ネットさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ゼロ・モティベーション(2014年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ面白い。舞台がイスラエルの基地なだけで、ほとんどスーパーバッドみたいなアメリカ学園コメディ。
なのに、劇重女性の事件で一気にシリアスになったりとテンションの上下がすごい。

ラザレスク氏の最期(2005年製作の映画)

4.0

キツい。胃がキリキリする。個人の尊厳が全くない。
序盤は地味なのだけど、救急車で搬送が始まってから面白くなる。面白いというか辛くなる。
病院に運ばれる間ひたすら看護師に話しかけたくなる感じわかる。
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脱獄の掟(1948年製作の映画)

3.7

U-NEXTで2Kレストア版。撮影はジョン・オルトン。最初の面会シーンでのマーシャ・ハントへのキャッチライトの当て方とか半端ない。やりすぎというくらい。さすがである。
ラストの取っ組み合いも良い。炎と
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カップルズ(1996年製作の映画)

3.0

リトルプレスリーからリトルブッダに大昇格。
人の動かし方がバタ臭いなと感じること多し。イギリス人男性のイライラした動きのつけ方とかかなりダサいと思うのだが……

リスボン物語(1995年製作の映画)

3.7

好き。マドレデウスの音楽に一耳惚れ。
映画マッドサイエンティストというか意図が理解できない映像現代アーティストのような男性によるプロジェクトに対して、グダグダ言ってないで映画撮れやと一蹴する主人公が良
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バンド・ワゴン(1953年製作の映画)

3.5

面白かった。
舞台初日終了後にバックダンサーたちがホテルの一室で集まって飲んでいるシーンが好き。準主役のはずのシド・チャリシーが画面の奥で無名の誰かと踊っているというのがとても良い。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.5

しみじみと良い映画。帽子の継承とか三浦友和を真似る岸井ゆきのとかは予想を超えないから「ですよねー」しか言えないけど、良いもんは良い。
序盤のコンビネーションのシーンが良すぎて笑ってしまう。あとボックス
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

原作で感動したのは、「あいつ……大人になったな」「いや…そうじゃねえ……バスケット選手になっちまったのさ…」とか「もう俺にはリングしか見えねえ」などに代表されるような、ほぼ「作品の面白さ=試合の面白さ>>続きを読む

メルビンとハワード(1980年製作の映画)

4.5

鑑賞困難映画だからとか関係なくめちゃくちゃ良かった!『愛されちゃってマフィア』にそこまでハマらなかったので少し心配してたが杞憂だった。『愛され……』は微妙にグダグダしたテンポが軽妙なロマコメにしてはト>>続きを読む

おかしな求婚(1971年製作の映画)

3.3

この前見た『イシュタール』も合わせて、エレイン・メイ映画はテンポが悪いしグダグダしてるなーという印象はある。服の着方がおかしいんじゃないの?のくだりの妙な冗長さとかに顕著。けどまあまあ面白かった。
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ブラックアダム(2022年製作の映画)

4.0

めちゃ面白い!ドクター・フェイトが超かっこいい。
しみったれたドラマがないから良いという言い方はあまり好きじゃないのだけど、でも実際そうなってしまっている。ドラマがないわけではないのだけど、無駄に時間
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.5

ドルビーシネマで見た。前作より面白かった。たぶん人間関係が前作より多少複雑になったからだと思うし、なにより海&産業用施設ということでキャメロンも生き生きしてたのは大きい。『タイタニック』まであるし。>>続きを読む

イシュタール(1987年製作の映画)

3.0

撮影がストラーロとは思えない。
映画館の席についた途端にどっと疲労がやってきたせいで前半はほぼ爆睡。知らん間に中東へ行ってた。でも面白い映画は途中から見ても面白いものなので特に心配はしてなかったが、結
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アバター(2009年製作の映画)

3.0

再見。そういえば最初に見た時もそんなに面白いと思わなかったことを思い出した。物語が薄味。単純とかそういうことでもない。T2もそんなにハマらなかったし、もしかしたらキャメロンが苦手なのかも。気合い入れて>>続きを読む

にわのすなば GARDEN SANDBOX(2022年製作の映画)

3.3

カワシママリノのとろんとした目がなんとも言えず不思議で、ぼんやりとしたこの映画を体現しているようでもある。それに対するように村上由規乃の確かな存在感が良い。
工場フェスの音楽がドープで好きなんだけど、
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ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003年製作の映画)

3.5

戦闘の指揮もしつつ、ダメ執政の問題解決もしなくちゃいけないガンダルフの負担がやばい。エオウィン美しい!
なんとはなしに『旅の仲間』を見ていたら、母親がこれはちゃんと見なきゃいけないやつだ!と言い始めて
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ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年製作の映画)

3.5

兵士ではないのに男性というだけで戦闘に駆り出される人々の様子を見てウクライナ侵攻を想起してしまう。今年は映画の戦闘シーンを見るたびにウクライナを考えてしまう年だったように思う。
全体的にダレるけど、ラ
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

4.0

三部作の中ではちゃんと旅してる方なので面白いし、これが一番好きかも。小規模だし。
『グリーンナイト』がいかに2010年代的な映画だったことが相対的にわかる。2010年代的というのは、画面が過度に技巧的
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レディ・イヴ(1941年製作の映画)

