「サイコ」の進化系??って思ってしまった。逃亡劇がメインなので、追いつ追われつの連続。ただ説得力のない設定の力技が多すぎ。もう少しサスペンスの配分が多くなってくれてたらね。殺人鬼の闇も特に描かれもせず>>続きを読む
霊界ってどんなものだろう?というシンプルな疑問から派生した80年代テイストのホラー。しっかりスタイルは継承してて高評価。あの世に行った魂は永遠に孤独で誰とも対話することなくさまよい続ける。そんな霊にポ>>続きを読む
人の痛みというものを、何故こんなにも描く事が出来ないものか?と残念な気持ちになった。ナチュラルボーンキラーの悲しみは、人を殺した直後に「ああ、またやってしまった」という後悔だろう。殺す瞬間を描いても悲>>続きを読む
ミステリーの傑作。子供の頃見たが、やはり良さは分からなかった。同時期に見た「エンゼル・ハート」の方が面白かったと思ったほど。子供には理解出来んよ、コレは。隅々まで説明しない手探り感、絶えず主人公目線、>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
平和ボケという言葉が大嫌いだ。モニターをみれば溢れんばかりの戦場の様子が今まさに見えているのに。。戦闘機の爆音と衝撃音と銃声。病院の床にはおびただしい血痕。自分の国を平気で破壊するアサド政権。もう意味>>続きを読む
風刺が優しめで普遍的で、もう少し乱暴でもよかったかな?アイディアとして秀逸なのは、18が誕生した事で17の存在意義や孤立感、連続性の断絶が際立ったところ。あの瞬間、17自身が自我に目覚めたのかなと。1>>続きを読む
映画と言うより映像表現に焦点を置いた作品だったかな。台詞の持つ言葉の力も映画においては重要な要素であるが、本作は触れずじまい。技術的なカメラワークはやはり「マトリックス」が一番の衝撃で、それ以降の作品>>続きを読む
分かりやすい展開とドラマ。物語としては物足りないが、そこにあるエピソードのリアル度は凄まじい。告発すべきは北朝鮮の国家体制で、社会主義そのものは糾弾されるべきではない、というスタンスが良い。金日成の時>>続きを読む
ラストのショットが切な過ぎる。。「ドラゴン・タトゥー~」を想起させるが、ミステリーと言うよりはロードムービー。ミソジニーな世界を描いているのも似てるが、今作は女性への暴力が容赦ない。そして何より今作は>>続きを読む
特権階級には特権階級の悩みがある、と言わんばかりの作風。だがそれをドヤ感出さずに描くのも監督のセンスの成せる技?なのかもね。設定はともかく、良い面も悪い面も一切変わる事のない父親。人間的な魅力に溢れて>>続きを読む
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何かよく分からないけど良かった。作風?みたいなものの波長が合ったんだろうね。疑似家族モノの「ペーパー・ムーン」を思い出した。ガソリンスタンドのイカサマには脱帽だね。親ではないけど親。そんな関係性がドラ>>続きを読む
貴族社会の没落と言うより、終焉といった印象。てっきり貴族の末裔と言われるヴィスコンティの自己批判的なものかと思ったら、誇り高き貴族という作りだった。コッポラが意識したのは間違いない。シチリアの日差しの>>続きを読む
何かイイ。R・ギアってこんなイケメンだったんだなって改めて思った。流転の人生できっと貧困の中で生きていく事になるだろう、妹。搾取する側とされる側がほんの束の間、全くの別世界、天国の日々を送る。が長くは>>続きを読む
淡々と。栄枯盛衰系の作品は大好き。ドラマティックな表現は極力控えた第一部。R・オニールの何を考えてるか分からない、素っ頓狂な表情が印象的。モノローグだけが淡々とエグさを語る。第二部からエモーショナルな>>続きを読む
緑の黒板があって「学校」ってタイトル。昭和の学校生活にうんざりしていたから、どうも触手が伸びず、どうせ説教臭いんでしょってず~っと思ってて食わず嫌い(って言うのかな?)でした。縁あって見たら、、、。何>>続きを読む
正直せいせいした気分だった。作る事への喜びに満ちていた若き頃、ひたむきに打ち込んで、ひたむきさ故に周りに見出され、望んでもいない極める料理を目指す事になる。周りの評価に応えようと、魂をすり減らし、自分>>続きを読む
本当は出来るのに、出来ない理由をつらつら挙げて、なし崩しに業務を行う、特に日本人が陥りがちな体質にメスを入れた作品だと思う。ベルトコンベアの進行速度が絶対的な時間軸で、人間がいかなる状況でも、それをか>>続きを読む
何度考えても今の人生で、これ以上の選択肢はなかったけど、やはりあの日あの時の選択が間違っていたのかなぁって思いめぐらす時、ラストシーンはあんな顔になるのかな。同じ日は二度とない、誰だってそうは思ってい>>続きを読む
