶が封印されたエージェントが覚醒するといった基
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SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁(2016年製作の映画)

3.8

英国ではお正月の特番としてTV放映されたもの。
TV本編では現代のシャーロックがワトソンとともに難事件を解決する、という話ですが、これは原作どおりヴィクトリア朝時代のホームズが大活躍?・・・ネタバレは
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.0

タランティーノ節炸裂の西部劇ということで、期待値上がりまくりの作品ですが、日本版の予告編は、本編を見ると実際の作品とは大きく印象が異なります。
ヒト癖もフタ癖もある登場人物が冬のロッジに閉じ込められる
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サウルの息子(2015年製作の映画)

3.8

カンヌでのグランプリ、アカデミー賞の外国映画部門受賞と輝かしい受賞歴の映画ですが、ホロコーストのゾンダーコマンド(特別使役囚とでも訳すべき言葉)が主人公ということで、見る前からハードルが高いばかりでな>>続きを読む

ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.3

大まかに言ってメキシコの麻薬カルテルを壊滅させようとするアメリカの司法当局の仁義なき戦いを描くというこの映画、主演のエミリー・ブラントがカルテル撲滅の合同捜査にスカウトされ、ジョシュ・ブローリンの違法>>続きを読む

マジカル・ガール(2014年製作の映画)

4.0

一言ではとても説明不能な、驚くべき映画。
ネタバレ無しで見た方が断然面白いので、内容には触れませんが、映画の本筋とは関係ないところが大胆に省かれ、見る人が想像で補う必要があったり、人物の関係性の説明を
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グランドフィナーレ(2015年製作の映画)

3.7

爺になってもなお製作意欲の衰えない映画監督と、無気力で抜け殻のようになった作曲家。アルプスのスパつき高級ホテルでバカンスを過ごしつつ、老い先短い人生をどう過ごすのか?という、一言でいえば、爺による、爺>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

4.1

独身であることが認められていない社会。
ひとり身になると「ホテル」に収容され、そこで45日以内にパートナーができないと動物に変身させられる。
変身する動物は任意に選べるが、ペンギンとラクダにはなれない
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ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)

4.2

1950年代ハリウッド黄金期の映画会社で有象無象のトラブル解決を生業とする主人公の日常を描く、映画愛に溢れた逸品。
大物俳優が誘拐されてクセモノの俳優達の助けを借りてその解決に乗り出す・・・という日本
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オマールの壁(2013年製作の映画)

4.2

ヨルダン川西岸地区で分離壁の向こう側の彼女に会いに行くため、壁を越える主人公。彼女の兄が対イスラエル闘争の戦闘員で監視所での狙撃に加担したことから投獄され、イスラエルの協力者になることを強要される・・>>続きを読む

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.0

先に原作を読んでいるので映画の新鮮味が薄れるのでは、と危惧していましたが、結果的にそのようなことはありませんでした。
映画の前半は概ね原作をトレースしているものの、後半は新しいエピソードを加えたり、一
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緑はよみがえる(2014年製作の映画)

4.2

第一次大戦中、イタリアとオーストリアが対峙する山岳地帯で寒さに耐えながら塹壕に籠るイタリア兵。
全編に漂う静謐な雰囲気、殆ど白黒といっていい彩度を抑えたカラー。
戦争映画とはいえ、血生臭く動的なシーン
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.8

正直なところ、私はゴジラについて特別な思い入れはないし、怪獣映画というジャンルは子供のころからほぼ無縁の世界だったので、原点としてのゴジラ像というものはまったく持ち合わせていないのです。
そのようなわ
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団地(2015年製作の映画)

3.8

大阪のある団地に漢方薬屋を廃業して引っ越してきた藤山直美と岸部一徳の夫婦。
あることがきっかけで床下に隠れて出てこない旦那をめぐって団地の住人のあいだで殺人事件ではないか?との噂が・・・
どうみても人
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レジェンド 狂気の美学(2015年製作の映画)

3.6

1960年代にロンドンに実在した双子のギャング。
トム・ハーディが二役を演じ、対照的な二人のキャラクターを見事に描き分けているところはやはり最大の見どころ。

監督は「L.A.コンフィデンシャル」の脚
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愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)

3.7

もう35年以上も前の映画ですが、デジタルリマスター版がリバイバル上映ということで鑑賞。
ラストのジョルジュ・ドンのボレロが伝説的に有名な、ヨーロッパの4つの家族の戦時中から戦後1960年代、1980年
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ブルックリン(2015年製作の映画)

4.0

シアーシャ・ローナンは透き通るような色白で目鼻立ちのすっきりした女の子でしたが、すっかり大人の女優になってしまって、そこは何とも複雑な心境ではあります。

これは素直に名作だと思いました。
冒頭の数分
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ラスト・タンゴ(2015年製作の映画)

4.0

40年ものあいだ伝説のタンゴ・ペアを組んだマリア・ニエベスとフアン・カルロス・コペスのインタビューと過去を振り返る再現シーンをタンゴで見せるドキュメンタリー。

単なるインタビューという枠を超えて、伝
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地獄の黙示録(1979年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

このレビューは2016年公開の「劇場公開版(デジタルリマスター)」についてのものです。

「地獄の黙示録」は2001年に「特別完全版」が公開になったこともあり、劇場公開版の位置づけはやや微妙なものとな
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FAKE(2016年製作の映画)

3.5

ゴーストライター問題で話題となった佐村河内守に問題発覚後8か月後くらいから1年弱ほどかけて密着取材したドキュメンタリー。

この映画をどのように捉えるかは微妙な問題が絡み合い、一言で評価を下すのは殆ど
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.3

近年これほど映像の美しいアニメは稀ではないでしょうか。

彗星が落っこちてきてなんだかヤバげな展開を予想させる物語には「そんなわきゃねえ!」と叫びたくなるような非常に強引と思える箇所がいくつかあるもの
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