夢の中で夢を見たらどうなるのか?と一度は考えたことのある想像を物語に昇華した名作。
そもそも夢は睡眠中に潜在意識が映像化したものであり、たった数分の時間でも、夢ではそれが数時間になる。この「夢」の中で>>続きを読む
前作Part1はハルコンネン家の罠とアトレイデス家の虐殺、フレメンとの遭遇で、次作への土台作りを完了し、本作Part2ではアトレイデス家の生き残りポールの、預言者としての覚醒、そして宿敵への逆襲の様子>>続きを読む
宗教と科学、進歩主義、魂が宿る場所(脳?身体?)、人間の根源的な好奇心、欲求、現実世界の欺瞞、痛み。
本作で自分なりに努力して感じ取ったたキーワードを挙げてみるが、感想の説明が非常に難しい作品。一言で>>続きを読む
素晴らしい作品。
平山の何でもない生活に憧れさえ抱く程、日々の一瞬の「揺らぎ」に気が付かなくなってしまってるのかもしれないと、思い知らせてくれる。
同窓会のような人生の特別な瞬間は一つの「点」でしかな>>続きを読む
スーパーマリオブラザーズシリーズに対する監督のリスペクトが強く感じられた作品。
マリオの配管工のキャラ設定や、ジャンプアクション由来のテンポ感の良い世界観に余計なアレンジを加えず、場面場面でマリオカー>>続きを読む
「働くとはどういうことなのか?」を考えさせてくれる映画。社会人にはより刺さると思う。
また仕事に限らず、何か物事に打ち込むことへのモチベーションを与えてくれる。
一つの物事に集中して注力することで見え>>続きを読む
王騎将軍率いる秦国軍と王騎の元で修行を積んだ信、対するは秦国へ積年の恨みを果たすべく侵攻と虐殺を尽くす趙国の三将軍、による戦。
メインプロットはこの「馬陽の戦い」だが、印象に残ったのは秦王・嬴政をかつ>>続きを読む
想像以上に大人向けの映画だった。
仮想現実OZに突如現れたAI、「ラブマシーン」。AI vs 人間という構図が2009年時点で描かれている事実が驚きだ。
果たして人間がAIに頼り切った場合どうなるのか>>続きを読む
「明け方の若者たち」というタイトルが全てを表現しているように思う。
仲間たちと共に、好きなように無責任に語り合い、朝まで飲み明かしたこの時間は、あまりにくだらなくどうしようもない時間に思える。だが、思>>続きを読む
舞台はアメリカの外れにあるキリスト教一派の小さな自給自足村。そこでは男尊女卑の価値観が蔓延していて、寝込みを襲い、朝起きると内股にアザや出血が見られる女性が多数現れた。卑劣な連続レイプ事件が発生してい>>続きを読む
山登りは行きではなく帰りの下山の方が危ない、とどこかで聞いたことがあるが、高さ600mの鉄塔も同じことが言えそう。。
制作予算わずか300万ドル以下という本作は、低予算ながらも高所恐怖症なら身の毛も>>続きを読む
「怪物」とは誰なのか、何なのか。
物語は、雑居ビルの火災〜台風襲来の時間の流れを、麦野湊の母、湊の担任の保利先生、湊本人、の3視点から順番に描く三章構成で進む。
章が進むにつれ、自分が見えていた世界、>>続きを読む
3Dリマスター版を劇場で再鑑賞、数年前に観た配信版と比べて段違いで良かった。。
名シーンの連続、美しすぎる映像やセリフがこんなにも続く濃密な3時間は満足度100%。
ジャックのような男気あるカッコい>>続きを読む
痛々しく時に目を背けたくなる中島裕翔劇場は圧巻で素晴らしく、音楽も重々しくホラー・スリラー的な雰囲気づくり◎、狭く暗いマンホールの空間は本当に居心地が悪く、この場所から早く抜け出したいと心から願うほど>>続きを読む
映像は日常的だけども繊細で、作品中の環境の雰囲気が好き。主人公の椎野(シィちゃん)が勤めている会社の壁に貼ってある、「Smile! Dream! Earth!」も意味分からなくて好き。勢いだけで何でも>>続きを読む
アフリカの伝統的な「美」と「強さ」の表現、それに加えて、現代アフリカが今後の世界をリードし得るポテンシャルを、「marvelヒーロー映画」というフォーマットを通じて十二分に描いていた。
