RuiHosonoさんの映画レビュー・感想・評価

RuiHosono

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リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

3.0

オシャレなフランスアニメ。
実は実写でも出来そうなストーリーだが、アニメだから面白いかも。と言うような内容。

表現方法が面白い。わざと色の丸い円の中にキャラクターを入れたり。指輪の表現で、緑の丸い色
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

圧巻の三時間。
三時間超え独特の体感。

原爆製造から実験成功までに至る、関係者の高揚感。その中で、台風の目の様に感情に起伏がなく、穏やかに(冷静に冷ややかな諦めとも取れる)淡々と職務を遂行するオッペ
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明けまして、おめでたい人(2022年製作の映画)

4.0

何気ない365日分の一日をかげないのない至極の一日として描ききったほろ苦い青春。
潔く誇らしい。あなたのこれからの人生が羨ましい。
あの頃の私はどうだったかな、とか、あの頃切に願って憧れた未来から遠く
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.0

自殺をすると、莫大な時間と人員と金額と労力がかかる。信頼が疑いとなり、残されたものたちが疲弊する。
主人公は淡々と気丈に振る舞う精神力が凄い。息子にさえも疑いをかけられながらも、最後まで真実を自分の意
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ニューヨーク・オールド・アパートメント(2020年製作の映画)

3.0

英題もさることながら、邦題が果たして映画に合っていたかと言うと少し疑問が残る映画だった。

ニューヨークのラテン系(ペルーからの違法)移民を描き、住む場所やラテンコミュニティの地域などの風景を見ると懐
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.5

人間関係不器用過ぎだが、諦めないで貫けよ。
と言う励ましをくれる映画。
凄く良かった。2024年をこの映画でスタート出来て良かった。

そしてキャストが豪華で、見事にハマっていた。

笑いを追求する天
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.5

ひたすら料理を作り、食べまくる2時間20分。

料理と光が非常に際立って美しかった。
湯気に当たる光が印象的。窓からの日差しが絵画のよう。

劇中に出てくる料理は、一体どのくらいの時間をかけて作るのだ
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コーポ・ア・コーポ(2023年製作の映画)

3.0

倉悠貴くんの映画は映画館で見ることに決めている。

最近たくさん出ているので嬉しい。
こういう映画の方が倉悠貴くんはいいなぁ。

オープニングから寝落ちしてしまい、途中から覚醒したので序盤がわからず、
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OUT(2023年製作の映画)

2.5

倉悠貴くんの映画は映画館で見ることに決めている。

それのみで鑑賞。ケンカとかよくわからないジャンルを後学のために見ていた。
ケンカシーンは明らかに武術とか柔術ベースだったので、ケンカではなかった。
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.5

公開当時映画館で見られなかったかので、20年の月日を経て、今、映画館で見られると言うので見に行った。

初見で見た感想はそのままに、今も色褪せることなく古臭くもなく20代の今を生きる全ての若者に見て欲
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ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)

3.0

大学のヒッチコック映画史の授業を取り、その授業内でこの映画を見ている様だった。
ヒッチコックが作った映画を彼(に扮したナレーター)が解説しながら進んでいくと言う構成だ。

是非映画監督になりたい人は必
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.0

ロングランアンコール上映で鑑賞。
BLUE GIANT自体、これが初めての鑑賞。

音楽がとてつもなくこだわり抜かれて作り込まれており(上原ひろみ)、素晴らしかった。アニメで時折り時間の長さが変わり、
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こいびとのみつけかた(2023年製作の映画)

2.0

なんじゃこりゃ映画だった。
倉悠貴と成田凌の映画は必ず映画館で見ると決めているから見たものの、一体なんだったのか。

既婚者であることを隠して倉悠貴をその気にさせてしまう芋生悠の異常さ。
それでも従順
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.5

良かった。泣けた。
誰しも日々生きる中で抱くやり場のない怒りや悲しみや理不尽ややるせない思いが、怒涛のように言葉と演技で表現されていた。
心ない言葉に傷ついて日々を生きていく。みんなどっかしらそういう
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

3.0

承認欲求が強すぎる人が自滅してゆく様を哀しく見られる。
崩れていく主人公がリアルに描かれていて、『ドラッグって服用方法を間違えるとこんなになってしまうんですよ。』と改めて怖さを知れて良い。

アリ・ア
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鯨の骨(2023年製作の映画)

3.0

現代のディストピアを受け入れやすく描いた若者映画。
なかなかどうして面白くあったが、主人公が会社を辞めたのか、辞めてないのかがあまり描かれていないところが歯痒かった。

あのちゃんはやはり普通の子で好
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(2023年製作の映画)

5.0

圧巻。
前半は、感情のチグハグな全登場人物たちの葛藤や言動が怒涛の様にたたみつけられ、『普通とは』を問いかけられながら話は進む。
完璧ではないが、かろうじて人道を踏み外していない登場人物たちが、正常と
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

3.0

真面目の中にもどこかコミカルで、シュールな展開が満載。池松壮くんが真面目にシニカルなセリフ回しをする、いくどない場面にあっぱれ。池松壮亮節もここでも炸裂健在。

このくらいの規模の映画が一番好き。自由
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

事件は悲惨だが、非常に静かに芸術的に心に訴えかける描き方をしていて、暴力的な映画ではなくて素晴らしかった。

群衆心理がいかに人間の理性を狂わせていくのか。冷静な判断が出来ずに、他人の意見に流されてい
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.0

