トーリターニさんの映画レビュー・感想・評価

トーリターニ

トーリターニ

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

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初めて観たけど面白いな……。
『AKIRA』に通ずるネオ系世界の描写と哲学、難しいが掘り甲斐がある。
心身二元論的設定がギミックになるのは先が読めそうで読めない。
作画もいかつく海外人気が高いのも納得
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

面白すぎる。早くも今年ベストの予感。

ものすごくカントっぽい印象を受けた。
さらにはギリシャの監督ということがうまくは言語化できないけれども作風に対する妙な腹落ちがあった。

大人の肉体に右も左も分
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.5

思ってたより悪くなかった。
というよりは、原作のバイアスがかかってどうしてもハードルが上がる中でこのクオリティというのは、実は途轍も無いのでは?

日本で製作される実写映画ではこれが限界なんだろうなっ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

優しさとはこういうことかもしれない。
4:3の画面や紙の本、フィルムの写真、カセットテープなどアナログなもので溢れていたが大変現代的な素晴らしい作品だった。

無口だけれど愛想は良くて、
質素だけれど
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

4.3

めちゃくちゃ良かった。完璧な続編では。

アンバー・ハードの出番がかなり少ないという噂があったけれど、しっかり出てきて満足。そして改めてジェイソン・モモアという俳優がアクアマン、アーサー・カリーという
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.7

大変素晴らしい。歴代ゴジラで一番好きかも。

"-1.0"とは、初代ゴジラとの繋がりを感じさせるだけではなかった。
「敗戦国」となり大切なものを失った日本、ほぼ全ての登場人物もまた大切な何かが欠落した
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正欲(2023年製作の映画)

5.0

SNS等の個人メディアの台頭にともなって多様なセクシャリティはもちろん多様な価値観が顕在化した昨今における「正しさ」とは何か。
それは重大なことに誰もが明文化できない感覚の問題であるがゆえ、「普通」や
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マーベルズ(2023年製作の映画)

2.5

今後のMCUには確実に必要な作品なのだろうけど、面白くなかったな。

全体的に雑だったし、作風がどうも乗れなかった。
やはりモニカ・ランボーとカマラ・カーンに魅力を感じにくい。もっと深掘りしてからチー
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法廷遊戯(2023年製作の映画)

3.5

面白い。ストーリーもキャストの演技もまっこと良い出来。

杉咲花ちゃん可愛すぎるわ。見るたびに可愛くなってる。演技もめちゃめちゃ良かった。
北村匠海と永瀬廉もハマってた。池上遼一先生が描く男前って感じ
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

3.7

ジャズに身を窶した青年が"nonchalant"を求め彷徨う不可思議な青春音楽作品。

途中まで非常に良かった。だが、終盤の『世にも奇妙な物語』的なアプローチは理解が及ばず……恐らくは「ジャズは不健康
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.5

OPが完全に『ファーゴ』だった。笑
「この映画は実話に基づいている」とか言いながら、直後にWikipediaの引用してくる流れはふざけすぎてて声出して笑ってしまった。
見間違いだったら恥ずかしいが、序
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.0

相変わらず面白い。
あらゆる殺し屋に狙われているという数的不利に晒されたとて、ジョン・ウィックが負ける確率は五分五分なんだ……。

序盤のナイフの投げ合いシーンはマジで笑った。
ガンアクションもさるこ
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.8

前作に引き続き「お前はあのジョン・ウィックを怒らせたんだぞ……」という悪者たちの失策が色濃く伝えられるのが良い。

今度は思い出のお家まで奪われちまって……。
復讐キチガイのキアヌは怖カッコ良い。
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

5.0

なぜ私はこんな作品を今までスルーしてたんだ?ジョン・ウィックという存在に好感しか持てない。

ジョン・ウィックの人柄なのか、さまざまな形で彼をサポートしてくれる人たちが既に揃っているところでも、悪者た
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ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)

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20年ぶりくらいに観た。Netflixにあるとは。
ありありと人が死ぬ描写も結構あって良いね。
東宝配給だったとは知らなかった。

イリスは確か京都駅だった気がするが本作は福岡、ご当地感も良いよね。福
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.6

