らっとちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

らっとちゃん

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男はつらいよ(1969年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

平成生まれど田舎育ちだから全然懐かしいとかはないんだけど、生活の空気感がたまんない。
ちゃきちゃきの江戸言葉?の子気味良さとちょっと足をつっかけるような情けない系小ボケの可愛らしさ。
なにより寅さんが
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

良いところめっちゃ良いけど、気になるところもいっぱいある不思議な映画だった😂
キャシーというめちゃくちゃ人間味のある(欠点もちゃんと抱えている)人間が人間として出来る範囲で悪戦苦闘しながらヒーローとな
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.6

たくさんある観てない名作の中の、貴重なネタバレくらってないどんでん返し系。人生のどこかでネタバレくらう前に観ちゃおうと思って。

ちゃかちゃかとテンポ良く出来事が進むのは、証言を聞いてると思うと納得。
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

誰かと向き合う中で、自分の考えや価値観が影響されたり人生がちょっとだけ変わったりするまさに現代っぽいヒューマンドラマだけど、
描かれる心の形が不器用さやダメさの前面にある、ごりごりの男女の恋愛モノ。
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

見えないからこそ簡単に見なかったことにできる宮廷内の出来事、見えないからこそ見えたひとの優しさ。
世子が毒殺されるシーン。状況がわからないまま治療にあたる中で、瞬間光の落ちた闇の中で見えた光景のおぞま>>続きを読む

宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

4.1

これまでコメディってあんまり好んで観るジャンルじゃなかったんだけど、めっちゃ面白かった。やっぱり近いからお笑いの空気感も似てるんだろうなあ。

笑いの系統も視覚的だったり言語的だったり空気的なものだっ
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

株のことよくわかんないけど、格差の間の戦いとなる熱さ、個人投資家たちの持たざる故の連帯の熱と持たざる故のいつ誰が逃げ出すのかわからない地面のグラグラ感、反乱者たちの闘争の物語として非常にヒリヒリした。>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.0

ディカプリオの、自信満々の詐欺師の表情と不安な子どもの表情の表現力。素晴らしいね。
両親との幸せな日々を繋ぎ止めたい必死さ、ジェームズボンドって言われてすぐ真似をしちゃう可愛さ。そういうの見てたらとん
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DC がんばれ!スーパーペット(2022年製作の映画)

3.9

「ヒーローの精神性」×「犬の精神性」の完全ヒーロー犬映画。
犬が好きな人はこういうところを美しいと思って好きなんだろうな〜がヒーロー性と綺麗に合ってる。犬たちがいちばん動きも本物っぽい愛らしさがあるし
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

この手の"ナマ"っぽいビジュアルのアートな思考作品みたいなのは苦手なタイプなんだけど、評判に押されて観た。観た直後は案の定「苦手だった具合悪い〜」としか思えなかったけど、日付経ってから効いてきて、結果>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.7

原作まんまだな〜!って感心したけど原作まんま過ぎて、私は漫画でいいな……って思っちゃった。原作見てない人が観たらより面白いと思う!
しかしこんなに観てる側も製作側も「次がある」って確信できる作品あるん
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.3

面白いかそうじゃないかしか基準のない世界で生きてる、ほんとに怪物の人生だ。最初からずっとツチヤの目の前にはただ一つ笑いの道しかない、その先は死ぬだけ。
その道程で一瞬一緒に歩いてくれる人たちと奇跡的に
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市子(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

市子という人間の輪郭を徐々に削り出していくような物語の展開。透き通るような杉咲花さんの美しさとは裏腹に、事情がわかっても最後まで市子という人間の行動は透明で純真なものではなく。
でもその中で唯一市子視
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(2023年製作の映画)

4.2

「隣のやつが死んでる、次は自分かも」みたいな人間いつ死ぬかわからないという悲観的でない死と隣り合わせの実感。
刹那の人生の中での生活、野心、性、愛……欲望のエネルギー。
実態のない天下を求めて、形のあ
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.8

フラーケンたち大活躍!の、画は怖いのにやってることは滑稽でも大真面目というギャグシーンで「メモリー」を流すというセンスに脱帽。劇場で笑いが堪えられなかった。

ダーナックスで取り残される人たちの描写ち
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

人間ドラマのパートはイマイチ乗りづらかったけど、ゴジラの街破壊シーンが大変景気良くて気持ちいいのと「ひとり死の恐怖から逃げ出して、多くの人の死を背負いながら、最後には立ち向かう」という主人公の設定が良>>続きを読む

PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

希望のない日常に囚われてるサラにとって、殺人鬼は恐ろしくも一筋さす光のようで。観ていて「早くこの世界から助けてあげて!」と気持ちと「でもそれって本当に救いになるのか?」という不安と疑問がないまぜになる>>続きを読む

アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.6

弱さを剥き出しにしなくても良い、でも強く振る舞って押し殺さなくてもいい。そういう強さと弱さを、分かってくれる人と出会えてほんの少しでも心を寄せ合えたら人生がちょっと良くなる。
そんなやさしさを持った映
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

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ルークとレイアの行動力と無茶する感じ、めっちゃアナキンとパドメの子だなあ。大きくなったね。
そんな2人のお守り役を急に任されたハンソロはほんとに大変だったろうな。彼のこと一番応援してしまった。

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃティーンでピュアで、道徳の教科書みたいな綺麗事(偏見)じゃなく濁った部分も飲み込んだ上での真っ当に"善"で本当に素晴らしいヒーロー物語。
最近はやりの手書きっぽいアート系絵柄も、イラスト調
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

私はゲーム「龍が如く」シリーズが大好きなんですが……それとまったく同じ楽しみ方をしてしまった。魅力的なキャラ、ド派手な舞台、ユニークなアクション、戦うことで生まれる絆、圧倒的多数に囲まれる雑魚戦、辿り>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

予告見て期待した通りの映画。

創作物だと「主人公が結果を出して終わるんでしょ」と思えるけど、実際のことだから本当にどうなるかわからなくて、このまま想いのままに飛ばして勝って欲しいという高揚感と、どう
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.8

ずっと戦ってて、セリフもシチュエーションもかっこつけててかっこよくて、個性豊かないろんな殺し屋が出てて、大活躍するワンちゃんもいればとにかく飼い主のことが大好きなワンちゃんもいる……ぎっちりちゃんとこ>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

クローン兵の裏切り、そりゃそうだよな。クローン元の人がシス側だったんだから、そのクローンは危ういんじゃないの?って普通思うけど、この世界の人たち自我のあるっぽいクローンや機械たちへの認識が完全に"道具>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

スターウォーズといえば!で思い浮かべるあのクローン兵たちが、本当に人間のクローンで中に(クローンとはいえ)人が入ってるのびっくりした。

アナキンの欲望でギラギラした目が、もう精神が全然ジェダイ向きじ
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

間違いなく面白い〜!

どこまでが、何が、誰によるものなのか、現実なのか、虚構なのか、これでもかってくらいぐちゃぐちゃに混ざり合ってて、でも多くを未麻の視点で描いているから飲み込みやすくて、だからこそ
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

根幹の設定やストーリーはおもしろいのに、やりたいことが多過ぎて、全部おんなじ濃度でギュッと詰め込まれた感じ。
偽物の世界が、本物の世界へ未来を託し、自分たちが滅びるでもなく相手を滅ぼすでもなく自分達の
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戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

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今の時代でしかもビデオよりももっと公共の映画館という場で"工藤"……?と思ってたけど、ちゃんと時代に取り残されていて、そのギャップが哀愁もあり、笑いにもなり、お話の決着として工藤の選択の奥行にもなって>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

親を亡くした経験ありの怪談好きとしては、純粋に「母を亡くした眞人という少年が不思議な世界の中で心の折り合いをつける話」と見て大変素晴らしかった。

まず、序盤の「新しい暮らしの居心地の悪さ」の描写の丁
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スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

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はじめてのスターウォーズ。知人のおすすめからで、1〜3のおおまかな流れと結末は予習済み。
今回はこういう土地で起こったこういう事件だよ〜が次々起こって、世界史の勉強してるみたいだった。事前知識があって
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裸足になって(2022年製作の映画)

3.9

生でステージを観ているのとおんなじ気持ちで感動した、とてもダンス的に描かれたまさに正しくダンサーの映画。
ラストのダンスシーンなんかまさに言葉のない魂の発露。圧巻だった。

手話の「動きで語る」という
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ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ずーっと主観なのが良い。バスティアンの心を語らずとも描ける。
クロエという人間を心の奥底まで明瞭にしないからこそ、"年上の女の子"というぼやけた輪郭から始まり、相手の気持ちがわからずに翻弄されているよ
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ブギーマン(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

正統派ホラー。
母親の死をきっかけに、現実世界から怪異の世界に自ら寄っていってしまうような、まさに実話怪談的なメンタル面でのオカルト描写。
大人に信じてもらえない子供たちだけの戦い・がっつり戦闘をする
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ドラゴンへの道(1972年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「ドラゴン危機一髪」に続いて2本目のブルース・リー作品。

「クンフー見せてくれよ!」の時に吹っ飛ばされた人がずっと痛そうなのとか、観光地案内で女心わかってない描写とか、やっぱりこう、ディティールでた
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