破天荒でちょっと山師的なところのある母ニーナはワルシャワからニースに移り住み、ホテルの支配人をしながら女手ひとつで息子のロマンを育ててきた。ロマンには「おまえは将来作家となり、外交官となって勲章を貰う>>続きを読む
世界的ベストセラー「デダリュス」の最終巻が完成し、世界同時発売に向け9人の翻訳家が集められる。洋館の地下室に閉じ込められ外界との接触を一切断つことで流出を防ぐためだったが、出版社の社長の元に「最初の1>>続きを読む
英国の帝国戦争博物館(Imperial War Museum)に保管されている第一次大戦中に撮影されたモノクロフィルムをピーター・ジャクソンがレストア、当時の兵士のインタビュー音声と新たな吹き込みをナ>>続きを読む
1979年の劇場公開版(153分)、特別完全版(202分)に続き、今回のファイナル・カット(182分)がプレミア上映版を除くと3つ目のバージョン。
最初の劇場公開のあと特別完全版を観て、2016年に劇>>続きを読む
不慮の事故により下半身麻痺となった主人公の男は妻と別れ、子供もアメリカに留学して一人暮らし。身の回りの世話に外国人家政婦を雇っていたが、新たにフィリピン人の家政婦を雇うことにした。彼女はフィリピンでの>>続きを読む
フィンランドで現在までただ一人欧州選手権で優勝した“コッコラのパン屋”オリ・マキはプロに転向し、1962年8月17日、アメリカのフェザー級チャンピオン、デビー・ムーアと対戦することとなった。コーチのエ>>続きを読む
トラック運転手のフランク・シーランは運転中にエンジンの不調に見舞われ、立ち寄ったスタンドでマフィアのボス、ラッセル・バッファリーノに出会う。バッファリーノは全米トラック運転手組合“チームスターズ”のジ>>続きを読む
第一次大戦中の西部戦線。翌朝に予定されている味方の総攻撃を中止させるべく、2名の伝令が敵陣を越えて派遣されることになった・・・
全編ワンカットの映像が話題を呼んでいますが、それだけではない濃密な映像>>続きを読む
2012年、アルゼンチンのベルゴリオ枢機卿(ジョナサン・プライス)は、カトリック教会の現状に不満を抱く立場からローマ教皇のベネディクト16世(アンソニー・ホプキンス)に辞意を申し入れるため教皇の別荘で>>続きを読む
映画の冒頭に“25年の映画人生の末についに完成した”というキャプションが入ります。
「映画史上最も呪われた企画」として9回の挫折の末にようやく日の目を見た作品ですが、万人にお勧め、というわけにはいきま>>続きを読む
世界的ミステリー作家の誕生パーティの翌朝、作家が死んでいるのが見つかった。集まった家族全員が怪しい・・・
最近あまり見かけなくなったアガサ・クリスティー風の混じりっ気無しの本格ミステリー。
豪邸で夜>>続きを読む
今更説明不要な、名画の中の名画。
これを観たことで人生が変わりました。
私の中東に対する興味の原点でもあり、卒論にイスラエル問題を選ぶことになるきっかけとなった映画でもありました。
元の映画は196>>続きを読む
※下に追記あり
1996年のアトランタオリンピック開催中に爆弾テロ事件が発生。不審なバッグを発見し、群衆を避難させた警備員は、逆に容疑者としてあたかも犯人であるかのようにマスコミに採り上げられ、FB>>続きを読む
2017年に放映されたTVアニメ『メイドインアビス』の続編。
当初は第2期のアニメ放映とのことでしたが、劇場公開に変更。劇場版はPG12からR15+に引き上げ。
内容の過酷さ故に、TV放送を諦めての劇>>続きを読む
演劇の演出家と女優の夫婦。僅かなすれ違いから別居状態となり、離婚に向けて協議を始めることになるが、それは二人が考えていたより遥かに過酷なものだった・・・
端的に言って、結婚より離婚がどれほど大変か思>>続きを読む
根は優しいジョジョはイマジナリーフレンドのアドルフ・ヒトラーの力を借りてヒトラーユーゲントの教練に参加していたが、勇気を示すために兎を殺すことを強要されたのを拒んだことで“ジョジョ・ラビット”とあだ名>>続きを読む
第一次大戦終了後のフランス。フランス最高位の勲章であるレジオンドヌール勲章を授与された英雄が、帰還の式典で犬に勲章を授けたことで国家への侮辱の罪で投獄された。軍法会議に掛けるべきか判断するため、引退間>>続きを読む
1997年の韓国の通貨危機に際して対策に奔走する韓国銀行の通貨政策チーム長、危機に乗じて一山当てようとする金融コンサルタント、百貨店の大口注文を手形決済したことで苦境に陥る食器工場の社長を主人公とする>>続きを読む
