russiancakeさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.3

余命宣告を受けた大学教授の話。誰もが生まれた瞬間から死に向かって歩き出してるんだけど、「あなたはここまで」と終着点を決められた時自分だったらどんなふうに生きるのかなと考えてしまう。セリフが文学的。>>続きを読む

グッド・ナース(2022年製作の映画)

3.8

病院で起こる不審死を巡る2人の看護師の話。まず最初に思ったのがなぜこれを映画化しようとしたのか?センセーショナルな実話ではあるけどエンタメで消化するには謎も多く重すぎる気がした。医療システムへの問題提>>続きを読む

トワイライト〜初恋〜(2008年製作の映画)

3.5

不老不死ヴァンパイアと人間の女の子が恋する話。ありきたりな悲恋ストーリーかと思ったけどちょっと違う。思ったよりファンタジーでアクション。主役2人だけじゃなく、ベラのお父さん、カレン家、ジェイコブ…魅力>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

面白かった。ゆっくりと別れを育てて歩く2人が丁寧に繊細に描かれていた。なんとなく米津玄師さんのアイネクライネ思い出した。

坂元裕二さんが綴る言葉ってまどろっこしくて、理屈ぽくて、ロマンチックすぎて、
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.5

「喪失」が時にくっきり、時にぼんやりと描かれていた。悲しいけれど喪失で繋がれる絆もある。青みがかった映像、あえて感情を内包させるような棒読み的なセリフ回し、3時間、派手な展開なし、終始淡々。いつもの私>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.3

20年ぶりくらい?の続編。20年前公開時マトリックスは時代を先駆けすぎていたんだろうなということは再確認できた。

三部作復習してから結構時間が経ってしまっていて、記憶も曖昧な上にストーリーもなかなか
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.5

スケボー、仲間、女の子、タバコ…スティービーの前に広がる新しい世界への高揚感、仲間に受け入れられた時の無敵感とその裏側にある危うさ、みんなどこかでぶち当たったことのある感情なんじゃないかな。観る人のそ>>続きを読む

呪詛(2022年製作の映画)

3.3

怖いというレビューが多くてホラーが得意でない私はかなりドキドキして見たけど想像よりは怖くなかった気がする。

参加型ブレアウィッチプロジェクトアジアバージョン?みたいな感じだった。自分の理解力の低さの
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

おしゃれファンタジックホラー。シリアスな問題提起も含まれたストーリーはなんだけど、どこかぼんやりとしていてここめちゃ面白い!ポイントを見つけられず終わった。

ベイビードライバーでも感じたけどエドガー
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

エンドロール眺めながら体が痺れてくるような、自分の脳味噌ぶん殴られたような不思議な感覚になった。人間の本質みたいなのにじわりと触れてくる。

すごく映画なんだけどシニカルで少しリアルでそのバランスが絶
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.0

見始めはこの映画どこに向かってるのかな?と少し難しかった。でも心の琴線に触れてくる何かがあった。大人は特に、じゃないかな。

大人になればなるほど目的、目標、効率、合理性を求められる機会が増えてくる。
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

3.8

統合失調症になってしまった男子高校生の物語。統合失調症という病名は聞いたことがあったけどこんなに苦しい病気だったなんて知らなかった。脳のバランスが崩れて幻聴、幻覚を引き起こす。こんな恐ろしいことあるか>>続きを読む

ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

3.3

母性って何?とずっと問いかけてくる映画だった。オレンジや人形の描写で主人公のただれた感情を想像させたり、全てを映しきらないカメラワークとか表現が繊細で上質。でも引き込まれるほどストーリーの強さはなくて>>続きを読む

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.5

リーマンショックの実話をベースに未曾有の金融危機の裏で成功した人達の物語。専門用語が多くて金融知識がないと難しい。でもドントルックアップのような雰囲気もあってテンポ良く話が進むので見入ってしまった。「>>続きを読む

舟を編む(2013年製作の映画)

3.8

三浦しをんさんの原作がとにかく好きで、でも映像化するとなんか違う?となるのも何となく避けたくて今まで見てなかった。でも見てよかった。

15年かけて辞書作りに邁進した編集者の話。今まで辞書がどんなふう
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.0

ストーリーもキャラクターもビジュアルも音楽も手を抜いたところが一瞬たりともなくてとにかく完成度が高い。アイデア溢れるセンス爆発映像見てるだけでほれぼれ。メイク、衣装、美術スタッフさんすごいなあ。徹底的>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.0

少し退屈だった。人物描写や話の展開が雑なような気がした。こんなビーチ恐ろしい。人生が一瞬。シャマラン監督らしい伏線回収はお見事。

キャラクター(2021年製作の映画)

3.5

怖かった。思ってたより残酷なシーンが多くてほとんど目を覆ってたような気がする。私ちゃんと見れてたのかな…。音だけでも十分に怖かったです。

細かいツッコミどころはあるんだろうけどとにかくストーリーに力
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.8

