荒野の狼さんの映画レビュー・感想・評価

荒野の狼

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バルド、偽りの記録と一握りの真実(2022年製作の映画)

2.7

例によってよくわからんサブタイトル。「偽りの記録と一握りの真実」だそうである。別にそう大上段に構えなくとも「ウソから出たマコト」くらいの表現にしておけば可愛いものを(まあ和訳だけどね)、そんなふうに、>>続きを読む

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

5.0

ケリー•ライカートさん、女であるあなたの、人生最大の関心事はやっぱり「男」ですよね。このところ貴女の作品を3本続けて観て、そう確信しましたよ。同時に思いましたが、この世で女が女である事、男が男である事>>続きを読む

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

4.0

一緒に連れ添って出てきたんだもの、ホンダアコードにだってイヌと同じくらいの気持ちを持てていたなら、旅はもう少し楽になっていただろうに。エサをやらなきゃ(面倒みなけりゃ)クルマも壊れる(離れる)よ。
3
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

5.0

https://youtu.be/CJyj-HZoDiU?si=WmSL8uH83yAbAvnA

『あの頃のまま』 ブレッド&バター
作詞/作曲:呉田軽穂
編曲:細野晴臣・松任谷由美

別に深く考え
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キリエのうた(2023年製作の映画)

-

年齢的には十分大人でありながら、一体いつまでこの子たちは、こんな甘えたような、幼稚園児のような声を出し、知恵遅れな振りをするのだろうか?
きっとこの監督は月足らずで小便臭い女優やシンガーが大好きなんだ
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ペイン・ハスラーズ(2023年製作の映画)

3.5

一体どうしちゃったんだ、エミリー•ブラントのこのメイクは?っと思ったのがこの映画のイントロ第一印象。ところがメイクだけじゃなかった。ファッションがとてつもなくダサい。ああこれはわざとだなと気づくと、こ>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.0

コメディである。
フィンチャーという事で、真剣にこれを見ているお客を、フィンチャー自身が笑う、ブラックならぬホワイトコメディ映画である。主人公をファスベンダーじゃなくて、ビル•ナイとかローワン•アトキ
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

1.0

『せかちゅう』あたりからだろうか、文章構文の様なやけに長い邦画のタイトルが目につく様になった。『転スラ』はコミックだが、こちらは「漫画作家夫婦の心理戦」という事で興味が湧いた。どういうシチュエーション>>続きを読む

みんなのいえ(2001年製作の映画)

-

三谷映画を二言(ふたこと)で言えば「ガサツ」「ぞんざい」(同じだよwww)であろう。すなわち、何にあっても取扱い等が丁寧でなく、なげやりで乱暴、動作・態度などに落着きがなく、荒っぽい(実用日本語表現辞>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.0

国のトップに君臨する王族やその取り巻きが、この程度なのかと思わせる設定は、狙っているとはいえそれ自体落胆で、あまりいい気持ちのするものではない。格調ある伝統に則(のっと)った儀式や行事はもちろん、遊戯>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

-

「CGはダメだね、もうじきお客も気がつく」(北野武)

わざわざあの頃(戦後)に話を戻すなら、いっそのこと『大魔神』の時代にまで戻るべきだろう。
インチキ選挙、出鱈目民主主義、今ゴジラが叩き潰すべきは
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ヴォルーズ(2023年製作の映画)

1.0

無駄なシーンが多い、と言うより、どのシーンも全部無駄、みたいなコメディ映画。
『イングロリアス•バスターズ』では、ブラピやクリストフ•ヴァルツよりも印象的だったメラニー•ロランと、『そんなの気にしない
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.0

昔買ったトトロのサントラ盤CDの中に、こんな曲があったが、今では見つからぬ。

アルバムの色あせた写真の中で
セピア色の麦わら帽子かしげて
笑ってる小さな女の子…
(著作権に抵触するので中略)
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バタアシ金魚(1990年製作の映画)

4.5

『イントロは プールに飛び込む 水の音』(字余り)で始まり、
それから続く様々な素材音の、どう見ても意図的な連発(例えば構内を走る上履きの音やざわめき、サッシを開ける音、黒板拭きをはたく音、フェンスを
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

2.7

やっぱりシャマランの聖書解釈が、ヒッチコックレベルな件。つまり「やぱヒチ」映画。
この世を救うために、自分が犠牲になれるか?なれるわけないじゃん、だって自分を殺すという事は、目の前のもの全部(世界)を
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

-

ばっちり演技してるのに、さもドキュメンタリータッチに撮っている気持ち悪さ。セリフ全然聞こえましぇーん(泣)。全員ユーレイみたいな映画。腹から声出せよ、レッドブルでも飲んで撮り直せ。テーマは悪くないが、>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

5.0

「おもしろうて やがて悲しき 鵜舟かな」(芭蕉) あるいは、
言わばデミアン•チャゼルの『8 1/2』」もしくは、彼の「ハリウッド『映画史』」である。なにぶん歴史の浅いアメリカではあるが、出した答えは
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

5.0

近頃よく耳にする「ショー•マスト•ゴー•オン」という言葉があるが、こちらはディカプリオが叫ぶ「ショー•ゴーズ•オン!(2:15:56)」、まさにそう言う長編映画である。つまり人ある限り永遠に繰り返され>>続きを読む