だーすーの出演作品は必ず映画館で見ることにしているので鑑賞。

漫画原作は未読なので、何とも言えないが、しっかり『漫画の原作を裏切らない感』は凄く感じた。大型エンターテイメントの満足感。

だーすーは
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almost people(2023年製作の映画)

3.0

プレミアム試写会行って参りました。

オムニバス構成の映画を最後に見たのはいつだっけ。と思うくらい久しぶり。そういえば学生の時によく見たなあ、と記憶が蘇ってきた。それぞれ4人の兄妹が織りなす、個性溢れ
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春に散る(2023年製作の映画)

3.0

佐藤浩一かっこいい。
『歳を重ねること』に勇気を貰える映画だった。
若造はまだまだ精神的にも心情的にも経験もなく、歳を取ることによって、人間性が深く円熟していく。そんなテーマを深く受け止めた。
沢木耕
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.0

もの凄いアート性を含んだ2D + 3Dコマ撮りカルトアニメ。

人形の大きさや、テイスト、ノリなど全く統一感がないも、とにかくゴス、ホラー、グロ、ロマン、写実、(あと何かある?)がミックスされ、異様で
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バービー(2023年製作の映画)

1.0

なんじゃこの映画。
さっぱりわからなかった。すいません。

事前に流れてくるレビューなどで、『生死観』だの『ジェンダー問題』だの考察を盛り込んだ重々しいテーマが内在していて。。。云々面白いから是非!
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星くずの片隅で(2022年製作の映画)

3.0

コロナ禍真っ只中の香港で中の下階層で生きる男女の救いようのないストーリー。

コロナウィルスが蔓延している世界が当たり前の様に描かれているので、例えば20年後、この映画を見た人は時代背景がわからないか
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

今までのジブリ作品の総集編と米津玄師のエンディング曲の破壊力。

ワラワラが膨らんで昇ってゆくシーンに涙を流し、最後の米津玄師の曲のエンドロールで涙がとめどなく溢れた。
エンディング曲『地球儀』のバグ
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君は放課後インソムニア(2023年製作の映画)

2.5

不眠症が理由で夜輝く星を観察する天文部へ繋がり、話が展開していく描き方が希薄だったように思う。

恋愛、病気、儚さという三拍子もありきたりだし、新鮮さはなかった。

奥平大兼一択で見た映画。やはり際立
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怪物(2023年製作の映画)

3.0

物事は色々な角度から見ると全く違った解釈をされてしまう、というテーマが重くのしかかる。

タイミングが少し違えば。あともう少し早かったり、遅かったりすれば結果は違った。
たらればが、時系列をガチャガチ
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.0

岸辺露伴、本当にルーブルに行った!!
衣装がオシャレ過ぎる。
露伴の黒の肩掛けバッグ欲しい。オシャレ。

日本サイドとフランスサイドの役者さんとがあまり噛み合っていなくて『フランスに住んでます』感がな
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.0

ザラザラビデオの映像がノスタルジックにも世界観を誘って序盤は没入感があるも、気がついたらそのチル過ぎる雰囲気にのまれ、途中記憶が飛ぶ。(居眠り)

ハッと気がついたら、物語は終盤に差し掛かっていて、ど
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銀河鉄道の父(2023年製作の映画)

4.0

だーすーの映画は必ず映画館で見ることにしています。

ダラダラと泣いてしまった。
妹、トシの優しさや、父の子供を思う気持ちや、母親の一歩下がった芯の強さや、意外に宮沢賢治がダメ坊々だったことが、シリア
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ガール・ピクチャー(2022年製作の映画)

3.0

とっくに過ぎ去ったティーン時代を憂いながら羨ましさと憧れで見続けるジャンルの映画。

『こんな青春を過ごしてみたかった』と永遠に後悔と不完全燃焼だった高校時代を重ね合わせながら、私はガールズ青春映画を
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.0

不幸ではないが、完璧に幸せでもない。人生になにか足りなく、虚しさを感じている人がささやかな幸せ探しをする映画。

共産主義国家が色濃く残るロシアの鉄道には乗りたくないなぁと震えながら強く思った。シャワ
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

4.0

絶望ノワールと閉塞感に酔いしれた。
横浜流星のカメレオン表情と、希望のない暗い眼差しが語る語る。
最後のシーンの表情。唸!

藤井さん映画ではこの作品が暫定一位になりました。情熱燻る低い温度で、芯太く
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.5

見終わった後、今いる日常に戻ってくるまでのダウナー感がハンパなく、永遠に感じる。

結局のところ、歪んだ神様の捉え方をした男がそれを正義だと思い込み16人もの女性を絞殺した殺人事件。
しかし、背景には
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ロストケア(2023年製作の映画)

3.0

重い。思っている以上に重い映画だった。

極悪非道の42人殺しの犯人を演じるマツケンが劇中、いかにヤバいのかが見られる映画かと思いきや、至って普通な青年で(多分ここのラインがズレているから殺人犯なのだ
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