主人公のクリスティンの高校最後の1年を描いた作品。フランシス・ハでも感じた同じヒリヒリ感。昔の自分に思い当たる感覚。今の自分が嫌で、環境も嫌で、家族も煩わしくて。なんか全部誰かのせいにしたくなるような>>続きを読む

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.8

カラフルなポスターのサマーバカンス感に引かれて鑑賞。リゾート結婚式の1日を何度もループする物語。何をやっても寝ればまた同じ1日。仕事もしなくていいし、自由だし、欲望のままに何でもやれる。ずっーと青いプ>>続きを読む

グレイマン(2022年製作の映画)

3.8

アクションに全振りしたザアクション映画。正直話の内容は薄め。でもアクションシーンはお金もかかってるしアイデアも豊富で綿密に作り込まれている。グレイマンというタイトルにすごく惹かれるけどストーリーに奥深>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

ずっと軽やか。障害をテーマにする作品は意図せずとも重々しくなって「よく考えろ」と突きつけられているような気になって勝手にしんどくなったりしてたけどこの作品は違った。押し付けてくるような感じが全然なくて>>続きを読む

ロスト・ボディ(2012年製作の映画)

3.8

うわーおもしろい。予想を軽く超えていく感じ。ヨーロッパの映画って言葉のせいなのか地味なイメージがあるんだけど、その淡々とした雰囲気がよりストーリーを際立たせる感じがしてよかった。とにかく話の展開が鮮や>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

ダニエルクレイグ007の集大成。本当にかっこいい俳優さんだなあと改めて思った。

007シリーズはダニエルクレイグバージョンしか見ていなくてあまり詳しくないのだけどこのシリーズ特有の様式美みたいなのが
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.8

テンポいい。サクサク進む。スッキリ。爽快。見応えのあるアクション。音楽と演出が独特。難しくない。平凡な冴えないおじさんがスイッチ入ってバスでキレまくるところ好きです。ありがちだけど弱そうに見えて実は強>>続きを読む

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.8

セリフがグッサグッサ刺さりまくった映画だった。見る人の価値観や立場で全然感じ方変わると思う。

派手な演出もなくて、特別悪い人も出てこない。普通にある会話。でも価値観もそれぞれでその価値観の違いからく
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ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)

3.5

わちゃわちゃラブコメ映画。いろいろ登場人物都合よく繋がりすぎて逆におもしろかった。ラブストーリーなんだけど家族の話でもあった。すれ違いで離婚した夫婦だけど、子供を尊重し愛情を持って接する姿は2人とも共>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.3

ありきたりな言葉だけど本当におもしろかったし、2時間ずっと楽しかった!エンタメの底力を見たという感じ。映画らしい映画だった。映画館で見ることができてほんと良かった。

最初「前作から35年後の続編って
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.8

実話。見始め数分で「あっ、これちょっと私には難しいかも…」となって、でもなんとなく見ているうちにこの裁判の時代背景やアメリカの政治について知りたくなって少しネットで調べた。ラスト10分は釘付け。法廷、>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

3.5

続編見てみたくて鑑賞。35年ほど前の映画だから当然だけど古くさい。うわっーと恥ずかしくなるくらい。当時のアメリカのかっこいいを全部詰め込みました!みたいな感じなのかな。でも空中戦はけっこう見応えがあっ>>続きを読む

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.5

久しぶりに見た。昔も今もずっと大好きです。ひとりの男の子の成長物語というシンプルな話なんだけど、とにかく最初から最後まで映画愛に溢れてて「映画」というものがどういうものだったのかをずっと語りかけられて>>続きを読む

キャロル(2015年製作の映画)

3.3

ゆったりと流れるように物語が進む。演者が好きであらすじも読まずなんとなく母と娘の話かな?とか思って見始めたけど全然違ってた。趣きのある映像と切ない音楽で美しいんだけどイマイチ入り込めず。

タバコと肩
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.8

見終わった後の感情をうまく表現できない。法治国家の現代社会が作る「家族の在り方」に私達は振り回されているだけなのかな?刷り込み?押し売り?そんな今まで考えたこともなかったことにじりじりと触れてくる作品>>続きを読む

アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)

3.5

ファンタジー恋愛映画。きれい。とにかくアデラインがきれい。スタイル抜群だし聡明だし、上品なクラシックな雰囲気とか、ずっとモテモテなのも分かるー。20代で老化が止まるなんて全世界女性が憧れてるやつやんと>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.8

私が思い描く戦争映画とは全然違った。みたことない感じ。ノンフィクションぽいんだけどちゃんと作り込まれてる。音楽と映像でこれだけ表現できるんだととても驚いた。説明、セリフ、演出などできる限り削ぎ落として>>続きを読む

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.5

前半ほのぼの、後半血だらけ。その展開の仕方が急。ありきたりな話かな〜と思って見始めたんだけど、いやでもなんかちょっと違う?みたいな不思議な映画だった。アクションシーン、マトリックスぽさもあり迫力があっ>>続きを読む