面白い!
70年代の音楽と前衛的なファッションに身を包むエマ・ストーンがとにかく良い。
車などの美術や小道具のディティールも素晴らしい。

エマの表情の決め方が圧巻。
二重人格的なキャラの使い分けと見
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

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マーサってだけでそうなるかよ、ってのはまあ置いといて。

メトロポリスとゴッサムを詳らかに使い分けてるあたり設定の拡げ方は上手いんだけどね。
スーパーマンという存在に対するリアルな反応を描くのは面白い
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マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

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改めて『マン・オブ・スティール』、『BvS』、『スナイダーカット』のザックDCEU三部作を観直した。

三周も四周もしてみるとすごく分かりやすいのだが、たしかに丁寧でない箇所は多いかな。

ただバトル
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.2

ナメてた。めちゃくちゃ良かった。
とにかく音楽とギミックで楽しませてくれる映画だった。
"Holding Out For A Hero"
"Take On Me"
"Thunderstruck"
"M
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

全世界対象型の宮崎駿作品。理由は後述。

序盤で涙するとは思わなかった。
まさに拘泥たる泥濘に足を取られながらも進んだ先に道があり、狡猾な少年がそこに挑むことで見せる誠意は素晴らしい。「君たちはどう生
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

5.0

DCにしか出来ないことを全力でやってのけた最高のファンムービー。
オープニングロゴから心を一撃で掴まれた。

ユニバース再編の取っ掛かりには確かにこうするしか無い。
「人気のDC、実力のMARVEL」
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

5.0

映像も音楽も脚本もセルフオマージュも何もかもが圧巻。
すごすぎて言葉にならない。
続篇がこれを超えると信じてスコアを0.1だけ削ろうかと思ったけれど、もう満点で良いわ。
狂気じみたクオリティ、圧倒され
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

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今まで観たアニメーションの中で最も熱量を感じ、圧倒された。

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

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おぞましい怪作。
かつてないほどの啜り泣き、咽び泣きが聞こえてきた。

境遇や宗教観、セクシャリティなどは全く異なるけれど、こんなにも身をつまされる映画は初めてだった。

考えたくもないけれど、彼にと
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.8

どうやったらこんな脚本が書けるのか、どうやったらその脚本をこういった形で視覚化出来るのか。
映像体験としては素晴らしい作品だと思う。
終盤はずっとザック・スナイダーのこと考えてしまった。なんとなく伝わ
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

5.0

非常に高く設定してたハードルを軽く超えてきた。GotGトリロジーの最高傑作という評価は相違ない。
MCUを追ってきた人間でこれ嫌いな人はいないでしょうよ。

音楽が本当に完璧、賞賛を禁じ得ない。
これ
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マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

4.5

ステキ!

いきなりケヴィン・ベーコンが出てきてX-MENと接続するのかと思ったけど、本人役だった。やっぱクソカッコいいなこの人。

明るく、楽しく、家族愛に満ちていて、クリスマス・ムービーとして非常
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.1

"I'm a champion of failures."

めっちゃ良かった。
前半1時間はどこか乗れていない感じを覚えていたが、後半1時間は一気に引き込まれた。
会社のシネフィルおじさんからの「超
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シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

4.4

めちゃくちゃ良いじゃん、もっと評価されるべき。

前作の設定をうまく引き継ぎつつ、綺麗に話を纏めていたように感じた。
"HOLDING OUT FOR A HERO"で始まる感じもサイコー、謎に目頭が
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ウルヴァリン: SAMURAI(2013年製作の映画)

3.0

トンデモニッポンで格闘するヒュー・ジャックマン、マジで良いな。ラブホで火星探索部屋入るのもクソ面白いし、バスに揺られてる姿も良い。

ウルヴァリンが「クズリ」って呼ばれるのもまんま過ぎてウケるし、新幹
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

王道ど真ん中、大好き。

全キャラが「努力する才能」を持っていて好感が持てるが、特に玉田を推したい。

音楽も非常に良く、自然と身体が揺れた。
音無しでこの熱量を描いていた原作は改めて名作だ。
3Dが
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AIR/エア(2023年製作の映画)

5.0

"JUST DO IT"
"We're on offense. All the time."
2023年度ベスト3に確実に入る。

バスケットボールを変えたMichael Jordanと彼に賭けたNI
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