化学薬品によって温暖化を食い止めようとした人類はその反動で地球が酷寒の世界と化し、人々は走り続ける列車の中だけで生き延びていた・・・
豪華なキャストと奇想天外な設定が興味を引きましたが、あまりに突飛>>続きを読む
企業文化が180度異なるフォードとフェラーリ。フェラーリの買収に失敗し、エンツォ・フェラーリからコケにされたヘンリー・フォード2世はル・マン24時間耐久レースで優勝してフェラーリの鼻を開かすべく、キャ>>続きを読む
地元の映画館で上映がなかった?ようで、公開時にはノーマークでしたが、これはなかなかの傑作。
近未来の世界、食糧難を解決すべく遺伝子組み換え作物で食料の増産を試みるも、その副作用として多胎妊娠が激増。>>続きを読む
全員失業中の半地下で暮らす一家。あるとき長男が友人から裕福な一家の家庭教師を替わってくれと頼まれたことから一家の寄生活動が始まった・・・
物凄く大雑把に言って、全体の印象は『サバービコン 仮面を被っ>>続きを読む
本作は人生を終えるまでに一回は観ておかなければならない映画の、おそらく筆頭に挙がる作品。
今回は「午前十時の映画祭」で、劇場で観るのは初回の上映以来これが2回目。
今更ながら非常に魅力的なところの多>>続きを読む
引退を撤回して製作された『私は、ダニエル・ブレイク』の監督ケン・ローチの最新作。
マイホームを手に入れるため、個人事業の宅配契約を結んだ男の悪戦苦闘を描くこの作品は、『私は、ダニエル・ブレイク』同様>>続きを読む
2009年公開の『ウォッチメン』(劇場公開版163分)には日本未発売のディレクターズカット版(本編186分)があって、今回215分のアルティメットカット版が発売になりました。
アルティメットカット版は>>続きを読む
1970年代アメリカの連続殺人鬼テッド・バンディ。シリアルキラーの語源となった男。
殺人鬼の映画ということは犯人が犠牲者に巧みに近づき、凶行を繰り返す・・・『永遠に僕のもの』的な、ナチュラル・ボーン・>>続きを読む
2016年製作の『この世界の片隅に』に約40分ほどの追加シーンを加えて168分の長尺版としたもの。
映画そのものの感想は前作のところを参照していただければと思います。
https://filmark>>続きを読む
ひとつの悲劇を起点とする家族3代に亘る群像劇。
全体を5章に分ける物語はかなりトリッキーな脚本を用いながらひとつの大きな物語を成しているのですが、この作品のテーマが明らかになったときに感じる感興は非>>続きを読む
シリーズ9作のスカイウォーカー家の物語の完結編。
このあと新作は2022年から2年に1作のペースで公開とのことなので、シリーズ自体は続きますが、ドロイドや一部のキャストは出るかもしれませんが、舞台も一>>続きを読む
いささか賞味期限切れなレビューですが、2015年に書いたものをUPしておきます。
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パリ郊外の看護学校に通う看護師の卵1年生の体験を追うドキュメンタリー。
全体は3部に分れ、授業でのさまざまな初体験の模様、実際の現場での実習、カウンセラーによるインタビューの模様を追います。
病院>>続きを読む
罪を犯してイランの更生施設に収容されている少女たちへのインタビューと日常の様子を描くドキュメンタリー。
中東で第2の人口を有し、首都テヘランの人口は1300万人で東京都とほぼ同じ。イランは豊富な石油>>続きを読む
『シャイニング』から40年後のダニーを主人公とした続編。
物語はダニーと同じく「シャイニング」の能力をもつ少女のアブラとその能力から「命気」を吸い取ることで生き永らえてきた「真結族」との超能力バトルを>>続きを読む
慰安婦問題について否定派肯定派のそれぞれの関係者のインタビューとファクトチェックによって多面的に論じるドキュメンタリー。
監督のミキ・デザキは1983年生まれの日系二世。日本の中学校で英語を教えたの>>続きを読む
税関職員のティーナは不正な所持品を嗅ぎ分ける特殊な能力を持っていたが、ある日自分と似た雰囲気を持つヴォーレと出逢い、互いに惹かれていく・・・
この映画についてネタバレ無しに何かを語るのはなかなか難し>>続きを読む
現代中国の田舎町で4人の男女が織りなす群像劇。
監督の胡波(フー・ボー)はこの作品の完成後の2017年10月17日に自殺。本作が処女作であるのと同時に遺作となってしまった、とのこと。
自殺の原因には>>続きを読む