3.5

スクリュボールコメディというのは自分にとってなぜか興味深いジャンルで、カヴェル「幸福の追求」で今作が取り上げられているそうなので見る。
結構面白かったけど、特に何かを書くほど印象に残ってない。要再見。
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.5

思ってたよりポップ。照明もゴテゴテだし、人物の影を小道具に託したりとしっかりアメリカ映画してる。しかもクリスマス映画。いまだに映画の中でクリスマスという単語が聞こえるだけでワクワクしてしまう。ラストが>>続きを読む

大殺陣(1964年製作の映画)

3.0

OPクレジットが泥臭くてめちゃかっこいい。が、それ以降は話があんまりよくわからなかった。ラストの乱闘もあんまり大したことないなー……ずっとカメラ引いてるし。

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.5

前作より面白く見れた。ブラックパンサースーツは今作が一番かっこいい。
チャドウィック・ボーズマンの死という理由のない喪失に関する物語だと思ったらそうではなかった。因果律の塊であるMCUがどうやって因果
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放浪記(1962年製作の映画)

3.5

見ててとてもつらい。本当につらい。ずっとお金がないという話しかしていない。久しぶりに映画見たからなのかもしれないが、とても長く感じられたものの、貧乏地獄が延々と続く感じもあってよかったのかもしれない。>>続きを読む

アルプス(2011年製作の映画)

3.5

ランティモスなので期待値が低かったせいか、わりあい楽しめた。演技行為が変なものとして提示されてるのはハマリューよりすんなり受け入れられる。
序盤、病院のベッドに臥している大怪我したテニス選手の女の子に
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復讐 THE REVENGE 運命の訪問者(1997年製作の映画)

4.0

弱さとはリアリズムの問題なのかもしれない、ということを無敵の哀川翔を見ながら思う。銃弾が飛び交う中で平然とリロードをする姿はあまりにもかっこいい。心を殺して(殺されて?)亡霊的に動き、復讐を淡々と成し>>続きを読む

エネミー・オブ・アメリカ(1998年製作の映画)

4.0

2022.10.20 4.0
久々に見るとかなり面白かった。『カンバセーション』のオマージュである盗聴シーン。二人が口論する中で立ったり座ったりひたすら移動を続ける様子と、その音声・映像を捉えるべく複
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遊び(1971年製作の映画)

3.0

あまりノれず。ヤクザ描写が胸糞すぎて見るのしんどかった。

赤い唇/闇の乙女(1971年製作の映画)

3.5

まあまあだったけど、ラストの自動車事故のインパクトはすごい。木にブッ刺さったのち炎上死するデルフィーヌ・セイリグが見られるのはおそらくこの映画だけ。
DV男を排除して女たちによる永遠の楽園を作り出そう
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PASSION(2008年製作の映画)

3.5

新郎が気持ち悪すぎる。意図的に気持ち悪く造形してると思うので映画としてはうまくいってるわけだけど、ずっとイライラしながら見てた。完全にハマリューの思惑通りだなー。
『エクス・マキナ』を見たとき、映画と
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仮面の報酬(1949年製作の映画)

3.5

シンプル。工事現場おじさんの説得が面白い。
ジャンルの詰め込みがいい。異国の地でロバート・ミッチャムとジェーン・グリアが出会い……というのは『過去を逃れて』そのまんますぎるが、そういうノワール調が顔を
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ザ・フライ(1986年製作の映画)

3.5

学会パーティー(?)の俯瞰ショットがファーストショット。続いて急にゴールドブラムの顔のクローズアップ「え、私の研究テーマですか? 世界を変えますよ」。この時の目のギョロつきで、クローネンバーグが目つき>>続きを読む

フラワーズ・オブ・シャンハイ 4K デジタルリマスター版(1998年製作の映画)

3.5

一番最初のシーンが楽しい。カメラが説話とは関係なく動く。実は関係あるんだけど、物語のために見せられてるなーという感じはしない。この感覚は『百年恋歌』の冒頭ビリヤードのカメラワークと同じ。
それ以降はあ
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マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

3.0

そういえばキューカーは『ガス燈』といい『女たち』といい女性映画の監督なのか……と今更ながら理解したので見直す。
180分は長い。なんでミュージカルにしたんだろうか……と不思議に思っていた。正しい発声方
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ザ・ミソジニー(2022年製作の映画)

3.5

一日中出歩いてた日の夜に見たからという言い訳をさせてほしいくらいに寝てしまった。とは言っても、この映画の中で一番美味しいところはバッチリ見れたので満足。不可視的なものと可視的なものがダブる時空間が大好>>続きを読む

LOVE LIFE(2022年製作の映画)

3.3

「どうしようかこれから」みたいなセリフ出るだろうなと思ったら出たし、別にどうしようこうしようもないよなと思ったらそういう結論で終わった。消化不良感は残るが、再生の物語というのをイマイチ信じきれない自分>>続きを読む

隣の女(1981年製作の映画)

3.0

『恋のエチュード』の眼帯チラリに比べると、今作のドパルデューとアルダンの作中最初の出会いはあまりにも説得力が無さすぎではないか……?確かに彼女は画面上において足から出現する(階段を降りる)わけだが、そ>>続きを読む