あんまり日本の俳優さん見てて思うことないんですけど、西島さんめっちゃセックスうまそうだなって冒頭見てました。
それにしても長いよね。
あと3年、なぜ練れなかった?というのが純粋な感想。とにかく穴だらけの脚本で、ツッコミを諦めて中村佳穂ちゃんのお歌に酔うことしかできなかった。
余力があったら少しずつツッコミポイントを足していこうと思い>>続きを読む
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『赤と青』
赤と青の話。
それほど注意深く見ていなくても、二人の服が基本的にこの2色で統一されていることにはすぐに気付く。そしてそれが、おそらくふたりの気持ちの変化に呼応していることにも。
それに>>続きを読む
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冒頭、のちに『サンバーン(日焼け)』という愛称で呼ばれるようになる少年は、兄の部屋を物色していた。決して痕跡を残さぬよう慎重に、しかし好奇心に満ちた瞳と拙い足取りで。
兄は怖い。体も大きいし、熱心に鍛>>続きを読む
『あるいは、時をかける少女』
キタキタ!ノーラン新作!って喜んでる人の8割は理系だと思う。偏見です。
さて、骨の髄まで文系、どのくらいかと言うと高校最初の数学のテストで赤点を叩き出し、2年の中間テス>>続きを読む
暗い過去持ってる人ってカッコよく見えがちだよねって気持ちをもう何年も引きずってる気がする。浅い、浅すぎる。いくらなんでも三十路を前にした大人の感想ではないし、もうちょっと自分の心に肉薄してもいい気がす>>続きを読む
『学校に通う理由』
そこそこ恵まれていたのか、学校を嫌いだと思った記憶はあまりない。そんなこともちらちらあるにはあったのだろうけど、今に至る傷になっている、なんて大それた思い出はひとつもないので、ま>>続きを読む
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『美しい物語のその先』
何が羊で何が鋼なのか。そのゆえんは存外早く明かされる。曰く、鋼の線とそれを叩くハンマーの素材、羊の毛(ウール)からだそうだ。ではなぜ、森なのか。
ピアノはどうも、森を想起させ>>続きを読む
『親友の話』
友達になりましょうって、あまり口に出して使う言葉じゃない。気付いたら一緒にいる時間が増えて、気付いたらなんでもないLINEをやり取りしていて、気付いたら当たり前に心配したりしている。>>続きを読む
『シンデレラ・ストーリーの裏側』
誰もが知るシンデレラの物語。どうせ実写にするならなんらかのスパイスはきっとあるだろう、と蓋を開ければ、主役の座をケイト・ブランシェットが華麗に奪い取っていたというわ>>続きを読む
『ちょうどいいってこのくらい』
見た目はちょっとやんちゃだけど中身は割と現実主義者のセト(菅田将暉)と、見た目通りの根暗真面目な秀才ウツミ(池松壮亮)が河原で放課後潰しがてらぺちゃくちゃ喋るだけの映>>続きを読む
『自分のもちものには気付きづらい』
遺伝子疾患から、変形した顔で生まれてきた少年オギー。何度も受けた整形手術の後遺症から、その姿はまるで”フランケンシュタイン”(あるいは『スター・ウォーズ』のダース>>続きを読む
『美味しそうに食べる人が好き』
食と性ってなんとなく共通している、と思うひとは多いんじゃないでしょうか。「食べてる姿ってなんとなくエロい」とかね。この映画は、直球でそのふたつをテーマにしています。>>続きを読む
『寄らば大樹の陰』
コロナ渦中の世、身に染みる言葉でもある。体力のある大企業は「たいへんですねえ」とお茶でも飲みながらニュースを見てのんびりしているのだろうけど、中小企業は青い顔で資金繰りに奔走して>>続きを読む
『肩へのキスの意味』
鳴らない目覚まし時計、控えめな肩へのキス、火を使わないシリアルの朝食、腕のいい泥棒のようなドアの閉め方。そのどれにも、妻のまどろみを邪魔しない、優しい男の心遣いが滲む。ミスター>>続きを読む
あー、すごくいい。すごくいい映画です。
エミール・クストリッツァ(いつも噛みそうになる)監督が認めた日本人監督の、初の長編映画、っていうのまったく知らずに観始めたので、エンドロールで日本人の名前出て>>続きを読む
恩師というと、どうしたって「いまを生きる」だとか「フリーダム・ライターズ」、「グッド・ウィル・ハンティング」を思い出しがちだ。彼らは一様に、おだやかで、根気があり、視野が広く、道徳的な好人物である。こ>>続きを読む
ラブ・ストーリーってなんだろう。
まったく見ず知らずの、多くの場合は架空の、ふたりの間に芽生えた、あえて名付けるなら「恋」だの「愛」だのを、断片的に記した物語のひとつの形式。それが、一応のラブ・スト>>続きを読む
「あざとくて何が悪いの?」というTVショーをご存知でしょうか?