この作品で最も重要な場面かは分からないけれども、個人的には死刑執行のシーンが一番印象的だった。あんなに時間をたっぷり割いたのは、かなりのメッセージがあるなって感じた。「この人はギャーギャーうるさいから>>続きを読む
海外のドキュメントあるあるで、やや煽り気味だが煽る理由も分かる。過去に起こった戦争の罪を次世代が担う必要がそもそもあるのか?という問いが前提としてある。答えはもちろんイエスだ。作中に出て来る論客達のや>>続きを読む
この時代にこの場所でしか成立し得ない作品。時代の空気を良く汲み取ってるなって。時代はユーロじゃなくフランの時代。スクリーンにあの当時に感じていたパリの空気を感じる。匂いや日差しやら。とりとめのない話の>>続きを読む
見るべくして見たな、という感じ。DCに通底する精神性みたいなものが顕著に出てたような気がする。ロールシャッハの様な反骨的な正義は、実は世の中には要らないのかも知れない。その正義を貫けば必ず報われない。>>続きを読む
価値が分からない人の方が価値を求めて来る可笑しさ、みたいなモノを楽しむか不快に思うか。。この集団が世のため人のために何かしている訳でもないので、こちらも特に求めるものもない。バンクシーだけが世界を変え>>続きを読む
そんな映画ばっかり見ているせいか、フランスの犯罪捜査問題あり過ぎ。どこかまでが圧力かは分からないので、答えありきの捜査だったのか、単純に性犯罪の捜査における偏向捜査だったのかは触れられていない。いわゆ>>続きを読む
ガンコジジイの中でもまだ進歩的で物分かりがイイと思う(笑)。とっくに死んだ父親も彼と多分同年代だが、コミュニケーションってものが全くなく、筋金入りのガンコジジイだった。親目線からすれば、こんな娘さんい>>続きを読む
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薄々気付いている事を、ああやっぱりねって教えてくれる。おおかたの人は解決策も分かってる。なのに誰も動かない。そのジレンマが何ともね。。世の中の格差に対するシラケ具合の方がホラー。太刀打ち出来ない絶望感>>続きを読む
ホラーの要素はあるが、どちらかと言うと、キリスト教を重んじる価値観の押し付けこそが最大の悪、という解釈の方が今日的かな。1973年の製作らしいが時が経って、見る側の価値観も変われば解釈も少し違ってくる>>続きを読む
じーちゃんバズってるよ!Part2!じーちゃんが勝手にどっか行く作品をまた鑑賞。戦争というトラウマは一生かけても消える事はない。イギリス人もドイツ人もやりたくてやったわけじゃない。戦争は強制参加のデス>>続きを読む
人それぞれ真実があり、人それぞれの正義がある。イーストウッド自身が主演の時は、主人公の真実と正義だけが一つの答えとして提示されるが、他のキャストの場合はそうもいかないケースが多い。制度としての正義は、>>続きを読む
基本のベースが「レオン」でトニー・スコットのエッセンスを入れて、かつ韓国映画っぽくしたら、こんな感じになりました的な作品か。オネエの俳優さんの恰好、もろマチルダだもんね(笑)。シンプルな話なのでハマれ>>続きを読む
あのドラマからだいぶ経つ。「ゆとり」という言葉で、ある意味世間から色眼鏡で見られトレンド視されたが、昨今の状況はさらにカオスになり、世間もその程度では振り向きもしなくなった。世代ではくくりきれず、常に>>続きを読む
その当時の空気感を、今もなお作品の中にそのまま留まらせた稀有な作品。その当時の中国との政治的状況も、台湾の若者達の価値観に影響を及ぼしていたであろう、という微妙な空気までもが伝わってくる。アメリカや西>>続きを読む
レストランで巻き起こるワチャワチャ群像劇。それぞれのキャラクターが人間味溢れていて素敵。同じ職場の人同士が、奥底でしっかりと結ばれている描写が何とも心地良い。困っていれば助ける、という至極当たり前な事>>続きを読む
人間が造った神は、しょせん人間、しかも一部の信仰者しか受け入れない。まして赦されるのはもっともっと限定的。傲慢な人間の造り上げた神もまた傲慢だ。人間のネガティブな部分だけをフォーカスした作品だけに、感>>続きを読む
M・マコノヒーの芝居が堪能できる。自分のした事が、知らないうちに他人のためになっていく。同性愛には差別的な人物ではあるけれども、「いわれのない病気で理不尽に苦しみ死んでいく人々」というくくりで見たら、>>続きを読む
イギリスの風景がなんとも美しい。この俳優さん、「否定と肯定」の俳優さんで、あん時のメチャクチャむかついた!今回は今回で余命いくばくもない老人を完璧に演じていて、、大した役者ですね。シンプルなストーリー>>続きを読む