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

1.0

これだけの「作り込まれたフィクション(原作小説)」を映画にしてしまう国だもの、911が自作自演である事は明白でしょう。
なんともあざとい映画だ。実際リアルな911という衝撃の背景がなければ、こんなスト
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ゾン100 ゾンビになるまでにしたい100のこと(2023年製作の映画)

-

タイトルロゴが「ゾシ」に見えるうえに、ゾンだとしても意味わからん。「ン」の字の角度も知らんのか?アタマ悪過ぎ、映画撮るまでにしなきゃならん事が100以上あるんじゃないのか?
こんなもの見るに及ばない、
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MUD -マッド-(2012年製作の映画)

5.0

人というのは初めて会った時、その人に特別な何か気配を感じる事がある。日本では〝縁”つまり「これも何かのご縁」というような「出会い」、あるいは「相性が良さそうと思う事」、と解釈されそうだが、それとはちょ>>続きを読む

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

-

予告編のみで見ずしてわかる、決して見て解ってはならぬ現代邦画。タレントさん達の「やってる感」を、お茶の間感覚で見せられるだけだろう。シリアスな歴史に面と向かったなら、安易にこんな題材を、綺麗な顔をした>>続きを読む

人魚の眠る家(2018年製作の映画)

-

原作を思いっきり安っぽいものにしたければ、日本で映画にすれば良い。の一例。

Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)

4.0

『わたしらアメリカ人にとっては政治も戦争も金融も、そして結婚もプレーなんです。何か?』
『でもプレーだったら、そこにルールってものが無きゃダメでしょう。ルールがあってこそ、そのプレーがフェアかアンフェ
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スワンソング(2021年製作の映画)

5.0

米国版『おくりびと』
寿命の高齢化に伴い、老人もの(の映画)が数多く見られるようになったが、やはり終末が前提の設定なので「現役vs退役」という構図が殆どを占める。しかしこちらは、老人が老人に死化粧を施
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オットーという男(2022年製作の映画)

-

幼稚な映画である、幼稚すぎて子供には見せられない、これでは人間(ヒト)を見誤る。こういう「バカほどいいヤツ的思い込み映画の典型」がなんとも不愉快で仕方ない。
ガレージに六角レンチをセットで持っているよ
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レプタイル -蜥蜴-(2023年製作の映画)

1.0

照明さん入れ替えて撮り直しだなこりゃあ。
内容に沿ってスクリーンの彩度を落とすというのはわかるが、必要以上に照度を下げる意味が不明。従って、黒い部分はほぼ潰(つぶ)れて全く見えない、影絵かよ、と言うて
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エル プラネタ(2021年製作の映画)

5.0

インスタグラム自体が、特にアーティストじゃなくても誰もが可能なインスタレーションなんである。現代アートはついにここまで来てしまった。あえて芸術か否かなんて問う事を無意味化しつつある。無造作に置かれたタ>>続きを読む

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

5.0

キアロスタミ映画の悪い所は、登場人物の台詞やアクションが演技なのか素(す)なのか全然わからないところである。そこが気になり何度も見るうちに、本来映画は作り物なのに、そう見えないと言うのは一種の巧妙な詐>>続きを読む

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

-

文字で書かれた物語は、本来文字で読むのが最も正しい。当たり前のことである、それはロアルド•ダールであっても変わらない。それでも映画にしたいと思うなら、それ相当の覚悟とチャレンジ精神で望むべきであろう。>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

-

映画初っ端(しょっぱな)、「嘆きの壁」を、真上から多分ドローンで撮っている。この時点で、ああダメだなこの監督はと思ってしまった。こういうものを、それより高い位置で撮影するのは、女性のパンツをスカートの>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

5.0

黒澤監督がもし生きていれば、きっと楽しんで見たであろう。何故なら、リドリー•スコットの中にある「クロサワ時代物映画」への彼なりの思いが込められた作品のように感じたからである。比較とかそういう事じゃなく>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

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人と話しているのに、横から別の話で割り込んでくる人ってのがいるものである。誠に迷惑極まりない、そういう不快感がてんこ盛りの映画である。その割り込み方というのが、基本的な流れに即した必然性とは無関係に、>>続きを読む

Rainbow/レインボー(2022年製作の映画)

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ジャンクフードというのは、残飯(ざんぱん)ではない。残飯というのは読んで字の如く「人が食べたゴハンの食べ残し」の事である。一方ジャンクフードと言うのは歴(れっき)とした食品であって体裁も味も一定の評価>>続きを読む

サムライ(1967年製作の映画)

5.0

アラン•ドロン演じる『君たちはどう生きるか』。 どう生きるか? つまり、どう死ぬか?っていう映画である。
尤(もっと)も集団に埋没しているなら、死に方も生き方も問われる事はない、共同体に安住した時点で
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(2016年製作の映画)

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「ヘタな絵」は絵の内(うち)に入るが、「ヘタな絵のような映画」は、映画の内には入らない。敢えてそれを狙ったというなら、返す言葉もないが、コイツはおよそ作品とは言えぬ、いや商品ですらないシロモノである。>>続きを読む

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