田中みな実さん、南キャンの山里さん、弘中綾香さんをMCに据え、「あざとかわいい女子・男子」を再現VTRで見せ、やんや言うという恋愛バラエ>>続きを読む
『愛おしきファーザー・コンプレックス』
多くの女子高生は、はざまに生きています。
自分が「女」として、多くの男性に下心を持って見られることを知りつつも、どこかでそんな汚く嫌らしい下心よりもずっとずっ>>続きを読む
『やりすぎファッショナブルな男と女と人生いろいろ』
悪趣味な男と陰気な女の話。
トム・フォードの香水がぷんっぷん香ってきそうな今作、らしいっちゃらしいのだけど、あまり好きにはなれずじまい。
ちなみに>>続きを読む
『猫飼いたくなったでしょう』
イギリスには薬物中毒を題材にした映画がとにかくたくさんあります。
カルト的人気を誇った「トレイン・スポッティング」に始まり(多分もっと前からあるんだろうけど)、その系譜>>続きを読む
『何回でも言うけどウディ・ハレルソンのウィキペディアはめっちゃウケる』
映画作るの上手いなー!!!って終始思わせてくれる1本でした。
最初はね、ダッセェタイトルだなって思ってたんですよ。
「スリービ>>続きを読む
『美少年を愛でに行ったはずなのに』
サクッとあらすじから。
9歳にして9度の死に目にあったルイ少年の物語。
感電、食中毒、事故に墜落。
あまりにポップに死に目に遭うもんだから、あれ?この映画タランテ>>続きを読む
『困り顔ヒゲイケメンの真骨頂』
人生ベストはこれかもしれない。
まず冒頭の美しさ。
あんなにも美しい冒頭を持つ映画に、わたしは出会ったことがあっただろうか?と、くだらない自問自答をしてしまうくらい>>続きを読む
『言葉はいらない』
おひさしぶりです。
待ち望んでいたラブストーリー、やっぱり良かったです。
聾唖の女性と、水の中で生きる男は、たぶん運命の相手というやつだったのでしょう。
聾唖の女性は、悪くな>>続きを読む
『美醜』
美しさとグロテスクが大きなテーマとなるこの作品。
なんだろうな…レフンの変態感ってすごく"外側"だなと思いました。良い意味でも悪い意味でも、監督やクリエイターも全てスクリーンのこちら側に>>続きを読む
『臆病の能力』
ロード・オブ・ザ・リングの60年前の世界、ゼペットじいさん、じゃなかったビルボじいさんの若かりし日の冒険譚の物語。
大筋は、黄金と財宝が大好きなバカでかい上に火を噴いて暴れまわる迷>>続きを読む
『スポ根ドストライク』
やべえやべえと言われているエベレスト有するヒマラヤ山脈、その中でも前人未到の最もやべえ頂・メルーに挑戦したやべえ奴らのスポ根ど真ん中映画。
極限の山、美しいですね。
世界最>>続きを読む
『ラストからエンドロールの繋ぎ方バツグンじゃない?』
男前だけど夢見がちで、30過ぎてもふわふわふわふわ雲かクラゲみたいに生きている仲良しの先輩がいるんですが、そんな彼のソウルがoasis。ドンピシ>>続きを読む
『理由のない尾行』
哲学科院生の女子学生が、論文のために理由のない尾行を始めるお話。
観察される対象は、観察された途端まったく自然の行動はしなくなる、というのは観察者効果、というのでしたっけ。これ>>続きを読む
『ロマコメかくありなん』
酒浸りで、失業後ろくに職探しもせずなにかと妻を殴る夫に辟易としながらも、ウエイトレスと洗濯代行でなんとか日銭を稼ぎながら生きる健気なシシリア。そんな彼女唯一の楽しみは、映画>>続きを読む
『ポスターのシーンの存在感のなさったら』
違う、違うんです、他にキラーシーンがありすぎるのがいけない。これでもかって詰め込んだ気味の悪さとキャラの濃さが極彩色に襲ってくるもんだから、かすんじゃう。ス>>続きを読む
『妖怪大戦争』
瀬戸内海の小さな島、獄門島と呼ばれるその島では、鬼頭家という巨大な網元(農業で言うところの大地主)が絶大な権力を持っておりました。
主人公の金田一耕助は、その島にかつての戦友・鬼頭千>>続きを読む