陶酔、幻惑、信仰、伝説、パラノイア。最高。ここまで血が官能的なホラーは貴重。そういう感じはイタリアのホラーに感じるのだけど、やっぱりそういう意識なのか虫(今回は蜂)が大量に出てくる。死、殺されること・>>続きを読む
殺し屋を辞めるときというのは『パルプフィクション』でもやってたが、こういう人の善性を信じたくなるような奇跡を描くのは上手いのね、タランティーノは。
タランティーノってめっちゃ面白いじゃん?ということに気づいたのは『ワンス・アポン……』とその後に見た『ヘイトフルエイト』。監督による技巧と、俳優依存の軽やかさが両立してるのが好きだっただけに、それより>>続きを読む
そういえば見てた。演技未経験であるが故のみずみずしさがよかった。マルチエンドのノベルゲームみたいだなと思ったのは、真エンド以外のエンディングたちに優劣をあんまり感じなかったから。同じ登場人物・途中まで>>続きを読む
そういえば見てた。タイトルが超かっこいい。
アートにおけるメディアミックスの面白いアイデアではあるように思う。
そういえば見てた。
8:01の表示をちゃんとつけてるのを見て、これはいつか8:16になるやつだ!と思ったらちゃんとその演出あって(あったよね? 記憶が飛んでる)我が意を得たりという感じだった。
終盤、階段に座っての会話。奥に見切れる肖像画が良い。こういう隠す怖さもできる人なんだという気づき。
あと、ずっと頭部破壊・切断に興味があるのいいな。
終盤の実写版マーラを見たホアキンがうあーうあーしか>>続きを読む
異形。祟りじゃ……ってやつじゃん。名が無いとはどういうことかという話で、それはつまり誰かの名を当てはめることが可能だということで。
ヒーローでもアンチヒーローでもない、破壊者と呼ぶのが一番いいんじゃな>>続きを読む
スピルバーグ、ライカートに続いてジャド・ハーシュがまた芸術家役。
ロレッタの声高めの「Holy shit!」がなんか好きだった。ロレッタから「なんでスーツなん?」の問いに「I don’t fucki>>続きを読む
シネスコじゃん!というのでまずアガる。でも手持ちアップが多くて辛かった。それだけに時たま入る引き画が安定してて良かった。
あんまりそういうの見てないからというのもあるだろうけど、中年子なし夫婦をメイン>>続きを読む
冒頭、ロボの目から液体か垂れたのが涙に見えるのとか演出モリモリでさすがスピルバーグって感じ。モリモリなのはいつもなんだけど、子供ロボがいきなり笑うの怖いよてっていうシーンの後ろで雷鳴ってるのかやりすぎ>>続きを読む
あんまり良さわかってない。
病人の子どもは病人になっちゃうというのが辛い。
ラストのバスの二人の距離感、それを見つめるカメラの距離感が良かった。
狂ってます!という演技は元々あんまり好きじゃない。今作>>続きを読む
なにひとつメモを残してなかった。それくらい自分に響かなかった。
モーニングルーティンから始まる映画をあまり信用してないのだけど、その信用できない理由が詰まってた映画だった。ドア開けて空見上げてニッコリ>>続きを読む
組織にスパイ映画の兆しを見るのは『グランド……』より前の今作からあったのね。新作もスパイ映画らしいし。
ブルース・ウィリスの「離すなよ」にめちゃくちゃグッときた。あと、母と娘の風呂場での会話もいい。「>>続きを読む
教会で青年がミルクを飲む様子を見る顔。これがめちゃ良かった。ファーストカウ見たとき良いショットがあったとて何が良いんだみたいなことを思って、この映画でもそれを感じたけど、それを覆すような良さがこの顔に>>続きを読む
良いショットがあったとて何が良いんだ、みたいなことを思ってしまって、当分映画は見ない方がいいんじゃないかと思った。先住民の家に保護されてる時、女性が無反応のまま窓外を見ながら座っているショット。鈴木仁>>続きを読む
最初の「カラオケ行こ」にかかってる映画だと思ってたので、それが上手く行ってたように見えてよかった。雷どーん!のやりすぎ感が好き。「紅だー!」連チャンはやっぱり笑っちゃう。
青春映画ではないのは彼らが再>>続きを読む
大量のテレビ番組と映画。金かかってる。小説で大量の固有名詞を記述するのはいくらでもできるが、映画でやるのは金がかかるというのはなんか勝手に不公平さを感じてしまう。
ピンチョンを初めて読んだ時のワクワク>>続きを読む
デヴ・パデルが部屋の断面図の前を素通りするところ良かった。素通りするんだろうなというのは事前に予測できるけど、いざそれを見ると、映画におけるメタってこういうことかもと思った。一時期フレームブレイクとい>>続きを読む
毒とかネズミをあるかのように見せる素振りが演劇すぎる。演劇でも小道具くらい用意するよ。金かけた実験映画。
次のミッションインポッシブルはアードマンの誰かに撮ってほしい。アニメーター上がりのブラッド・バードだってM:iやったわけだし。
映画力(ってなんだ)が高すぎる。濃密でとにかく金がかかってる。ひたすら足し算で濃すぎるせいで自分が追いつけてないこの感覚、フレンチディスパッチの時と同じだ。でも初めて素直にウェス映画を楽しめたのでとて>>続きを読む
『ライフ・アクアティック』の前に見ておくべきなのかなと思って。リアルスケール巨大イカがすごい。どうやって動かしたの?
冒頭から謎のテンションでハラハラする。少女(?)がなぜ自殺したいのかわからないのはともかく、なぜそれを見るデートメルシュまで泣いてるのかさっぱりわからない。でもなにかヤバそうな出来事が起こりそうという>>続きを読む
いつも通りちゃんと良い映画。で、しかも面白いという。まだ牛映画は見れてないけど、ひたすらミニマムを突き詰めていた作家がキャンパス周辺の人々のあれこれという豊かさを手に入れて真っ当にパワーアップしてる。>>続きを読む
幻覚と現実の差異を消すためのアニメーション。全てが等価である。その最たるものがあの百面相マント。誰でもあるがゆえに誰でもない。
『春原さんのうた』はかなり好きだったのに、なぜ今作はこうもノれないのか。
小川あんの言葉や笑顔に対して、これはどこまで本意なのかと疑って見てしまった。『春原……』では一人でどら焼きを食べていたが、今作>>続きを読む
そんなか?
ずーっと和服と和室に閉じ込められている若尾文子が、あのシーンだけ洋室の中で洋服に身を包んでいるが最後はやはり和服、という構図はわかるけれども……構図で見てしまったなあ
アステアとロジャースは脇役寄り。
『新婚道中記』ではケイリー・グラントのずっこけを見て歌の途中に笑ってしまうアイリーン・ダンだが、今作では歌の終わりに泣いてしまうというくだりがある。ミュージカル映画に>>続きを読む
内股についた数多の痣を見て微笑む文子で爆アゲ。痛みの証拠としての傷がそのまま愛の証拠になる。しかし麻酔=痛みを隠す技術の開発を追う映画においては、愛の証拠も見えなくなってくる。文子は盲目になるわけだけ>>続きを読む
序盤の救助シーンは退屈してたけど、女と再会してから面白くなってくる。やっぱりメロドラマが好き。罪の話を言葉によって深化させてゆくさまに、これで40年代の映画なのかと驚いた。目が覚めたというか、とても新>>続きを読む
『リトルマーメイド』前夜のディズニーだが、そこまで心動かされず。