何か「アフリカ>>続きを読む
高校時代に世界史で学習したKKKだが、白人至上主義を信奉する人々は今なおアメリカに多く存在し、現代において彼らを煽動するは、国のトップであるドナルド・トランプ。
ラストシーンで突如挿入された実際の惨劇>>続きを読む
隠れた良作。
物件に取り憑いたまま成仏できない元住人の幽霊と同居して、彼らと会話し日常を共にする。現実ではあり得ない非日常的な設定だけれど、どこか日常的で、亡くなった幽霊にも自分自身にも、両方に当て>>続きを読む
山崎豊子の『不毛地帯』の1巻を読み、シベリアの奥地に建てられた日本兵捕虜の強制収容所「ラーゲリ」の生活をある程度知っていたからか、若干視覚的な刺激は弱めに感じた。ただ独房や南京虫が巣食う営倉で一晩を過>>続きを読む
地球上の誰よりも速く。傑出した才能と血の滲む努力で不可能を可能にする、男のロマンの詰まった映画。
メインストーリーに登場する敵役の出自は全く明かされず、顔すらもマスクで見えない。何か政治的な問題への>>続きを読む
想像の5倍重い内容。元気な時に見ないと陰鬱な気分からはなかなか解放されなさそう。
「生きるのが辛く死にたい人」を"救う"という名目で繰り返される殺人行為に対し、「本当に死にたい奴なんて今まで1人もい>>続きを読む
一人一人のキャラが実によく立っていて観ていて全く飽きない。
「ザ・主人公」気風な逞しさ、負けん気、情の厚さで周りを巻き込む信と、対照的に冷静沈着、頭脳明晰でありつつ肝が据わって時に大胆なカリスマ、嬴政>>続きを読む
辞書制作をテーマにした映画らしく「言葉」一つ一つがすごく大切にされた脚本。
言葉の意味を正しく理解することは、見えない相手の気持ちを適切に知るために必要なこと。言葉を大切にするからこそ、言葉や文字で>>続きを読む
取り急ぎスコアだけ。
前作までのシリーズ全編見てから改めて感想書きたい。
母の強さと無償の愛が周りの人間の心を動かし、そこに血の繋がり等形式的な関係は必要ない。
娘(杉咲花)は高校でいじめを受け、朝学校に行くことを拒否する。そこで宮沢りえ演じる「お母ちゃん」の教育方針は「>>続きを読む
鑑賞前に期待しすぎた。。
開幕の怪しげなスコープ映像と少々宗教的なBGMの組み合わせが絶妙に気持ち悪くて居心地が悪く、かなり雰囲気づくりとして良かったが、そこから3時間ずっと暗い。
夜、雨ときどき曇り>>続きを読む
記憶を失ったあの雨の日から数週間後に目覚め、雨上がりを喜ぶこよみだったが、心にまだ「静かな雨」が降り注ぎ続けているのは、実は行助の方だったのかもしれない。
主演2人の演技が特に素晴らしい。
起伏の少>>続きを読む
まるで小説を「鑑賞」しているかのよう。
観終わった後すぐに書店で原作小説を購入した。
とにかく芸が繊細で細かい!
家福悠介の妻、音が紡ぐヤツメウナギの衝撃的な物語に心を掴まれ、高槻に見つめられたまま続>>続きを読む
オンライン試写会で鑑賞。
『フリーガイ』のショーン・レヴィ監督と主演ライアン・レイノルズのコンビ。
軽快でポップな展開の中に、家族愛のような考えさせられる重厚なテーマを合間に入れ込むのが非常に綺麗で素>>続きを読む
小松菜奈ってこんなに演技上手いんだ、と驚かされた。
一方で、鑑賞者が共感するのは小松菜奈演じる茉莉というよりもむしろ、その周りにいる人たち。
茉莉から生きる希望を貰った和人(坂口健太郎)が伝える「分か>>続きを読む
ストーリーはいわゆる「アンチ・モダン」の王道的な大筋。
とはいえ、雄大な大自然を堪能するノマドのいわゆる「理想」的な生活を映すのみに限らず、むしろ「食べる」「働く」といった、人間として及び生き物とし>>続きを読む
エマ・ストーンが徐々に悪女になっていく怪演が恐ろしい。
燃える暖炉を見つめ、一粒涙を流し、一瞬上を向いて何か考える素振りをした後、流し目で暖炉の側から去る。セリフなしで女官アビゲイルの葛藤と決意を感じ>>続きを読む